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第五章 ~ゲームに無かった展開だから遠慮しないで歯向かう~
時間を掛けて話そう
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考えさせて……か…………。
俯いて黙り込んだリオ。
言葉の意味をぼんやり考えてて何も言えないオレ。
徐々に頭の中で、音が言葉に変化してく。
意味を理解したら。それと同時に。
オレは、自分がリオの返事にガッカリしてる。って気付いた。
なんてことは無い。
口ではリオに「すぐに了承するのは難しいかも知れない」とか「恋人期間を過ごしてからでもいい」とか調子のいいセリフを言ったクセして。
オレは期待してたんだ。
きっとリオは、すぐに頷いてくれるって。
だから「考えさせて」って言われて、その意味も分かんなくなるくらいショックを受けたんだろう。
自分でも思ってもみなかった。
こんなに……オレは、根拠も無い自信を持ってたんだ。
シーツを掴むリオ。指の関節が白くなるくらい、強い力で握り締めてる。
躊躇ってるような迷ってるような、弱々しいリオの表情が見えて。
オレは表に出さないよう、心の中でそっと気合を入れた。
気持ちを切り替える。
断られたワケじゃない。落ち込む必要は無い。
考えさせてって言ったんだ、リオは。
ハーレムの妻になるに当たって、色々と考えなきゃいけないことがあるんだ。分かんないことや不安だって一つや二つじゃないだろう。
だったら……。
ちょっとでも良い方向に考える材料になるよう。いっぱい話そう。
思ったこと。考えてること。望んでること。それ以外も全部。
「そう…か……分かった。」
「イグゥ……あの、ごめ…」
「…話そう、リオ。」
腰掛けてる丸椅子をもうちょっと近付けて、オレの膝は完全にベッドに潜り込むくらいの距離だ。
オレとリオの距離ももっと近くなる。
手を握りたい気持ちは一旦我慢だ。
「ゴメンな、急に黙っちゃって。あ、怒ったワケじゃないからな、それは誤解しないでくれ。ちょっとガッカリして、そんな自分に呆れてただけだから。」
「おれの、せいだろ……。」
「違う、それは違う。……いやあのさ、自分でも気付いてなかっただけでさ、オレってせっかちだったんだなぁ~って。なんか勝手にオレ、何かしらの返事を貰えるツモリになってたんだよ。大事な話だから即答は無理かもって、自分でも考えてたハズなのに。だから、ガッカリする図々しさに……自分で呆れちゃって。」
だぁから、オレっ! 急な長文、急な饒舌は引くんだって、あれほど!
言っちゃったもんは仕方ないよな!
「ガッカリするのは仕方ないだろ。だって、おれ……イグゥに好きって告白して。イグゥから好きって言われて、喜んでたんだから。……なのに。」
「リオはちょっと時間が欲しいんだろ? 考える時間が。」
「好きって自分から言ったのに……。ゴメン、すぐに返事、出来なくて……。」
「大丈夫だ、リオ。気持ちを落ち着ける時間くらい、ちゃんとオレは待てるから。リオが納得して妻になって欲しい、って言ったのは本当だから。」
申し訳無さそうなリオ。
そんな顔をさせたくないオレは、意識して軽めな口調で話した。
「だから今日は……返事はいいからさ。沢山、話そう。」
返事を求めないって明確に伝えたからか。
リオの身体から力が抜けたように感じた。
「オレ達、お互いにまだまだ何も知らないし。話す内容はいっぱいあるぞ。」
「……イグゥ……、……ん。そう、かもな。」
「ゆっくり話すとして……手、繋いでもいいか?」
ちょっと安心したようなリオに、自分の手をグーパーしてアピールするオレ。
一旦我慢の『一旦』は、極めて短かった。
「えっ……手? まぁいいけど?」
小首を傾げてリオは口端を吊り上げる。今はちょっと無理にでも笑って見せるのはリオの強気だ。
差し出してくれる腕を優しく掴んで、気が変わらない内に指を絡ませた。
ここまでやっていいとは言われてないけど、ダメとも言われてないもんな。
「じゃあ、ナニから話そっか。リオ、何かオレに聞きたい話とかあるか?」
「そうだなぁ……。じゃ、最終的にさ……今、何人、イイ人いるんだよ?」
「えっ、そこからかっ。もうちょい世間話的なのから始めないか?」
「子供の頃の話は聞いた事あるしなぁ。まず、大事な話からだろ。」
いきなり核心っぽい話から始まるのは予想外だけど。
確かにリオの言う通り。
繋いだ手を離さないよう握り直して。
ゆっくり、オレ達は話し始めた。
俯いて黙り込んだリオ。
言葉の意味をぼんやり考えてて何も言えないオレ。
徐々に頭の中で、音が言葉に変化してく。
意味を理解したら。それと同時に。
オレは、自分がリオの返事にガッカリしてる。って気付いた。
なんてことは無い。
口ではリオに「すぐに了承するのは難しいかも知れない」とか「恋人期間を過ごしてからでもいい」とか調子のいいセリフを言ったクセして。
オレは期待してたんだ。
きっとリオは、すぐに頷いてくれるって。
だから「考えさせて」って言われて、その意味も分かんなくなるくらいショックを受けたんだろう。
自分でも思ってもみなかった。
こんなに……オレは、根拠も無い自信を持ってたんだ。
シーツを掴むリオ。指の関節が白くなるくらい、強い力で握り締めてる。
躊躇ってるような迷ってるような、弱々しいリオの表情が見えて。
オレは表に出さないよう、心の中でそっと気合を入れた。
気持ちを切り替える。
断られたワケじゃない。落ち込む必要は無い。
考えさせてって言ったんだ、リオは。
ハーレムの妻になるに当たって、色々と考えなきゃいけないことがあるんだ。分かんないことや不安だって一つや二つじゃないだろう。
だったら……。
ちょっとでも良い方向に考える材料になるよう。いっぱい話そう。
思ったこと。考えてること。望んでること。それ以外も全部。
「そう…か……分かった。」
「イグゥ……あの、ごめ…」
「…話そう、リオ。」
腰掛けてる丸椅子をもうちょっと近付けて、オレの膝は完全にベッドに潜り込むくらいの距離だ。
オレとリオの距離ももっと近くなる。
手を握りたい気持ちは一旦我慢だ。
「ゴメンな、急に黙っちゃって。あ、怒ったワケじゃないからな、それは誤解しないでくれ。ちょっとガッカリして、そんな自分に呆れてただけだから。」
「おれの、せいだろ……。」
「違う、それは違う。……いやあのさ、自分でも気付いてなかっただけでさ、オレってせっかちだったんだなぁ~って。なんか勝手にオレ、何かしらの返事を貰えるツモリになってたんだよ。大事な話だから即答は無理かもって、自分でも考えてたハズなのに。だから、ガッカリする図々しさに……自分で呆れちゃって。」
だぁから、オレっ! 急な長文、急な饒舌は引くんだって、あれほど!
言っちゃったもんは仕方ないよな!
「ガッカリするのは仕方ないだろ。だって、おれ……イグゥに好きって告白して。イグゥから好きって言われて、喜んでたんだから。……なのに。」
「リオはちょっと時間が欲しいんだろ? 考える時間が。」
「好きって自分から言ったのに……。ゴメン、すぐに返事、出来なくて……。」
「大丈夫だ、リオ。気持ちを落ち着ける時間くらい、ちゃんとオレは待てるから。リオが納得して妻になって欲しい、って言ったのは本当だから。」
申し訳無さそうなリオ。
そんな顔をさせたくないオレは、意識して軽めな口調で話した。
「だから今日は……返事はいいからさ。沢山、話そう。」
返事を求めないって明確に伝えたからか。
リオの身体から力が抜けたように感じた。
「オレ達、お互いにまだまだ何も知らないし。話す内容はいっぱいあるぞ。」
「……イグゥ……、……ん。そう、かもな。」
「ゆっくり話すとして……手、繋いでもいいか?」
ちょっと安心したようなリオに、自分の手をグーパーしてアピールするオレ。
一旦我慢の『一旦』は、極めて短かった。
「えっ……手? まぁいいけど?」
小首を傾げてリオは口端を吊り上げる。今はちょっと無理にでも笑って見せるのはリオの強気だ。
差し出してくれる腕を優しく掴んで、気が変わらない内に指を絡ませた。
ここまでやっていいとは言われてないけど、ダメとも言われてないもんな。
「じゃあ、ナニから話そっか。リオ、何かオレに聞きたい話とかあるか?」
「そうだなぁ……。じゃ、最終的にさ……今、何人、イイ人いるんだよ?」
「えっ、そこからかっ。もうちょい世間話的なのから始めないか?」
「子供の頃の話は聞いた事あるしなぁ。まず、大事な話からだろ。」
いきなり核心っぽい話から始まるのは予想外だけど。
確かにリオの言う通り。
繋いだ手を離さないよう握り直して。
ゆっくり、オレ達は話し始めた。
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