せっかくBLゲームに転生したのにモブだったけど前向きに生きる!

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第六章 ~ゲームと違ってオレのハーレムは自動生成されない~

脱がされる

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ウキウキしながら浴室を出て、部屋に戻って。
脱いだ衣服はソファにでも置いとけばいいかな~って、考えながらシャツのボタンに手を掛けたオレを、ビリーが止めた。
一瞬、もしかしたら気が変わったのかって心配したけど。
オレの手を優しく退かせたビリーが代わりにボタンを摘む。


「俺、が……したい。……いい、でしょ?」
「しょぉ~がないなぁ~。いいぞ。」

可愛げ満載なお願い事に、ヤニ下がって許しを出すオレ。
ビリーは甲斐甲斐しい……って表現するにはちょっとエロが過ぎる手付きで、オレが着てるシャツのボタンを外してく。
完全に外し終えて前をはだけさせると、肌着にしてるタンクトップもたくし上げる。
外気に晒された腹筋へビリーは手を伸ばした。


「んっ……。」
「……っ、ごめ…ん。……冷たかっ…た?」

肌を撫でるビリーの掌が案外冷たくて、オレはちょっとだけビックリした。
目の前にいるビリーの頬が薄っすらと染まってるから、なんとなく暖かそうなイメージをオレが勝手に抱いてたからだ。
心配そうにオレを見上げるビリー。
オレは緩く首を振り、「大丈夫」って言って笑って見せた。

ホッとした様子のビリーは安心したようにオレの表面を撫で回し出す。
タンクトップは脇くらいの高さまで、ほぼ完全に捲れ上がった。
たまに感触を確かめるように押したりもしながら、ビリーの手がオレの、そこそこな筋肉を辿ってアッチコッチに移動する。
掌や指先が肌を上下する動きが妙に擽ったい。
つい笑っちゃいそうになって、コッソリ腹筋に力を込めるオレ。


そう言えばオレって、子供の頃は結構、擽ったがり屋だったっけ。
養育所で年上の『お兄ちゃん世代』から、いっつもかな~り笑わせられた、ような記憶があるような。
成長してからはそもそも、誰かと擽りっこして遊んだりしてないから、すっかり平気になったと思ってたけど。
意外とまだ、ちょっと、擽ったがりなのかも。


「嬉しい……。……ずっと、片…思い……して…」

ウットリした声でビリーが呟く。
触るのに夢中になり過ぎで、オレの服を脱がせる作業が全然進んでないぞ、ってツッコミにくい。
しかもビリーは、子供の頃からオレを好きでいてくれたから。せっかく喜んでくれてるのを中断させるのはなかなか忍びないな。


だけど。

オレはビリーの手を、上から覆うようにして握り込む。
もう片方の空いてる手は、ビリーの背後に回して腰を抱いた。


「なぁビリー?」
「っぁ……な、に?」
「オレに触るのは、まぁ……ビリーが好きなだけ、していいけどさ? オレもビリーに触りたいし、早く脱いで、そろそろベッドに行かないか?」
「うん……っ。」

頷いたビリーの手を解放して、オレは両腕を広げてみせる。
オレの服をビリーが脱がせたいって言ったから、やりやすいようにって。
意図はちゃんと伝わったらしく、ビリーがオレのシャツを取り払う。それを一人掛けソファにフワッと放り、タンクトップも同じようにしてシャツの上に重ねた。

次はオレがビリーの服を!
って意気込むオレのすぐ前で。
ビリーは二秒でキャストオフを完了した。つまり、脱いじゃった。
間違い無く、オレが「早く脱いで」って言ったからだ。


「ぁ、……ああぁ。」

危うく膝から崩れ落ちるトコだった。
一昨日といい、今といい……最近のオレの膝関節、弱体化し過ぎじゃないか?

……いや。今はそんな振り返りをしてる場合じゃないぞ。

何故ならばっ。
オレの前で膝立ちになったビリーが。
オレの腰ベルトを外し、ズボンに手を掛けてるからだっ。


「イグゥ……勃って…る……。」

流石にバッキバキじゃないにしろ、嬉しそうなビリーに触られて反応しないワケがないんだから。
こんな近距離にいるビリーに、バレるのは当たり前だった。
ズボンを下ろそうとしたら膨らんでるんだもんな。


「まぁ、そりゃ…な。」
「……ぁはっ。」

オレの状態を見たビリーは小さな笑みを漏らして、布越しにソコを押さえ込んだ。
握って擦るってほど乱暴じゃなく。
愛撫するってほど優しくもなく。


「っく…ふ……、び、りぃ……。」

ゾクゾクっ……ってした。

何だ、コレ。
脱がされるのが初めてなワケでもないのに。

こういう場所、ってシチュエーションの所為なのか。
ご奉仕っぽい体勢に、タチの欲求が刺激されてるのか。
絶妙に焦らされてる感じで興奮しちゃってるのか。


ビリーは小首を傾げて、グイグイと手で円を描く。僅かに指を蠢かせたり。
オレを撫で回すのが気に入ったっぽい。


「ビリー、ちゃんと……脱がせてくれ。」
「んん~。」
「なぁ、ホント……頼む。……流石に、ちょっとツラい。」
「……ぅん。」

ズボンを履いたままで暴発したくない。これでダメだったら泣いて縋ろう。
そこまで考えてたオレの懇願に、ビリーは頷いてくれた。


脱がせてくれるかと思ったら。
ビリーはオレの股間に手を当てた状態で、顔を寄せて来た。


「ちょっ……、ビリーっ?」
「ぅ、ん~……ぁむっ。」

くっ、口でズボン、脱がそうとする、とか~。
凛々しい顔立ちが眉を顰めて、股間に口を寄せてるって。
この情景は、コレは……かなりヤバいぞ。


今ので。この短時間で。
オレのはほぼ完全に勃った。


「んっ……ん~。」

ジッパーの金具を、唇に挟むビリー。
でも当然ながら、オレのが昂っちゃってる所為で、なかなか引き下ろせない。
手伝おうとしたらビリーは首を振った。
しかも、そうしてる間にもビリーの手は絶妙な位置取りで、オレの付け根を刺激し続けてる。

どうにも手のやり場に困って。気付いたら。
オレの手はビリーの頭に置いてあって、髪を撫でてた。


もどかしい。焦れったい。
でももうちょっと、見てたい。
苦しいのに気持ちいい。
ホント、ヤバい。
語彙力が衰弱死した。
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