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第六章 ~ゲームと違ってオレのハーレムは自動生成されない~
何があったのかを聞く流れっぽいぞ
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詰め所の休憩室っぽい部屋で。
泣きながらエステードさんにしがみ付いてるカシュ。
全然予想もしてなかった光景を見て、オレも、ビリーも、足が止まってた。
何か言おうかと思ったけど、言っていいもんかどうかも微妙だぞ。
「なんだ、カシュ……とうとう我慢しきれなくなっちまったか?」
「だぁ……だってルサ…ぁ……っく…」
「……! か、カシュっ。」
カシュが泣いてるって予想してたみたいに、肩を竦めたルサー。
それに言い返すカシュの声を聞いて、ビリーがようやく動いた。
身体的能力の全てが高スペックなビリーにしては、初動が遅い。
泣いてるカシュを見て、ビリーはそれだけ動揺したってことだ。
「どうした、の? 何が……あった? ……誰? 言って、カシュ……。」
ビリーは素早く、カシュが座ってる長ソファの脇に膝を付いた。
エステードさんにしがみ付いてたカシュの片腕を優しく掴んで、そっと引き剥がす。
実にさりげないけど、実にビリーの気持ちがよく表れてる行動だと思った。
なるほど、あぁやって離せばいいんだな。
機会があったらオレも、あんな感じでやってみよう。
「あ……ヴィ、ル…っ、違ぅの……。……ごっ、ご免…」
「カシュ……? 誰? ……誰が……、泣かせてる、の……?」
声を詰まらせながらも喋ろうとするカシュ。
ビリーはカシュの手を握って、もう片方の手でカシュの背中を撫でて。
そんで……やたら、メチャクチャに仄暗い瞳をしてる。視線で人がどうにかなるんじゃないかってくらい、ビリーの顔が怒りに満ちてる。
もしかしたら、このまま大気まで怒りに満ちるかも知れないぞ。
どうしたもんかなぁ。……って迷った顔でルサーを見るオレ。
ちょうどルサーもオレの方を見て、ちょっと困ったような顔をした。
肩を竦めたルサーは、一人掛けソファの方を指差してから休憩室の中に入ってく。
「どっかそこら辺、適当に座っとけ。……コーヒーでも飲むか?」
「あ、うん。ありがと、ルサー。」
「ルサーさん、ついでに私もコーヒー、いいですか?」
ビリー達から遠いソファに離れて座るのも変な感じだし、とりあえず正面辺りの席に座るオレ。
飲み物を用意し始めたルサーに、エステードさんが落ち着いた声で頼む。
さっきも思ったけど、カシュやルサーの様子と比べて、エステードさんは随分アッサリした感じだった。
エステードさんはカシュが半泣きになってる件とは、特に関係無いのかな?
……って、オレは思ったんだけど。
「ほれ、エステード。……熱いから気ィ付けろよ?」
「すみません、ルサーさん。今日は面白くもない事でかなり喋りましたから、咽喉が渇いてしまって。」
湯気の立つカップをルサーから受け取ったエステードさん。
フゥフゥ息を吹き掛けて、一口だけ啜って。ホッと息を吐いた。
「ほれ、……カシュ、お前さんには冷たいヤツ、な? ちょっと落ち着け?」
「ぁああ゛りがど……ルっ、サぁ~。……もぉ…っ、……自分の事…、じゃない、のに……もぉ、腹が…立って……っ。」
まだグズ付いてるカシュにも、ルサーはカップを渡す。
受け取ったカシュはビリーと手を繋いでるからか、涙は止まってるみたいだ。
でもその代わりに、治まり切らない怒りの感情が溢れて来たようで、プリプリしながら頬っぺたを膨らませる。
沈み込んで泣いてるよりは、マシ……だと思ったのか。
その様子を見て、ビリーもちょっと息を吐いた。
「カシュ……。カシュが怒ってくれる、その気持ちは嬉しいですよ? ですが。あんな事でカシュがそんな風に、怒り続ける必要な無いんですよ?」
「……ご免、ねぇ…。エステードの、方が……もっと、怒って…」
「そう…なの……?」
二人の会話を聞いたビリーがエステードさんを窺うように見る。
オレも同じようにエステードさんを見た。
カシュの台詞を聞いた限りじゃ、エステードさんには激怒しててもおかしくないような出来事があった、って話になるじゃないか。
今のエステードさんの態度を見る限り、何か不快な出来事があったようにはとても見えないんだけど。
エステードさん、鋼の神経過ぎだろ。精神の安定が半端ないな。
「あぁ……、えぇ、まぁ。」
ちょっとバツの悪そうな顔したエステードさんは、チラッとルサーを見る。
その視線を受けて、ルサーが頭を掻きながら頷いた。
エステードさんが何かを決めたような顔で、オレを見て、それからビリーを見た。
ここでビリーに説明しちゃってもいいもんかどうかを、確認し合ったんだろう。
たぶんだけど、エステードさんは、カシュを心配するビリーの為に。
大っぴらに話せるものかは分かんないけど、ルサーは黙認の姿勢を取ったんだな。
「はあ……。実は今日、王都の兵士が来ましてねぇ……ふぅ。」
やれやれ、って感じでエステードさんが話し始めた。
たまたま同じ部屋にいる、ってだけのオレは。
邪魔しないように大人しくしようと思って。
せっかくルサーが淹れてくれたコーヒーを黙って飲んでたんだけど。
……あんなに、怒りの沸く内容だなんて。
この時点でのオレは、全く予想してなかった……。
泣きながらエステードさんにしがみ付いてるカシュ。
全然予想もしてなかった光景を見て、オレも、ビリーも、足が止まってた。
何か言おうかと思ったけど、言っていいもんかどうかも微妙だぞ。
「なんだ、カシュ……とうとう我慢しきれなくなっちまったか?」
「だぁ……だってルサ…ぁ……っく…」
「……! か、カシュっ。」
カシュが泣いてるって予想してたみたいに、肩を竦めたルサー。
それに言い返すカシュの声を聞いて、ビリーがようやく動いた。
身体的能力の全てが高スペックなビリーにしては、初動が遅い。
泣いてるカシュを見て、ビリーはそれだけ動揺したってことだ。
「どうした、の? 何が……あった? ……誰? 言って、カシュ……。」
ビリーは素早く、カシュが座ってる長ソファの脇に膝を付いた。
エステードさんにしがみ付いてたカシュの片腕を優しく掴んで、そっと引き剥がす。
実にさりげないけど、実にビリーの気持ちがよく表れてる行動だと思った。
なるほど、あぁやって離せばいいんだな。
機会があったらオレも、あんな感じでやってみよう。
「あ……ヴィ、ル…っ、違ぅの……。……ごっ、ご免…」
「カシュ……? 誰? ……誰が……、泣かせてる、の……?」
声を詰まらせながらも喋ろうとするカシュ。
ビリーはカシュの手を握って、もう片方の手でカシュの背中を撫でて。
そんで……やたら、メチャクチャに仄暗い瞳をしてる。視線で人がどうにかなるんじゃないかってくらい、ビリーの顔が怒りに満ちてる。
もしかしたら、このまま大気まで怒りに満ちるかも知れないぞ。
どうしたもんかなぁ。……って迷った顔でルサーを見るオレ。
ちょうどルサーもオレの方を見て、ちょっと困ったような顔をした。
肩を竦めたルサーは、一人掛けソファの方を指差してから休憩室の中に入ってく。
「どっかそこら辺、適当に座っとけ。……コーヒーでも飲むか?」
「あ、うん。ありがと、ルサー。」
「ルサーさん、ついでに私もコーヒー、いいですか?」
ビリー達から遠いソファに離れて座るのも変な感じだし、とりあえず正面辺りの席に座るオレ。
飲み物を用意し始めたルサーに、エステードさんが落ち着いた声で頼む。
さっきも思ったけど、カシュやルサーの様子と比べて、エステードさんは随分アッサリした感じだった。
エステードさんはカシュが半泣きになってる件とは、特に関係無いのかな?
……って、オレは思ったんだけど。
「ほれ、エステード。……熱いから気ィ付けろよ?」
「すみません、ルサーさん。今日は面白くもない事でかなり喋りましたから、咽喉が渇いてしまって。」
湯気の立つカップをルサーから受け取ったエステードさん。
フゥフゥ息を吹き掛けて、一口だけ啜って。ホッと息を吐いた。
「ほれ、……カシュ、お前さんには冷たいヤツ、な? ちょっと落ち着け?」
「ぁああ゛りがど……ルっ、サぁ~。……もぉ…っ、……自分の事…、じゃない、のに……もぉ、腹が…立って……っ。」
まだグズ付いてるカシュにも、ルサーはカップを渡す。
受け取ったカシュはビリーと手を繋いでるからか、涙は止まってるみたいだ。
でもその代わりに、治まり切らない怒りの感情が溢れて来たようで、プリプリしながら頬っぺたを膨らませる。
沈み込んで泣いてるよりは、マシ……だと思ったのか。
その様子を見て、ビリーもちょっと息を吐いた。
「カシュ……。カシュが怒ってくれる、その気持ちは嬉しいですよ? ですが。あんな事でカシュがそんな風に、怒り続ける必要な無いんですよ?」
「……ご免、ねぇ…。エステードの、方が……もっと、怒って…」
「そう…なの……?」
二人の会話を聞いたビリーがエステードさんを窺うように見る。
オレも同じようにエステードさんを見た。
カシュの台詞を聞いた限りじゃ、エステードさんには激怒しててもおかしくないような出来事があった、って話になるじゃないか。
今のエステードさんの態度を見る限り、何か不快な出来事があったようにはとても見えないんだけど。
エステードさん、鋼の神経過ぎだろ。精神の安定が半端ないな。
「あぁ……、えぇ、まぁ。」
ちょっとバツの悪そうな顔したエステードさんは、チラッとルサーを見る。
その視線を受けて、ルサーが頭を掻きながら頷いた。
エステードさんが何かを決めたような顔で、オレを見て、それからビリーを見た。
ここでビリーに説明しちゃってもいいもんかどうかを、確認し合ったんだろう。
たぶんだけど、エステードさんは、カシュを心配するビリーの為に。
大っぴらに話せるものかは分かんないけど、ルサーは黙認の姿勢を取ったんだな。
「はあ……。実は今日、王都の兵士が来ましてねぇ……ふぅ。」
やれやれ、って感じでエステードさんが話し始めた。
たまたま同じ部屋にいる、ってだけのオレは。
邪魔しないように大人しくしようと思って。
せっかくルサーが淹れてくれたコーヒーを黙って飲んでたんだけど。
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~お知らせ~
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