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第四章 交錯
エンフィルという男 良太side
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フグラセン国でゆうにぃの目の前にいる木の魔物が倒れそうになり、この距離では結界を張るのに間に合わないと焦った時だった。1人の長い髪の男が現れた。
木の魔物を風のような魔術で真っ二つに切り裂き、ゆうにぃを救った。
黒い髪がサラサラと風でなびき、咄嗟の出来事に驚いて口を開くことができなかった。
ハッと我に返って「ゆうにぃっ!大丈夫?!ごめんね」と言って駆け寄る。ゆうにぃに怪我はないようで安心した。
王子が長い黒髪の男に近づき、抱きつこうとしている。
『エンフィル!久しぶりだね!会いたかったよ!どうしてフグラセンにいるんだい?』
『魔物の討伐に来ていると聞いた』
『わざわざ来てくれたの?ありがとう!今、エンフィルが助けてくれた彼はユラーセル国で地位の高い貴族のご子息なんだ。名前はユニィというらしい。グルファン王国には言葉の勉強をしに来ているんだ』
エンフィル……その名前を聞き、一瞬で誰かを理解する。お城へ来た当初、ゆうにぃと結婚させようとしていた男だ。
何故今ここに?この男のおかげでゆうにぃが助かったのは間違いない。
でも、王族側がゆうにぃと結婚させようとした男を容易くゆうにぃに近づけるわけにはいかない。
僕が警戒してゆうにぃを背後に隠しているのに、ゆうにぃは気にせずに助けた男にお礼を言う。
ゆうにぃがお礼を言ったにも関わらず、男は後ろにいるゆうにぃを観察するように見た後、王子と2人で消えていった。何か話しているようだ。
そのエンフィルという男も共に行動することとなり、その日の晩は木の根元の穴蔵で過ごした。
いつもは契約があり、ゆうにぃとは別の部屋で寝ることになってしまったけど、今回のように外交のためのイレギュラーには適用されないらしい。久しぶりに夜ゆうにぃと過ごせることが嬉しくて、ついくっついてしまう。
エンフィルという男は寡黙で、ここへ来るまでも必要最低限しか話さず何を考えているかわからない。
王子が穴ぐらから出て行き、警戒してそいつを見ていた時、エンフィルが口を開いた。
『それでその男は結局何者なんだ?2人が仕組んだことなのか?』
『……?!』『なっ……?!』
男には認識阻害も認識改変も全くかかっていなかったのだ。認識改変は魔術のかけすぎで失敗した後、大輝が王子の記憶を固定させてから整合性を取るためにゆうにぃに魔術をかけなおした。
騎士団長の男にはきちんと修正した情報で記憶改変がかかっていたのに、このエンフィルという男にはかかっていない。
やはり僕の魔術はまだ不完全なのだろうか?
ちなみに嫌いな大輝は俺がまた認識改変をかけ直すと分かっていたのだろう、かけなおす前に「俺は混乱防止などの薬を飲んでいるから俺には無駄だぞ」と先に言われてしまった。やはりこの男はいけ好かない。
『まぁ、別にいい。今後、私の邪魔をするなら王族に対して妨害魔術を行使したことで処罰する』
僕たちが動揺していることを気にせず、エンフィルは続けて口を開いた。
”邪魔”というのが何を指すのか分からず、「ゆうにぃに何かしたら許さない。近づくな」と言おうとしたら、空気の読めない男が帰ってきてしまった。
外に出て行った王子についていき、改めて何故あの男が来たのかと聞いても『フグラセンへ来ると連絡したから心配してくれたのかも』と言うだけだった。
その後、城へと戻り、ゆうにぃにエンフィルに気をつけろと言った矢先に、奴らは食事する部屋へ乱入してきた。
『あぁ、そうだ。エンフィルとユニィに結婚してもらおうと思ってる。国的にも悪い話じゃないしいいよね?』
『はぁ?!何言ってんの?』『おいっ、どういうことだ?』
ラウリアがゆうにぃとエンフィルを結婚させるとか言い始めた。
怒りに震えて立ち上がり、ゆうにぃと部屋へと戻ろうとするとエンフィルが『この前言ったことを覚えているか?』と言った。エンフィルが穴蔵で言っていた処罰がどういったものか分からないが、大人しく座り直す。
処罰が怖くはなかったが、ここで部屋に帰ったところでラウリアの結婚させるという考えは変わらないようだったので今は大人しく従うことにした。
翌日、契約魔法石のせいで行きたくもない結界作業へと向かう。
空気の読めない王子がいつものように話しかけてきた。
『良太……怒ってる?』
『当たり前だろ?俺は認めないし、ゆうにぃをあいつと結婚させる気もない』
『良太は反対できないよ?契約魔法石の規約違反になるから』
『はぁ?!どういうこと?!』
『ユラーセル国のユニィとの結婚は外交交渉にとっても利益になるからね。それを反対するとなると契約魔法石の内容"外交交渉に協力する"に違反するからね~』
『……す……』
『ん?何か言ったかい?』
(殺す……全員殺す……)
邪魔する奴は全員殺してやるーーという思いを心に留めて、ふと疑問に思ったことをラウリアに聞いた。
以前は魔力がないからと言う理由で、今回は認識改変で魔力があり地位の高い他国の人間という理由で、まったく反対の理由なのに、何故エンフィルを誰かとそこまで結婚させようとするのか分からなかった。
大体あのエンフィルという男も結婚に対して前向きに検討しているのも意外だった。
『いや……何故あの王子をそんなに誰かと結婚させたいんだ?あいつは魔力がありそうだし、この国を担う王族の一人ならきちんとした相手と結婚させるべきなんじゃないか?何ならお前よりこの国の上に立つのが向いてそうだ』
『ん?あぁ、エンフィルが後継になる可能性はないよ。エンフィルには魔力がほぼないから』
さりげなく以前からこの目の前の王子がゆくゆくこの国を担うのは大丈夫なのだろうか?と心配していたことを言ってみたが、さほど気にした風もなく、エンフィルに魔力がない事実を言い放ったのだ。
『え?!でも、魔術は使えてたよな?』
『あぁ、魔法石だね。彼の母君は父上の側室だったんだけど、アルツナハイン出身でね。あそこの国は魔法石がたくさん取れるから、エンフィルは恩恵としてもらえてるんだよ。魔力がほぼないと言ってアルツナハインに返されてしまってはせっかくグルファン王国と親交を深めれたのに意味がないから戻ってきて欲しくないというのが理由かな。でも、やはり魔力が少ないのは事実なのでエンフィルが役に立てることは国の利益になることをしてもらうことかな。結婚とか。彼は外交官だから各国と繋がってもらうと何かと便利なんだよね。魔力がほぼない彼が結婚したり外交で活躍すると、魔力が少ない人間の夢も希望も溢れるでしょ?魔力の少ない僕たちもこの世界で活躍できるかもって』
『そういうものなのか……兄弟なのに……』
魔力が少なくても魔法石で攻撃魔術などを使うことができるのか……。
そして、魔力が少ないとは言え、半分は血の繋がっている人間に対して、役に立つために他国と結婚しろという、利用できるものは何でも利用するという、この国の風潮は好きになれなかった。
『そういうものだね。それに、兄弟って言っても他人のイメージが近いかな』
『……全然似てないな』
『……まぁ、エンフィルとは半分しか血が繋がってないからね。貴族の中には養子を迎えることも多いから血の繋がりがないことも多いし。だから、僕たち兄弟だけじゃなく他の兄弟でも似てる似てないってのを意識したことないや』
全然似てないと言ったのは見た目だけでなく、目の前の空気の読めないラウリアと絶えず張り詰めていた空気を出しているエンフィルの性格を似てないなと思って言ったけど、ラウリアは僕が2人の見た目だけを言ったと思ったみたいだった。
同じ王子なのにいいように利用されているあの男は少し可哀想なのかもしれない……。少しあの男に同情した。
それでも、ゆうにぃと僕の邪魔をする人間なので排除しなければいけない。
木の魔物を風のような魔術で真っ二つに切り裂き、ゆうにぃを救った。
黒い髪がサラサラと風でなびき、咄嗟の出来事に驚いて口を開くことができなかった。
ハッと我に返って「ゆうにぃっ!大丈夫?!ごめんね」と言って駆け寄る。ゆうにぃに怪我はないようで安心した。
王子が長い黒髪の男に近づき、抱きつこうとしている。
『エンフィル!久しぶりだね!会いたかったよ!どうしてフグラセンにいるんだい?』
『魔物の討伐に来ていると聞いた』
『わざわざ来てくれたの?ありがとう!今、エンフィルが助けてくれた彼はユラーセル国で地位の高い貴族のご子息なんだ。名前はユニィというらしい。グルファン王国には言葉の勉強をしに来ているんだ』
エンフィル……その名前を聞き、一瞬で誰かを理解する。お城へ来た当初、ゆうにぃと結婚させようとしていた男だ。
何故今ここに?この男のおかげでゆうにぃが助かったのは間違いない。
でも、王族側がゆうにぃと結婚させようとした男を容易くゆうにぃに近づけるわけにはいかない。
僕が警戒してゆうにぃを背後に隠しているのに、ゆうにぃは気にせずに助けた男にお礼を言う。
ゆうにぃがお礼を言ったにも関わらず、男は後ろにいるゆうにぃを観察するように見た後、王子と2人で消えていった。何か話しているようだ。
そのエンフィルという男も共に行動することとなり、その日の晩は木の根元の穴蔵で過ごした。
いつもは契約があり、ゆうにぃとは別の部屋で寝ることになってしまったけど、今回のように外交のためのイレギュラーには適用されないらしい。久しぶりに夜ゆうにぃと過ごせることが嬉しくて、ついくっついてしまう。
エンフィルという男は寡黙で、ここへ来るまでも必要最低限しか話さず何を考えているかわからない。
王子が穴ぐらから出て行き、警戒してそいつを見ていた時、エンフィルが口を開いた。
『それでその男は結局何者なんだ?2人が仕組んだことなのか?』
『……?!』『なっ……?!』
男には認識阻害も認識改変も全くかかっていなかったのだ。認識改変は魔術のかけすぎで失敗した後、大輝が王子の記憶を固定させてから整合性を取るためにゆうにぃに魔術をかけなおした。
騎士団長の男にはきちんと修正した情報で記憶改変がかかっていたのに、このエンフィルという男にはかかっていない。
やはり僕の魔術はまだ不完全なのだろうか?
ちなみに嫌いな大輝は俺がまた認識改変をかけ直すと分かっていたのだろう、かけなおす前に「俺は混乱防止などの薬を飲んでいるから俺には無駄だぞ」と先に言われてしまった。やはりこの男はいけ好かない。
『まぁ、別にいい。今後、私の邪魔をするなら王族に対して妨害魔術を行使したことで処罰する』
僕たちが動揺していることを気にせず、エンフィルは続けて口を開いた。
”邪魔”というのが何を指すのか分からず、「ゆうにぃに何かしたら許さない。近づくな」と言おうとしたら、空気の読めない男が帰ってきてしまった。
外に出て行った王子についていき、改めて何故あの男が来たのかと聞いても『フグラセンへ来ると連絡したから心配してくれたのかも』と言うだけだった。
その後、城へと戻り、ゆうにぃにエンフィルに気をつけろと言った矢先に、奴らは食事する部屋へ乱入してきた。
『あぁ、そうだ。エンフィルとユニィに結婚してもらおうと思ってる。国的にも悪い話じゃないしいいよね?』
『はぁ?!何言ってんの?』『おいっ、どういうことだ?』
ラウリアがゆうにぃとエンフィルを結婚させるとか言い始めた。
怒りに震えて立ち上がり、ゆうにぃと部屋へと戻ろうとするとエンフィルが『この前言ったことを覚えているか?』と言った。エンフィルが穴蔵で言っていた処罰がどういったものか分からないが、大人しく座り直す。
処罰が怖くはなかったが、ここで部屋に帰ったところでラウリアの結婚させるという考えは変わらないようだったので今は大人しく従うことにした。
翌日、契約魔法石のせいで行きたくもない結界作業へと向かう。
空気の読めない王子がいつものように話しかけてきた。
『良太……怒ってる?』
『当たり前だろ?俺は認めないし、ゆうにぃをあいつと結婚させる気もない』
『良太は反対できないよ?契約魔法石の規約違反になるから』
『はぁ?!どういうこと?!』
『ユラーセル国のユニィとの結婚は外交交渉にとっても利益になるからね。それを反対するとなると契約魔法石の内容"外交交渉に協力する"に違反するからね~』
『……す……』
『ん?何か言ったかい?』
(殺す……全員殺す……)
邪魔する奴は全員殺してやるーーという思いを心に留めて、ふと疑問に思ったことをラウリアに聞いた。
以前は魔力がないからと言う理由で、今回は認識改変で魔力があり地位の高い他国の人間という理由で、まったく反対の理由なのに、何故エンフィルを誰かとそこまで結婚させようとするのか分からなかった。
大体あのエンフィルという男も結婚に対して前向きに検討しているのも意外だった。
『いや……何故あの王子をそんなに誰かと結婚させたいんだ?あいつは魔力がありそうだし、この国を担う王族の一人ならきちんとした相手と結婚させるべきなんじゃないか?何ならお前よりこの国の上に立つのが向いてそうだ』
『ん?あぁ、エンフィルが後継になる可能性はないよ。エンフィルには魔力がほぼないから』
さりげなく以前からこの目の前の王子がゆくゆくこの国を担うのは大丈夫なのだろうか?と心配していたことを言ってみたが、さほど気にした風もなく、エンフィルに魔力がない事実を言い放ったのだ。
『え?!でも、魔術は使えてたよな?』
『あぁ、魔法石だね。彼の母君は父上の側室だったんだけど、アルツナハイン出身でね。あそこの国は魔法石がたくさん取れるから、エンフィルは恩恵としてもらえてるんだよ。魔力がほぼないと言ってアルツナハインに返されてしまってはせっかくグルファン王国と親交を深めれたのに意味がないから戻ってきて欲しくないというのが理由かな。でも、やはり魔力が少ないのは事実なのでエンフィルが役に立てることは国の利益になることをしてもらうことかな。結婚とか。彼は外交官だから各国と繋がってもらうと何かと便利なんだよね。魔力がほぼない彼が結婚したり外交で活躍すると、魔力が少ない人間の夢も希望も溢れるでしょ?魔力の少ない僕たちもこの世界で活躍できるかもって』
『そういうものなのか……兄弟なのに……』
魔力が少なくても魔法石で攻撃魔術などを使うことができるのか……。
そして、魔力が少ないとは言え、半分は血の繋がっている人間に対して、役に立つために他国と結婚しろという、利用できるものは何でも利用するという、この国の風潮は好きになれなかった。
『そういうものだね。それに、兄弟って言っても他人のイメージが近いかな』
『……全然似てないな』
『……まぁ、エンフィルとは半分しか血が繋がってないからね。貴族の中には養子を迎えることも多いから血の繋がりがないことも多いし。だから、僕たち兄弟だけじゃなく他の兄弟でも似てる似てないってのを意識したことないや』
全然似てないと言ったのは見た目だけでなく、目の前の空気の読めないラウリアと絶えず張り詰めていた空気を出しているエンフィルの性格を似てないなと思って言ったけど、ラウリアは僕が2人の見た目だけを言ったと思ったみたいだった。
同じ王子なのにいいように利用されているあの男は少し可哀想なのかもしれない……。少しあの男に同情した。
それでも、ゆうにぃと僕の邪魔をする人間なので排除しなければいけない。
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