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第2話 幽香さんは少女の幽霊に出会う
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『最悪。最悪。最悪だよぉ』
工場の外に出て、私は気付いた。
生前の私は霊感なんて、これっぽちも無かった筈なのに、今は普通に幽霊が見えちゃってる。
きっと私が同類になったからなんだろうけれど、そうだとしたって最悪だって嘆きたくなる。
『見えなかっただけで、こんなに沢山幽霊っていたんだ』
道を進めば、100メートルごとに幽霊がいるって、そんな感じ。
最近事故で亡くなったって献花されてる場所には、きっとその事故で亡くなったんだなって女の子の幽霊がいる。
幽霊は人間だけじゃなくって、犬だったり猫だったりもいて、共通してるのは足が無いってこと。
『とにかく、少しでも幽霊が少ないところに行こう』
私は、視界の隅に幽霊を捉えたら、すぐに目を逸らしながら、どうにか倉庫街を抜けて繁華街にやってきた。
繁華街は幽霊もいるんだろうけれど、普通に人通りが多いから、幽霊が目立たない。
そうは言っても人通りが減ったら、幽霊が目に付いちゃうだろうから、一晩過ごす場所を決めて、朝方まで営業してる飲食店に入った。
『ひぃ!犬!』
店の中に両耳が無い犬がいて驚いたけれど、すぐに外へ出て行ってくれたので、申し訳ないけれど、私はこの店に居座ることにした。
「何か今日、店の中寒くね?」
「ちょっと寒い気がするな」
『ごめんなさい、きっと私のせいですぅ!』
声に出しても、誰にも聞こえることは無い。
霊感が強い人がいたら見えるのかもしれないけれど、ここにはいなさそうなので、私の存在に気付いてる人はいないと思う。
けれど、室温、、、は下がってないと思うんだけれど、体感温度が下がるのは申し訳ないから、冷蔵庫の中で一晩過ごすことにした。
幽霊って物質的な温度は感じないらしくって、冷蔵庫でも冷凍庫でも寒くない。
気分的には寒い気がするけれど、冷蔵庫に埋まってようなんて考える幽霊なんて他にいないだろうから、他の幽霊と顔を合わせるぐらいなら、こっちのが全然良いね。
『寝て起きたら夢だった、なんて展開にならないかな』
そんな展開を願ったけれど、そもそも寝るってことが出来ないから夢から覚めることが無かったよ。
『幽霊って、朝になっても動けるんだ』
いつまでも冷蔵庫に埋まっていたら、冷蔵庫の地縛霊になってしまいそうなので、気分転換に外に出た。
幽霊は夜に現れるってイメージがあるけれど、私は普通に動けちゃってる。
私がそうだってことは、他の幽霊もそうなのかなって思ったけれど、外に出て30分ぐらいで、今のところは見てないかな。
『明るい内は大丈夫そうかな?』
そう呟いて、何となく目に入った公園に入った。
砂場とジャングルジムと滑り台がある公園には、何人かのおじさんとおばさんがいて、太極拳みたいにゆったりと体を動かしている。
ベンチには一人だけが小学校低学年くらいの女の子座ってて、そちらに目を向けている。
何となく気になって、私は女の子がいるベンチに近付くと、よく見たら女の子は足がなかった。
そして私に気付いてグルンとこちらに顔を向けると。
『こんにちは!』
ニカッと笑って素敵な笑顔で、私に挨拶をした。
工場の外に出て、私は気付いた。
生前の私は霊感なんて、これっぽちも無かった筈なのに、今は普通に幽霊が見えちゃってる。
きっと私が同類になったからなんだろうけれど、そうだとしたって最悪だって嘆きたくなる。
『見えなかっただけで、こんなに沢山幽霊っていたんだ』
道を進めば、100メートルごとに幽霊がいるって、そんな感じ。
最近事故で亡くなったって献花されてる場所には、きっとその事故で亡くなったんだなって女の子の幽霊がいる。
幽霊は人間だけじゃなくって、犬だったり猫だったりもいて、共通してるのは足が無いってこと。
『とにかく、少しでも幽霊が少ないところに行こう』
私は、視界の隅に幽霊を捉えたら、すぐに目を逸らしながら、どうにか倉庫街を抜けて繁華街にやってきた。
繁華街は幽霊もいるんだろうけれど、普通に人通りが多いから、幽霊が目立たない。
そうは言っても人通りが減ったら、幽霊が目に付いちゃうだろうから、一晩過ごす場所を決めて、朝方まで営業してる飲食店に入った。
『ひぃ!犬!』
店の中に両耳が無い犬がいて驚いたけれど、すぐに外へ出て行ってくれたので、申し訳ないけれど、私はこの店に居座ることにした。
「何か今日、店の中寒くね?」
「ちょっと寒い気がするな」
『ごめんなさい、きっと私のせいですぅ!』
声に出しても、誰にも聞こえることは無い。
霊感が強い人がいたら見えるのかもしれないけれど、ここにはいなさそうなので、私の存在に気付いてる人はいないと思う。
けれど、室温、、、は下がってないと思うんだけれど、体感温度が下がるのは申し訳ないから、冷蔵庫の中で一晩過ごすことにした。
幽霊って物質的な温度は感じないらしくって、冷蔵庫でも冷凍庫でも寒くない。
気分的には寒い気がするけれど、冷蔵庫に埋まってようなんて考える幽霊なんて他にいないだろうから、他の幽霊と顔を合わせるぐらいなら、こっちのが全然良いね。
『寝て起きたら夢だった、なんて展開にならないかな』
そんな展開を願ったけれど、そもそも寝るってことが出来ないから夢から覚めることが無かったよ。
『幽霊って、朝になっても動けるんだ』
いつまでも冷蔵庫に埋まっていたら、冷蔵庫の地縛霊になってしまいそうなので、気分転換に外に出た。
幽霊は夜に現れるってイメージがあるけれど、私は普通に動けちゃってる。
私がそうだってことは、他の幽霊もそうなのかなって思ったけれど、外に出て30分ぐらいで、今のところは見てないかな。
『明るい内は大丈夫そうかな?』
そう呟いて、何となく目に入った公園に入った。
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ベンチには一人だけが小学校低学年くらいの女の子座ってて、そちらに目を向けている。
何となく気になって、私は女の子がいるベンチに近付くと、よく見たら女の子は足がなかった。
そして私に気付いてグルンとこちらに顔を向けると。
『こんにちは!』
ニカッと笑って素敵な笑顔で、私に挨拶をした。
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