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第1章 アストリア王国に転生
58 アリタリカ訪問
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神聖アリタリカ帝国へと出発する日になりました。
アストリア王国の王都アンディーヌから神聖アリタリカ帝国の帝都ロマリアに馬車で向かいます。
王城前に全員揃った所で、ロッテンシュタイン宰相が挨拶をしました。
「アストリア王国とアリタリカ帝国の間には険しいアルプ山脈が有ります。今回はシュヴィーツ地方が有る西に向かわず東寄りから南に進み、山脈を避けてアリタリカ帝国北東の国境を越えます」
宰相とレオポルド侯爵とマリエルの計3台の馬車で隊列を組んで、それぞれの護衛騎士が騎乗で付き従います。
レオポルド騎士団からロベルトとルイス、マリエル騎士団からエリザとエリシャナが騎乗で護衛に就きます。
宰相にも護衛騎士2人が騎乗で従っていました。
「マリエル嬢、【転移門】を国境の町ビラファに繋げて下さい」
「はい、畏まりました。……ケンちゃんお願いね」
「オッケー」
今回のアリタリカ帝国訪問に向けて、ケンちゃんは国境の町ビラファまでジョギングしてくれました。
もっと南の国へと辿り着いていますが。ビラファには、まだ行った事がなかったので、既に到達している近くの町からジョギングしてくれたのでした。
「国境の町ビラファに【転移門】オープンッ!」
ヴゥウウウウウンッ!
時空魔法特有の虹色の魔方陣が地面から浮かび上がり回転すると。空間に虹色の丸いゲートが現われて、馬車が通れる大きさまで広がって行きます。
宰相の馬車、侯爵の馬車、マリエルの馬車の順番でゲートを潜りました。
ビラファの町の郊外に転移して、そのままの隊列で国境門に向かいます。
帝国議会の手紙を見せると、すんなりと国境門を越える事ができました。
国賓に準じる扱いを受けている様で、人数を確認しただけで査証や荷物の改め等も無く。国境警備兵から最敬礼で見送られました。
「初日はベネジアと言う港町に宿泊します。その後は、ボログナ、フィレーゼに泊まり。4日目に帝都ロマリアに到着する予定です」
「マリちゃん、ベネジアは運河とガラス加工で有名な所だよ」
「ふぅん、そうなの。ケンちゃんは帝都ロマリア迄、まだ行ってないの?」
「シィィィッ、マリちゃん。もぅ行ったけど、【転移門】のスキルを地元の人に秘密にしとこうよ。レアスキルは成るべく隠しといた方が良いからさ」
「そうね、分かったわ」
私に抱っこされてるケンちゃんが人形の振りをしながら囁きました。
ケンちゃんの事を知ってる人は結構多いけど、知らない人を驚かさない為に、成るべく人形として扱うのです。
同行する事に成った文官サッチャンが横で呟きます。
「呪い人形……他にもレアスキルが有りそう……」
「シィィィッ、サチコ、呪い人形って言わないで! 俺のスキルは試採用中の文官には教えないんだからな」
「……その内、私の実力に平伏す事になる。アクマ人形のレアスキルも私が有効利用してあげる。くくくっ」
「マリちゃぁぁぁん、サチコがあんな事言ってるよぅ」
「もぅ、じゃれ合ってぇ。仲良しなのは結構だけど、あんまりはしゃがないでね。今回は公務なんだから」
「「仲良しって……」」
反対側で無関心を装っている、すまし顔のスズちゃんが静かに言いました。
「御姉様、国境門を越えたので、私は情報収集の為に隠密行動をしますね」
「はい、お願いします。気を付けてね」
「はい」
「アリタリカも諜報員が多いと聞いてます。トラブルは成るべく避けてね」
「はい、大丈夫です」
「黒猫耳美少女、やはりレアスキル持ち……」
「……」
スズちゃんは無言でサッチャンを見詰め返しました。
「薄い本のネタに……」
「ダメ」
「見開きでセクシィ挿絵も付ける……」
「ダメ」
「フィギュアと抱き枕も……」
「ダメ」
「……どうしても?」
「御姉様で作って……スズも買うから」
「了解……既に製作中」
「ダメです! 2人供、もぅ……なんですからぁ」
「俺も予約しとこうかな……」
「ケンちゃん、メッ!」
ベネジアに到着すると、高級ホテルが私達の為に用意してありました。
「わぁっ、お父様、中世貴族風の館です。ルネッサンス様式かしらぁ」
「ふむ。ロッテンシュタイン宰相、どうやらアリタリカは本当に国賓として歓待してくれているようだな」
「レオポルド侯爵、この対応を見る限り、そんなに心配は要らぬかも知れませんな」
3人それぞれスィートルームの様な個室に通され、夕食も豪華で美味しかったのです。
「ふむ、最高級のおもてなしで気分が良いな」
「これで聴聞会が無ければ最高の休暇旅行ですな」
「「はーはっは~」」
食後のお茶を楽しみながら、御父様と宰相はすっかりリラックスモードに入っている様でした。
「宰相と御父様は上機嫌ですね」
そう言う私も、チョット甘すぎるデザートと高級紅茶に大満足です。
「この紅茶はローザンヌで栽培出来ないかしら?」
「はい、苗を仕入れて亜熊人形に持って帰らせます」
「アクマ?」
「亜熊と書いて、アクマと読みます。熊の亜種と言う意味で……」
「サチコに言われなくても、俺は持って帰るけどね。美味しい物を求めて、南を目指してジョギングしてるんだからさ。コショウ以外でも美味しい食材を見つけた時は、とりあえずキープしとくからね」
「そう、仲良くしてくれて嬉しいわ。ありがとう」
「仲良くしてるわけじゃないけどね」
「私も同じ」
そんな感じでロマリア迄、物見遊山の馬車旅が続きます。
アストリア王国の王都アンディーヌから神聖アリタリカ帝国の帝都ロマリアに馬車で向かいます。
王城前に全員揃った所で、ロッテンシュタイン宰相が挨拶をしました。
「アストリア王国とアリタリカ帝国の間には険しいアルプ山脈が有ります。今回はシュヴィーツ地方が有る西に向かわず東寄りから南に進み、山脈を避けてアリタリカ帝国北東の国境を越えます」
宰相とレオポルド侯爵とマリエルの計3台の馬車で隊列を組んで、それぞれの護衛騎士が騎乗で付き従います。
レオポルド騎士団からロベルトとルイス、マリエル騎士団からエリザとエリシャナが騎乗で護衛に就きます。
宰相にも護衛騎士2人が騎乗で従っていました。
「マリエル嬢、【転移門】を国境の町ビラファに繋げて下さい」
「はい、畏まりました。……ケンちゃんお願いね」
「オッケー」
今回のアリタリカ帝国訪問に向けて、ケンちゃんは国境の町ビラファまでジョギングしてくれました。
もっと南の国へと辿り着いていますが。ビラファには、まだ行った事がなかったので、既に到達している近くの町からジョギングしてくれたのでした。
「国境の町ビラファに【転移門】オープンッ!」
ヴゥウウウウウンッ!
時空魔法特有の虹色の魔方陣が地面から浮かび上がり回転すると。空間に虹色の丸いゲートが現われて、馬車が通れる大きさまで広がって行きます。
宰相の馬車、侯爵の馬車、マリエルの馬車の順番でゲートを潜りました。
ビラファの町の郊外に転移して、そのままの隊列で国境門に向かいます。
帝国議会の手紙を見せると、すんなりと国境門を越える事ができました。
国賓に準じる扱いを受けている様で、人数を確認しただけで査証や荷物の改め等も無く。国境警備兵から最敬礼で見送られました。
「初日はベネジアと言う港町に宿泊します。その後は、ボログナ、フィレーゼに泊まり。4日目に帝都ロマリアに到着する予定です」
「マリちゃん、ベネジアは運河とガラス加工で有名な所だよ」
「ふぅん、そうなの。ケンちゃんは帝都ロマリア迄、まだ行ってないの?」
「シィィィッ、マリちゃん。もぅ行ったけど、【転移門】のスキルを地元の人に秘密にしとこうよ。レアスキルは成るべく隠しといた方が良いからさ」
「そうね、分かったわ」
私に抱っこされてるケンちゃんが人形の振りをしながら囁きました。
ケンちゃんの事を知ってる人は結構多いけど、知らない人を驚かさない為に、成るべく人形として扱うのです。
同行する事に成った文官サッチャンが横で呟きます。
「呪い人形……他にもレアスキルが有りそう……」
「シィィィッ、サチコ、呪い人形って言わないで! 俺のスキルは試採用中の文官には教えないんだからな」
「……その内、私の実力に平伏す事になる。アクマ人形のレアスキルも私が有効利用してあげる。くくくっ」
「マリちゃぁぁぁん、サチコがあんな事言ってるよぅ」
「もぅ、じゃれ合ってぇ。仲良しなのは結構だけど、あんまりはしゃがないでね。今回は公務なんだから」
「「仲良しって……」」
反対側で無関心を装っている、すまし顔のスズちゃんが静かに言いました。
「御姉様、国境門を越えたので、私は情報収集の為に隠密行動をしますね」
「はい、お願いします。気を付けてね」
「はい」
「アリタリカも諜報員が多いと聞いてます。トラブルは成るべく避けてね」
「はい、大丈夫です」
「黒猫耳美少女、やはりレアスキル持ち……」
「……」
スズちゃんは無言でサッチャンを見詰め返しました。
「薄い本のネタに……」
「ダメ」
「見開きでセクシィ挿絵も付ける……」
「ダメ」
「フィギュアと抱き枕も……」
「ダメ」
「……どうしても?」
「御姉様で作って……スズも買うから」
「了解……既に製作中」
「ダメです! 2人供、もぅ……なんですからぁ」
「俺も予約しとこうかな……」
「ケンちゃん、メッ!」
ベネジアに到着すると、高級ホテルが私達の為に用意してありました。
「わぁっ、お父様、中世貴族風の館です。ルネッサンス様式かしらぁ」
「ふむ。ロッテンシュタイン宰相、どうやらアリタリカは本当に国賓として歓待してくれているようだな」
「レオポルド侯爵、この対応を見る限り、そんなに心配は要らぬかも知れませんな」
3人それぞれスィートルームの様な個室に通され、夕食も豪華で美味しかったのです。
「ふむ、最高級のおもてなしで気分が良いな」
「これで聴聞会が無ければ最高の休暇旅行ですな」
「「はーはっは~」」
食後のお茶を楽しみながら、御父様と宰相はすっかりリラックスモードに入っている様でした。
「宰相と御父様は上機嫌ですね」
そう言う私も、チョット甘すぎるデザートと高級紅茶に大満足です。
「この紅茶はローザンヌで栽培出来ないかしら?」
「はい、苗を仕入れて亜熊人形に持って帰らせます」
「アクマ?」
「亜熊と書いて、アクマと読みます。熊の亜種と言う意味で……」
「サチコに言われなくても、俺は持って帰るけどね。美味しい物を求めて、南を目指してジョギングしてるんだからさ。コショウ以外でも美味しい食材を見つけた時は、とりあえずキープしとくからね」
「そう、仲良くしてくれて嬉しいわ。ありがとう」
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