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第四章 ~なんだかんだでゲームに沿う形でハーレムっぽい感じになる~
確かに邪魔しちゃったけどワザとじゃないぞ
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カッと見開いたメリクルの目に殺気が宿るのが分かった。
現れたのは殺気だけじゃない。天守のシルシも、だ。
両方の瞳に天守のシルシ、って……割と居るもんなのか?
ゲームのシナリオ舞台から二十年くらい経って、まさか主人公的な存在はフィロウだけじゃない、とか?
それともシルシが宿る場所は瞳、ってのがスタンダードコースになったか?
あ、いや、今はそれどころじゃなかった。
「……おい……、テメェ…、見たな……?」
「見てないっ! オレ、全っ然、なんも見てないからっ!」
嘘だってバレてるとは思う。
だけどオレは、今ここで、どれだけ嘘っぽくても認めるワケには行かないんだ。
一応それが、エステードさんの為にもなるって思う。
だからオレは、力一杯に否定する!
「……えっ? イグ…、っあ…」
「チッ……!」
恍惚とした表情だったエステードさんが瞬きして。
それから、弾かれたようにオレの方を向いたのと同時に。
オレにはすっかりお馴染みの、舌打ちしたメリクルが大きなタオルケットでエステードさんを隠した。
身体だけじゃなく顔も、頭の方からスッポリと。
「い……! 今っ、いま……っ!」
「何でもねぇ、気にすんな。」
「で、でも……っ!」
「いいから、気に、すんじゃねぇっ!」
「……っんん!」
すっかり狼狽えてる、布の塊になったエステードさんを強く抱えて。メリクルが下から結構なエグい動きで突き上げた。
くぐもった悲鳴を上げるエステードさん、仰け反ったっぽい。
布しか見えないから、たぶんだけど。
「イグゥは向こうに行ってろ!」
「うわぁ、ゴメンっ。オレもう、帰るか…」
「勝手に帰んじゃねぇっ! 隣に居ろ!」
「えっ、えええぇっ?」
触らぬ神に……もう充分以上に触った気がするけど……祟りなし。
追い払われたから、オレはとっとと逃げ出そうとしたのに。
ちょっとメリクルっ? オレに、隣の部屋で待て、って? え、なんで?
だってメリクル、絶対もう一回ヤルよな? オレ……隣でそれ、待ってるのか?
……って、言いたかったんだけど。
「イグゥには……聞きたい事が『出来た』からな。絶対に居ろよ?」
「えぇー……。」
「もし帰ったら……。お前がルサーとヤッてる時に乱入してやる。イグゥを真ん中にして、俺も参加してやっ…」
「…分かった! 分かった、絶対、居るから!」
メリクルがあんまりにも不穏な話をするもんだから。
オレは声も高らかにそう宣言するしか無かった。
「……よし。じゃあ行け。」
「りょ!」
ビシッと敬礼を決めて隣室へと逃げるオレ。
だけど何となく、エステードさんの声とか聞こえそうで、聞いてたって分かったらメリクルの機嫌がきっと超下降しそうな気もして。
「えーと……メリクル! オレ、お風呂の準備、しとくからー!」
ちょっとでも距離が離れてる浴室へ、オレは逃げ出した。
* * *
浴槽に暖かいお湯を張って、ちょっとだけ休憩して、部屋に戻ったら。
顰めっ面で半裸のメリクルが腕組みで仁王立ちしてた。
「遅い。」
「メリクル? え、もう? 早くな……ぁグっ!」
ゴチィン!
「ひっ、酷いメリクルっ、グーで殴ったぁ!」
「お前が居るから、早く済ませたんだろうがっ! ッたく、誰が早漏だ。」
「そこまでは言ってないだろ、……思ったけど。そもそも、オレが居るの、分かっててシたのはメリクルじゃん……。」
オレはまた拗ねて口を尖らせた。
舌打ちして自分の髪をワシャワシャするメリクルの後ろから、例の、長さがちょっと足りないバスローブを着たエステードさんが姿を現す。
表情は冷たく、汚らしい存在を軽蔑するような目をしてるけど、事後らしく肌が仄かに染まってた。
なんか、すっごいアンバランスで落ち着かない。
「私はシャワーを浴びて来ますから。どうぞ、ごゆっくり。」
ぅわぁー、京都でお茶漬け出されるみたいな嫌味感(偏見)。
きっと恥ずかしがってるんだろうけど。オレがそう思いたいだけなんだけど。
「言っとくけどな? 俺は割と消化不良気味な所を、気ぃ使ってアッサリ目で終わらせたんだからな? そこんトコ、勘違いすんなよ?」
メリクル、ど~でも良さそうなとこでシツコイなぁ。
大体そんな、ツンデレの使い方を勘違いしたような台詞、オレに言ってどうする。
「そうでしたか。……それは済みませんでしたね。」
「いや、これ、エステードさんに言った台詞じゃないからっ。」
ほらぁ~、エステードさんが勘違いしちゃったじゃんか。
唇とかちょっと引き攣ってる感じするし、絶対これ、怒らせちゃったぞ。
「今夜は深夜番なので夜通しは無理ですけど。四時間程度の仮眠時間を確保して貰えるなら、お話が終わった後に続きをしても、私は構いませんよ?」
もしかしてエステードさん、怒りで我を忘れてるのかな。森の王かな。
後から思い出して絶対、自分の言ったことに悶絶するやつだ。
……貰い事故しそうだから言わないけど。
「それか、明日の十時以降なら…」
「あぁもう、いいから風呂、行って来いっ!」
「……分かりました。」
メリクルに言われて。
スンッ……て無表情になったエステードさんは浴室に消えた。
ところで。エステードさんのバスローブの、二の舞を踏みたくないんで。
オレとしては、メリクルに服を着て貰いたいトコなんだけど、どうだろう?
現れたのは殺気だけじゃない。天守のシルシも、だ。
両方の瞳に天守のシルシ、って……割と居るもんなのか?
ゲームのシナリオ舞台から二十年くらい経って、まさか主人公的な存在はフィロウだけじゃない、とか?
それともシルシが宿る場所は瞳、ってのがスタンダードコースになったか?
あ、いや、今はそれどころじゃなかった。
「……おい……、テメェ…、見たな……?」
「見てないっ! オレ、全っ然、なんも見てないからっ!」
嘘だってバレてるとは思う。
だけどオレは、今ここで、どれだけ嘘っぽくても認めるワケには行かないんだ。
一応それが、エステードさんの為にもなるって思う。
だからオレは、力一杯に否定する!
「……えっ? イグ…、っあ…」
「チッ……!」
恍惚とした表情だったエステードさんが瞬きして。
それから、弾かれたようにオレの方を向いたのと同時に。
オレにはすっかりお馴染みの、舌打ちしたメリクルが大きなタオルケットでエステードさんを隠した。
身体だけじゃなく顔も、頭の方からスッポリと。
「い……! 今っ、いま……っ!」
「何でもねぇ、気にすんな。」
「で、でも……っ!」
「いいから、気に、すんじゃねぇっ!」
「……っんん!」
すっかり狼狽えてる、布の塊になったエステードさんを強く抱えて。メリクルが下から結構なエグい動きで突き上げた。
くぐもった悲鳴を上げるエステードさん、仰け反ったっぽい。
布しか見えないから、たぶんだけど。
「イグゥは向こうに行ってろ!」
「うわぁ、ゴメンっ。オレもう、帰るか…」
「勝手に帰んじゃねぇっ! 隣に居ろ!」
「えっ、えええぇっ?」
触らぬ神に……もう充分以上に触った気がするけど……祟りなし。
追い払われたから、オレはとっとと逃げ出そうとしたのに。
ちょっとメリクルっ? オレに、隣の部屋で待て、って? え、なんで?
だってメリクル、絶対もう一回ヤルよな? オレ……隣でそれ、待ってるのか?
……って、言いたかったんだけど。
「イグゥには……聞きたい事が『出来た』からな。絶対に居ろよ?」
「えぇー……。」
「もし帰ったら……。お前がルサーとヤッてる時に乱入してやる。イグゥを真ん中にして、俺も参加してやっ…」
「…分かった! 分かった、絶対、居るから!」
メリクルがあんまりにも不穏な話をするもんだから。
オレは声も高らかにそう宣言するしか無かった。
「……よし。じゃあ行け。」
「りょ!」
ビシッと敬礼を決めて隣室へと逃げるオレ。
だけど何となく、エステードさんの声とか聞こえそうで、聞いてたって分かったらメリクルの機嫌がきっと超下降しそうな気もして。
「えーと……メリクル! オレ、お風呂の準備、しとくからー!」
ちょっとでも距離が離れてる浴室へ、オレは逃げ出した。
* * *
浴槽に暖かいお湯を張って、ちょっとだけ休憩して、部屋に戻ったら。
顰めっ面で半裸のメリクルが腕組みで仁王立ちしてた。
「遅い。」
「メリクル? え、もう? 早くな……ぁグっ!」
ゴチィン!
「ひっ、酷いメリクルっ、グーで殴ったぁ!」
「お前が居るから、早く済ませたんだろうがっ! ッたく、誰が早漏だ。」
「そこまでは言ってないだろ、……思ったけど。そもそも、オレが居るの、分かっててシたのはメリクルじゃん……。」
オレはまた拗ねて口を尖らせた。
舌打ちして自分の髪をワシャワシャするメリクルの後ろから、例の、長さがちょっと足りないバスローブを着たエステードさんが姿を現す。
表情は冷たく、汚らしい存在を軽蔑するような目をしてるけど、事後らしく肌が仄かに染まってた。
なんか、すっごいアンバランスで落ち着かない。
「私はシャワーを浴びて来ますから。どうぞ、ごゆっくり。」
ぅわぁー、京都でお茶漬け出されるみたいな嫌味感(偏見)。
きっと恥ずかしがってるんだろうけど。オレがそう思いたいだけなんだけど。
「言っとくけどな? 俺は割と消化不良気味な所を、気ぃ使ってアッサリ目で終わらせたんだからな? そこんトコ、勘違いすんなよ?」
メリクル、ど~でも良さそうなとこでシツコイなぁ。
大体そんな、ツンデレの使い方を勘違いしたような台詞、オレに言ってどうする。
「そうでしたか。……それは済みませんでしたね。」
「いや、これ、エステードさんに言った台詞じゃないからっ。」
ほらぁ~、エステードさんが勘違いしちゃったじゃんか。
唇とかちょっと引き攣ってる感じするし、絶対これ、怒らせちゃったぞ。
「今夜は深夜番なので夜通しは無理ですけど。四時間程度の仮眠時間を確保して貰えるなら、お話が終わった後に続きをしても、私は構いませんよ?」
もしかしてエステードさん、怒りで我を忘れてるのかな。森の王かな。
後から思い出して絶対、自分の言ったことに悶絶するやつだ。
……貰い事故しそうだから言わないけど。
「それか、明日の十時以降なら…」
「あぁもう、いいから風呂、行って来いっ!」
「……分かりました。」
メリクルに言われて。
スンッ……て無表情になったエステードさんは浴室に消えた。
ところで。エステードさんのバスローブの、二の舞を踏みたくないんで。
オレとしては、メリクルに服を着て貰いたいトコなんだけど、どうだろう?
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