【完結】最後にひとついいかな?

金浦桃多

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おまけ

性癖が酷い人はもう充分です!⑤

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 休日を玲士と思う存分イチャイチャしながら結婚式の準備をして、ツヤッツヤの実花のもとに、すっかり忘れていた人物の情報が入ってきた。

「本村さん、二ヶ月ぶりに帰ってきたみたいだよ。」
「……そうなんですか?」

 実花は一瞬言葉が詰まった。あれから二ヶ月経っていたのか。留奈の言葉が本当なら、彼は変わったはずだ。実花は何となくそわそわしていたが、無事にお昼を迎えた。

「実花、お昼食べよう。」
「和葉。食堂にする?外に行く?」
「食堂でいいよ。早く話したい事もあるから。」

 二人共、日替わり定食にして席に着くと和葉が待ちきれなかったと言わんばかりに話し出した。

「本村さん、私のセンサーに反応しなくなったの!前はイライラするというか、気に入らないオーラ出てたのに!」
「そうなの?」
「なんか穏やかになった。忙しいから殆ど居なかったから気のせいなのかもしれないけど、朝の挨拶の時も誰?って感じがしたのよ。」
「変わったのかな?」

 和葉は、アジフライを美味しそうに食べながら頷いた。

「私の事も和葉さんって呼んでたしね。実花のところに顔出した?」
「来てないよ。忘れてくれたのなら嬉しいなぁ。」

 そんな話をしながら食堂を出た時だった。

少し話せるかな?」
「……本村さん、なんの用事ですか?」

 実花は今までの事を思い出して身構えた。すると、困ったような表情を浮かべた本村は、申し訳なさそうにした。

「今までの事を考えたら、身構えるのも仕方ないよね。でも、ほんの少しだけでいいから二人だけで話をしたいんだ。」
「私がついて行ってもいい?」
「和葉。」

 和葉が、実花と本村の間に立つと、キッと睨みつける。
 
「二人きりにはならないように見張っているから。」
「今日の帰りにファミレスでもいいかな?二人きりにもならないし、会話が聞こえない距離で見ていてくれるなら。すぐに話し終わるよ。」

 本村と和葉が、伺うように実花を見ている。このほんの少しの会話だけで、何となく本村が変わったのを感じた。
 
「わかりました。本村さんの話を聞きます。」
「実花、ちゃんと婚約者に連絡しておくんだよ。私もいるって伝えておいて。」
「ありがとう、葉月さん。なるべく早く済ますから。」
「では、帰りに最寄りのファミレスで良いですか?」
「ああ。呼び止めてごめんね。それじゃあ、後で。」

 そう言うと、本村はその場を立ち去った。

「和葉、本当に雰囲気ちがうね。」
「だよね?実花に声を掛けたから驚いたけど。話ってなんだろうね。」
「うーん、謝ってくれるのかな。わからないや。」
「とにかく、帰りは一緒に行こう。」
「和葉、ありがとう。」

 実花は玲士に連絡すると心配していたが、和葉が一緒に行くという事で渋々納得したようだった。後で玲士を甘やかそうと実花は思った。

 

 
 
  
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