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3【王子の外遊】
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俺の名は、フェルゼン ハルキア。心の中にはもう一つの名前がある。それは父のピソーラとしか共有していない。
俺はハルキア王国の第一王子で、可愛い沢山の弟や妹がいる。
それは俺のせいでもあったのだ。父がまだ王としての仕事がやっと落ち着いて、(この世界では)遅くに王后を迎えて生まれた俺の左手の手の甲に父と同じ花の紋章があったことから、もう一人生まれてこないかと、沢山子作りをしてしまったからだ。母は若いからね。
子供が沢山で賑やかな王城、でもそれは跡取りの事で問題の種にもなるかもしれない。父は王后に打ち止めを言われて、もう一人の紋章の誕生をあきらめたらしい。
俺は、前世の記憶もあって、別に王太子や王になるとかはこだわっていなかったから、十歳を過ぎて寄宿舎のある学園に進み、弟妹で賑やかな城を離れ、学友を作っては長期休みには単独で外へ出かけるという日々を過ごしていた。
側を離れることを父は随分渋っていたが、前世と違って寂しくないだろう?こんなに家族を作ったんだから!と説得して寄宿舎行きをもぎ取れたのだ。そもそも、俺は通える距離ではあるが、近隣の王侯貴族はみんな寄宿舎に入るか、この国の王都にそれ用の屋敷を持っていて、そこに住むのだ。
しかし、家族大事な父のためにほぼ毎週末には帰っていたがな。可愛い弟妹に会いたかったし。
十二歳になったある日、俺はディアナ王国を訪れた。
その国で一番大きいと言われている王城の図書館に行ってみたかったのだ。
少し金持ちの商人の息子という設定で王国に乗り込んだ。
「兄さん」
俺は、一緒に付いて来てくれたA級冒険者ライセンスもある平民上がりで騎士爵位の護衛に呼びかける。
「はい?な、なにをおっしゃるんですか殿下」
「殿下呼びは禁止。そうだな、俺のことはケンと呼んでください。兄さん」
「ケン?」
「はい、いいですよ兄さん」
そして、最初のホテルで、小綺麗な平民の服に着替えて、平民客用の入り口からチェックアウトした。
「陛下に知られたら殺される」護衛がぼやいているが無視。
この世界の本は、ほぼ手書きなので、同じ話の本はないわけではないが、写本する者によって勝手に細かい設定や内容が変えられていたり、その土地でしか読めない地域の民話などがあったりして、俺は図書館巡りの魅力に取りつかれていた。
もちろん剣や魔法の鍛錬もきちんとするよ。何しろあこがれだったからな。
そもそも、〈この世界〉と俺が言うのには理由がある。前世で、妻だった豊子が病床で楽しんでいた乙女ゲームの世界だった。
始めは息子の太一が学校の女の子の間で流行っていて男でも楽しめると言われたから、絶対楽しいだろうと、ネット通販で取り寄せてくれて始めたものだった。
俺と太一はもともとゲームが好きで、でも外へ出るのが好きだった豊子は始めは遊んでいなかった。だが、病気になり退屈な闘病生活を支えていたのはこのゲームで遊ぶことだった。
そして、俺は豊子が亡くなって、太一と暮らしていた。
太一は豊子が病気になったことで、一度入学した大学を辞めて俺と同じ医学の道に進みなおし、自分自身は彼女や嫁さんを得ることなく仕事に勤しんでいた。そしてそんな息子との生活をつづけながら俺は人生を終わらせた。
息子とともに医療の世界で頑張った俺も最後は病死だったが幸せだった。
そんな日本人だった記憶を持つ俺はゲームの中の攻略対象、一国の第一王子として生まれた。始めは日本人としてや、かすかな医学の知識がぼんやりよみがえってきただけだったが。
俺が自我に目覚めてすぐ、王后である母さえ下がらせて、二人きりになった父王が衝撃的な告白をしたのだ。お座りが出来たばかりの赤ん坊の俺をソファーの隣に座らせて。
王だというのにひげを伸ばすことなく、代わりにしょうがなく伸ばしている髪をきっちり後ろでまとめた、この世界の男性の割には清潔感溢れる男は俺に言う。
「君は父さんかな?」
大丈夫か?赤ん坊に〈父さん〉と呼びかけたよ。
「俺は太一なんだよ」
「あう?」まだ話せない。
俺の父はお前じゃないのか?
しかし、父王は左手からいつもつけている真っ白な手袋を外すと、そこにはあのタトゥーと同じデザインのマリーゴールドの紋章があった。
「きみにも同じ模様があるねえ」
そう言ってまだ紅葉状態の俺の左手をつまむ。
「ねえ、君はどっち?豊子?」
思わず首を横に往復する。
「じゃあ健一のほう?」
首を縦に振ってしまう。大人の記憶があっても生まれたての素直な俺だったから。ほぼ何も考えずに条件反射的に肯定をしてしまっていた。
その瞬間、父王は静かに涙を流しながら笑った。そしてそうっと抱きしめてきた。
「よかった、一人見つけた。俺もね生まれた時からこの模様があったから、どこかにいないかなって散々探していたんだ。それで、王后を娶るのも遅くなっちゃったんだけど、最初に生まれた子が父さんだったなんて」
俺が太一を迎えた時よりも大人な国王が子供のような話し方でこれまでのことを教えてくれた。
俺は、かつての息子が生まれ変わった国王の息子として生まれたのだった。
それから成長して、学園の二連休があった日、俺は隣国の城にある図書館を訪れようとしていた。
ゲームの設定では俺の婚約者になる予定の悪役令嬢の王女マリーのことを知りたいと思っていた。本当にどうしようもない性格ならそもそも断固として婚約を拒否していれば、かかわらずに済むかもしれないし、彼女を断罪するイベントとかもなくなるだろう。もともと俺は悪役令嬢のキャラをなぜそんなにきつく攻めるのかと逆にフェルゼンと言うキャラクターの方に嫌悪感があった。
そいつに生まれ変わるなんてな。
それに、現実の例えば勤め先にいた、ヒステリックで新人なら医師もナースもいじめていたナースセンター長とかに比べたら、ゲームに出てくる悪役令嬢なんてちょっと澄ました女性だ。多分。
隣国に行く前に、国王陛下(太一)にお願いして、隣国の情報を調べてもらった。すると、マリー王女はマリーゴールドがお印で、だからその名前になったと聞いた。
もしかしてと、マリーを陰から見るだけでいいから会いに行きたいと言ったら、同じ情報を共有していたからか国王陛下(太一)は、二つ返事でオッケーを出した。おかげで俺は、意気揚々と隣国へ出かけて行った。
ディアナ王国内では、八歳になったというその王女は、王都の国民の評判を聞いていると、たいそう勉強熱心で、周りにやさしくて将来悪役令嬢になるようなキャラではなさそうだったのだ。
そして、利用料金は必要だが一般も入れるという図書館に、王女は時々来るという事も聞いたので、一目見ようと何度も通う覚悟で行った。
だが、俺にはまだ赤い糸が繋がっていたのか、初日にして帰るところを見かける事が出来た。
閲覧室の二階の奥まった窓の前に、花の模様の椅子とテーブルがあって、そこにはマリーゴールドの精かと見まごうような鮮やかな朱色がかった金の髪の可憐な少女が本を読んでいたのだ。
両手に手袋をしていたので、紋章の確認は難しかったが。
次の日、前日よりは早く図書館に入った。まだ開館したばかりで、本を読む人も少なかった。俺は昨日マリーが座っていた花の模様の椅子に座って、そこに積まれていた栞の挟まれた一冊の本を読み始めた。それは、入門編の医学書だった。
俺はハルキア王国の第一王子で、可愛い沢山の弟や妹がいる。
それは俺のせいでもあったのだ。父がまだ王としての仕事がやっと落ち着いて、(この世界では)遅くに王后を迎えて生まれた俺の左手の手の甲に父と同じ花の紋章があったことから、もう一人生まれてこないかと、沢山子作りをしてしまったからだ。母は若いからね。
子供が沢山で賑やかな王城、でもそれは跡取りの事で問題の種にもなるかもしれない。父は王后に打ち止めを言われて、もう一人の紋章の誕生をあきらめたらしい。
俺は、前世の記憶もあって、別に王太子や王になるとかはこだわっていなかったから、十歳を過ぎて寄宿舎のある学園に進み、弟妹で賑やかな城を離れ、学友を作っては長期休みには単独で外へ出かけるという日々を過ごしていた。
側を離れることを父は随分渋っていたが、前世と違って寂しくないだろう?こんなに家族を作ったんだから!と説得して寄宿舎行きをもぎ取れたのだ。そもそも、俺は通える距離ではあるが、近隣の王侯貴族はみんな寄宿舎に入るか、この国の王都にそれ用の屋敷を持っていて、そこに住むのだ。
しかし、家族大事な父のためにほぼ毎週末には帰っていたがな。可愛い弟妹に会いたかったし。
十二歳になったある日、俺はディアナ王国を訪れた。
その国で一番大きいと言われている王城の図書館に行ってみたかったのだ。
少し金持ちの商人の息子という設定で王国に乗り込んだ。
「兄さん」
俺は、一緒に付いて来てくれたA級冒険者ライセンスもある平民上がりで騎士爵位の護衛に呼びかける。
「はい?な、なにをおっしゃるんですか殿下」
「殿下呼びは禁止。そうだな、俺のことはケンと呼んでください。兄さん」
「ケン?」
「はい、いいですよ兄さん」
そして、最初のホテルで、小綺麗な平民の服に着替えて、平民客用の入り口からチェックアウトした。
「陛下に知られたら殺される」護衛がぼやいているが無視。
この世界の本は、ほぼ手書きなので、同じ話の本はないわけではないが、写本する者によって勝手に細かい設定や内容が変えられていたり、その土地でしか読めない地域の民話などがあったりして、俺は図書館巡りの魅力に取りつかれていた。
もちろん剣や魔法の鍛錬もきちんとするよ。何しろあこがれだったからな。
そもそも、〈この世界〉と俺が言うのには理由がある。前世で、妻だった豊子が病床で楽しんでいた乙女ゲームの世界だった。
始めは息子の太一が学校の女の子の間で流行っていて男でも楽しめると言われたから、絶対楽しいだろうと、ネット通販で取り寄せてくれて始めたものだった。
俺と太一はもともとゲームが好きで、でも外へ出るのが好きだった豊子は始めは遊んでいなかった。だが、病気になり退屈な闘病生活を支えていたのはこのゲームで遊ぶことだった。
そして、俺は豊子が亡くなって、太一と暮らしていた。
太一は豊子が病気になったことで、一度入学した大学を辞めて俺と同じ医学の道に進みなおし、自分自身は彼女や嫁さんを得ることなく仕事に勤しんでいた。そしてそんな息子との生活をつづけながら俺は人生を終わらせた。
息子とともに医療の世界で頑張った俺も最後は病死だったが幸せだった。
そんな日本人だった記憶を持つ俺はゲームの中の攻略対象、一国の第一王子として生まれた。始めは日本人としてや、かすかな医学の知識がぼんやりよみがえってきただけだったが。
俺が自我に目覚めてすぐ、王后である母さえ下がらせて、二人きりになった父王が衝撃的な告白をしたのだ。お座りが出来たばかりの赤ん坊の俺をソファーの隣に座らせて。
王だというのにひげを伸ばすことなく、代わりにしょうがなく伸ばしている髪をきっちり後ろでまとめた、この世界の男性の割には清潔感溢れる男は俺に言う。
「君は父さんかな?」
大丈夫か?赤ん坊に〈父さん〉と呼びかけたよ。
「俺は太一なんだよ」
「あう?」まだ話せない。
俺の父はお前じゃないのか?
しかし、父王は左手からいつもつけている真っ白な手袋を外すと、そこにはあのタトゥーと同じデザインのマリーゴールドの紋章があった。
「きみにも同じ模様があるねえ」
そう言ってまだ紅葉状態の俺の左手をつまむ。
「ねえ、君はどっち?豊子?」
思わず首を横に往復する。
「じゃあ健一のほう?」
首を縦に振ってしまう。大人の記憶があっても生まれたての素直な俺だったから。ほぼ何も考えずに条件反射的に肯定をしてしまっていた。
その瞬間、父王は静かに涙を流しながら笑った。そしてそうっと抱きしめてきた。
「よかった、一人見つけた。俺もね生まれた時からこの模様があったから、どこかにいないかなって散々探していたんだ。それで、王后を娶るのも遅くなっちゃったんだけど、最初に生まれた子が父さんだったなんて」
俺が太一を迎えた時よりも大人な国王が子供のような話し方でこれまでのことを教えてくれた。
俺は、かつての息子が生まれ変わった国王の息子として生まれたのだった。
それから成長して、学園の二連休があった日、俺は隣国の城にある図書館を訪れようとしていた。
ゲームの設定では俺の婚約者になる予定の悪役令嬢の王女マリーのことを知りたいと思っていた。本当にどうしようもない性格ならそもそも断固として婚約を拒否していれば、かかわらずに済むかもしれないし、彼女を断罪するイベントとかもなくなるだろう。もともと俺は悪役令嬢のキャラをなぜそんなにきつく攻めるのかと逆にフェルゼンと言うキャラクターの方に嫌悪感があった。
そいつに生まれ変わるなんてな。
それに、現実の例えば勤め先にいた、ヒステリックで新人なら医師もナースもいじめていたナースセンター長とかに比べたら、ゲームに出てくる悪役令嬢なんてちょっと澄ました女性だ。多分。
隣国に行く前に、国王陛下(太一)にお願いして、隣国の情報を調べてもらった。すると、マリー王女はマリーゴールドがお印で、だからその名前になったと聞いた。
もしかしてと、マリーを陰から見るだけでいいから会いに行きたいと言ったら、同じ情報を共有していたからか国王陛下(太一)は、二つ返事でオッケーを出した。おかげで俺は、意気揚々と隣国へ出かけて行った。
ディアナ王国内では、八歳になったというその王女は、王都の国民の評判を聞いていると、たいそう勉強熱心で、周りにやさしくて将来悪役令嬢になるようなキャラではなさそうだったのだ。
そして、利用料金は必要だが一般も入れるという図書館に、王女は時々来るという事も聞いたので、一目見ようと何度も通う覚悟で行った。
だが、俺にはまだ赤い糸が繋がっていたのか、初日にして帰るところを見かける事が出来た。
閲覧室の二階の奥まった窓の前に、花の模様の椅子とテーブルがあって、そこにはマリーゴールドの精かと見まごうような鮮やかな朱色がかった金の髪の可憐な少女が本を読んでいたのだ。
両手に手袋をしていたので、紋章の確認は難しかったが。
次の日、前日よりは早く図書館に入った。まだ開館したばかりで、本を読む人も少なかった。俺は昨日マリーが座っていた花の模様の椅子に座って、そこに積まれていた栞の挟まれた一冊の本を読み始めた。それは、入門編の医学書だった。
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