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夜会のひと夜
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翌日からも、アルロード様は本当に毎日のようにオレの前に現われた。
オレとドルフが学食で食事をしていると現われて、昼食を共にしてくれる。
学園の中ですれ違う度に、騎士科の授業で一緒になるたびに、親しげに話しかけてくれる。
あまりにも頻繁に顔を合わせるようになってくると、さすがにオレも慣れてきて、アルロード様と話す時もほどよい緊張くらいですむようになってきた。
雑談もできるようになったし、記憶が飛ぶようなことも少ない。時には冗談だって言えるようになってきたんだけど。
それでも、まさか夜会なんていう社交の場でまで声をかけてくれるなんて思わなかった。
「やあルキノ、ひとりでいるなんて珍しいね。今日はドルフはいないのかい?」
親しげに声をかけられて振り返れば、天井のシャンデリアよりもキラキラ眩い笑顔がオレを見ている。
「アルロード様……!」
夜会のアルロード様、ひときわ美しい……!!!
タキシードめっちゃ似合う!
身体にぴったりと合う光沢のあるシルバーのタキシードはエレガントだし、ダブルのベストも格好良い。緩く纏められた輝く黄金の髪は、学園で見るよりも艶やかで、前髪を上げているからかいつもよりもずっと大人っぽい。
なのに、笑いかけてくれる表情はどこかちょっと幼さもあって、このギャップがまた堪らないんですけど!!!!!
「ルキノ?」
はっ!!!!
見蕩れすぎて我を忘れてしまった。冷静になれ、オレ!!!
「えっと、ドルフは平民なので、社交の場には入れなくて」
「ああ、そうだった。分かっているはずなのについつい忘れてしまうな」
それは多分、ドルフが平民とは思えないほど言動が堂々としているからだろう。高位貴族の前だろうが、あいつはまったく動じないから。
「じゃあルキノはちょっと寂しいね」
「へ? ああ、いや、夜会の時は色んな人とオレの大切な『あのお方』の情報交換の場なんで、それなりに楽しくやってますよ?」
「……」
あ、ぽかんとした顔をされてしまった。
アルロード様はいつも老若男女問わず色んな人達から次から次に声をかけられてるし、隙あらばダンスを申し込まれて踊ってるし、高位貴族らしくしっかり社交の場としての振る舞いをしているわけで。
オレ達みたいにとりあえず夜会の場にいて、気の合う人とただ駄弁ってるなんて想像もつかないんだろうなぁ。
「アルロード様は夜会の時って社交にダンスに忙しいですもんね。オレ達下位貴族は結構二極化してまして」
「二極化……?」
オレとドルフが学食で食事をしていると現われて、昼食を共にしてくれる。
学園の中ですれ違う度に、騎士科の授業で一緒になるたびに、親しげに話しかけてくれる。
あまりにも頻繁に顔を合わせるようになってくると、さすがにオレも慣れてきて、アルロード様と話す時もほどよい緊張くらいですむようになってきた。
雑談もできるようになったし、記憶が飛ぶようなことも少ない。時には冗談だって言えるようになってきたんだけど。
それでも、まさか夜会なんていう社交の場でまで声をかけてくれるなんて思わなかった。
「やあルキノ、ひとりでいるなんて珍しいね。今日はドルフはいないのかい?」
親しげに声をかけられて振り返れば、天井のシャンデリアよりもキラキラ眩い笑顔がオレを見ている。
「アルロード様……!」
夜会のアルロード様、ひときわ美しい……!!!
タキシードめっちゃ似合う!
身体にぴったりと合う光沢のあるシルバーのタキシードはエレガントだし、ダブルのベストも格好良い。緩く纏められた輝く黄金の髪は、学園で見るよりも艶やかで、前髪を上げているからかいつもよりもずっと大人っぽい。
なのに、笑いかけてくれる表情はどこかちょっと幼さもあって、このギャップがまた堪らないんですけど!!!!!
「ルキノ?」
はっ!!!!
見蕩れすぎて我を忘れてしまった。冷静になれ、オレ!!!
「えっと、ドルフは平民なので、社交の場には入れなくて」
「ああ、そうだった。分かっているはずなのについつい忘れてしまうな」
それは多分、ドルフが平民とは思えないほど言動が堂々としているからだろう。高位貴族の前だろうが、あいつはまったく動じないから。
「じゃあルキノはちょっと寂しいね」
「へ? ああ、いや、夜会の時は色んな人とオレの大切な『あのお方』の情報交換の場なんで、それなりに楽しくやってますよ?」
「……」
あ、ぽかんとした顔をされてしまった。
アルロード様はいつも老若男女問わず色んな人達から次から次に声をかけられてるし、隙あらばダンスを申し込まれて踊ってるし、高位貴族らしくしっかり社交の場としての振る舞いをしているわけで。
オレ達みたいにとりあえず夜会の場にいて、気の合う人とただ駄弁ってるなんて想像もつかないんだろうなぁ。
「アルロード様は夜会の時って社交にダンスに忙しいですもんね。オレ達下位貴族は結構二極化してまして」
「二極化……?」
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