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第六章 ~ゲームと違ってオレのハーレムは自動生成されない~
これまでの経験を生かせた気がする
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「っく……、メリクルは…俺、だ……!」
「往生際が悪いよっ!」
クワッ! って感じでフィロウが一喝する。
仮メリクルは歯を食いしばってフィロウを睨み上げる。
二人の様子を見る限り、状況的には若干フィロウが有利、か? いや、微妙か?
……うん、分かんないぞ。オレがモブだからかな。
「…っ、ふ………。」
このまましばらくは睨み合うのかと思ったら。
割とすぐに仮メリクルが崩れ落ちた。
胸元を掴んでた手をフィロウが離したんだろう。
蹲った仮メリクルは、右手で自分の首を押さえて苦しそうだ。
震える左手を右手に添えて、見ようによっては自分で首を絞めてるようにも見える。
「ぐ、ぁ……うっ!」
「……あれ?」
……何だろう。気の所為かな。
何処かでこんな場面を見たような気がする。
そんなワケないのに。
あ、いや、その前にオレ、のんびり見てる場合じゃないだろ。
いくら仮メリクルとは言え、苦しんでる人を黙って放置は良くないぞ。
「ふぅ……。……あ~、ひでぇ目に遭った。」
あっ、モタモタしてる内に落ち着いたようだな。
一息ついたっぽいから、そこは安心するとして。
なんかオレ、ちょっと呆れた目で見られてるような……あれっ?
あれ? この感じ……もしやっ?
「イグゥ、お前……案外、役に立たねぇなぁ。」
「酷い、メリクル、酷いぞっ。第一声がそんなのかっ。」
「ケンカ売るなら、も~ちょいガッツリ来いや。」
このぞんざいな感じ。……メリクルだ! たぶんきっと、メリクルだ!
見た目的には殆ど変わってなくて、精々が目から天守のシルシが消えてるって程度だけど、メリクルが戻って来たに違いない!
さっきの天守同士の争いで、たぶんフィロウが勝ったからだ。
凄いぞ、フィロウ!
「め……メリクルぅ~!」
すっかり嬉しくなったオレは、芝生に座ったままのメリクルに抱き付こうとして……ハッと気付いた。
気付いたって言うか、予感って言うか、とにかく気配を感じて回避する。
「メリクル……っ!」
「ぉいっ、エステード…!」
跳びすさったオレの横を抜けて、メリクルにダイブするエステードさん。抱き付いたメリクルの肩に顔を埋めて、ポロポロ泣き出した。
メリクルはちょっと驚いた声を出しつつ、シッカリ受け止める。
あ……危なかった! 危うくオレ、邪魔するトコだったぞ!
オレが知ってるメリクルなら「お前じゃねぇだろが!」って怒られる流れだろ。
それに、あんな状態のエステードさんにも悪いもんな。
あっ、そうだ。流れと言えば。
退避したついでに、視線も大きく二人から、明らかに逸らしとこう。
これまでの経験からオレも学習したんだ。
たぶん二人は、いや絶対に、キスする流れだから。
しかも状況が状況だ。チュッなんて可愛らしいのじゃなく、確実に凄いエッチなベロチューするアレだ。……あぁ、それは通常運転か。
「ねぇ、イグ…」
「………。」
ちょっとずつ、フィロウがいる方に向かって移動するオレ。
ハッキリ言って気拙そうな表情で、何かを言い掛けたフィロウ。
オレは人差し指を自分の唇の前に立ててから、親指を教会の入り口の方に向けて、クイクイって。無言のゼスチャーをする。
本当は、今回の功労者であるフィロウにお礼を言いたいトコだけど、今はメリクル達の注意を引かない方が良さそうだ。
この場は一旦、フィロウを連れて離れようと思う。
「メリクル……、っグス…、メリクル……。」
「……ん。」
「怖かった、です……。」
「……あぁ。」
オレなりに気を遣って、出来る限り見ないようにしてたら、逆に聴力が勤勉に働き出したようだ。
なかなか泣き止まないエステードさんの涙声と、それに応えるメリクルの声。
文字で表したらぶっきらぼうな短い短音なのに、メチャクチャ甘い雰囲気が出てて。
どうしても気になって、思わずチラ見したら。
涙を零すエステードさんの頭を撫でながら、メリクルは微妙な表情だった。
戸惑ったような、驚いたような、でも悪い気はしてないような、ニヤける直前のダラシない顔をどうにか取り繕ってるような感じ。
そんなメリクルとオレ、目が合っちゃう。の巻。
「馬車をコッチに回して来い、イグゥ。」
「りょ。」
案の定、追い払われる。の巻。
でもこれまでの中じゃ一番、穏便な追い払われ方だ。
オレの経験が活かされた成果だ。そんな気がする。
「フィロウ、一緒に行ってあげなさい。」
どうやらエステードさんもフィロウを追い払う感じだぞ。
ここは一つ、オレがフィロウを誘おう。
オレ、だいぶ空気が読めるようになった気がする。
それにフィロウだって、兄と男のイチャイチャをジッと見てるのはツライだろ?
「一緒に行こう、フィロウ。」
「え、あ……うん。」
「じゃあオレ達は馬車を回して来るから。でも……あのさ、メリクル? 一応、心配だから言っとくけどさ? たぶんメリクルは体調が悪いだろうから、急に激しく動いたらダメだからな? 大人しくしてるんだぞ?」
「…るせっ。妙な気ィ働かせてねぇでさっさと行けっ。」
「りょ。」
シャキーンって敬礼したオレ。フィロウを連れて馬車の方へ向かった。
メリクルには釘を刺しといたけど。
万が一でも、オレ達が馬車を回して来るまでの間に。
ちょっと声を掛け難いような大人の展開には、なってませんように。
「往生際が悪いよっ!」
クワッ! って感じでフィロウが一喝する。
仮メリクルは歯を食いしばってフィロウを睨み上げる。
二人の様子を見る限り、状況的には若干フィロウが有利、か? いや、微妙か?
……うん、分かんないぞ。オレがモブだからかな。
「…っ、ふ………。」
このまましばらくは睨み合うのかと思ったら。
割とすぐに仮メリクルが崩れ落ちた。
胸元を掴んでた手をフィロウが離したんだろう。
蹲った仮メリクルは、右手で自分の首を押さえて苦しそうだ。
震える左手を右手に添えて、見ようによっては自分で首を絞めてるようにも見える。
「ぐ、ぁ……うっ!」
「……あれ?」
……何だろう。気の所為かな。
何処かでこんな場面を見たような気がする。
そんなワケないのに。
あ、いや、その前にオレ、のんびり見てる場合じゃないだろ。
いくら仮メリクルとは言え、苦しんでる人を黙って放置は良くないぞ。
「ふぅ……。……あ~、ひでぇ目に遭った。」
あっ、モタモタしてる内に落ち着いたようだな。
一息ついたっぽいから、そこは安心するとして。
なんかオレ、ちょっと呆れた目で見られてるような……あれっ?
あれ? この感じ……もしやっ?
「イグゥ、お前……案外、役に立たねぇなぁ。」
「酷い、メリクル、酷いぞっ。第一声がそんなのかっ。」
「ケンカ売るなら、も~ちょいガッツリ来いや。」
このぞんざいな感じ。……メリクルだ! たぶんきっと、メリクルだ!
見た目的には殆ど変わってなくて、精々が目から天守のシルシが消えてるって程度だけど、メリクルが戻って来たに違いない!
さっきの天守同士の争いで、たぶんフィロウが勝ったからだ。
凄いぞ、フィロウ!
「め……メリクルぅ~!」
すっかり嬉しくなったオレは、芝生に座ったままのメリクルに抱き付こうとして……ハッと気付いた。
気付いたって言うか、予感って言うか、とにかく気配を感じて回避する。
「メリクル……っ!」
「ぉいっ、エステード…!」
跳びすさったオレの横を抜けて、メリクルにダイブするエステードさん。抱き付いたメリクルの肩に顔を埋めて、ポロポロ泣き出した。
メリクルはちょっと驚いた声を出しつつ、シッカリ受け止める。
あ……危なかった! 危うくオレ、邪魔するトコだったぞ!
オレが知ってるメリクルなら「お前じゃねぇだろが!」って怒られる流れだろ。
それに、あんな状態のエステードさんにも悪いもんな。
あっ、そうだ。流れと言えば。
退避したついでに、視線も大きく二人から、明らかに逸らしとこう。
これまでの経験からオレも学習したんだ。
たぶん二人は、いや絶対に、キスする流れだから。
しかも状況が状況だ。チュッなんて可愛らしいのじゃなく、確実に凄いエッチなベロチューするアレだ。……あぁ、それは通常運転か。
「ねぇ、イグ…」
「………。」
ちょっとずつ、フィロウがいる方に向かって移動するオレ。
ハッキリ言って気拙そうな表情で、何かを言い掛けたフィロウ。
オレは人差し指を自分の唇の前に立ててから、親指を教会の入り口の方に向けて、クイクイって。無言のゼスチャーをする。
本当は、今回の功労者であるフィロウにお礼を言いたいトコだけど、今はメリクル達の注意を引かない方が良さそうだ。
この場は一旦、フィロウを連れて離れようと思う。
「メリクル……、っグス…、メリクル……。」
「……ん。」
「怖かった、です……。」
「……あぁ。」
オレなりに気を遣って、出来る限り見ないようにしてたら、逆に聴力が勤勉に働き出したようだ。
なかなか泣き止まないエステードさんの涙声と、それに応えるメリクルの声。
文字で表したらぶっきらぼうな短い短音なのに、メチャクチャ甘い雰囲気が出てて。
どうしても気になって、思わずチラ見したら。
涙を零すエステードさんの頭を撫でながら、メリクルは微妙な表情だった。
戸惑ったような、驚いたような、でも悪い気はしてないような、ニヤける直前のダラシない顔をどうにか取り繕ってるような感じ。
そんなメリクルとオレ、目が合っちゃう。の巻。
「馬車をコッチに回して来い、イグゥ。」
「りょ。」
案の定、追い払われる。の巻。
でもこれまでの中じゃ一番、穏便な追い払われ方だ。
オレの経験が活かされた成果だ。そんな気がする。
「フィロウ、一緒に行ってあげなさい。」
どうやらエステードさんもフィロウを追い払う感じだぞ。
ここは一つ、オレがフィロウを誘おう。
オレ、だいぶ空気が読めるようになった気がする。
それにフィロウだって、兄と男のイチャイチャをジッと見てるのはツライだろ?
「一緒に行こう、フィロウ。」
「え、あ……うん。」
「じゃあオレ達は馬車を回して来るから。でも……あのさ、メリクル? 一応、心配だから言っとくけどさ? たぶんメリクルは体調が悪いだろうから、急に激しく動いたらダメだからな? 大人しくしてるんだぞ?」
「…るせっ。妙な気ィ働かせてねぇでさっさと行けっ。」
「りょ。」
シャキーンって敬礼したオレ。フィロウを連れて馬車の方へ向かった。
メリクルには釘を刺しといたけど。
万が一でも、オレ達が馬車を回して来るまでの間に。
ちょっと声を掛け難いような大人の展開には、なってませんように。
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