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第一章 壊れた日常の始まり
傍にある輝き
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翌日、迅が言っていた屋上へと行ってみた。最近は授業を真面目に聞いても頭に入ってこない。ほぼ毎日客を取らされるようになってからは眠気も酷かった。だから、この日は気分転換にと自分に言い聞かせて屋上へと行ったのだ。
通常は屋上には鍵がかかっている。でも、迅の言っていた西校舎の屋上の鍵は開いていて簡単に入ることができた。少し先のところに迅は座っていて、外の方を向いて何かを見ているようだ。
「あぁ、来たのか」
迅はこちらに気付くと、声をかけた。迅の傍へ行くと反対校舎の教室の中が見えた。窓際の席には誰もおらず、それが自分の席だと気付いた。その教室は自分のクラスだったのだ。
「まぁ、座れよ。お前、寝れてんの?別に誰も来ねーから寝ててもいいぞ」
「え?」
「いつも座りながら、うつらうつらしてんじゃん」
「…………」
まさかそこまで見られているとは思わず、黙っていると迅はクスクス笑い「ほらよ」とクッション代わりの中身の入ってない鞄を渡された。これならない方がマシだ。でも、いらないとは言えず、それを借りて横たわる。ふと空を見上げると今日は優しい日差しで気持ち良かった。
嫌なことなんて忘れさせてくれるような、今だけは何も考えなくても良いのかもって……。
視界の端に映るキラキラとした金色の髪。それは太陽の光を吸い込んで輝きを放っている。手を伸ばして触れたくなるような輝き。触れたい、と衝動に駆られるも、次第に視界がぼやけてそれに触れることは叶わなかった。
「……おい……おい、そろそろ起きろ」
迅が優しく俺の肩を揺らす。どうやらずっと眠っていたようだ。
「大丈夫か?と言うかお前、昨日俺にヤられてるんだからもっと警戒しろよ」
迅が最後笑いながら言う。
「んー……あぁ……」
こちらはこちらで寝ぼけた頭で返事をする。それを見て迅は豪快に笑った。迅がこういう風に笑うのは初めてで、この前のお返しに「お前もそんな風に笑うんだな」って言うと、迅は「何だよ」と言って軽く肩にパンチしてきた。
「ほら行くぞ。夕方になると教師が見回りに来る」
迅が手を差し出したのでそれを素直に受け入れた。
その日から迅とは屋上でたまに会うようになった。他愛のない話をしたり、時折眠ってはそれを起こしてくれる迅。逆に珍しく迅が転寝をする時は、肩を貸す。
以前は見下ろしていた遠くの輝きが傍にある。
でも、それに手を伸ばして触れることは許されないような気がした。
通常は屋上には鍵がかかっている。でも、迅の言っていた西校舎の屋上の鍵は開いていて簡単に入ることができた。少し先のところに迅は座っていて、外の方を向いて何かを見ているようだ。
「あぁ、来たのか」
迅はこちらに気付くと、声をかけた。迅の傍へ行くと反対校舎の教室の中が見えた。窓際の席には誰もおらず、それが自分の席だと気付いた。その教室は自分のクラスだったのだ。
「まぁ、座れよ。お前、寝れてんの?別に誰も来ねーから寝ててもいいぞ」
「え?」
「いつも座りながら、うつらうつらしてんじゃん」
「…………」
まさかそこまで見られているとは思わず、黙っていると迅はクスクス笑い「ほらよ」とクッション代わりの中身の入ってない鞄を渡された。これならない方がマシだ。でも、いらないとは言えず、それを借りて横たわる。ふと空を見上げると今日は優しい日差しで気持ち良かった。
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視界の端に映るキラキラとした金色の髪。それは太陽の光を吸い込んで輝きを放っている。手を伸ばして触れたくなるような輝き。触れたい、と衝動に駆られるも、次第に視界がぼやけてそれに触れることは叶わなかった。
「……おい……おい、そろそろ起きろ」
迅が優しく俺の肩を揺らす。どうやらずっと眠っていたようだ。
「大丈夫か?と言うかお前、昨日俺にヤられてるんだからもっと警戒しろよ」
迅が最後笑いながら言う。
「んー……あぁ……」
こちらはこちらで寝ぼけた頭で返事をする。それを見て迅は豪快に笑った。迅がこういう風に笑うのは初めてで、この前のお返しに「お前もそんな風に笑うんだな」って言うと、迅は「何だよ」と言って軽く肩にパンチしてきた。
「ほら行くぞ。夕方になると教師が見回りに来る」
迅が手を差し出したのでそれを素直に受け入れた。
その日から迅とは屋上でたまに会うようになった。他愛のない話をしたり、時折眠ってはそれを起こしてくれる迅。逆に珍しく迅が転寝をする時は、肩を貸す。
以前は見下ろしていた遠くの輝きが傍にある。
でも、それに手を伸ばして触れることは許されないような気がした。
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