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加減が分からぬ
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恥ずかしそうに目の縁を赤くするヨギをなだめながら、指をさらに深く差し入れる。
私もそうされたように孔の中を丁寧にかき混ぜて、ああ、なるほどと思った。
確かにあのように指すら入らぬほど硬く閉じていては私の生殖器などとても受け付けぬであろうし、よしんば入ったとしても、この質量を受け入れるのは苦痛を伴うのであろう。
ヨギは私が痛いのは嫌だと心配して丁寧にほぐしてくれていたが、私とてヨギに痛い思いなどさせたくはない。
私を受け入れるにはあまりに狭い孔を丁寧に押し広げていたら、ヨギが大きく体を跳ねさせるところがあるのに気がついた。そういえば私も、痺れるような甘美な刺激を感じる場所があったように思う。
ヨギもそうであってくれればいいのだが。
反応が良いところを重点的に擦っては指を増やして孔を広げていった。ヨギが好きなところに触れるたびに生殖器が震えるものだから、そうであった、と思い出したようにそちらも可愛がれば、ひときわ高い声で啼いてくれるのが私の興を高めていく。
最初は孔を弄れば萎え、擦ったり孔の中でもヨギが好きなところにあたると兆していた生殖器が、萎えることを忘れトロトロと蜜を流し始めた頃。
「聖龍様、もう挿れて……!」
ヨギが切羽詰まった声を上げた。
ううむ。
大丈夫であろうか。初めてゆえ加減が分からぬ。
痛みを緩和する魔術をかけてやりながら、慎重に挿入ていくしかあるまい。
「ヨギ、できるだけ痛くないように努力するが、無理なようならちゃんと言うのだよ」
「うん……」
ヨギははく、はく、と浅い息をつき唇を震わせながら、涙目で見上げてくる。
「ん……聖龍様、早く……」
震える唇を塞いで小さな舌をやわやわと舐めながら、私はついにヨギの慎ましい蕾に生殖器を押し当てた。
そして、驚きで思わず息を呑む。
押し当てた生殖器の先端を、ヨギの蕾が柔らかく包んでくれたからだ。
最初に指を押し当てた時の感触とは真逆の、待ちかねたような反応に、こんなにも求めてくれているのかと胸が熱くなった。
唇を離しヨギを見つめると、ヨギは私に小さく微笑んでくれる。
「聖龍様、早く……おれ、聖龍様を早く中で感じたい」
「ヨギ……!」
「っあ……!」
ゆっくりと腰を進めると、先端がつぷりとヨギの中に潜り込む。
途端、えも言われぬ快感がこの身を襲った。
「なんと心地よい……!」
「聖龍様、おれも……おれも、気持ちいい……」
ヨギの感歎の声を聞き、私はさらにヨギの中に深く私の分身を沈めていく。
「あ……あ、……聖龍、様……」
ヨギの声がふるふると震えていた。
このまま突き入れてしまいたい衝動をやり過ごしながら、私はひと呼吸ごとに痛みを緩和する魔術を施していく。
ヨギが痛くないように。
ヨギが少しでも苦しくないように。
その思いが通じているのか、ヨギ喉から漏れ出る声は甘いばかりで、さらに私を煽ってくる。ゆっくりと押し進めた腰がヨギの尻に触れる頃には、私の忍耐も限界に近づこうとしていた。
先ほどヨギが私の腹の内に入ってくるなり、堪らない、という様子で激しく生殖器を突き動かしていた気持ちがよく分かる。私もヨギの腹の内をぐちゅぐちゅと掻き回してしまいたい。
けれど、愛しい番を労わりたい気持ちも同じくらい強いのだ。
なにより、こうして腹の内に迎え入れてもらった事に……この温かくうねる内臓に直に触れている事に、私は感動していた。
千年を軽く越す時を生きてきて、初めて感じる温かさと充足感。あの小さくて今にも消えてしまいそうだった小さな命が、私を受け入れてくれる世界で唯一の存在になろうとは。
生殖器を深く差し入れたままヨギを抱きしめ、そのまま二人、互いの温かさを確かめるようにただ見つめ合う。
「聖龍様……おれ、大丈夫だから」
ヨギが潤んだ瞳で私を見つめ、微かに微笑む。
「動いて……おれの中に、聖龍様の種をちょうだい」
誘うようにヨギのしなやかな脚が私の腰に巻きついて、持ち上がった尻が私の生殖器をさらに呑み込んだ。
「ヨギ……!」
「聖龍様……!」
応えるように、私もヨギの最奥を穿つ。
これ以上は進めぬというところまで突き入れ、奥をじっくりと掻き混ぜてから一度ぎりぎりまで引き抜く。
ヨギの喉から息が漏れ出るような甘い声があがり、その甘美な声音に包まれながら、受け入れてもらえるという充足感を再び味わうためにゆっくりと突き入れた。
「聖龍、様ぁ……」
ああ。
なんと美しい響きか。
私が穿つ度に、愛しそうに幸せそうに私を呼ぶヨギの声が、耳を優しくくすぐって堪らない気持ちになる。
この声に、真名を呼んでほしい。
「シラハ……」
「……?」
私の呟きに、ヨギの可愛い犬耳がピクリと動いた。耳をそば立てているのが分かって、その様子すら愛おしい。
「ヨギ、私の名は……シラハだ。名を呼んではくれぬか?」
「シラハ様……?」
「そうだ。私の真名を呼ぶ事ができるのは番であるお前だけ。私の名を呼んでおくれ」
「……! シラハ、様……!!」
「ヨギ……!」
幼き日、私を育てた母に呼ばれて以来、呼ばれる事のなかった私の真名。
自分ですら忘れていた名だ。
ヨギの声を聞く内に、水面に気泡が浮くように思い出されたのは、番と真に繋がるためなのであろうか。
私もそうされたように孔の中を丁寧にかき混ぜて、ああ、なるほどと思った。
確かにあのように指すら入らぬほど硬く閉じていては私の生殖器などとても受け付けぬであろうし、よしんば入ったとしても、この質量を受け入れるのは苦痛を伴うのであろう。
ヨギは私が痛いのは嫌だと心配して丁寧にほぐしてくれていたが、私とてヨギに痛い思いなどさせたくはない。
私を受け入れるにはあまりに狭い孔を丁寧に押し広げていたら、ヨギが大きく体を跳ねさせるところがあるのに気がついた。そういえば私も、痺れるような甘美な刺激を感じる場所があったように思う。
ヨギもそうであってくれればいいのだが。
反応が良いところを重点的に擦っては指を増やして孔を広げていった。ヨギが好きなところに触れるたびに生殖器が震えるものだから、そうであった、と思い出したようにそちらも可愛がれば、ひときわ高い声で啼いてくれるのが私の興を高めていく。
最初は孔を弄れば萎え、擦ったり孔の中でもヨギが好きなところにあたると兆していた生殖器が、萎えることを忘れトロトロと蜜を流し始めた頃。
「聖龍様、もう挿れて……!」
ヨギが切羽詰まった声を上げた。
ううむ。
大丈夫であろうか。初めてゆえ加減が分からぬ。
痛みを緩和する魔術をかけてやりながら、慎重に挿入ていくしかあるまい。
「ヨギ、できるだけ痛くないように努力するが、無理なようならちゃんと言うのだよ」
「うん……」
ヨギははく、はく、と浅い息をつき唇を震わせながら、涙目で見上げてくる。
「ん……聖龍様、早く……」
震える唇を塞いで小さな舌をやわやわと舐めながら、私はついにヨギの慎ましい蕾に生殖器を押し当てた。
そして、驚きで思わず息を呑む。
押し当てた生殖器の先端を、ヨギの蕾が柔らかく包んでくれたからだ。
最初に指を押し当てた時の感触とは真逆の、待ちかねたような反応に、こんなにも求めてくれているのかと胸が熱くなった。
唇を離しヨギを見つめると、ヨギは私に小さく微笑んでくれる。
「聖龍様、早く……おれ、聖龍様を早く中で感じたい」
「ヨギ……!」
「っあ……!」
ゆっくりと腰を進めると、先端がつぷりとヨギの中に潜り込む。
途端、えも言われぬ快感がこの身を襲った。
「なんと心地よい……!」
「聖龍様、おれも……おれも、気持ちいい……」
ヨギの感歎の声を聞き、私はさらにヨギの中に深く私の分身を沈めていく。
「あ……あ、……聖龍、様……」
ヨギの声がふるふると震えていた。
このまま突き入れてしまいたい衝動をやり過ごしながら、私はひと呼吸ごとに痛みを緩和する魔術を施していく。
ヨギが痛くないように。
ヨギが少しでも苦しくないように。
その思いが通じているのか、ヨギ喉から漏れ出る声は甘いばかりで、さらに私を煽ってくる。ゆっくりと押し進めた腰がヨギの尻に触れる頃には、私の忍耐も限界に近づこうとしていた。
先ほどヨギが私の腹の内に入ってくるなり、堪らない、という様子で激しく生殖器を突き動かしていた気持ちがよく分かる。私もヨギの腹の内をぐちゅぐちゅと掻き回してしまいたい。
けれど、愛しい番を労わりたい気持ちも同じくらい強いのだ。
なにより、こうして腹の内に迎え入れてもらった事に……この温かくうねる内臓に直に触れている事に、私は感動していた。
千年を軽く越す時を生きてきて、初めて感じる温かさと充足感。あの小さくて今にも消えてしまいそうだった小さな命が、私を受け入れてくれる世界で唯一の存在になろうとは。
生殖器を深く差し入れたままヨギを抱きしめ、そのまま二人、互いの温かさを確かめるようにただ見つめ合う。
「聖龍様……おれ、大丈夫だから」
ヨギが潤んだ瞳で私を見つめ、微かに微笑む。
「動いて……おれの中に、聖龍様の種をちょうだい」
誘うようにヨギのしなやかな脚が私の腰に巻きついて、持ち上がった尻が私の生殖器をさらに呑み込んだ。
「ヨギ……!」
「聖龍様……!」
応えるように、私もヨギの最奥を穿つ。
これ以上は進めぬというところまで突き入れ、奥をじっくりと掻き混ぜてから一度ぎりぎりまで引き抜く。
ヨギの喉から息が漏れ出るような甘い声があがり、その甘美な声音に包まれながら、受け入れてもらえるという充足感を再び味わうためにゆっくりと突き入れた。
「聖龍、様ぁ……」
ああ。
なんと美しい響きか。
私が穿つ度に、愛しそうに幸せそうに私を呼ぶヨギの声が、耳を優しくくすぐって堪らない気持ちになる。
この声に、真名を呼んでほしい。
「シラハ……」
「……?」
私の呟きに、ヨギの可愛い犬耳がピクリと動いた。耳をそば立てているのが分かって、その様子すら愛おしい。
「ヨギ、私の名は……シラハだ。名を呼んではくれぬか?」
「シラハ様……?」
「そうだ。私の真名を呼ぶ事ができるのは番であるお前だけ。私の名を呼んでおくれ」
「……! シラハ、様……!!」
「ヨギ……!」
幼き日、私を育てた母に呼ばれて以来、呼ばれる事のなかった私の真名。
自分ですら忘れていた名だ。
ヨギの声を聞く内に、水面に気泡が浮くように思い出されたのは、番と真に繋がるためなのであろうか。
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