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第一章 壊れた日常の始まり
日常の異変※
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母の写真を見て、途方に暮れていると扉の開く音がした。玄関の扉は開いたはずなのに入ってくる気配がない。不思議に思い、部屋から出て玄関の方を見ると父が立っていた。お酒に酔ってはいないようだ。何も言わずどんよりとした暗いオーラを放つ父に不気味さを感じる。
「ついてこい」
父が静かに言った。連日呼び出されたのは2回目の時だけだった。昨日できなかったからだろうか?でも、それにしては父の様子がどこかおかしい。嫌な気持ちが沸き起こるが、今日お金がもらえるのならガス代が明日には払える。「準備」をする前に父が急かすので、父の機嫌を損ねる前に靴を履き、いつものように後をついて行った。艶めかしさと薄暗く混沌とした道を抜け、ホテルに入る。
「え……?」
いつもと違ったのはそこに龍はおらず、見知らぬ男がいたことだ。龍と同じかそれよりも若い男。黒髪で体格が良いその男は、するどい目つきでこちらを睨んでいるように感じ、身震いした。
「今日の客はこいつだ」
「いい感じの子じゃん」
父と目の前の男が会話する。会話の内容から今日の相手は龍ではないのだと悟った。
「父さん、どういうこと……?」
「え?本当に父親なの?実の息子に売りさせるとかぶっ飛んでるねー」
確かに龍だけに身体を売れと言われた覚えはなかった。でも、まさか他にも客を取らされるなんて思ってもいなかったし思いたくもなかった……。
父は何も言わずに黙っている。男は戸惑っている俺のことなど気にせず、手首を引っ張るとベッドへと突き飛ばし、乱暴に服を脱がせた。
「うぅっ、いたっ、やめ……」
男は特に慣らすこともなく強引に挿れようとした。急な呼び出しだったので、「準備」をする時間がなかった。無理やり突っ込まれて、痛みで涙が自然に零れ出た。最初の時も肛門は少し切れて痛みがあった。それでも龍は最初の時から慣らしてくれていたし、その後は自身で「準備」もするようになった。今までとは異なるほどの尋常じゃない痛み。肛門に無理やり押し入れるペニスを滑りやすくするものはなく、切れた血だけが頼りだった。バチンという音と共に、男は強引に奥まで挿れた。
「きっつ、ギチギチじゃん」
「うぅ……」
涙をポロポロと零すと、男は嬉しそうに笑った。
「泣き顔がたまんねぇな」
そう言うと、男は乱暴に腰を強く打ち付けた。入口の浅いところまで引き抜いては勢いよく押し込まれる。乱暴で荒い腰遣いの音が部屋に響き渡る。
龍に抱かれる時は、何かが押されたように電流が走り、喘ぎ声を上げる。身体が反応することも。それを認めたくない気持ちがある。でも、今日のように一方的に嬲られるような行為はそれ以上に辛かった。
「くそっ、もう出るっ……」
男は腰をぐっと掴むと最奥で熱い精子を解き放った。何度かゆっくりと出し入れをして全て出し切った後、抜かずにもう一度腰を動かし始めた。中のものは硬いままだ。驚いた表情をするとその男はぺろりと赤い舌で舌なめずりをした。
この日、男は嬲るように何度も抱いた。
「気持ち良かったぜ。じゃぁまたな」
散々嬲られた後、満足した男は、父に金を渡すとラブホの部屋を出て行った。シーツは血で赤く染まり、涙はもう枯れていた。横たわっていると頭上にパサッと何かが落ちてきた。父が何枚かの札を投げ捨てたのだ。
「これからは毎日客を取れ」
精液にまみれた実の息子に放たれた言葉はあまりにも残酷だった。目の前が真っ暗になり、絶望を感じずにはいられなかった。
「父さん……」
呼びかけるも父は俺を置いて部屋を出て行った。
毎日?明日から本当に毎日、客を取らされるのだろうか?今日のような乱暴な男だったら?
(……もう逃げてしまおうか?でも智に手を出されたら?俺がもし逃げて智が犠牲になってしまったら?)
智のことを考えると何もできなかった。自分1人逃げるだけならなんとかなるかもしれない。でも、智のことは置いていけない……。
母さんは昔、俺に向かって「智のことをよろしくね、お兄ちゃん」と言っていた。病弱で身体が弱い智を守ってあげてね、と。だから、俺が智を守らないと……。
この日から父が連れて来た客にも身体を売るようになった。龍と会っていたあのホテルで客を取る。父はいつも俺の傍で見ていた。父が傍で行為を見ていることを嫌がる客もいれば、それに興奮する客もいた。
ーー父は何を思って見ているのだろうか?
そんな疑問がいつも頭を過るが、その理由は最後まで分かることはなかった。
「ついてこい」
父が静かに言った。連日呼び出されたのは2回目の時だけだった。昨日できなかったからだろうか?でも、それにしては父の様子がどこかおかしい。嫌な気持ちが沸き起こるが、今日お金がもらえるのならガス代が明日には払える。「準備」をする前に父が急かすので、父の機嫌を損ねる前に靴を履き、いつものように後をついて行った。艶めかしさと薄暗く混沌とした道を抜け、ホテルに入る。
「え……?」
いつもと違ったのはそこに龍はおらず、見知らぬ男がいたことだ。龍と同じかそれよりも若い男。黒髪で体格が良いその男は、するどい目つきでこちらを睨んでいるように感じ、身震いした。
「今日の客はこいつだ」
「いい感じの子じゃん」
父と目の前の男が会話する。会話の内容から今日の相手は龍ではないのだと悟った。
「父さん、どういうこと……?」
「え?本当に父親なの?実の息子に売りさせるとかぶっ飛んでるねー」
確かに龍だけに身体を売れと言われた覚えはなかった。でも、まさか他にも客を取らされるなんて思ってもいなかったし思いたくもなかった……。
父は何も言わずに黙っている。男は戸惑っている俺のことなど気にせず、手首を引っ張るとベッドへと突き飛ばし、乱暴に服を脱がせた。
「うぅっ、いたっ、やめ……」
男は特に慣らすこともなく強引に挿れようとした。急な呼び出しだったので、「準備」をする時間がなかった。無理やり突っ込まれて、痛みで涙が自然に零れ出た。最初の時も肛門は少し切れて痛みがあった。それでも龍は最初の時から慣らしてくれていたし、その後は自身で「準備」もするようになった。今までとは異なるほどの尋常じゃない痛み。肛門に無理やり押し入れるペニスを滑りやすくするものはなく、切れた血だけが頼りだった。バチンという音と共に、男は強引に奥まで挿れた。
「きっつ、ギチギチじゃん」
「うぅ……」
涙をポロポロと零すと、男は嬉しそうに笑った。
「泣き顔がたまんねぇな」
そう言うと、男は乱暴に腰を強く打ち付けた。入口の浅いところまで引き抜いては勢いよく押し込まれる。乱暴で荒い腰遣いの音が部屋に響き渡る。
龍に抱かれる時は、何かが押されたように電流が走り、喘ぎ声を上げる。身体が反応することも。それを認めたくない気持ちがある。でも、今日のように一方的に嬲られるような行為はそれ以上に辛かった。
「くそっ、もう出るっ……」
男は腰をぐっと掴むと最奥で熱い精子を解き放った。何度かゆっくりと出し入れをして全て出し切った後、抜かずにもう一度腰を動かし始めた。中のものは硬いままだ。驚いた表情をするとその男はぺろりと赤い舌で舌なめずりをした。
この日、男は嬲るように何度も抱いた。
「気持ち良かったぜ。じゃぁまたな」
散々嬲られた後、満足した男は、父に金を渡すとラブホの部屋を出て行った。シーツは血で赤く染まり、涙はもう枯れていた。横たわっていると頭上にパサッと何かが落ちてきた。父が何枚かの札を投げ捨てたのだ。
「これからは毎日客を取れ」
精液にまみれた実の息子に放たれた言葉はあまりにも残酷だった。目の前が真っ暗になり、絶望を感じずにはいられなかった。
「父さん……」
呼びかけるも父は俺を置いて部屋を出て行った。
毎日?明日から本当に毎日、客を取らされるのだろうか?今日のような乱暴な男だったら?
(……もう逃げてしまおうか?でも智に手を出されたら?俺がもし逃げて智が犠牲になってしまったら?)
智のことを考えると何もできなかった。自分1人逃げるだけならなんとかなるかもしれない。でも、智のことは置いていけない……。
母さんは昔、俺に向かって「智のことをよろしくね、お兄ちゃん」と言っていた。病弱で身体が弱い智を守ってあげてね、と。だから、俺が智を守らないと……。
この日から父が連れて来た客にも身体を売るようになった。龍と会っていたあのホテルで客を取る。父はいつも俺の傍で見ていた。父が傍で行為を見ていることを嫌がる客もいれば、それに興奮する客もいた。
ーー父は何を思って見ているのだろうか?
そんな疑問がいつも頭を過るが、その理由は最後まで分かることはなかった。
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