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16【俺達には招かざる】
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学園の平民のための中等部は主に工業や商業、そして大地主が農場を運営するための学習をするところだった。高等部はさらに経営とかを学ぶんだ。
ちなみに医療とかは、貴族コースの光魔法適性の者が治療士や薬師のコースを取るしかなくて、医大みたいなものはない。前世で勉強しといてよかったぜ。
資源や商品が何処からきて何処へ行くのか、簿記っぽい物の流れを座学でやる。そして農地を運営するためには、隣接する森や山からの獣や魔物に対処する術を学ぶ。
「ねえ、これって、貴族がマナーとかを学ぶより大事なことじゃないの?」
「俺もそう思う。そもそも、マナーなんて日本人からしたら、相手の迷惑にならないようにとか、相手を立ててとか、普通だもんな」
「そうね、無意味にしか見えない作法の順番さえ分かればいいのじゃない」
「付き合いは、社交の場で十分だよな」
「そうそう」
国を動かしているのは、大衆の営みの方だ。特に争いごとがない世界だからな。
俺たちは、前世では医療系しか学んでこなかったから、かえって新鮮味を感じていて、夢中で勉強をしていた。
ちなみに〈フェルゼン王子殿下は病弱なので、王城で学習〉という特例で、一応在籍していることになっている。
「ねえ、それって、王位継承権争いとか大丈夫なの?」
「大丈夫だ。俺の兄弟は多いけど、俺の下はしばらく妹が続いて、弟はまだ三歳だ」
「あれ?もう少し上の第二王子っていなかった?ほら、今は初等部二年生の」
「それがな、ゲームでも出てきたロビンのことだろ?」
「うん」
「あいつは従弟で、王位継承権は今は無い」
「誰かに担ぎ上げられたりして」
「ああ、可能性はあるな。でも国王陛下が太一だからな、ひとこと言っとけばダイジョブだろ」
「それもそうね」
ちょっとの憂いを整理しながら、何事もなく三年はあっという間に過ぎ去り、間もなく高等部へ進級の時期が迫っていた。
特に俺は土属性を、トヨコは聖属性を使って、実習で訪れた農事を豊作にして回っていた。
それは国のためにもすごく立派な王族らしい活動でもあるよな。
聖女が現れる前の最後の夏休みの終わりに俺はトヨコと、俺の護衛のイガニス、豊子の侍女のミミと四人で、冒険者ギルドの討伐依頼を完了してギルドから、出たところだった。
そうそう、冒険者の時も、豊子は三つ編みおさげかポニーテールにしていて、街中やギルドで学友に会っても平民のトヨコ状態で過ごしている。
「豊子、ちょっと、あれ」
「あれは、ナルシオ兄様」
「確かにナルシオ殿下ですね」
ミミも認める。
「あ、兄様の前にいる人」
「ああ、髪の毛がピンク色だ」
今までピンク色の髪の毛の人は見たことがなかった。
それはこのゲームでは聖女特有の色という設定だ。
「やべ、こっちに来る」
しかし、悪役令嬢にとっては聖女は災いかもしれないのだ。
豊子が緊張して俺にしがみついている。
「早く行こう」
「うん」
俺が豊子の手を取って逃げようとするが、一足遅かった。
「おや、ケンイチとトヨコ君じゃないか」
「ど、どうもナルシオ殿下」
「こにちは」
あ、豊子も舌噛んだ。
「ケンイチ?トヨコ?」
やべ、中身が日本人とばれるか・・・。
聖女は日本人の転移者の設定だからな。
「ああ、紹介しよう。この人は、サクラ嬢。サクラ グラベル男爵令嬢。
お隣のカタゴヤ帝国の男爵家から来られたんだけど、先日中等部の外部入試に一年飛び級で合格されて今度転入されるそうだ」
なぜ、それをナルシオが連れているんだ。
「これはこれは、ようこそ、ハルキア王国へ。俺たちは今度高等部に上がる、ケンイチと、彼女はトヨコ」
「桜です。よろしくお願いします」
べたな名前だなー。あれかな、自分でつけた名前の方かな。
「トヨコです」
「ナルシオ殿下は。どうしてサクラさんといるのですか?」
兄妹だから、声でばれちゃいけないと、豊子は基本ナルシオ殿下とはあいさつ程度しか会話をしない。
「さっき、そこの角でぶつかって、サクラさんがころんじゃってね、ほら、怪我を」
さっき、初めて会ったってわけね。で、そこの角からここまでの間に個人情報を聞き出して俺達に公開したわけなんだ。・・・大丈夫か?
「おや、痛そうですね」
見れば膝から血が出ている。
ひざが簡単に見えちゃうほどには短いスカート。
男爵令嬢じゃないのか?
豊子は今冒険者活動中だから太ももだって出てるけど。
それにあれ?聖女じゃないのか?自分で治療できないのか?
「そうだ、ケンイチは光魔法が使えただろう?彼女を治療できないか?」
「もちろん治療はできるけど、女性ですし、トヨコの方が良いでしょう。な?」
「はい、サクラさん、私が魔法をかけてもいいですか?」
「いらないわ。わたしにも聖属性魔法があるの、今は勉強中だからあまり上手じゃないけど、これぐらいなら自分でするわ」
そう言いながら素手の自分の掌で直接、膝の傷の上を押さえ出した。
やっぱり聖女なんだな。けど、怪我を直接触るなんて、もと医師の俺からしたらとんでもないことだ。
「そんなことしたら、バイキンが入るよ」
「大丈夫、魔法だから」
「うん?バイキン?って何だい」
ナルシオに突っ込まれる。
やべ、この世界にはばい菌やウイルスの認識がない。
横では、豊子がポケットから出したハンカチを魔法で濡らしている。
右手だけ手袋を外して器用だよな。
ハンカチを絞りながら俺たちのやり取りを豊子がじっと見ている。
「そろそろ血が止まったかな」
止血しただけかい!
俺がただ心の中で突っ込んでいると。
「サクラ様、失礼します」
豊子がサクラの前にかがんで、さっき濡らしていたハンカチでサクラの膝をさっと拭うふりをして魔法をかけている。
すると、当然ながら、血も怪我も跡形もなく消えていた。
ソックスの血は残ってしまってるけどね。
「な、なんてことを、余計なことをしないでほしいわ。私はまだ魔法の練習中なのよ!」
うわ、この聖女様怒りんぼうだ!
「ご、ごめんなさい。痛そうだったから。それに直接手で触ったら、化膿してしまいます」
さすが、元白衣の天使の豊子は優しいよな。聖女はやっぱりこっちでは。
「そうだよ、サクラちゃん。魔法の勉強は時間がかかるんだ。それに、男爵令嬢が膝に怪我を負ったままじゃ私も心苦しいからね」
おおっ、ナルシオ殿下のチャラい系王子様スマイル頂きました。このままサクラを捕まえておいてくれないかな。
「ナルシオ殿下」
ほら、サクラちゃんもウルウルしてるじゃん。
「あ、いけない、この後外せない約束があるんだ。
悪いけどケンイチ、サクラ嬢をカタゴヤ帝国のお屋敷に送ってくれないか?」
「いいよ」
「そんな、ナルシオ殿下、お二人に悪いですわ」
「いやいや、男爵令嬢がお一人で歩いているのは危ないですよ。しかもカタゴヤ帝国の方でしょ?この国で何かあったら困りますし」
隣で豊子がうんうんと頷いている。連れの護衛と侍女は少し離れたところから見守ってくれている。
「わかったわ」サクラはしぶしぶ頷いた。
ちなみに医療とかは、貴族コースの光魔法適性の者が治療士や薬師のコースを取るしかなくて、医大みたいなものはない。前世で勉強しといてよかったぜ。
資源や商品が何処からきて何処へ行くのか、簿記っぽい物の流れを座学でやる。そして農地を運営するためには、隣接する森や山からの獣や魔物に対処する術を学ぶ。
「ねえ、これって、貴族がマナーとかを学ぶより大事なことじゃないの?」
「俺もそう思う。そもそも、マナーなんて日本人からしたら、相手の迷惑にならないようにとか、相手を立ててとか、普通だもんな」
「そうね、無意味にしか見えない作法の順番さえ分かればいいのじゃない」
「付き合いは、社交の場で十分だよな」
「そうそう」
国を動かしているのは、大衆の営みの方だ。特に争いごとがない世界だからな。
俺たちは、前世では医療系しか学んでこなかったから、かえって新鮮味を感じていて、夢中で勉強をしていた。
ちなみに〈フェルゼン王子殿下は病弱なので、王城で学習〉という特例で、一応在籍していることになっている。
「ねえ、それって、王位継承権争いとか大丈夫なの?」
「大丈夫だ。俺の兄弟は多いけど、俺の下はしばらく妹が続いて、弟はまだ三歳だ」
「あれ?もう少し上の第二王子っていなかった?ほら、今は初等部二年生の」
「それがな、ゲームでも出てきたロビンのことだろ?」
「うん」
「あいつは従弟で、王位継承権は今は無い」
「誰かに担ぎ上げられたりして」
「ああ、可能性はあるな。でも国王陛下が太一だからな、ひとこと言っとけばダイジョブだろ」
「それもそうね」
ちょっとの憂いを整理しながら、何事もなく三年はあっという間に過ぎ去り、間もなく高等部へ進級の時期が迫っていた。
特に俺は土属性を、トヨコは聖属性を使って、実習で訪れた農事を豊作にして回っていた。
それは国のためにもすごく立派な王族らしい活動でもあるよな。
聖女が現れる前の最後の夏休みの終わりに俺はトヨコと、俺の護衛のイガニス、豊子の侍女のミミと四人で、冒険者ギルドの討伐依頼を完了してギルドから、出たところだった。
そうそう、冒険者の時も、豊子は三つ編みおさげかポニーテールにしていて、街中やギルドで学友に会っても平民のトヨコ状態で過ごしている。
「豊子、ちょっと、あれ」
「あれは、ナルシオ兄様」
「確かにナルシオ殿下ですね」
ミミも認める。
「あ、兄様の前にいる人」
「ああ、髪の毛がピンク色だ」
今までピンク色の髪の毛の人は見たことがなかった。
それはこのゲームでは聖女特有の色という設定だ。
「やべ、こっちに来る」
しかし、悪役令嬢にとっては聖女は災いかもしれないのだ。
豊子が緊張して俺にしがみついている。
「早く行こう」
「うん」
俺が豊子の手を取って逃げようとするが、一足遅かった。
「おや、ケンイチとトヨコ君じゃないか」
「ど、どうもナルシオ殿下」
「こにちは」
あ、豊子も舌噛んだ。
「ケンイチ?トヨコ?」
やべ、中身が日本人とばれるか・・・。
聖女は日本人の転移者の設定だからな。
「ああ、紹介しよう。この人は、サクラ嬢。サクラ グラベル男爵令嬢。
お隣のカタゴヤ帝国の男爵家から来られたんだけど、先日中等部の外部入試に一年飛び級で合格されて今度転入されるそうだ」
なぜ、それをナルシオが連れているんだ。
「これはこれは、ようこそ、ハルキア王国へ。俺たちは今度高等部に上がる、ケンイチと、彼女はトヨコ」
「桜です。よろしくお願いします」
べたな名前だなー。あれかな、自分でつけた名前の方かな。
「トヨコです」
「ナルシオ殿下は。どうしてサクラさんといるのですか?」
兄妹だから、声でばれちゃいけないと、豊子は基本ナルシオ殿下とはあいさつ程度しか会話をしない。
「さっき、そこの角でぶつかって、サクラさんがころんじゃってね、ほら、怪我を」
さっき、初めて会ったってわけね。で、そこの角からここまでの間に個人情報を聞き出して俺達に公開したわけなんだ。・・・大丈夫か?
「おや、痛そうですね」
見れば膝から血が出ている。
ひざが簡単に見えちゃうほどには短いスカート。
男爵令嬢じゃないのか?
豊子は今冒険者活動中だから太ももだって出てるけど。
それにあれ?聖女じゃないのか?自分で治療できないのか?
「そうだ、ケンイチは光魔法が使えただろう?彼女を治療できないか?」
「もちろん治療はできるけど、女性ですし、トヨコの方が良いでしょう。な?」
「はい、サクラさん、私が魔法をかけてもいいですか?」
「いらないわ。わたしにも聖属性魔法があるの、今は勉強中だからあまり上手じゃないけど、これぐらいなら自分でするわ」
そう言いながら素手の自分の掌で直接、膝の傷の上を押さえ出した。
やっぱり聖女なんだな。けど、怪我を直接触るなんて、もと医師の俺からしたらとんでもないことだ。
「そんなことしたら、バイキンが入るよ」
「大丈夫、魔法だから」
「うん?バイキン?って何だい」
ナルシオに突っ込まれる。
やべ、この世界にはばい菌やウイルスの認識がない。
横では、豊子がポケットから出したハンカチを魔法で濡らしている。
右手だけ手袋を外して器用だよな。
ハンカチを絞りながら俺たちのやり取りを豊子がじっと見ている。
「そろそろ血が止まったかな」
止血しただけかい!
俺がただ心の中で突っ込んでいると。
「サクラ様、失礼します」
豊子がサクラの前にかがんで、さっき濡らしていたハンカチでサクラの膝をさっと拭うふりをして魔法をかけている。
すると、当然ながら、血も怪我も跡形もなく消えていた。
ソックスの血は残ってしまってるけどね。
「な、なんてことを、余計なことをしないでほしいわ。私はまだ魔法の練習中なのよ!」
うわ、この聖女様怒りんぼうだ!
「ご、ごめんなさい。痛そうだったから。それに直接手で触ったら、化膿してしまいます」
さすが、元白衣の天使の豊子は優しいよな。聖女はやっぱりこっちでは。
「そうだよ、サクラちゃん。魔法の勉強は時間がかかるんだ。それに、男爵令嬢が膝に怪我を負ったままじゃ私も心苦しいからね」
おおっ、ナルシオ殿下のチャラい系王子様スマイル頂きました。このままサクラを捕まえておいてくれないかな。
「ナルシオ殿下」
ほら、サクラちゃんもウルウルしてるじゃん。
「あ、いけない、この後外せない約束があるんだ。
悪いけどケンイチ、サクラ嬢をカタゴヤ帝国のお屋敷に送ってくれないか?」
「いいよ」
「そんな、ナルシオ殿下、お二人に悪いですわ」
「いやいや、男爵令嬢がお一人で歩いているのは危ないですよ。しかもカタゴヤ帝国の方でしょ?この国で何かあったら困りますし」
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