臆病者の転生ヒストリア〜神から授かった力を使うには時間が必要です〜

たいらくん

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第一章 王国編第二部(中等部)

エピソード? イーサンサイド 空白の三年間

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 コンコン……

 馬車の窓をノックする音でボクは目を覚ました。
 季節は春を迎えようとしているのに帝国領ではまだ寒さが厳しく、今日も雪が降り頻る。

 ボクは毛布に包まったまま一度大きく息を吸い込んでから返事をした。
 
「どうした?」

「失礼します。イーサン殿下、後少しで港に到着いたします」

 馬車の外から護衛隊長がボクに報告する。

(どれぐらい眠っていたのだろう……二時間程か?)

 ボクは胸元にしまっていた懐中時計を取り出して時間を確認すると、時間は正午を過ぎていた。

(目的地に着くのは明日になってしまうな)
 
「あぁ、ありがとう」
 
 ボクは窓を開けて護衛隊長に一言返すと、護衛隊長は他の護衛兵達へ指示を出して馬車を護るように陣形を組み並走した。
 平坦な道が続く中、並走する馬達の足音や心地よい馬車の揺れが一定のリズムを奏でて、平和で退屈な時間がボクを深い思考の海に引き寄せる。

「マクウィリアズ王国か……」

 ボクは手に持っている手紙に目を通す。
 それはアレクサンダー帝国の外交官宛に届いたマクウィリアズ王国生誕祭の招待状で、内容は近隣諸国との交流も兼ねて王城でのパーティーの案内について記載されていた。
 スノウ達が亡命しようとしていた国……ボクにとっては一抹の希望をもって外交官に無理を言って、外交官の代わりに参加する事にした。
 だが外交官との交渉はとても長く、説得するのに三日程要した。
 初日の交渉ではイーサン様に何かあれば物理的に私の首が飛んでしまうと嘆き……それから説得しようとしたが、まだ子どもが小さいさため身を粉にして馬車馬のように働くのが自分の務めですからと鼻息を荒くしていた…………
 二日目も中々折れない外交官に梃子摺てこずっていた。
 彼の言い分はこうだ。
 
 「アレクサンダー帝国で生まれ、マスクウェル・デア・アレキサンダー帝王陛下による実力主義社会の改革によって私一代でここまでの地位を築き上げる事ができたので命に賭けて職務を全うします」
 
 と言っており、最終的には感極まって嗚咽が止まらなかった…………
 何か良い手は無いかとボクはベイグランド宰相に相談した。そして精勤な外交官の為に短期間の職務免除という特別休暇を与える事にした。
 もちろん彼も簡単には頷かない。
 特別休暇の話をしたのだが……
 
「部下達も勤勉な者ばかりで帝国の繁栄に命を捧げておりますので断固拒否します」
 
 と懇願していた。
 しかし特別休暇期間も給与を支払う事を約束すると伝えると彼の目の色が一気に変わった!
 
「やはりイーサン殿下の言う通りです! 家族とゆっくりと過ごして心身ともに充実した状態で働くのが良い結果にも繋がると私も常々思っていました」

 そんな言葉とともに彼はとても凛々しく澄んだ眼差しでボクを見ていた。
 
(えっ? 結局お金なの? 何その真っ直ぐな曇りの無い目は……まぁ王国に行く事はボクにとって必要なことなんだから…………この外交官に関しては考えない事にしよう)

 外交官との交渉は終わりよければ全て良しと考えて、頭を切り替える事にした。
 ボクにはいつまでも立ち止まる時間はないからだ。
 
 アレクサンダー帝国の皇子として父上が築き上げた安寧秩序を兄上マキシムと守り続けなければいけない為、母上をそそのかす貴族達の排除や兄上の意識改革が必要だ。
 王城内の様子はベイグランド宰相に協力してもらう必要があるが、その他に父上の方針に賛成している貴族達の連携強化も重要だ。
 ボクが一部の貴族達と積極的に関わるのは警戒されるかもしれない……同年代の貴族の息子達と交流を図り、自分なりのネットワークを構築しよう。
 彼らは帝国内で領主補佐としての役割や帝都での様々な部署で働いているので、帝国内で不審な動きがないか調べてもらうのにうってつけだろう。
 
 今後の帝国の在り方について策を練っていたが、王国に近づくにつれてボクの心の奥底にいる感情が胸の中から溢れだす。
 
「王国まで後少しだよ……スノウ……生きていてくれ……」

 二年前の冬、計画は上手くいくはずだった……あの日スノウ達を王国に亡命させて、それを阻止しようと行動を起こす反乱分子を一掃する。そこから父上とベイグランド宰相とともに帝国全土の反乱分子を弾圧して、環境が整ったところでスノウ達を迎える……はずだったのではないだろうか…………
 父上はスノウの能力を高く買っていたので帝王学を学ばせ、いずれは帝国の中核を担う役職を与えるつもりだったはずだ。
 だが現実は………………帝都から脱出する為の地下水路は爆発し、そこからは煤まみれのヴァネッサ様の指輪が見つかった。
 離宮では争った形跡があり、スノウとヴァネッサ様とヒュンメルの遺体は見つかっていない。
 亡命が成功したと信じたいが、ヴァネッサ様の指輪が見つかった事がボクを不安にさせていた。

(帝国唯一の魔法使いであるヴァネッサ様が指輪だけ無くすなんてあり得ない……もしかしたらスノウ達はもう…………)

 これからの帝国の未来を考えると頭を悩ます事ばかりだ。母上達はスノウ達の事を逆賊として貴族達に伝え、さらに母上派の貴族達が帝国を救ったのだと社交会やお茶会等で言っている………………が多くの貴族は信じていないようだ。
 しかし王妃という権力がある為に嫌々でも従っている貴族は多くいるはずだ。
 父上が自らスノウ達の無実を証明してくれたら良いのだが……何故か静観しているだけだ。どういう意図があって母上を指摘しないのかボクは不信感が募るばかりだった。
 
 また城下町ではスノウの逆賊の噂を平民達は信じておらず、むしろ貴族と平民との関係悪化が懸念される。
 このまま月日が流れて兄上が帝王に即位すると、母上派の貴族達の傀儡となる恐れがある……
 もしくは兄上の交戦的な性格が災いして誰の意見も気かず戦争ばかり起こし、民を疲弊させて帝国は衰退の道を辿る事となるだろう。
 
「イーサン殿下、港に到着いたしました。このまま馬車で乗船してもよろしいでしょうか? それとも休憩なさってからの方がよろしいでしょうか?」

 馭者の声でボクは回想の世界から戻って来る。

「あ、あぁこのまま船に向かおう」

 乗船後も頭に浮かぶのは亡命事件後の母上や兄上達の動向……考えるだけで胃がキリキリと痛む……
 
 王国領の港に着くと太陽は沈みかかり、空には赤い布を纏ったような赤焼け空が広がっていた。
 近くの街で一泊し、翌日の昼頃にマクウィリアズ王国の王都に到着した。
 王都に到着後、ボクの馬車を見た門番達が急に慌しくなった。
 どうやら帝国の使者は皇子だという事が伝えられていたのだろう。奥に見える詰所のような扉から甲冑に身を包んだ騎士達が出迎え、王城までの警護をしてくれるようだ。
 その後も貴賓室に案内されて、ボクと護衛隊長は正装に着替えて謁見の間に向かった。
 玉座には肩に届く所でカールしたシルバーに輝く髪にいかにも王の風格を感じる顎髭を蓄えたマクウィリアズ王国の国王であるアーノルド・コル・マクウィリアズ王がなごやかな表情で座っていた。
 ボクはボウアンドスクレープの構えを取り、マクウィリアズ王へ挨拶を行おうとしたが、それをマクウィリアズ王が制止した。

「遠路はるばるよくぞ参られたイーサン皇子、余がこのマクウィリアズ王国の第三十代国王アーノルド・コル・マクウィリアズだ。まぁ堅苦しい挨拶は別に良いぞ。大きくなったなぁイーサン皇子」

 マクウィリアズ王がボクの事を知っているみたいな口振りをしたので、少しだけ胸がドクリと脈打って頭の中を疑問と驚きが流れていた。

「つ、つかぬ事をお聞きしますが、わたしの事をご存知なのでしょうか?」

 ボクのそんな問いかけにマクウィリアズ王は口角を上げて笑顔を向けた。

「ハッハッハ! 知らぬのは当然だ。アレクサンダー帝国との貿易に関する条約を締結する時に貿易港に、マスクウェル帝王が赤子のイーサン皇子を連れてきていたのだよ」

 今も帝国と王国の関係性は良くも悪くも無いが、マクウィリアズ王は当時の事を話してくれた。
 以前は今よりももう少し交流があったようで魔道具を沢山提供していたようだが、十三年前に帝国は魔道具に頼る事で王国に依存するのを不安視して道具に頼り過ぎるのをやめたようだ。
 王国からの様々な魔道具の輸入量を減らして自国の技術力向上に力を注ぎ、活発だった貿易は徐々に今のような必要最低限の頻度となった。

「まぁこんな昔話を聞いていても退屈なだけだろう。イーサン皇子もこの生誕祭を楽しんで、婚約者候補を見つけたらどうだ?」

「陛下……ご冗談を」

 そしてボクはマクウィリアズ王との謁見を終えて、パーティー会場へ向かう事となった。


(落ち着かないなぁ……)
 
 パーティー会場では好奇な眼差しに晒される事となっていた。
 ボクだけが何故こんなにも見られているのかと不思議に思って、近くにいた警備兵に聞いてみると他国の王族の参加は過去に何度かあったが帝国のような大国の王族の参加は初めてらしい。

 (他国は外交官達ばかりか……と言ってもある程度の爵位の方々だろうが、流石に王族の参加はボク以外いないみたいだなぁ。まぁボクがいるせいでこれだけの厳戒態勢を敷いているのが申し訳ないなぁ)
 
 その警備兵の話では今年のパーティーの雰囲気は例年とは違うようで、他国の王族に危害を加えると外交問題に発展する恐れ……いや確実に外交問題となり戦争に繋がりかねない……
 そのため参加者が多いと警備の目が届かないので参加者は伯爵家以上と厳選されたようだが、そのことが一部の貴族からは不満が出ているそうだ。
 そしてパーティー会場の入り口では持ち物チェックの大渋滞ができており、パーティーが始まろうとしている今も警備兵達は会場内外の警備と入口での荷物チェックと大忙しだった。

(申し訳ない事をしてしまった……)

 罪悪感を感じたが、本来の目的を思い出す。ボクが王国を訪れた目的はスノウ達の亡命の協力をしてくれたランパード辺境伯にスノウ達が無事に亡命できたのかを聞く為だ。
 だがボクはランパード辺境伯の顔を知らない……かと言って他の貴族に聞くこともできない。ボクが今年のマクウィリアズ生誕祭に外交官に参加して、顔も知らない王国の貴族を探しているとなると怪しまれてしまう。
 こちらから表立って行動する事が出来ないので、ランパード辺境伯がボクに声をかけてくるのを待つ事にした。

(悪手だが、他国の皇族に多くの貴族が挨拶にくるはずだ。ランパード辺境伯も必ず現れるだろう)

 と不安ながらも安易に考えていたのだろう……その数分後には我ながら甘い考えに嫌気がさしてきた。
 それもそのはず、ボクの前には「我が娘を!」と言いたげに満面な笑みを浮かべる貴族達と、ボクの顔をチラチラと見て頬を赤らめる御令嬢が…………列を成していた。
 親に言わされていると思われるが、どの御令嬢達も同じような話をしていた。魔法や魔道具等を使わずに発展を遂げた帝国の技術力や文化に興味があるとか、王国の印象は、どんな女性が好きか等……
 相手を傷つけないように当たり障りのない会話をしていたが、一生の思い出にダンスを踊って欲しいと血走った目で見つめられる……
 
 そんな地獄のようなパーティーの中で女性達から解放された時に、一筋の希望が見つかった。

「どの者もイーサン殿下が困っているのがわからないのか!」

 声のする方を向くと、ブロンドヘアーに髭を蓄えた貫禄のある風貌の貴族の男性がいた。
 かなり爵位のある貴族なのだろうか、周りの貴族達は会釈をしてその場から離れていった。

「あ、ありがとうございます」

「初めましてイーサン殿下。わたくしはマクウィリアズ王国の宰相を務めております。アーロン・ウィンゲートと申します。爵位は侯爵になります」

 その後はウィンゲート侯爵のおかげで周りの貴族達からは声をかけられる事が無くなり、ボクの元に挨拶に来たのはガッシリした体格に赤く燃えるような色のキツイ目つきと口ひげのバリストン辺境伯が話しかけてきたが、周りへの高圧的な態度が正直あまり仲良くなれそうにない。

「はぁ」

「おや? 溜め息ですか?」

 このパーティーの辺境伯の参加はバリストン辺境伯のみという事を知って、ボクはスノウの情報の収穫を失った事にテンションが下がっていた。

「そういえば、イーサン殿下の髪の色を見ていたら、面白い話を思い出しました」

 ウィンゲート侯爵がボクを退屈させまいと気を遣ってくれて、話をしてくれたのだが…………その話の内容はウィンゲート侯爵のご子息を助けた黒髪の少年の話だった。
 ボクはその話の内容にとても興味を持つと、ウィンゲート侯爵から「詳細については息子から話を聞きますか?」と聞かれたのでボクは即答した。

 ウィンゲート侯爵邸ではボクを見て少し緊張しているアラン殿と、アラン殿と対照的なとても落ち着いていてどこか大人びている雰囲気のアリア嬢がクライヴと言う少年の話をしてくれた。
 話はアラン殿を助けただけでなく、個性的な設計でジャガイモ料理を提供する飲食店も経営しているらしく興味が尽きない内容だった。

 そして後日アリア嬢の提案で話のあったジャガイモの飲食店に行った事でボクの心の中にある止まっていた時計の針が動き出した。
 
 まさかの場所でスノウと出会えて、溢れ出る喜びと目の奥が熱くなるのを自制してスノウ達が亡命した後の帝国の様子を伝えた。
 そしてまた必ずと生誕祭での再会を誓い、ボクは帰路についた。
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