11 / 29
第10話 ハゲエルフの麦畑
しおりを挟む
「ハーイ、セイレイ。ハウアーユードゥーイング?」
ハーゲルンは何故か前世の英語を使って精霊に“調子はどう?”と尋ねた。しかし、誰からも返事は無い。
何故なら精霊の中に英語が話せる者など皆無だからだ。精々“アーハー”と言って誤魔化すのが精一杯である。
どうしてこんな事になっているのかと言えば、理由は一つ。それも明確過ぎる理由が存在した。
それは…。
肥沃な大地に広がる、辺り一面の麦畑。空から見たって黄金色の麦畑が続く光景は、ハーゲルンにとって完全にアメリカの景色だったからだ。
ハーゲルン、前世でアメリカに行った経験無し。
「この素晴らしい景色。これこそ家庭菜園の醍醐味ってものだよ」
家庭菜園の規模では無いが?
『ハーゲルン!ハーゲルン!』
「禿げって言うな!禿げに頭髪の話題は禁句だぜ!」
『『『『『あはははははは!』』』』』
今日も禿げネタが大好物の精霊達は御機嫌である。
禿げネタ一発でどっと沸き、随分と温まった空気の中、火の精霊が木の精霊の小さな声に耳を傾ける。
『木の精霊がね、良い木を見付けたんだって!』
「そうなのか?それじゃあ、ちょっと退かさないとな」
土の精霊が耕した土地は、全て麦や米、野菜や果樹が植わっている。これ以上の木を植えるならば、どれかの規模を減らさなければ植えられない。
「面積的には麦かな」
『任せといて!ドーン!』
ドゴォォォォォオオオオオォォォォォオオオオオン
広大な麦畑は焼失した。
ハーゲルンは何故か前世の英語を使って精霊に“調子はどう?”と尋ねた。しかし、誰からも返事は無い。
何故なら精霊の中に英語が話せる者など皆無だからだ。精々“アーハー”と言って誤魔化すのが精一杯である。
どうしてこんな事になっているのかと言えば、理由は一つ。それも明確過ぎる理由が存在した。
それは…。
肥沃な大地に広がる、辺り一面の麦畑。空から見たって黄金色の麦畑が続く光景は、ハーゲルンにとって完全にアメリカの景色だったからだ。
ハーゲルン、前世でアメリカに行った経験無し。
「この素晴らしい景色。これこそ家庭菜園の醍醐味ってものだよ」
家庭菜園の規模では無いが?
『ハーゲルン!ハーゲルン!』
「禿げって言うな!禿げに頭髪の話題は禁句だぜ!」
『『『『『あはははははは!』』』』』
今日も禿げネタが大好物の精霊達は御機嫌である。
禿げネタ一発でどっと沸き、随分と温まった空気の中、火の精霊が木の精霊の小さな声に耳を傾ける。
『木の精霊がね、良い木を見付けたんだって!』
「そうなのか?それじゃあ、ちょっと退かさないとな」
土の精霊が耕した土地は、全て麦や米、野菜や果樹が植わっている。これ以上の木を植えるならば、どれかの規模を減らさなければ植えられない。
「面積的には麦かな」
『任せといて!ドーン!』
ドゴォォォォォオオオオオォォォォォオオオオオン
広大な麦畑は焼失した。
0
あなたにおすすめの小説
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
最強スライムはぺットであって従魔ではない。ご主人様に仇なす奴は万死に値する。
棚から現ナマ
ファンタジー
スーはペットとして飼われているレベル2のスライムだ。この世界のスライムはレベル2までしか存在しない。それなのにスーは偶然にもワイバーンを食べてレベルアップをしてしまう。スーはこの世界で唯一のレベル2を超えた存在となり、スライムではあり得ない能力を身に付けてしまう。体力や攻撃力は勿論、知能も高くなった。だから自我やプライドも出てきたのだが、自分がペットだということを嫌がるどころか誇りとしている。なんならご主人様LOVEが加速してしまった。そんなスーを飼っているティナは、ひょんなことから王立魔法学園に入学することになってしまう。『違いますっ。私は学園に入学するために来たんじゃありません。下働きとして働くために来たんです!』『はぁ? 俺が従魔だってぇ、馬鹿にするなっ! 俺はご主人様に愛されているペットなんだっ。そこいらの野良と一緒にするんじゃねぇ!』最高レベルのテイマーだと勘違いされてしまうティナと、自分の持てる全ての能力をもって、大好きなご主人様のために頑張る最強スライムスーの物語。他サイトにも投稿しています。
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身
にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。
姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる