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兄:ミジェ編 〜魔術室長の魔術セクハラが酷いんですけど!?〜
エロいって……!
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「んっ……」
「わっ」
あまりに気持ち良すぎてフッと足の力が抜けてしまった。それをしっかり支えてくれたチェイス室長が、優しく笑って「大丈夫?」と聞いてくれる。
「気持ち良すぎて……」
きゅっとチェイス室長にしがみついたら、いきなり持ち上げられた。
「うわっ?」
いわゆるお姫様抱っこだ。チェイス室長ってこんなに力持ちだったのか? って変なところに混乱しつつ、思わずしっかりしがみつく。
チェイス室長はオレを抱き上げたまま、意外なくらいズンズン歩を進めて部屋の奥のベッドに俺をおろした。そのままチェイス室長が上から覆い被さってくる。いつもの天井がチェイス室長越しに見えるのが面映い。
「ミジェ……」
再び口付けられて、オレはもう幸せでいっぱいになってしまった。
唇を舐めるように動く舌の感触を感じて、俺は淡く唇を開く。チェイス室長の熱い舌がオレを求めるように入ってくるのが嬉しい。さっきは感触と魔力の波に翻弄されて受け止めるだけで精一杯だったけど、オレも嬉しいんだって伝えたい。
熱い舌が触れてきたところを狙って、オレも気持ちを込めて舌を絡める。互いの気持ちを確かめるような深い口付けが最高に気持ちいい。
「……!」
なぜか、口蓋を舐め上げるような、歯列をなぞるような繊細な刺激が付加されて、オレは身悶えた。舌はしっかりとオレの舌を捉えているのに、なぜ、と思ってすぐに理解する。
ああ、これチェイス室長の魔力だ……。
こんなに熱烈なキスをしながら魔力も動くだなんて。
オレの頬にチェイス室長の柔らかくて大きな手が添えられて、チュ、と小さなリップ音と共に唇が離れる。チェイス室長の深い森みたいな緑の目が、熱を持ってオレを見つめている。
「ああ、幸せだ……」
その呟きを聞いて、オレの方がもう幸せで幸せでたまらなくなってしまった。
またチェイス室長の顔が近づいて来て、今度はチュ、チュ、と軽いキスが何度も降って来る。オレの頬にあった手が、ゆっくりと首筋を辿って胸の方へ降りてくる。
ここ四日間、モヤモヤしっ放しだったオレは、むしろ期待に胸を高鳴らせる羽目になってしまった。
もっと……もっと触って欲しい。
そんな気持ちに応えるように、オレの髪にふわりと慣れ親しんだエロい魔力が触れてきた。しばらくこんな触り方されてなかったから、髪を触れられるだけでも気持ちいい。
魔力が髪の毛や耳のあたりをさわさわと撫でるのを心地よく感じていたら、鎖骨を通ってオレの胸に到達したチェイス室長の右手が、乳首をツプンと押してきた。
「ああっ……んぅ」
思わず声が漏れる。
瞬間、チェイス室長の魔力が一気に高まった。
「あっあっあっ……ま、待っ……あ、んうっ……」
ぶわっと全身にチェイス室長の魔力が纏わりついてきた。
緩く、浅く、エロい魔力が意思を持って体中を嬲っていく。背中を撫で上げられ、わきをそろりとくすぐられ、脇腹から恥骨にくだった魔力がそのままオレの大事なところを捉えて、オレはたまらず悲鳴をあげる。
「ひぁ……っ」
以前チェイス室長に執拗に嬲られた事があるオレの愚息はすぐさま反応してしまって、恥ずかしいくらいに昂っている。でも、正直言ってこの刺激が欲しかった。
チェイス室長の魔力はオレの愚息を丹念に愛撫しながらも、内ももや膝裏、果ては足指の間までくまなく刺激してくる。体中気持ち良すぎて息をするのが辛い。
前は少しずつ少しずつ、感触を確かめるようにゆっくりと動いていたのに、今日は全身至る所を一気に撫で回されて、オレはあまりの快感に震えた。
「うぁ……そん、な……全身触るの、ズルい……っ」
「すまない、私にももう、何も制御ができないんだ」
チュ、と涙を吸われてそのまま耳を舐められたかと思うと、耳元で小さく囁かれる。
「気持ちが抑えられない……ミジェのどこもかしこも気持ちよくしたい……」
チェイス室長の顔が離れていったと思ったら、胸をベロリと舐められて、一瞬息が止まる。それくらい強烈な快感だった。チュ、チュ、と口付けられて、熱い舌が俺の乳首にねっとりと絡みついてきた時は、それだけで達してしまうかと思った。
「あ……あっ、あっ、ああっん……ヤバ、ヤバいって、ダメ、ダメっ」
前に魔力で触られた時とは次元が違う快感に、やっぱり直接触れられる時に感じる魔力の強さが、強烈な快感を生んでいるんだろうと理解する。ただでさえ高まっている体に、過ぎた快感が与えられて、もう受け止めきれないくらいだった。
「これがミジェの乳首……最高」
感極まったようなチェイス室長の呟きに、喘ぎつつも散々触っといて何を今さら、と思ったけど、そういえば手で実際に触られたのは初めてだったんだと思い当たる。
「ずっと触ってみたかった」
変態っぽい言葉を漏らすだけあって、チェイス室長の左手は俺の胸を丹念にむにむにと揉みしだいている。乳首にかかった指がくにくにと蠢いて、あまりの気持ち良さにオレはもう腰が揺れて仕方なかった。
ぐりぐり乳首を押しつぶしたり、きゅうっと摘まんだり、思うさまオレの乳首を弄びつつ、チェイス室長はそれを目に焼き付けてでもいるかのようにじっくりと見つめている。
弄られ過ぎてすっかり固く尖った先端を、チェイス室長が舌先でくちゅりと舐めた。
「ああっん、もう……! エロい……ってぇ」
「わっ」
あまりに気持ち良すぎてフッと足の力が抜けてしまった。それをしっかり支えてくれたチェイス室長が、優しく笑って「大丈夫?」と聞いてくれる。
「気持ち良すぎて……」
きゅっとチェイス室長にしがみついたら、いきなり持ち上げられた。
「うわっ?」
いわゆるお姫様抱っこだ。チェイス室長ってこんなに力持ちだったのか? って変なところに混乱しつつ、思わずしっかりしがみつく。
チェイス室長はオレを抱き上げたまま、意外なくらいズンズン歩を進めて部屋の奥のベッドに俺をおろした。そのままチェイス室長が上から覆い被さってくる。いつもの天井がチェイス室長越しに見えるのが面映い。
「ミジェ……」
再び口付けられて、オレはもう幸せでいっぱいになってしまった。
唇を舐めるように動く舌の感触を感じて、俺は淡く唇を開く。チェイス室長の熱い舌がオレを求めるように入ってくるのが嬉しい。さっきは感触と魔力の波に翻弄されて受け止めるだけで精一杯だったけど、オレも嬉しいんだって伝えたい。
熱い舌が触れてきたところを狙って、オレも気持ちを込めて舌を絡める。互いの気持ちを確かめるような深い口付けが最高に気持ちいい。
「……!」
なぜか、口蓋を舐め上げるような、歯列をなぞるような繊細な刺激が付加されて、オレは身悶えた。舌はしっかりとオレの舌を捉えているのに、なぜ、と思ってすぐに理解する。
ああ、これチェイス室長の魔力だ……。
こんなに熱烈なキスをしながら魔力も動くだなんて。
オレの頬にチェイス室長の柔らかくて大きな手が添えられて、チュ、と小さなリップ音と共に唇が離れる。チェイス室長の深い森みたいな緑の目が、熱を持ってオレを見つめている。
「ああ、幸せだ……」
その呟きを聞いて、オレの方がもう幸せで幸せでたまらなくなってしまった。
またチェイス室長の顔が近づいて来て、今度はチュ、チュ、と軽いキスが何度も降って来る。オレの頬にあった手が、ゆっくりと首筋を辿って胸の方へ降りてくる。
ここ四日間、モヤモヤしっ放しだったオレは、むしろ期待に胸を高鳴らせる羽目になってしまった。
もっと……もっと触って欲しい。
そんな気持ちに応えるように、オレの髪にふわりと慣れ親しんだエロい魔力が触れてきた。しばらくこんな触り方されてなかったから、髪を触れられるだけでも気持ちいい。
魔力が髪の毛や耳のあたりをさわさわと撫でるのを心地よく感じていたら、鎖骨を通ってオレの胸に到達したチェイス室長の右手が、乳首をツプンと押してきた。
「ああっ……んぅ」
思わず声が漏れる。
瞬間、チェイス室長の魔力が一気に高まった。
「あっあっあっ……ま、待っ……あ、んうっ……」
ぶわっと全身にチェイス室長の魔力が纏わりついてきた。
緩く、浅く、エロい魔力が意思を持って体中を嬲っていく。背中を撫で上げられ、わきをそろりとくすぐられ、脇腹から恥骨にくだった魔力がそのままオレの大事なところを捉えて、オレはたまらず悲鳴をあげる。
「ひぁ……っ」
以前チェイス室長に執拗に嬲られた事があるオレの愚息はすぐさま反応してしまって、恥ずかしいくらいに昂っている。でも、正直言ってこの刺激が欲しかった。
チェイス室長の魔力はオレの愚息を丹念に愛撫しながらも、内ももや膝裏、果ては足指の間までくまなく刺激してくる。体中気持ち良すぎて息をするのが辛い。
前は少しずつ少しずつ、感触を確かめるようにゆっくりと動いていたのに、今日は全身至る所を一気に撫で回されて、オレはあまりの快感に震えた。
「うぁ……そん、な……全身触るの、ズルい……っ」
「すまない、私にももう、何も制御ができないんだ」
チュ、と涙を吸われてそのまま耳を舐められたかと思うと、耳元で小さく囁かれる。
「気持ちが抑えられない……ミジェのどこもかしこも気持ちよくしたい……」
チェイス室長の顔が離れていったと思ったら、胸をベロリと舐められて、一瞬息が止まる。それくらい強烈な快感だった。チュ、チュ、と口付けられて、熱い舌が俺の乳首にねっとりと絡みついてきた時は、それだけで達してしまうかと思った。
「あ……あっ、あっ、ああっん……ヤバ、ヤバいって、ダメ、ダメっ」
前に魔力で触られた時とは次元が違う快感に、やっぱり直接触れられる時に感じる魔力の強さが、強烈な快感を生んでいるんだろうと理解する。ただでさえ高まっている体に、過ぎた快感が与えられて、もう受け止めきれないくらいだった。
「これがミジェの乳首……最高」
感極まったようなチェイス室長の呟きに、喘ぎつつも散々触っといて何を今さら、と思ったけど、そういえば手で実際に触られたのは初めてだったんだと思い当たる。
「ずっと触ってみたかった」
変態っぽい言葉を漏らすだけあって、チェイス室長の左手は俺の胸を丹念にむにむにと揉みしだいている。乳首にかかった指がくにくにと蠢いて、あまりの気持ち良さにオレはもう腰が揺れて仕方なかった。
ぐりぐり乳首を押しつぶしたり、きゅうっと摘まんだり、思うさまオレの乳首を弄びつつ、チェイス室長はそれを目に焼き付けてでもいるかのようにじっくりと見つめている。
弄られ過ぎてすっかり固く尖った先端を、チェイス室長が舌先でくちゅりと舐めた。
「ああっん、もう……! エロい……ってぇ」
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