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第二章 良太との日々
身体の限界
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ここに来てどれくらい経ったのだろうか?2ヶ月、もしくは3ヶ月は経っている気がする……
あの魔鏡のおかげで俺は部屋にいても苦痛に感じることは少なくなってはいた。
(いや、それでも暇ではあるのだが……)
それに良太は変わらず、隙あらば俺を抱きしめて行為に及ぼうとする。
説得や脱走も無駄に終わり、行為の時に嫌だと言って逃げようとすると、ホールドとか言う魔術で固定し、好き勝手されてしまうので、いつの日からか俺は逃げることをやめた。
その代わり、行為が早く終わるようにと願うようになった。
何度抱かれても俺の心は良太を弟としか見れず、心は受け入れることがなかった。なのに……心に反して俺の身体は良太に感じて喘いでしまう……
心と身体がバラバラになったようで、目が覚めるといつも虚しくて悲しい気持ちになる……。
俺が風呂場で倒れた時と魔鏡を部屋に飾って思い出話をした時は、俺の知ってる弟の良太だと思い出した。そして、良太もその時は俺を性的に見ていなくて、昔の関係に戻れたような気がして嬉しかった。
そのまま昔の関係に戻れたらいいのに、って思うのに、大体次の日には、良太は俺に欲情して押し倒すので悲しく思う。
朝、目が覚めていつもすることは、お風呂に入ることだった。良太の感触を忘れるためにお風呂でゴシゴシと身体を洗う。最初の頃は身体を石鹸で洗い流すことで、良太とのことをなかったことにできないかな……なんて思ってたりもしてた。
良太が毎晩、俺を散々貪った後、気を失うように眠り朝起きると、身体はいつも綺麗で良太が魔術か何かで綺麗にしているのだろう。身体が綺麗にされていると分かっていても、それでも俺は起きてすぐお風呂に入り、自分で洗い流したかった。
ある日、俺からいつも石鹸の香りがすることに気づいた良太に「いい匂い」と首筋に顔を近づけて言われてからお風呂に入るのも嫌になった。だからと言って、お風呂に入らないままなのも嫌なのでお風呂には入ってはいるけど……。
良太に抱かれ、意識を失うように眠り、朝起きてお風呂に入る、ご飯を食べて、魔鏡を見て、良太を待つ、というそんな毎日のルーティーンが出来てしまい、生活リズムが慣れてしまった……。
(こんなことに慣れたくない……それに、さすがに1日に何度も抱かれるとしんどい……)
朝方まで抱き潰された日の晩もまた抱かれそうになり、流石に良太に苦言を言ったことがあった。
ただ、その、弟に夜のことを言うのが恥ずかしくて、それに何故俺がこんなことを言わないといけないのかと悔しくて、そっぽを向いて小声でぼそぼそ言った。
「抱かない日を作るか、少し回数を少なくするか、それか朝方までしないで欲しい……」
「ん?ゆうにぃ、なんて?」
小声だったせいが聞き取ってもらえず、何度か言わされた。
「抱かない日を作るか、少し回数を少なくするか、それか朝方までしないで欲しい…」
「なんでだろ?全然聞こえないんだよね…」
「おまえっ、もう聞こえてるだろ!」
ずっとそっぽを向いて良太にお願いしていたけど、何度も言わせることに怒りを感じてパッと良太を見ると、良太の目はギラギラと興奮していた。
(あ、やばいやつだ……)
そう思った時には遅く、「今日だけだから、今日したら明日からは回数減らすから、あ、ちなみに抱かない日を作るのは無理だから」と言って押し倒された。
あの魔鏡のおかげで俺は部屋にいても苦痛に感じることは少なくなってはいた。
(いや、それでも暇ではあるのだが……)
それに良太は変わらず、隙あらば俺を抱きしめて行為に及ぼうとする。
説得や脱走も無駄に終わり、行為の時に嫌だと言って逃げようとすると、ホールドとか言う魔術で固定し、好き勝手されてしまうので、いつの日からか俺は逃げることをやめた。
その代わり、行為が早く終わるようにと願うようになった。
何度抱かれても俺の心は良太を弟としか見れず、心は受け入れることがなかった。なのに……心に反して俺の身体は良太に感じて喘いでしまう……
心と身体がバラバラになったようで、目が覚めるといつも虚しくて悲しい気持ちになる……。
俺が風呂場で倒れた時と魔鏡を部屋に飾って思い出話をした時は、俺の知ってる弟の良太だと思い出した。そして、良太もその時は俺を性的に見ていなくて、昔の関係に戻れたような気がして嬉しかった。
そのまま昔の関係に戻れたらいいのに、って思うのに、大体次の日には、良太は俺に欲情して押し倒すので悲しく思う。
朝、目が覚めていつもすることは、お風呂に入ることだった。良太の感触を忘れるためにお風呂でゴシゴシと身体を洗う。最初の頃は身体を石鹸で洗い流すことで、良太とのことをなかったことにできないかな……なんて思ってたりもしてた。
良太が毎晩、俺を散々貪った後、気を失うように眠り朝起きると、身体はいつも綺麗で良太が魔術か何かで綺麗にしているのだろう。身体が綺麗にされていると分かっていても、それでも俺は起きてすぐお風呂に入り、自分で洗い流したかった。
ある日、俺からいつも石鹸の香りがすることに気づいた良太に「いい匂い」と首筋に顔を近づけて言われてからお風呂に入るのも嫌になった。だからと言って、お風呂に入らないままなのも嫌なのでお風呂には入ってはいるけど……。
良太に抱かれ、意識を失うように眠り、朝起きてお風呂に入る、ご飯を食べて、魔鏡を見て、良太を待つ、というそんな毎日のルーティーンが出来てしまい、生活リズムが慣れてしまった……。
(こんなことに慣れたくない……それに、さすがに1日に何度も抱かれるとしんどい……)
朝方まで抱き潰された日の晩もまた抱かれそうになり、流石に良太に苦言を言ったことがあった。
ただ、その、弟に夜のことを言うのが恥ずかしくて、それに何故俺がこんなことを言わないといけないのかと悔しくて、そっぽを向いて小声でぼそぼそ言った。
「抱かない日を作るか、少し回数を少なくするか、それか朝方までしないで欲しい……」
「ん?ゆうにぃ、なんて?」
小声だったせいが聞き取ってもらえず、何度か言わされた。
「抱かない日を作るか、少し回数を少なくするか、それか朝方までしないで欲しい…」
「なんでだろ?全然聞こえないんだよね…」
「おまえっ、もう聞こえてるだろ!」
ずっとそっぽを向いて良太にお願いしていたけど、何度も言わせることに怒りを感じてパッと良太を見ると、良太の目はギラギラと興奮していた。
(あ、やばいやつだ……)
そう思った時には遅く、「今日だけだから、今日したら明日からは回数減らすから、あ、ちなみに抱かない日を作るのは無理だから」と言って押し倒された。
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