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序章
エピソード13 臆病な君へ
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「ふぁ~」
朝いつもより早く目が覚めると、そこはいつものオレの部屋の五分の一程度広さの見知らぬ部屋だった。
あっそうか、昨日の夜に教会に逃げ込んで来たんだった。睡眠のおかげで身体の痛みは、サッカーの試合後の翌日程度の筋肉痛に軽減していた。
(まぁ日常に支障はきたさないが動くのは痛いな)
アネッサが起きているか確認しようとリビングに向かうと、既に着替えを済ませたアネッサが昨日手に入れたナイフでシャドーボクシングのような何かの運動をやっていた。
むしろ運動と言うか暗殺者の動き?
どうしたら良いか困った顔をしていたら、アネッサがオレに気づいた。
「スコットおはよう」
「アネッサおはよう。朝早いんだね」
「そうね。追手が来る前に安全な所まで逃げないと行けないからね。せめて昨日みたいにならないようトレーニングをしていたのよ」
アネッサさん、オレには真似できないよ。
素直に「お助けぇ~、人殺しよ!」って泣き叫びながら逃げていると近所の人達も気づいてくれるはずだよ。
オレはアネッサと一緒に窓から外の様子を眺めたら、スラム奥地の監禁場所から煙が上がっており多くの人を集めていた。
ここからだと中央広場まで行くのには少し遠い。
他に安全な場所と言えばドワーフのおじさんがいる工房エリアにある鍛冶屋だ。そこで誰かにヒュンメルを呼んでもらおう。もしかしたら既に来ているかもしれないし、方針が決まったのでアネッサに確認を取った。
「アネッサ、近くの工房に匿ってもらうよ。そこには知り合いが居るかもしれないし、もし居なければ用心棒を雇って安全な所まで送るよ」
「分かったわ。今日はエスコートをお願いするわ」
無邪気なのか冗談混じりなのか分からないが破壊力のある笑顔と、後ろから差し込む光との相乗効果により、アネッサが可憐すぎて……本当に天使かと思うぐらいの魅力を放っていて、俺の頬が熱くなった。
再度言うがオレはロリコンじゃない。
オレの心とお借りしていた客室を整理して、神父様へ感謝の気持ち伝えてから工房エリアに向かった。
通りは人が多く、昨夜の事件が気になって来たのかこの地区にしては珍しい。
人の流れと反対方向に進みながら、はぐれないようにアネッサの手を無意識に握りしめていた。
いつもより時間がかかったが、なんとかドワーフのおじさんの鍛冶屋に到着したので、扉を開こうとした時に、手を握りしめている事に気づいた。
「いや、アネッサこれは特に変な意味ではなく」
「今日は随分と積極的なのね」
「違うんだ、無意識に手を握っていたようなんだ」
「あらあら、淑女の手を無意識に握るなんて」
「淑女だったら昨日の出来事は幻かな」
「そうね。怖がりなスコットが私を助ける王子様にも見えたからね。本当に幻だったかも知れないね」
アネッサは笑いを堪えて話をしていたが、話の最後は笑い声を噴き出しながら喋っていた。
オレも最初は戸惑ったしまったが、途中から冗談を言われている事に気づいて話に乗っかって楽しく喋っていた。流石に最後の王子様発言には背筋が凍った。
今度こそ鍛冶屋の扉を開けると、ドワーフのおじさんが声をかけてくれた。
「おい! 嬢ちゃん! 今日はヒュンメルじゃなくて彼氏と一緒なのか? こんな所に連れて来るなんてデートとしては間違えてんぞ!」
「違うよ! この子は迷子になっていたから一緒に歩いているだけよ。それよりヒュンメルはこちらには――」
ドワーフのおじさんとのまだ会話の途中なのに後方から食い気味で声が聞こえた。
「お待ちしておりました。身近にいながらお嬢様を守れなかった事に悔やみ毎日ここに足を運んでおりました。無事にお会い出来ましたが、私は護衛として失格です。私の命で償えるかわかりませぬが、既に覚悟は出来ております」
はい! 突然出てきた! しかも音もなく入り口の扉開いて来やがったぜ。 ワザとか? いつも驚くからやめて欲しいって言ってるのに、しかも言葉が重過ぎる! アネッサが少し引いてるぞ! それに命を償う、ハアァッ! オレの強そうな護衛(ヒュンメル)がいなくなると益々オレが危険に晒されて本末転倒なんですが?
そんな言葉を言いたかったがグッと堪えた。
「心配してくれてありがとうヒュンメル」
「この子を送っていきたいから一緒に守ってくれないかしら」
「わかりました。この命に代えてでも御守りいたします。」
ヒュンメルの表情は真剣そのものだが、お前は命をいくつも持っているのかい! とツッコミたくてウズウズしていた。
ここで変な行動に出ると、オレに対するヒュンメルの喋り方とか行動とか実はオレは男とか諸々と、勘の鋭いアネッサなら色々とバレる危険性が高いので何も言わずに鍛冶屋から出て中央広場に向かった。
当たり障りのない会話をしながら歩いていたら、思ったよりも早く中央広場に到着した。
昨日の誘拐事件が嘘のような、いつもの日常が流れていた。
広場の周囲を囲む屋台から沢山の美味しそうな匂い、広場の方では木々に囲まれたベンチに座り木の間から差し込む光で日光浴をする人、広場に大きな布を敷いて座ったり寝転んだりして屋台の食べ物を食べている人、東地区のバザーや商店に向かうマダム達、いろいろな人が自由に過ごす平和な空間に、やっとスラムから戻ってこれたと改めて実感した。
そしてオレはアネッサの家族が心配していないかと思い、「アネッサ、家族の元まで送ろうか?」と言った。
流石にこの国の皇子として巻き込んだ責任があるので、身分をバレないようにしつつ何らかの形で御両親にはお詫びしないといけないのではと考えていた。
「スコットありがとうその気持ちで充分だわ」
「アネッサ、帝国は治安が良いはずなんだが、今回のように危険にあう言葉も絶対無いとは言い切れない。ボク達にはヒュンメルがいるから大丈夫だよ」
「ん~それじゃ南エリアの衛兵さんの所まで案内してくれるかしら」
暫くの間お互いの素性がバレない範囲内での話し、気付けば南エリアの衛兵の詰め所が見えて来た。
「アネッサもう少しで衛兵さんの所だね」
「うん、スコットもう少しだよ」
「「…………」」
二人の間には沈黙が流れヒュンメルも周囲を警戒しており話には入ってこなかった。
そして、アネッサを衛兵の元に送ると、アネッサがいつもの声のトーンでいった。
「色々あって大変だったけど、また会えるかなぁ」
その返事にオレは軽く返せなかった。
多分アネッサの両親は今回の誘拐事件で滞在日数を短くするか、我が家に帰るだろう。
せめてアネッサとの繋がりを途切れさせない為にも、本名と何処の貴族かを聞こうと思った。
しかしそれはアネッサ達に迷惑をかけるかも知れない。第三皇子の敵達に狙われる危険性がないとも言い切れない。考えが纏まらない。
うまく笑えているか分からないが、
「嬉しいけど、まずは両親がとても心配してアネッサを外に出してくれなくなるかもね」
「ハハハ、そうかもね。私の両親は過保護だから」
アネッサの声のトーンの変化から、もう会えない可能性が伝わった。
最後に、
「「ありがとう」」
お互いが、同じ言葉を、同じタイミングで言った。
オレとアネッサは精一杯の笑顔でさよならが言えた。
帰りの馬車の中でアネッサの事を考えて、この一期一会の思い出を心の中にそっとしまった。
朝いつもより早く目が覚めると、そこはいつものオレの部屋の五分の一程度広さの見知らぬ部屋だった。
あっそうか、昨日の夜に教会に逃げ込んで来たんだった。睡眠のおかげで身体の痛みは、サッカーの試合後の翌日程度の筋肉痛に軽減していた。
(まぁ日常に支障はきたさないが動くのは痛いな)
アネッサが起きているか確認しようとリビングに向かうと、既に着替えを済ませたアネッサが昨日手に入れたナイフでシャドーボクシングのような何かの運動をやっていた。
むしろ運動と言うか暗殺者の動き?
どうしたら良いか困った顔をしていたら、アネッサがオレに気づいた。
「スコットおはよう」
「アネッサおはよう。朝早いんだね」
「そうね。追手が来る前に安全な所まで逃げないと行けないからね。せめて昨日みたいにならないようトレーニングをしていたのよ」
アネッサさん、オレには真似できないよ。
素直に「お助けぇ~、人殺しよ!」って泣き叫びながら逃げていると近所の人達も気づいてくれるはずだよ。
オレはアネッサと一緒に窓から外の様子を眺めたら、スラム奥地の監禁場所から煙が上がっており多くの人を集めていた。
ここからだと中央広場まで行くのには少し遠い。
他に安全な場所と言えばドワーフのおじさんがいる工房エリアにある鍛冶屋だ。そこで誰かにヒュンメルを呼んでもらおう。もしかしたら既に来ているかもしれないし、方針が決まったのでアネッサに確認を取った。
「アネッサ、近くの工房に匿ってもらうよ。そこには知り合いが居るかもしれないし、もし居なければ用心棒を雇って安全な所まで送るよ」
「分かったわ。今日はエスコートをお願いするわ」
無邪気なのか冗談混じりなのか分からないが破壊力のある笑顔と、後ろから差し込む光との相乗効果により、アネッサが可憐すぎて……本当に天使かと思うぐらいの魅力を放っていて、俺の頬が熱くなった。
再度言うがオレはロリコンじゃない。
オレの心とお借りしていた客室を整理して、神父様へ感謝の気持ち伝えてから工房エリアに向かった。
通りは人が多く、昨夜の事件が気になって来たのかこの地区にしては珍しい。
人の流れと反対方向に進みながら、はぐれないようにアネッサの手を無意識に握りしめていた。
いつもより時間がかかったが、なんとかドワーフのおじさんの鍛冶屋に到着したので、扉を開こうとした時に、手を握りしめている事に気づいた。
「いや、アネッサこれは特に変な意味ではなく」
「今日は随分と積極的なのね」
「違うんだ、無意識に手を握っていたようなんだ」
「あらあら、淑女の手を無意識に握るなんて」
「淑女だったら昨日の出来事は幻かな」
「そうね。怖がりなスコットが私を助ける王子様にも見えたからね。本当に幻だったかも知れないね」
アネッサは笑いを堪えて話をしていたが、話の最後は笑い声を噴き出しながら喋っていた。
オレも最初は戸惑ったしまったが、途中から冗談を言われている事に気づいて話に乗っかって楽しく喋っていた。流石に最後の王子様発言には背筋が凍った。
今度こそ鍛冶屋の扉を開けると、ドワーフのおじさんが声をかけてくれた。
「おい! 嬢ちゃん! 今日はヒュンメルじゃなくて彼氏と一緒なのか? こんな所に連れて来るなんてデートとしては間違えてんぞ!」
「違うよ! この子は迷子になっていたから一緒に歩いているだけよ。それよりヒュンメルはこちらには――」
ドワーフのおじさんとのまだ会話の途中なのに後方から食い気味で声が聞こえた。
「お待ちしておりました。身近にいながらお嬢様を守れなかった事に悔やみ毎日ここに足を運んでおりました。無事にお会い出来ましたが、私は護衛として失格です。私の命で償えるかわかりませぬが、既に覚悟は出来ております」
はい! 突然出てきた! しかも音もなく入り口の扉開いて来やがったぜ。 ワザとか? いつも驚くからやめて欲しいって言ってるのに、しかも言葉が重過ぎる! アネッサが少し引いてるぞ! それに命を償う、ハアァッ! オレの強そうな護衛(ヒュンメル)がいなくなると益々オレが危険に晒されて本末転倒なんですが?
そんな言葉を言いたかったがグッと堪えた。
「心配してくれてありがとうヒュンメル」
「この子を送っていきたいから一緒に守ってくれないかしら」
「わかりました。この命に代えてでも御守りいたします。」
ヒュンメルの表情は真剣そのものだが、お前は命をいくつも持っているのかい! とツッコミたくてウズウズしていた。
ここで変な行動に出ると、オレに対するヒュンメルの喋り方とか行動とか実はオレは男とか諸々と、勘の鋭いアネッサなら色々とバレる危険性が高いので何も言わずに鍛冶屋から出て中央広場に向かった。
当たり障りのない会話をしながら歩いていたら、思ったよりも早く中央広場に到着した。
昨日の誘拐事件が嘘のような、いつもの日常が流れていた。
広場の周囲を囲む屋台から沢山の美味しそうな匂い、広場の方では木々に囲まれたベンチに座り木の間から差し込む光で日光浴をする人、広場に大きな布を敷いて座ったり寝転んだりして屋台の食べ物を食べている人、東地区のバザーや商店に向かうマダム達、いろいろな人が自由に過ごす平和な空間に、やっとスラムから戻ってこれたと改めて実感した。
そしてオレはアネッサの家族が心配していないかと思い、「アネッサ、家族の元まで送ろうか?」と言った。
流石にこの国の皇子として巻き込んだ責任があるので、身分をバレないようにしつつ何らかの形で御両親にはお詫びしないといけないのではと考えていた。
「スコットありがとうその気持ちで充分だわ」
「アネッサ、帝国は治安が良いはずなんだが、今回のように危険にあう言葉も絶対無いとは言い切れない。ボク達にはヒュンメルがいるから大丈夫だよ」
「ん~それじゃ南エリアの衛兵さんの所まで案内してくれるかしら」
暫くの間お互いの素性がバレない範囲内での話し、気付けば南エリアの衛兵の詰め所が見えて来た。
「アネッサもう少しで衛兵さんの所だね」
「うん、スコットもう少しだよ」
「「…………」」
二人の間には沈黙が流れヒュンメルも周囲を警戒しており話には入ってこなかった。
そして、アネッサを衛兵の元に送ると、アネッサがいつもの声のトーンでいった。
「色々あって大変だったけど、また会えるかなぁ」
その返事にオレは軽く返せなかった。
多分アネッサの両親は今回の誘拐事件で滞在日数を短くするか、我が家に帰るだろう。
せめてアネッサとの繋がりを途切れさせない為にも、本名と何処の貴族かを聞こうと思った。
しかしそれはアネッサ達に迷惑をかけるかも知れない。第三皇子の敵達に狙われる危険性がないとも言い切れない。考えが纏まらない。
うまく笑えているか分からないが、
「嬉しいけど、まずは両親がとても心配してアネッサを外に出してくれなくなるかもね」
「ハハハ、そうかもね。私の両親は過保護だから」
アネッサの声のトーンの変化から、もう会えない可能性が伝わった。
最後に、
「「ありがとう」」
お互いが、同じ言葉を、同じタイミングで言った。
オレとアネッサは精一杯の笑顔でさよならが言えた。
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