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第一章 王国編第一部(初等部)
エピソード62 パーティーの狙い
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オレは感傷的になっていたんだろう。今の第二の人生も幸せだから気づかなかったのだろう……刻とともに薄れつつある母さんとの少ない楽しい思い出やイーサン兄さんと色々な事を学んだあの頃を……
物思いに耽るオレに突然背後から肩に腕をまわしてくる馴れ馴れしい行動をしてくる奴がいた。
この場所でこんな事をする奴は一人しか知らない……
「よぉ坊主、何しけた顔してんだ。せっかくのご馳走が無料だぞ。普通もっと喜ぶだろぉ」
「なんだ……ザックかぁ…………」
「てめぇ、歳上を敬えよ」
この一ヶ月のザックとのやり取りが、少しだけオレの心を軽くしてくれた。
多分ザックなりの気遣いなんだろう……
「クライヴ、大丈夫か?」
ジュースが入ったグラスを持ってリアナが様子を見にきてくれた。
「おっ? あの時の世話になった嬢ちゃんだな。ドレスを着ると見違える様に綺麗だなぇ」
相変わらずの女好きのザックの性分だ。十歳児がストライクゾーンに入っているのか?
「あっすみません。お二人の話を邪魔してしまいまして、私はリアナと申します」
ザックの褒め言葉を気づいていないのか、冷静に自己紹介をしていた。
「リアナちゃんか覚えたぜ。オレの名は」
「ザックだよ。ちょうどリアナにショーンの事で相談したい事があってショーンの講師にザックはどうかな? 多分ショーンの目指すべき姿が盾役でもあり、攻撃にも転じれる今のザックのような気がするんだ」
「ぼくも、オーク戦の時にあまり余裕が無かったので少ししか見れなかったが、ショーンにとっては目標もできて良い機会ということだね」
「おい、お前ら俺の話を無視すんなよ!」
リアナはザックを気にしていたが、オレはそのまま話を続けた。
「ショーンが実戦の中での経験を積むのは危険だ。オレ達にもリスクがあるから、正直言って懲り懲りだ。
そこで、ショーンが基本の型からしっかりとザックに学び、ザックからお墨付きが出たら冒険者稼業を復帰したらどうかなと思うんだ。まだモーガンには話してないけどね」
「ぼくとしては、経験を積んで、中等部までには初級冒険者になれたらと思うんだが……」
リアナは関心を示しながらも納得の言ってない様子だった。
「だったら、そのショーンって奴もお嬢ちゃん達も稽古をつけてやるよ。しっかりクライヴから講師代は貰うけどな」
ザックが話に入り込み、オレの方を向きニヤッと笑った。
「何でオレがザックに払うんだよ」
「えっ? だって坊主も今まで同様に稽古を続けるんだろ?」
(いやいや初耳ですが! オレはしないよ! むしろハッピースマイルポテイトンの経営の方を頑張るよ!)
オレとリアナはザックと話をしていると、上品で控えめな甘い香りがオレの鼻腔をくすぐった。
(この季節だからライラックの香り? なんか落ち着く香りだなぁ)
「何を話されているのですか? リアナ様やクライヴ様等の同世代の方と純粋にお喋りをする経験がないので、少し気になって……お邪魔でしたか?」
その香りとともに僅かに口角が上がり、微笑んでるのかどうかの表情をしているアリア様が会話に入ってきた。
髪型と衣装と香りで、何か今日のアリア様を見ると胸がドキドキとしてしまう。一体どうしたんだろう……
今のオレはアリア様の本当の笑顔を見ると、どうなってしまうのだろう。これから考えている未来という道を見失うほど、心の中が君中心になりそうだ。
こんなにも心が動くものなのか……
オレは一瞬アリア様の無表情な顔にアネッサの精一杯の笑顔を重ねた。
(もしアリア様の愛想笑いがなくなり、心からの笑顔が見れたら、アネッサの様な素敵な笑顔なんだろなぁ)
オレはこの地には居ないアネッサを思い出し、アリア様を話しに引き入れた。
「実はですね。ザックが休日の時に私達に稽古をつけてくれる話をしていたんです」
オレはアリア様にそう言うと、リアナもアリア様に説明した。
「そうなんです。私達のパーティーにも盾役はいますが全くの素人ですので、ザック様に手解きを受けて彼を一人前の盾役として育てていただきつつ、我々にも稽古をつけていただこうと話をしておりました」
「あの……つかぬ事をお聞きしますが、リアナ様は一体どこで剣術を?」
アリア様は少し首を傾げながらリアナに聞いた。
(何だ、そのポーズは! 可愛いじゃないか!)
オレは何とか冷静を装っているが、今日のアリア様にドキドキしっ放しだった……
「実は父上達には内緒で護衛の者達に指導してもらっていました。最初は断られました……子爵家令嬢が剣を振るなんて……普通に考えると可笑しいですよね。私が何度もお願いをして、護衛達の空き時間に長剣と細剣の型を習いました」
リアナは懐かしむ様にアリア様に話をした。
「その、リアナ様はどうして勘当されてまで騎士の道に憧れるのですか?」
「私を産んだ時に亡くなった母が、男の子向けと女の子向けの絵本を残していて、私は男の子向けの騎士の本を大変気に入っていたようです。物心がついた頃には騎士になるのが夢となり、父上と何度も衝突をしていました。それで王立学院の入学とともに騎士の道を諦めないと伝えて勘当されました。後悔等は全くないです。母が残してくれた騎士の絵本が私の宝物ですので、この話の騎士の様にどんな時でも弱者を守る存在になりたいです」
リアナは目を輝かせながらアリア様に話していた。
オレは知らないリアナの一部分を見れた気がする。
「ふーん。嬢ちゃん、生半可じゃなくて本気で引き受けてやるよ。お前らの講師は無料でいいぜ。オレが休みの時だけになるが一人前の冒険者を目指す様に指導してやるよ」
ザックはリアナの話をして聞いて何か決心したようだ……オレには迷惑な事だが…………
「ザック様……私は……クライヴに追いつきたいです! いつまでの頼ってばかりではなく頼られる存在になるのが騎士のあるべき姿だと思っております」
(あっ? リアナ、それダメ。オレはザック以外の侯爵家の人間にヘタレで運良く退治できた事にしてるんですよ)
リアナは熱く語るが、アリア様は逃してくれなかった……
「リアナ様、クライヴ様はそんなにお強いのですか? 以前クライヴ様からの話では我が侯爵家の護衛によりオークは怪我をしており、ザックとリアナ様と一緒に運良く退治出来たと聞いておりますが……」
何も知りません風に装いながらのごく自然な誘導尋問を行なっているアリア様に対して、真面目なリアナは馬鹿正直に話していた。
「何をおっしゃいます。確かにザック様に私は命を救われましたが、あのままでは全滅だったでしょう……
クライヴの指示で私は命懸けで一瞬の隙を作り、気付けばクライヴの目にも留まらぬ一振りで、最も簡単にオークの首を切断しておりました。
いつものクライヴは臆病なんですが、仲間を助ける時や命の危機に瀕した時になると仲間達の中で一番頼りになるんです」
リアナの熱い語りが止まらない…………
どうするべきか……アリア様には確実に突かれるはず……
「そうなんですか。クライヴ様はとても頼りにされているんですね」
(アレ? 意外とアリア様は食いついてこない?)
「わ、私ばかり喋り過ぎて、少し喉が渇きましたので飲み物を取ってきます」
「嬢ちゃん、俺も喉乾いたから一緒に行こうぜ」
そう言ってリアナとザックは一度退席した。
すると突然でアリア様はこちらを向き愛想笑いをしながら一歩オレの方へ来た。
「どうやら話が違うようですね。十歳児がオークを切断するには、その筋肉では不可能に見えますが、どのような秘密があるのでしょうか?」
アリア様は無表情になり、確信を突こうと質問をしてきた。
(その質問は困る……何故そこまで固執するんだ?)
「どうして、そこまで私の詮索をされるのでしょうか? 敵対貴族の疑惑は晴れたはずですが……」
オレはそう言うと、見間違えかもしれないがアリア様は一瞬照れたような表情をしてすぐに無表情に戻った。
「…………人を…………いや、何でもないです」
ハッキリとしない発言にオレはアリア様にさらに質問した。
「私に関係する事ですか?」
「多分関係ないと思います。クライヴ君は不思議な方ですので本当に興味本位です」
アリア様の言葉が本心なのかどうかはわからなかった……
ただオレには無表情なアリア様が少し寂しそうにも見えた……
(人それぞれ何かを抱えて生きているもんだ)
「ハハハ、よく言われます」
オレはこれ以上聞くのはやめて話を切り上げた……
そして、オレとリアナは門限を過ぎて学生寮に戻ってこれた。
物思いに耽るオレに突然背後から肩に腕をまわしてくる馴れ馴れしい行動をしてくる奴がいた。
この場所でこんな事をする奴は一人しか知らない……
「よぉ坊主、何しけた顔してんだ。せっかくのご馳走が無料だぞ。普通もっと喜ぶだろぉ」
「なんだ……ザックかぁ…………」
「てめぇ、歳上を敬えよ」
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多分ザックなりの気遣いなんだろう……
「クライヴ、大丈夫か?」
ジュースが入ったグラスを持ってリアナが様子を見にきてくれた。
「おっ? あの時の世話になった嬢ちゃんだな。ドレスを着ると見違える様に綺麗だなぇ」
相変わらずの女好きのザックの性分だ。十歳児がストライクゾーンに入っているのか?
「あっすみません。お二人の話を邪魔してしまいまして、私はリアナと申します」
ザックの褒め言葉を気づいていないのか、冷静に自己紹介をしていた。
「リアナちゃんか覚えたぜ。オレの名は」
「ザックだよ。ちょうどリアナにショーンの事で相談したい事があってショーンの講師にザックはどうかな? 多分ショーンの目指すべき姿が盾役でもあり、攻撃にも転じれる今のザックのような気がするんだ」
「ぼくも、オーク戦の時にあまり余裕が無かったので少ししか見れなかったが、ショーンにとっては目標もできて良い機会ということだね」
「おい、お前ら俺の話を無視すんなよ!」
リアナはザックを気にしていたが、オレはそのまま話を続けた。
「ショーンが実戦の中での経験を積むのは危険だ。オレ達にもリスクがあるから、正直言って懲り懲りだ。
そこで、ショーンが基本の型からしっかりとザックに学び、ザックからお墨付きが出たら冒険者稼業を復帰したらどうかなと思うんだ。まだモーガンには話してないけどね」
「ぼくとしては、経験を積んで、中等部までには初級冒険者になれたらと思うんだが……」
リアナは関心を示しながらも納得の言ってない様子だった。
「だったら、そのショーンって奴もお嬢ちゃん達も稽古をつけてやるよ。しっかりクライヴから講師代は貰うけどな」
ザックが話に入り込み、オレの方を向きニヤッと笑った。
「何でオレがザックに払うんだよ」
「えっ? だって坊主も今まで同様に稽古を続けるんだろ?」
(いやいや初耳ですが! オレはしないよ! むしろハッピースマイルポテイトンの経営の方を頑張るよ!)
オレとリアナはザックと話をしていると、上品で控えめな甘い香りがオレの鼻腔をくすぐった。
(この季節だからライラックの香り? なんか落ち着く香りだなぁ)
「何を話されているのですか? リアナ様やクライヴ様等の同世代の方と純粋にお喋りをする経験がないので、少し気になって……お邪魔でしたか?」
その香りとともに僅かに口角が上がり、微笑んでるのかどうかの表情をしているアリア様が会話に入ってきた。
髪型と衣装と香りで、何か今日のアリア様を見ると胸がドキドキとしてしまう。一体どうしたんだろう……
今のオレはアリア様の本当の笑顔を見ると、どうなってしまうのだろう。これから考えている未来という道を見失うほど、心の中が君中心になりそうだ。
こんなにも心が動くものなのか……
オレは一瞬アリア様の無表情な顔にアネッサの精一杯の笑顔を重ねた。
(もしアリア様の愛想笑いがなくなり、心からの笑顔が見れたら、アネッサの様な素敵な笑顔なんだろなぁ)
オレはこの地には居ないアネッサを思い出し、アリア様を話しに引き入れた。
「実はですね。ザックが休日の時に私達に稽古をつけてくれる話をしていたんです」
オレはアリア様にそう言うと、リアナもアリア様に説明した。
「そうなんです。私達のパーティーにも盾役はいますが全くの素人ですので、ザック様に手解きを受けて彼を一人前の盾役として育てていただきつつ、我々にも稽古をつけていただこうと話をしておりました」
「あの……つかぬ事をお聞きしますが、リアナ様は一体どこで剣術を?」
アリア様は少し首を傾げながらリアナに聞いた。
(何だ、そのポーズは! 可愛いじゃないか!)
オレは何とか冷静を装っているが、今日のアリア様にドキドキしっ放しだった……
「実は父上達には内緒で護衛の者達に指導してもらっていました。最初は断られました……子爵家令嬢が剣を振るなんて……普通に考えると可笑しいですよね。私が何度もお願いをして、護衛達の空き時間に長剣と細剣の型を習いました」
リアナは懐かしむ様にアリア様に話をした。
「その、リアナ様はどうして勘当されてまで騎士の道に憧れるのですか?」
「私を産んだ時に亡くなった母が、男の子向けと女の子向けの絵本を残していて、私は男の子向けの騎士の本を大変気に入っていたようです。物心がついた頃には騎士になるのが夢となり、父上と何度も衝突をしていました。それで王立学院の入学とともに騎士の道を諦めないと伝えて勘当されました。後悔等は全くないです。母が残してくれた騎士の絵本が私の宝物ですので、この話の騎士の様にどんな時でも弱者を守る存在になりたいです」
リアナは目を輝かせながらアリア様に話していた。
オレは知らないリアナの一部分を見れた気がする。
「ふーん。嬢ちゃん、生半可じゃなくて本気で引き受けてやるよ。お前らの講師は無料でいいぜ。オレが休みの時だけになるが一人前の冒険者を目指す様に指導してやるよ」
ザックはリアナの話をして聞いて何か決心したようだ……オレには迷惑な事だが…………
「ザック様……私は……クライヴに追いつきたいです! いつまでの頼ってばかりではなく頼られる存在になるのが騎士のあるべき姿だと思っております」
(あっ? リアナ、それダメ。オレはザック以外の侯爵家の人間にヘタレで運良く退治できた事にしてるんですよ)
リアナは熱く語るが、アリア様は逃してくれなかった……
「リアナ様、クライヴ様はそんなにお強いのですか? 以前クライヴ様からの話では我が侯爵家の護衛によりオークは怪我をしており、ザックとリアナ様と一緒に運良く退治出来たと聞いておりますが……」
何も知りません風に装いながらのごく自然な誘導尋問を行なっているアリア様に対して、真面目なリアナは馬鹿正直に話していた。
「何をおっしゃいます。確かにザック様に私は命を救われましたが、あのままでは全滅だったでしょう……
クライヴの指示で私は命懸けで一瞬の隙を作り、気付けばクライヴの目にも留まらぬ一振りで、最も簡単にオークの首を切断しておりました。
いつものクライヴは臆病なんですが、仲間を助ける時や命の危機に瀕した時になると仲間達の中で一番頼りになるんです」
リアナの熱い語りが止まらない…………
どうするべきか……アリア様には確実に突かれるはず……
「そうなんですか。クライヴ様はとても頼りにされているんですね」
(アレ? 意外とアリア様は食いついてこない?)
「わ、私ばかり喋り過ぎて、少し喉が渇きましたので飲み物を取ってきます」
「嬢ちゃん、俺も喉乾いたから一緒に行こうぜ」
そう言ってリアナとザックは一度退席した。
すると突然でアリア様はこちらを向き愛想笑いをしながら一歩オレの方へ来た。
「どうやら話が違うようですね。十歳児がオークを切断するには、その筋肉では不可能に見えますが、どのような秘密があるのでしょうか?」
アリア様は無表情になり、確信を突こうと質問をしてきた。
(その質問は困る……何故そこまで固執するんだ?)
「どうして、そこまで私の詮索をされるのでしょうか? 敵対貴族の疑惑は晴れたはずですが……」
オレはそう言うと、見間違えかもしれないがアリア様は一瞬照れたような表情をしてすぐに無表情に戻った。
「…………人を…………いや、何でもないです」
ハッキリとしない発言にオレはアリア様にさらに質問した。
「私に関係する事ですか?」
「多分関係ないと思います。クライヴ君は不思議な方ですので本当に興味本位です」
アリア様の言葉が本心なのかどうかはわからなかった……
ただオレには無表情なアリア様が少し寂しそうにも見えた……
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