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第一章 王国編第二部(中等部)
エピソード169 戦闘祭り ピンチです
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(サッソ、モースト、ヘクター、相手は三人か…………こちらは六人、数ではこちらが有利だがこの痺れ薬が厄介だ)
オレは力が入らない身体を奮い立たせて何とか立つ事が出来ている状態で、他のみんなも同じような状況だった。
「クックック……好い様だね」
「流石だよヘクター君! 卑しい平民どもが生まれたての子鹿のように震えているよ。ハッハッハなんて滑稽なんだろう」
「流石ですヘクター様、モースト様!」
そんなオレ達の様子を嘲笑うモーストとヘクターとサッソがゆっくりとこちらに歩いてくる。
木剣を構えながら……
「これは戦闘祭りという学祭の種目だからお前に関わらないのは無理だよなぁああ! クライヴ!」
サッソは眉間に皺を寄せながら凄んでいる。
(ちょっ! マジで怖いって! サッソの目が血走っているよ! 痺れ薬みたいな煙玉を使ったヘクターって奴もヤバい奴だけど…………とりあえずオレ殺されるのか?)
そんな考えを中断するかのようにサッソが襲い掛かってきた。
「モースト様に勝利を!」
そう叫びながらサッソはオレの頭目掛けて木剣を振り下ろす。
(おい! サッソよ。頭や顔は攻撃禁止だぞ! 失格で退場だぞ!)
「クソー!」
オレは何とか木剣を構えて攻撃を防ぐが、思うように力が入らずそのままバランスを崩して尻もちをついた。
「モースト様に歯向かうからこうなるんだよ!」
(歯向かってはないぞ! と言うかクラリネさんを守っただけだぞ。それで狙われるって…………まぁ貴族にも色んな人がいるからなぁ)
「クライヴ危ない!」
フィーネの声に反応すると、まさかのモーストが鉄製の球を振りかぶってオレの顔目掛けて投げてきた。
「なっ!」
ミシッ……
「い…………痛えぇぇぇええ!」
オレは右手で鉄球を受け止めて何とか顔への直撃を避けたが、代償としてオレの右手の手の平は大きく腫れ上がっていた。
この手ではとてもじゃないが木剣を持つ事はできないだろう。
「クライヴはアタシが助ける!」
オレに近ごうとするモーストとサッソに、フィーネが遠距離から弓を引き矢を放つ。
だがフィーネも痺れの影響からか精度が落ち、放たれた矢は二人の足元の地面に当たるだけだった。
「うぉ! 危ねぇ!」
驚いたサッソは歩みを止めてフィーネからの攻撃を警戒する。
(よし! フィーネの攻撃が足止めになったな)
どうやらサッソ同様にモーストも足を止めて警戒している。
(そう言えばショーン達は?)
少し余裕が出てきたオレはショーン達を探す。
するとヘクターがショーンに襲い掛かっていた。
「殺す殺す殺す殺す……クックック…………」
ヘクターは、なにやら物騒な言葉を吐きながらショーンに木剣を振り回す。
その単調な攻撃にショーンもギリギリのところで防ぐ事が出来ていた。
「なっ! こんな奴に」
いつもなら難なく防げれる細身のヘクターの一撃に、痺れの影響が強いショーンは盾を吹き飛ばされてしまう。
「ハハハ、ハハハハ…………もっと苦しんでよ……」
ヘクターの大振りな振り下ろしに何とか槍でくらいつくショーン。
二人の激しい打ち合いの中で、エルザ様が魔法の詠唱を始めて援護に入ろうとしていた。
しかし、そんな援護も後一歩の所で間に合わなかった……
「クックック……」
ヘクターの体重の乗った振り下ろしからの切り上げの二連撃に、ショーンは初撃こそ防ぐ事ができたが、二撃目の切り上げで槍を吹き飛ばされてしまった。
「くそー! ワシはまだ負けとらんのじゃあぁぁあ!」
ショーンは叫びながらヘクターの胸部に右拳を突き出したが、その拳が届く事はなかった…………
「ぐっ!」
ヘクターの胴斬りが見事にショーンの腹部に決まり、ショーンの防具から光が放たれる。
「クックック…………ハハハ!」
「「「「「ショーン」」」」」
肩で息をしながらも不気味に笑うヘクターと、悔しそうに片膝をつくショーンからこの場にいる全ての人間が目を離せなかった。
そして動き出す人影。
「騎士道精神により君達の決闘を見届けさせてもらった。だが騎士たるもの卑怯な手を使う者には負けない!」
リアナは高らかに宣言してヘクターに向かっていく。
(いや! 素直に二対一なら勝てたのではないだろうか…………)
オレはそんな疑問を感じていたが戦況は動き出す。
「リアナ! 一瞬だけ隙を作るわ! 状態異常麻痺!」
リアナがヘクターに向かって走り出すと同時に、エルザ様はヘクターに魔法を放つ。
「ギャー!」
一瞬だけヘクターの身体に火花が飛び散った後、項垂れて崩れていくヘクターはお尻からペタリと地面に座り込んだ。
「覚悟!」
そしてリアナの袈裟斬りがヘクターの背中に直撃する。
「クソー! こんな奴に! こんなヤツにィィィ!」
不気味に笑っていたヘクターからは想像もできない叫びに少し驚いたが、呆気ない幕切れとなった……
「クライヴ! アンタいつまでボーッとしてんのよ!」
フィーネの檄でオレは十メートル先のサッソとモーストに目を向けた。
(フィーネさん凄い! サッソ達を威嚇射撃で後退させるなんて)
フィーネのおかげでサッソ達の攻撃が止んだ事に感謝して、オレは体の状態を確かめる。
(痺れは……まだ身体は重たいけど、踏ん張る事は出来そうだな。右手は…………ダメだ木剣を握れそうにないな…………)
思ったよりもオレの右手はダメージが大きく、仕方なく左手一本で木剣を構えた。
「へへへ! クライヴ、その手じゃ戦えねぇよなあ! 簡単には終わらせねえからな!」
サッソが此見がしに威張っているが、オレは冷静な頭でサッソを挑発する。
時間稼ぎの為に。
「サッソ? 三組じゃないのか? オレ達二組と三組は同盟を組んでいるんだぞ」
「ハッハッハ! 知るかよそんな事! オレはモースト様に忠誠を誓っているんだよ!」
「本当にそれで良いんだな?」
オレがそう問いかけると、サッソは苛立ちながら声を荒げる。
「うるせえ! 今更何言っても許さねえぞ! お前はここで無様に負けるんだよ!」
「…………そっくり言葉をそのまま返すよサッソ」
「なに?」
サッソの顔が怒りで赤くなる。
「モーガン!」
この為に時間稼ぎをしていたオレは、モーガンの名前を呼んだ。
「氷の地面」
モーガンの魔法により、サッソが立っている地面が凍り始める。
「うわっ!」
軽い悲鳴とともに大きく尻もちをつくサッソがいた。
その隙を逃さぬようにオレは踏み込んで木剣がギリギリ届く間合いからサッソの腕を目掛けて斬り下ろす。
普段なら押し切れるはずの攻撃だが、今のオレの攻撃はサッソにいとも簡単に防がれてしまった。
「へへっ! 甘いんだよ!」
「くそぉ~こうなったら【身体強化】」
オレは【身体強化】をかけて、再度木剣を斬り下ろす。
「何度やっても同じだ! えっ? 速い!」
一撃目でサッソの木剣を弾き飛ばし、二撃目の斬り下ろしで腕を狙う。
「痛えぇっ!」
サッソの防具が光を放ち自分が敗北した事に気付いたようで、その目には悔しそうに涙を浮かべてオレを睨んでいた。
(モーストは?)
オレはモーストの方へ顔を向けると、そこにはモーストが木剣でフィーネの弓を吹き飛ばしていた。
「生意気な平民どもめ! 私の視界に入るな!」
フィーネはバランスを崩して地面に片膝をついていた。
そんなフィーネに対して、かなり苛立っているモーストが木剣を振り上げて、力一杯振り下ろそうとする。
「フィーネ!」
オレはフィーネの元に駆け寄ろうとするが、先程の【身体強化】の反動で身体に負担がかかっていて、走ろうとすると膝が崩れてしまった……
(くそ! ここから【クロノス】を使っても届かない!)
その時、フィーネは横から突き飛ばされた事でモーストの振り下ろした木剣はフィーネではなく地面に当たるだけだった。
「痛っ! モーガン?」
オレは、フィーネを突き飛ばした相手を見ると、そこには息を切らしたモーガンが立っていた事に驚いた。
フィーネも同様に驚いているようで驚きの声をあげていた。
(モーガン、あれだけ魔法を使ってたら魔力切れを起こしてもおかしくないだろ! あんなに足もふらふらで意識を失いそうじゃないのか?)
オレはモーガンの足元がふらついている様子が心配になり、モーガンに加勢しようと駆け出した。
フィーネも起き上がり、吹き飛ばされた弓の元へ走り出す。
「小癪な! この平民の分際で私に歯向かうと言うのか!」
(いやいや、そういう競技ですやん……)
そんな事を思いながらも冷静さを失ったモーストには何を言っても言葉は届かないだろうと悟った。
(いや冷静でも言葉は届かないと思うが……)
そんなことを考えつつオレはモーガンと一瞬目が合った。
モーガンに襲いかかる般若のような顔のモーストと、モーガンの清々しい顔が印象的だった…………
オレは力が入らない身体を奮い立たせて何とか立つ事が出来ている状態で、他のみんなも同じような状況だった。
「クックック……好い様だね」
「流石だよヘクター君! 卑しい平民どもが生まれたての子鹿のように震えているよ。ハッハッハなんて滑稽なんだろう」
「流石ですヘクター様、モースト様!」
そんなオレ達の様子を嘲笑うモーストとヘクターとサッソがゆっくりとこちらに歩いてくる。
木剣を構えながら……
「これは戦闘祭りという学祭の種目だからお前に関わらないのは無理だよなぁああ! クライヴ!」
サッソは眉間に皺を寄せながら凄んでいる。
(ちょっ! マジで怖いって! サッソの目が血走っているよ! 痺れ薬みたいな煙玉を使ったヘクターって奴もヤバい奴だけど…………とりあえずオレ殺されるのか?)
そんな考えを中断するかのようにサッソが襲い掛かってきた。
「モースト様に勝利を!」
そう叫びながらサッソはオレの頭目掛けて木剣を振り下ろす。
(おい! サッソよ。頭や顔は攻撃禁止だぞ! 失格で退場だぞ!)
「クソー!」
オレは何とか木剣を構えて攻撃を防ぐが、思うように力が入らずそのままバランスを崩して尻もちをついた。
「モースト様に歯向かうからこうなるんだよ!」
(歯向かってはないぞ! と言うかクラリネさんを守っただけだぞ。それで狙われるって…………まぁ貴族にも色んな人がいるからなぁ)
「クライヴ危ない!」
フィーネの声に反応すると、まさかのモーストが鉄製の球を振りかぶってオレの顔目掛けて投げてきた。
「なっ!」
ミシッ……
「い…………痛えぇぇぇええ!」
オレは右手で鉄球を受け止めて何とか顔への直撃を避けたが、代償としてオレの右手の手の平は大きく腫れ上がっていた。
この手ではとてもじゃないが木剣を持つ事はできないだろう。
「クライヴはアタシが助ける!」
オレに近ごうとするモーストとサッソに、フィーネが遠距離から弓を引き矢を放つ。
だがフィーネも痺れの影響からか精度が落ち、放たれた矢は二人の足元の地面に当たるだけだった。
「うぉ! 危ねぇ!」
驚いたサッソは歩みを止めてフィーネからの攻撃を警戒する。
(よし! フィーネの攻撃が足止めになったな)
どうやらサッソ同様にモーストも足を止めて警戒している。
(そう言えばショーン達は?)
少し余裕が出てきたオレはショーン達を探す。
するとヘクターがショーンに襲い掛かっていた。
「殺す殺す殺す殺す……クックック…………」
ヘクターは、なにやら物騒な言葉を吐きながらショーンに木剣を振り回す。
その単調な攻撃にショーンもギリギリのところで防ぐ事が出来ていた。
「なっ! こんな奴に」
いつもなら難なく防げれる細身のヘクターの一撃に、痺れの影響が強いショーンは盾を吹き飛ばされてしまう。
「ハハハ、ハハハハ…………もっと苦しんでよ……」
ヘクターの大振りな振り下ろしに何とか槍でくらいつくショーン。
二人の激しい打ち合いの中で、エルザ様が魔法の詠唱を始めて援護に入ろうとしていた。
しかし、そんな援護も後一歩の所で間に合わなかった……
「クックック……」
ヘクターの体重の乗った振り下ろしからの切り上げの二連撃に、ショーンは初撃こそ防ぐ事ができたが、二撃目の切り上げで槍を吹き飛ばされてしまった。
「くそー! ワシはまだ負けとらんのじゃあぁぁあ!」
ショーンは叫びながらヘクターの胸部に右拳を突き出したが、その拳が届く事はなかった…………
「ぐっ!」
ヘクターの胴斬りが見事にショーンの腹部に決まり、ショーンの防具から光が放たれる。
「クックック…………ハハハ!」
「「「「「ショーン」」」」」
肩で息をしながらも不気味に笑うヘクターと、悔しそうに片膝をつくショーンからこの場にいる全ての人間が目を離せなかった。
そして動き出す人影。
「騎士道精神により君達の決闘を見届けさせてもらった。だが騎士たるもの卑怯な手を使う者には負けない!」
リアナは高らかに宣言してヘクターに向かっていく。
(いや! 素直に二対一なら勝てたのではないだろうか…………)
オレはそんな疑問を感じていたが戦況は動き出す。
「リアナ! 一瞬だけ隙を作るわ! 状態異常麻痺!」
リアナがヘクターに向かって走り出すと同時に、エルザ様はヘクターに魔法を放つ。
「ギャー!」
一瞬だけヘクターの身体に火花が飛び散った後、項垂れて崩れていくヘクターはお尻からペタリと地面に座り込んだ。
「覚悟!」
そしてリアナの袈裟斬りがヘクターの背中に直撃する。
「クソー! こんな奴に! こんなヤツにィィィ!」
不気味に笑っていたヘクターからは想像もできない叫びに少し驚いたが、呆気ない幕切れとなった……
「クライヴ! アンタいつまでボーッとしてんのよ!」
フィーネの檄でオレは十メートル先のサッソとモーストに目を向けた。
(フィーネさん凄い! サッソ達を威嚇射撃で後退させるなんて)
フィーネのおかげでサッソ達の攻撃が止んだ事に感謝して、オレは体の状態を確かめる。
(痺れは……まだ身体は重たいけど、踏ん張る事は出来そうだな。右手は…………ダメだ木剣を握れそうにないな…………)
思ったよりもオレの右手はダメージが大きく、仕方なく左手一本で木剣を構えた。
「へへへ! クライヴ、その手じゃ戦えねぇよなあ! 簡単には終わらせねえからな!」
サッソが此見がしに威張っているが、オレは冷静な頭でサッソを挑発する。
時間稼ぎの為に。
「サッソ? 三組じゃないのか? オレ達二組と三組は同盟を組んでいるんだぞ」
「ハッハッハ! 知るかよそんな事! オレはモースト様に忠誠を誓っているんだよ!」
「本当にそれで良いんだな?」
オレがそう問いかけると、サッソは苛立ちながら声を荒げる。
「うるせえ! 今更何言っても許さねえぞ! お前はここで無様に負けるんだよ!」
「…………そっくり言葉をそのまま返すよサッソ」
「なに?」
サッソの顔が怒りで赤くなる。
「モーガン!」
この為に時間稼ぎをしていたオレは、モーガンの名前を呼んだ。
「氷の地面」
モーガンの魔法により、サッソが立っている地面が凍り始める。
「うわっ!」
軽い悲鳴とともに大きく尻もちをつくサッソがいた。
その隙を逃さぬようにオレは踏み込んで木剣がギリギリ届く間合いからサッソの腕を目掛けて斬り下ろす。
普段なら押し切れるはずの攻撃だが、今のオレの攻撃はサッソにいとも簡単に防がれてしまった。
「へへっ! 甘いんだよ!」
「くそぉ~こうなったら【身体強化】」
オレは【身体強化】をかけて、再度木剣を斬り下ろす。
「何度やっても同じだ! えっ? 速い!」
一撃目でサッソの木剣を弾き飛ばし、二撃目の斬り下ろしで腕を狙う。
「痛えぇっ!」
サッソの防具が光を放ち自分が敗北した事に気付いたようで、その目には悔しそうに涙を浮かべてオレを睨んでいた。
(モーストは?)
オレはモーストの方へ顔を向けると、そこにはモーストが木剣でフィーネの弓を吹き飛ばしていた。
「生意気な平民どもめ! 私の視界に入るな!」
フィーネはバランスを崩して地面に片膝をついていた。
そんなフィーネに対して、かなり苛立っているモーストが木剣を振り上げて、力一杯振り下ろそうとする。
「フィーネ!」
オレはフィーネの元に駆け寄ろうとするが、先程の【身体強化】の反動で身体に負担がかかっていて、走ろうとすると膝が崩れてしまった……
(くそ! ここから【クロノス】を使っても届かない!)
その時、フィーネは横から突き飛ばされた事でモーストの振り下ろした木剣はフィーネではなく地面に当たるだけだった。
「痛っ! モーガン?」
オレは、フィーネを突き飛ばした相手を見ると、そこには息を切らしたモーガンが立っていた事に驚いた。
フィーネも同様に驚いているようで驚きの声をあげていた。
(モーガン、あれだけ魔法を使ってたら魔力切れを起こしてもおかしくないだろ! あんなに足もふらふらで意識を失いそうじゃないのか?)
オレはモーガンの足元がふらついている様子が心配になり、モーガンに加勢しようと駆け出した。
フィーネも起き上がり、吹き飛ばされた弓の元へ走り出す。
「小癪な! この平民の分際で私に歯向かうと言うのか!」
(いやいや、そういう競技ですやん……)
そんな事を思いながらも冷静さを失ったモーストには何を言っても言葉は届かないだろうと悟った。
(いや冷静でも言葉は届かないと思うが……)
そんなことを考えつつオレはモーガンと一瞬目が合った。
モーガンに襲いかかる般若のような顔のモーストと、モーガンの清々しい顔が印象的だった…………
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