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第18章
ソウハルはミキと今後のことについて話をした
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ミキちゃんと会ってから1週間が過ぎ、ソウハルはいつものように街に出て真剣師の仕事をしていた。
この日のお客さんの中で一際強い将棋指しがいて、ソウハルは懸命に指したが負けてしまった。
ソウハル「お客さん、強いね」
お客さん「とんでもない、ここに強い真剣師がいると聞いてきたんです」
ソウハル「お客さん、ひょっとしてプロ棋士ですか?」
お客さん「今、まだプロになるための登竜門で頑張っています」
ソウハル「もしかして、奨励会員の方ですか?」
お客さん「はい」
ソウハル「じつは私も遥か昔、奨励会員だったんですよ」
お客さん「えっ、そうだったんですか?」
ソウハル「でも、結局プロになれず真剣師として将棋を指すようになった」
お客さん「へー、そうなんですね」
ソウハル「はい、お客さんもプロになるのは大変だと思いますが、頑張ってください」
お客さん「ありがとうございます。また、時間のあるときにでも寄らせていただきます」
ソウハルは奨励会時代のことをふと思い出した。それはソウハルがまだ蘇る前の若い頃の奨励会員だった遥か昔にまでさかのぼる。ソウハルも必死に将棋を指したが、プロになれず真剣師としての道を歩んだ。そんなことをボーっと考えていた時、ミキがニコニコしながら「ソウハルさん」って声をかけてきた。
ソウハル「ミキちゃん、1週間ぶりだね。元気だった」
ミキ「ずっとソウハルさんに会いたかったんだけど、メイドカフェの仕事とかで忙しくってなかなかソウハルさんのところに行けなくって」
ソウハル「ミキちゃん、全然、大丈夫だよ」
ミキ「ソウハルさん、もしよかったらランチでもいきませんか」
ソウハル「ミキちゃん、そんなにたいした御馳走はできないけど食べに行こう」
ミキ「ソウハルさん、無理にごちそうする必要はないです。割り勘で食べに行きましょう」
ソウハル「悪いね。ミキちゃん。ミキちゃん何が食べたい?」
ミキ「丼もの食べに行きませんか?」
ソウハル「えっ、丼ものでいいの」
ミキ「はい、近くに丼もの屋さんあるので」
ミキがそう答えると、ソウハルとミキは丼ものを食べに行った。ソウハルは心の中で以前、ミキに丼ものが好きだって話したことがあるかもしれないので、ミキは気をつかっていってくれたのかもしれないって思った。ただ、実際にミキと一緒に丼ものを食べていると「ソウハルさん、ここの丼ものとっても美味しいですよね」といって笑いながら食べていた。
丼ものを食べ終わるとソウハルとミキはコンビニコーヒーを飲みながらベンチに座って、この先のことについて話をした。
ソウハル「ミキちゃんは今の場所にずっと住む予定かな?」
ミキ「う~ん、しばらくの間はそうしようかなって思ってる」
ソウハル「わかった」
ミキ「ソウハルさんは?」
ソウハル「僕も友達がみんな近くにいるから今の場所に住もうと思っているよ」
ミキ「もし、ソウハルさんと一緒に住むようになったらこっちに来ないのかなって思って」
ソウハル「そうだよね。こっちの方が便利だよね」
ミキ「はい」
ソウハル「付き合ってまだ日が浅いし、しばらくの間、別々に暮らして、一緒に住むようになったらこっちに住もうか」
ミキ「はい、ソウハルさん、私これから仕事だからまた来ます」
ソウハル「ミキちゃん、僕も頑張るよ」
ミキはそういうとソウハルのもとを離れていった。ミキと付き合うようになってからはまだ、一度もエッチなことはしていないソウハルだったがミキと純粋にお付き合いしていきたいとそう思っていた(続)
この日のお客さんの中で一際強い将棋指しがいて、ソウハルは懸命に指したが負けてしまった。
ソウハル「お客さん、強いね」
お客さん「とんでもない、ここに強い真剣師がいると聞いてきたんです」
ソウハル「お客さん、ひょっとしてプロ棋士ですか?」
お客さん「今、まだプロになるための登竜門で頑張っています」
ソウハル「もしかして、奨励会員の方ですか?」
お客さん「はい」
ソウハル「じつは私も遥か昔、奨励会員だったんですよ」
お客さん「えっ、そうだったんですか?」
ソウハル「でも、結局プロになれず真剣師として将棋を指すようになった」
お客さん「へー、そうなんですね」
ソウハル「はい、お客さんもプロになるのは大変だと思いますが、頑張ってください」
お客さん「ありがとうございます。また、時間のあるときにでも寄らせていただきます」
ソウハルは奨励会時代のことをふと思い出した。それはソウハルがまだ蘇る前の若い頃の奨励会員だった遥か昔にまでさかのぼる。ソウハルも必死に将棋を指したが、プロになれず真剣師としての道を歩んだ。そんなことをボーっと考えていた時、ミキがニコニコしながら「ソウハルさん」って声をかけてきた。
ソウハル「ミキちゃん、1週間ぶりだね。元気だった」
ミキ「ずっとソウハルさんに会いたかったんだけど、メイドカフェの仕事とかで忙しくってなかなかソウハルさんのところに行けなくって」
ソウハル「ミキちゃん、全然、大丈夫だよ」
ミキ「ソウハルさん、もしよかったらランチでもいきませんか」
ソウハル「ミキちゃん、そんなにたいした御馳走はできないけど食べに行こう」
ミキ「ソウハルさん、無理にごちそうする必要はないです。割り勘で食べに行きましょう」
ソウハル「悪いね。ミキちゃん。ミキちゃん何が食べたい?」
ミキ「丼もの食べに行きませんか?」
ソウハル「えっ、丼ものでいいの」
ミキ「はい、近くに丼もの屋さんあるので」
ミキがそう答えると、ソウハルとミキは丼ものを食べに行った。ソウハルは心の中で以前、ミキに丼ものが好きだって話したことがあるかもしれないので、ミキは気をつかっていってくれたのかもしれないって思った。ただ、実際にミキと一緒に丼ものを食べていると「ソウハルさん、ここの丼ものとっても美味しいですよね」といって笑いながら食べていた。
丼ものを食べ終わるとソウハルとミキはコンビニコーヒーを飲みながらベンチに座って、この先のことについて話をした。
ソウハル「ミキちゃんは今の場所にずっと住む予定かな?」
ミキ「う~ん、しばらくの間はそうしようかなって思ってる」
ソウハル「わかった」
ミキ「ソウハルさんは?」
ソウハル「僕も友達がみんな近くにいるから今の場所に住もうと思っているよ」
ミキ「もし、ソウハルさんと一緒に住むようになったらこっちに来ないのかなって思って」
ソウハル「そうだよね。こっちの方が便利だよね」
ミキ「はい」
ソウハル「付き合ってまだ日が浅いし、しばらくの間、別々に暮らして、一緒に住むようになったらこっちに住もうか」
ミキ「はい、ソウハルさん、私これから仕事だからまた来ます」
ソウハル「ミキちゃん、僕も頑張るよ」
ミキはそういうとソウハルのもとを離れていった。ミキと付き合うようになってからはまだ、一度もエッチなことはしていないソウハルだったがミキと純粋にお付き合いしていきたいとそう思っていた(続)
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