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第六章 ~ゲームと違ってオレのハーレムは自動生成されない~
エステードがアレやコレやの話・4 $ルサー$
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王都兵士団の連中がノマルの町に来たのは、午後二時を過ぎてからだった。
一応は視察って名目だからか、ワサ~ッと大勢で。恐らくはネコばかりだ。
エステードの件が目的だと仮定して。
当事者であるタチ兵士達もいねぇのに、ここまで大人数になるとは、アチラさんも随分と気合が入ってるようだな。
そこまでしてでも、馬鹿な事をしでかしたタチを庇いたいんだろうが……頭、イカレてんのか? その情熱は他の所に向けるべきじゃねぇのか?
王都のネコ兵士達が普段、どんな風にタチ兵士達に接してるかはお察しだな。
ダラダラとやって来た王都兵士団は、詰め所内やその周辺、近所にある兵舎なんかをザックリと、形ばかりの視察を済ませた。
赤ん坊の『探索隊』に関しちゃあ、王都から派遣されてる奴からの情報が手に入るからって理由で何もナシ。
大した時間も経たねぇ内に、いよいよ、現地の兵士との意見交換、だ。
馬鹿馬鹿しいと思いながら、大会議室で俺達は王都兵士団と対峙した。
現地側の出席者は、向こうからの指定通り、エステード。俺とカシュと、他に同僚が二人。団長と団長補佐も同席してる。
エステード以外には指定されてねぇが、コッチで予想して、この面子になった。
向こうはニヤリとした顔になってたから、やっぱり合ってたようだ。
向こう側の『班長』らしき人物は随分と若そうだった。
気も弱そうな外見で、押し付けられた感がありありと漂ってる。
幾つかの典型的な意見交換が行われ。
あっという間に終わった。
「視察はこれで終わりですが……そのぉ、せっかくの機会ですから。あの……皆さんで雑談、でも……。……あの、ざっくばらんに……。……も、もう少し、時間もあるので……、えぇと……何かあれば。」
向こう側の班長がたどたどしく言う。
コッチの出席者は誰も何も言わねぇ。
班長の横の横にいる男がハッと息を吐いて足を組んだ。
それを皮切りにして、アチラさんの大部分が明らかに仕事じゃねぇ顔になる。
どいつもこいつも足を組んだり、ダラけた姿勢になったり。
ソイツらが見てる……いや、憎々し気に睨んでる対象はエステードだ。
分かってたさ。こっからが本番だって事は。
「エステードとかいう名前だったね。久し振り。」
「……どなたですか?」
「相変わらず失礼だね。それに可愛げも無い。そんなお前が、何もしないのにタチから目を付けて貰えるなんて、今でも本当にそう思っているの?」
「貴方と会った事、ありましたっけ?」
「お前が王都に来た時に詰め所で会っているし、何なら沢山、話もしたじゃないか。覚えていないなんて、性格だけじゃなく記憶力も悪いようだね。あぁ、それなら……判断力に乏しい事も、被害妄想が激しい事も、仕方ないのかもね。」
エステードと喋ってるのは最初に足を組んだ男だ。
名乗らなかったから名前は分からねぇが、年齢はエステードと同じぐらいか。
自分とエステードの二人きりでもないのに、ここまで食って掛かるとは驚いた。
惚れてる相手の為、と言やぁ聞こえはいいが単なる難くせ付けだ。
言いっぷりの酷さに、俺はかなりムカ付いた。
だが当のエステード本人が涼しい顔してるんで、一応、我慢してる所だ。
コッチ側の他の奴等も、恐らく同じ気持ちだろう。
団長補佐なんざ、寝てンじゃねぇのかってぐらい目が細くなってる。
「私が王都に行ったのは、確か半年以上前の話ですねぇ。そこそこに覚えてはいますよ? 事件があってから三か月以上も経ってから事情聴取で呼ばれた、あの時の話ですよね。」
「事件、だなんて……。お前が騒ぎ立てるからっ。」
「そう言えば、王都の詰め所で何人か、可哀想なネコ兵士から話し掛けられたような気がします。貴方の事は全く印象にありませんけど、恐らく、その内の一人だったんでしょうね。」
「はっ? 何だそれ。随分と都合の良い耳と頭をしているんだね。」
淡々としたエステードの態度と言葉に、アチラの皆さんはだいぶご立腹な様子。
あからさまな足の組み換える奴、舌打ちする奴。
苛立ったように「ハァっ?」とか言ってる奴は黙れ。
コッチはお前ら以上に腹立たしいんだが?
いかにも下っ端そうな若い数人だけがオロオロするか、居心地悪そうな顔だ。
巻き込まれちまって可哀想にな。
「些末事を覚えておく必要もありませんから。それにあの時、王都ではもっと印象深い事があったので。それどころじゃなかったんです。……とても、……素敵な人と、再会したんですよ。ですから、他の事は…」
「本性を表したね! 被害者ヅラして、ただのアバズレじゃないか!」
「アバズレでも被害者ですから。当然の権利として被害者ヅラします。」
「男好きが……っ。複数人とのセックスを楽しんだクセに、どこが被害だって? 笑わせるな。」
「遠慮なく笑っていいんですよ?」
そう言うエステードの方が笑ってやがる。
せせら笑う、とかじゃなく。ふんわりした微笑、って感じでな。
それが向こうサンをかなり刺激するんだろう。
コッチはエステード以外は無言だが、アッチは怒鳴り出しそうだ。
……俺の援護も要らなさそうだし、アッチの若い連中を何処か外にでも連れ出してやるべきか?
一応は視察って名目だからか、ワサ~ッと大勢で。恐らくはネコばかりだ。
エステードの件が目的だと仮定して。
当事者であるタチ兵士達もいねぇのに、ここまで大人数になるとは、アチラさんも随分と気合が入ってるようだな。
そこまでしてでも、馬鹿な事をしでかしたタチを庇いたいんだろうが……頭、イカレてんのか? その情熱は他の所に向けるべきじゃねぇのか?
王都のネコ兵士達が普段、どんな風にタチ兵士達に接してるかはお察しだな。
ダラダラとやって来た王都兵士団は、詰め所内やその周辺、近所にある兵舎なんかをザックリと、形ばかりの視察を済ませた。
赤ん坊の『探索隊』に関しちゃあ、王都から派遣されてる奴からの情報が手に入るからって理由で何もナシ。
大した時間も経たねぇ内に、いよいよ、現地の兵士との意見交換、だ。
馬鹿馬鹿しいと思いながら、大会議室で俺達は王都兵士団と対峙した。
現地側の出席者は、向こうからの指定通り、エステード。俺とカシュと、他に同僚が二人。団長と団長補佐も同席してる。
エステード以外には指定されてねぇが、コッチで予想して、この面子になった。
向こうはニヤリとした顔になってたから、やっぱり合ってたようだ。
向こう側の『班長』らしき人物は随分と若そうだった。
気も弱そうな外見で、押し付けられた感がありありと漂ってる。
幾つかの典型的な意見交換が行われ。
あっという間に終わった。
「視察はこれで終わりですが……そのぉ、せっかくの機会ですから。あの……皆さんで雑談、でも……。……あの、ざっくばらんに……。……も、もう少し、時間もあるので……、えぇと……何かあれば。」
向こう側の班長がたどたどしく言う。
コッチの出席者は誰も何も言わねぇ。
班長の横の横にいる男がハッと息を吐いて足を組んだ。
それを皮切りにして、アチラさんの大部分が明らかに仕事じゃねぇ顔になる。
どいつもこいつも足を組んだり、ダラけた姿勢になったり。
ソイツらが見てる……いや、憎々し気に睨んでる対象はエステードだ。
分かってたさ。こっからが本番だって事は。
「エステードとかいう名前だったね。久し振り。」
「……どなたですか?」
「相変わらず失礼だね。それに可愛げも無い。そんなお前が、何もしないのにタチから目を付けて貰えるなんて、今でも本当にそう思っているの?」
「貴方と会った事、ありましたっけ?」
「お前が王都に来た時に詰め所で会っているし、何なら沢山、話もしたじゃないか。覚えていないなんて、性格だけじゃなく記憶力も悪いようだね。あぁ、それなら……判断力に乏しい事も、被害妄想が激しい事も、仕方ないのかもね。」
エステードと喋ってるのは最初に足を組んだ男だ。
名乗らなかったから名前は分からねぇが、年齢はエステードと同じぐらいか。
自分とエステードの二人きりでもないのに、ここまで食って掛かるとは驚いた。
惚れてる相手の為、と言やぁ聞こえはいいが単なる難くせ付けだ。
言いっぷりの酷さに、俺はかなりムカ付いた。
だが当のエステード本人が涼しい顔してるんで、一応、我慢してる所だ。
コッチ側の他の奴等も、恐らく同じ気持ちだろう。
団長補佐なんざ、寝てンじゃねぇのかってぐらい目が細くなってる。
「私が王都に行ったのは、確か半年以上前の話ですねぇ。そこそこに覚えてはいますよ? 事件があってから三か月以上も経ってから事情聴取で呼ばれた、あの時の話ですよね。」
「事件、だなんて……。お前が騒ぎ立てるからっ。」
「そう言えば、王都の詰め所で何人か、可哀想なネコ兵士から話し掛けられたような気がします。貴方の事は全く印象にありませんけど、恐らく、その内の一人だったんでしょうね。」
「はっ? 何だそれ。随分と都合の良い耳と頭をしているんだね。」
淡々としたエステードの態度と言葉に、アチラの皆さんはだいぶご立腹な様子。
あからさまな足の組み換える奴、舌打ちする奴。
苛立ったように「ハァっ?」とか言ってる奴は黙れ。
コッチはお前ら以上に腹立たしいんだが?
いかにも下っ端そうな若い数人だけがオロオロするか、居心地悪そうな顔だ。
巻き込まれちまって可哀想にな。
「些末事を覚えておく必要もありませんから。それにあの時、王都ではもっと印象深い事があったので。それどころじゃなかったんです。……とても、……素敵な人と、再会したんですよ。ですから、他の事は…」
「本性を表したね! 被害者ヅラして、ただのアバズレじゃないか!」
「アバズレでも被害者ですから。当然の権利として被害者ヅラします。」
「男好きが……っ。複数人とのセックスを楽しんだクセに、どこが被害だって? 笑わせるな。」
「遠慮なく笑っていいんですよ?」
そう言うエステードの方が笑ってやがる。
せせら笑う、とかじゃなく。ふんわりした微笑、って感じでな。
それが向こうサンをかなり刺激するんだろう。
コッチはエステード以外は無言だが、アッチは怒鳴り出しそうだ。
……俺の援護も要らなさそうだし、アッチの若い連中を何処か外にでも連れ出してやるべきか?
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