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プロローグ
㉞
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『ところで本題。お兄ちゃんはNOT THE GAMEやってるんだよね?』
近況報告が終わると、NOT THE GAMEの話題へと移った。
ここには偶々プレイヤーが揃っているので、NOT THE GAMEの話をするには都合が良い。
「やってるよ。うちに来てる東雲さんとにゃんにゃんも。ついでにオイラもプレイヤーだ。心晴もやってるんだよな?」
犬がプレイヤーなんて、簡単には信じられないだろうし、冗談と思われるだろう。
だが隠しておく意味も無いので伝えておく。
信じるか信じないかは貴方次第ってやつだ。
『うん。そのあざと犬を飼ったのはプレイヤーだからなのね?』
「あざと犬って良いな。オイラにピッタリだ」
「げふっ?」
「ゲップで返事するな。驚かないんだな?」
心晴が驚くほどに驚かない。
まるで予想していたと言わんばかりにノーリアクションだ。
『驚いてはいるけど、いてもおかしくないかなとは思うからね。だってまともじゃないじゃん?NOT THE GAMEって』
「確かにその通りだな」
NOT THE GAME。
現実世界をそのままコピーしたみたいにリアルで不可解なゲーム。
エリアを隔てる壁の周辺以外は、大きな現状変更すらも許されていない、あのゲーム。
世界中に存在する人類全員にNOT THE GAMEが【まとも】か【まともじゃない】かのアンケートを取ったら、逆張り民を除く、ほぼ100%が【まともじゃない】と答える、あのゲーム。
仲間とログイン時間を合わせたお陰か、不可解な相違なくプレイ出来てしまっているので、時々忘れそうになるが。
どう考えたって、あれは【まともじゃない】し、これから【まともじゃない何か】が起こったって不思議じゃない。
そういうゲーム…概念だ。
『それで、お兄ちゃんはNOT THE GAMEについてどう考えてるの?ネット上だとインプ稼げるからってある事ない事書かれてて情報が錯綜してるじゃない?だからどの情報を信じて良いかがわからないんだよね。周りでは飽きたって辞めちゃってる人もいるしさ』
心晴の言ってる内容は確かだ。
今、NOT THE GAMEの情報は、世界中で尤もホットな話題だ。
【きっと】や【多分】などの推量ではなく、【絶対】や【間違いなく】と断言したって構わない。
それ故にNOT THE GAMEは、誤情報の宝庫と言って良い。
プレイヤーである8億うん千万人以外の人間もインプレッション数を稼ぐのに嘘を書きまくっているのだから、嘘の中から真実を見分けるには、地道な検証が必要になる。
しかも圧倒的に嘘の方が優勢なのだから、普通はやらないし、やれないだろう。
飽きて辞めたって話も事実だろう。
これはNOT THE GAMEをプレイしている時の肌感だが、初日と比べて狩りをしている人数が半分ぐらいにはなっている。
睡眠時間を除いても、体感で16時間。
時間に対しては広いと言えないエリア内で魔物を探し。
慣れればどうって事ない魔物を倒し。
確率で扉を引けば装備とオーブ、アイテムをゲット。
運が良ければ強化に繋がる。
これだけ。
今の所、NOT THE GAMEはこれだけだ。
これでは、少なくないプレイヤーが飽きてしまうのも無理はない。
ゲームで言う【作業】まで楽しめる日本人ならばともかく、外国人には向かないゲームだと思う。
少なくとも現状の話、だが―――。
『だからお兄ちゃんの見解が聞きたいんだよね。お兄ちゃんってほら、昔から無駄な事を考えるのが得意じゃない?何の役にも立たない危機意識だけは異常に高いからさ。憶測でも推測でも予測でも何でも良いから、教えてくれない?』
「無駄ってお前な…」
無駄な事だと思っているなら必要無いと思うんだが…。
まあ、そんな無駄な話でさえも聞いておきたいって事なんだろう。
それは良いとして―――。
「ピザが届いたみたいだから取りに行こうぜ。東雲さんも食べるだろう?きっと食べ切れない量を注文している筈だ」
「私まで良いのかな?」
「良いにゃ、良いにゃ。友達の家に来たらピザを食べるのが定番にゃ。寧ろ断る方が失礼にゃ」
「そうかな?なら御馳走になるよ」
「くぅーん、くぅーん」
「オイラには納豆にモッツァレラチーズ入れてやるから。発酵食品に発酵食品を混ぜた腐飯っつってな。少しでもピザの気分をお裾分けだ」
『ズルい!心晴は毎日不味いご飯で我慢してるのに!心晴にも残しといてよ!』
「いや、お前日本にいないじゃん。リアル腐飯になるじゃん。食べたきゃ日本に帰ってこいよ」
クリスマスなんかのイベント事で食べる窯焼きピザも旨いが、何でもない日に食べるピザの何と旨い事か。
これは特別でも何でもない日に脂肪分が迸る程のカロリー爆弾を頬張る背徳感に起因すると推測されるが、実のところ理由は単純なもの。
単にピザが旨いだけ…ただそれだけの事―――。
『お兄ちゃんがまた世界に内なる世界にトリップしてる…。皆さん、今がチャンスですよ。この隙にお腹一杯食べて下さいね』
東雲鈴音と招木猫は良いけれども、オイラは絶対に食べるなよ?
病気になるから。
「さて、口の端にチーズを付けたあざとい俺が本題に戻すが、俺の推測は現実世界とNOT THE GAMEとは別の時間軸で動いている。加えて現実世界はプレイヤー、一人一人を主人公にしたパラレルワールドになってるんじゃないかと考えている」
こんな突拍子もない推論、普通は信じられないだろうが、心晴の反応はどうなるだろう。
『ありえないでしょ。って言いたい所なんだけど、こういう時のお兄ちゃんは結構当てるからね。心晴もそれぐらいぶっ飛んだ発想が必要かなって思ってるから、五分五分で信じるよ』
「それだけ信用されるなら十分だな」
肉親であっても、『あれ?遂におかしくなっちゃった?』って言われても仕方のない推論という名の妄想だからな。
俺の考えを垂れ流した上で、どうするか選択するのは心晴本人だ。
『それで、お兄ちゃんはこの先どうしていくつもり?心晴はどうしたら良いと思う?』
この先。
何が起きるかわからないし、何も起きないかもしれない。
けれども、強烈に感じているNOT THE GAMEへの違和感。
不愉快感。
信頼性の希薄さ。
それらを卓の上に並べた上で、俺ならこうするって話を、一応しておくとしようか。
「まず心晴はさっさと帰国が吉だな」
『あー…お兄ちゃんだったらそうするって思うよね。それは検討しようかな』
心晴は一年間の予定でイギリス留学をしている。
期間を半端に残して帰国するのは無念だろうが、そろそろ夏休み…サマーバケーションに入るだろうから、影響としては大きくないだろう。
俺は提案をするだけで、決めるのは心晴であり、父や母になるのだが。
「どうして帰国を勧めるんだい?」
招木猫と一緒に勢い良くピザを貪り食っていた東雲鈴音が疑問を口にする。
留学を途中で切り上げる理由は何なのか。
疑問に思うのは当然だろう。
「この先何が起こるかわからないからかにゃ?」
招木猫は、本当に読みが鋭いと言わざるを得ない。
「そうなんだ。NOT THE GAMEが現実とリンクする。俺はどうしてもこの言葉が引っ掛かってしょうがないんだ。【何が】、【どんな風に】、【リンクする】かはベールに包まれているが、これだけの【不可解】があると、少なくとも【何か】はリンクするのだろうと考えてしまう。そう、例えば…」
ふぅと一つ息を吐いて、二つの推論…妄想を思い浮かべて口にする。
「例えば現実世界に魔物が現れる、とか。もしもそんな事が現実に起こったら、旅客機は飛ばなくなる可能性がある。そうなれば、心晴が暫く帰国出来なくなる可能性は、十分にあり得る」
「成程…」
東雲鈴音は俺の説明に納得した様子だが、招木猫は眉をハの時に曲げている。
日和ったと思われた可能性については、否めない。
俺は2つの【何か】を想像している。
この内の一つは魔物の出現だが、実のところ、その可能性は低いと思っている。
本命は別の所にあるが、これは最悪の推測なので、敢えて口にはしない。
外れてくれるなら、それで良い。
寧ろ外れていて欲しいと願っているからだ。
「それで、俺がどうしていくかって話だが。これは単純にNOT THE GAMEを続ける。コツコツと魔物を倒して扉のアイテムで強化する。但し、命大事にで無茶はしない」
『現実世界に魔物が出現したら、装備やアイテムも手に入るかもしれないから?』
「そういう事。だからプレイヤーが減っている今は、チャンスとも言える。魔物の活性化で発生する魔物の狩れる数が増えるからな。あとはそうだな…」
実はこれも重要じゃないかと考えている事を口にしておく。
「非常食とか日用品とか、生活必需品については買い溜めしておくべきだろうな。何かあれば必要になるし、何もなくても無駄にはならない。何かあった時に、確実に買占めは起こるからな。事が起こる前に備えておくのが吉だろう。俺は通帳に貯金しておいたお年玉を、ここでフルベットする価値すらあると考えているぞ」
『うわっ…。流石お兄ちゃん、ちょっぴりキモい』
「兄にキモいは言い過ぎだぜ?」
翌日、本気でお年玉をフルベットしてみた。
心晴の部屋に天井まで届くティッシュ箱のピラミッドが出来たが、本人は不在なので怒られるのは暫く先だろう。
近況報告が終わると、NOT THE GAMEの話題へと移った。
ここには偶々プレイヤーが揃っているので、NOT THE GAMEの話をするには都合が良い。
「やってるよ。うちに来てる東雲さんとにゃんにゃんも。ついでにオイラもプレイヤーだ。心晴もやってるんだよな?」
犬がプレイヤーなんて、簡単には信じられないだろうし、冗談と思われるだろう。
だが隠しておく意味も無いので伝えておく。
信じるか信じないかは貴方次第ってやつだ。
『うん。そのあざと犬を飼ったのはプレイヤーだからなのね?』
「あざと犬って良いな。オイラにピッタリだ」
「げふっ?」
「ゲップで返事するな。驚かないんだな?」
心晴が驚くほどに驚かない。
まるで予想していたと言わんばかりにノーリアクションだ。
『驚いてはいるけど、いてもおかしくないかなとは思うからね。だってまともじゃないじゃん?NOT THE GAMEって』
「確かにその通りだな」
NOT THE GAME。
現実世界をそのままコピーしたみたいにリアルで不可解なゲーム。
エリアを隔てる壁の周辺以外は、大きな現状変更すらも許されていない、あのゲーム。
世界中に存在する人類全員にNOT THE GAMEが【まとも】か【まともじゃない】かのアンケートを取ったら、逆張り民を除く、ほぼ100%が【まともじゃない】と答える、あのゲーム。
仲間とログイン時間を合わせたお陰か、不可解な相違なくプレイ出来てしまっているので、時々忘れそうになるが。
どう考えたって、あれは【まともじゃない】し、これから【まともじゃない何か】が起こったって不思議じゃない。
そういうゲーム…概念だ。
『それで、お兄ちゃんはNOT THE GAMEについてどう考えてるの?ネット上だとインプ稼げるからってある事ない事書かれてて情報が錯綜してるじゃない?だからどの情報を信じて良いかがわからないんだよね。周りでは飽きたって辞めちゃってる人もいるしさ』
心晴の言ってる内容は確かだ。
今、NOT THE GAMEの情報は、世界中で尤もホットな話題だ。
【きっと】や【多分】などの推量ではなく、【絶対】や【間違いなく】と断言したって構わない。
それ故にNOT THE GAMEは、誤情報の宝庫と言って良い。
プレイヤーである8億うん千万人以外の人間もインプレッション数を稼ぐのに嘘を書きまくっているのだから、嘘の中から真実を見分けるには、地道な検証が必要になる。
しかも圧倒的に嘘の方が優勢なのだから、普通はやらないし、やれないだろう。
飽きて辞めたって話も事実だろう。
これはNOT THE GAMEをプレイしている時の肌感だが、初日と比べて狩りをしている人数が半分ぐらいにはなっている。
睡眠時間を除いても、体感で16時間。
時間に対しては広いと言えないエリア内で魔物を探し。
慣れればどうって事ない魔物を倒し。
確率で扉を引けば装備とオーブ、アイテムをゲット。
運が良ければ強化に繋がる。
これだけ。
今の所、NOT THE GAMEはこれだけだ。
これでは、少なくないプレイヤーが飽きてしまうのも無理はない。
ゲームで言う【作業】まで楽しめる日本人ならばともかく、外国人には向かないゲームだと思う。
少なくとも現状の話、だが―――。
『だからお兄ちゃんの見解が聞きたいんだよね。お兄ちゃんってほら、昔から無駄な事を考えるのが得意じゃない?何の役にも立たない危機意識だけは異常に高いからさ。憶測でも推測でも予測でも何でも良いから、教えてくれない?』
「無駄ってお前な…」
無駄な事だと思っているなら必要無いと思うんだが…。
まあ、そんな無駄な話でさえも聞いておきたいって事なんだろう。
それは良いとして―――。
「ピザが届いたみたいだから取りに行こうぜ。東雲さんも食べるだろう?きっと食べ切れない量を注文している筈だ」
「私まで良いのかな?」
「良いにゃ、良いにゃ。友達の家に来たらピザを食べるのが定番にゃ。寧ろ断る方が失礼にゃ」
「そうかな?なら御馳走になるよ」
「くぅーん、くぅーん」
「オイラには納豆にモッツァレラチーズ入れてやるから。発酵食品に発酵食品を混ぜた腐飯っつってな。少しでもピザの気分をお裾分けだ」
『ズルい!心晴は毎日不味いご飯で我慢してるのに!心晴にも残しといてよ!』
「いや、お前日本にいないじゃん。リアル腐飯になるじゃん。食べたきゃ日本に帰ってこいよ」
クリスマスなんかのイベント事で食べる窯焼きピザも旨いが、何でもない日に食べるピザの何と旨い事か。
これは特別でも何でもない日に脂肪分が迸る程のカロリー爆弾を頬張る背徳感に起因すると推測されるが、実のところ理由は単純なもの。
単にピザが旨いだけ…ただそれだけの事―――。
『お兄ちゃんがまた世界に内なる世界にトリップしてる…。皆さん、今がチャンスですよ。この隙にお腹一杯食べて下さいね』
東雲鈴音と招木猫は良いけれども、オイラは絶対に食べるなよ?
病気になるから。
「さて、口の端にチーズを付けたあざとい俺が本題に戻すが、俺の推測は現実世界とNOT THE GAMEとは別の時間軸で動いている。加えて現実世界はプレイヤー、一人一人を主人公にしたパラレルワールドになってるんじゃないかと考えている」
こんな突拍子もない推論、普通は信じられないだろうが、心晴の反応はどうなるだろう。
『ありえないでしょ。って言いたい所なんだけど、こういう時のお兄ちゃんは結構当てるからね。心晴もそれぐらいぶっ飛んだ発想が必要かなって思ってるから、五分五分で信じるよ』
「それだけ信用されるなら十分だな」
肉親であっても、『あれ?遂におかしくなっちゃった?』って言われても仕方のない推論という名の妄想だからな。
俺の考えを垂れ流した上で、どうするか選択するのは心晴本人だ。
『それで、お兄ちゃんはこの先どうしていくつもり?心晴はどうしたら良いと思う?』
この先。
何が起きるかわからないし、何も起きないかもしれない。
けれども、強烈に感じているNOT THE GAMEへの違和感。
不愉快感。
信頼性の希薄さ。
それらを卓の上に並べた上で、俺ならこうするって話を、一応しておくとしようか。
「まず心晴はさっさと帰国が吉だな」
『あー…お兄ちゃんだったらそうするって思うよね。それは検討しようかな』
心晴は一年間の予定でイギリス留学をしている。
期間を半端に残して帰国するのは無念だろうが、そろそろ夏休み…サマーバケーションに入るだろうから、影響としては大きくないだろう。
俺は提案をするだけで、決めるのは心晴であり、父や母になるのだが。
「どうして帰国を勧めるんだい?」
招木猫と一緒に勢い良くピザを貪り食っていた東雲鈴音が疑問を口にする。
留学を途中で切り上げる理由は何なのか。
疑問に思うのは当然だろう。
「この先何が起こるかわからないからかにゃ?」
招木猫は、本当に読みが鋭いと言わざるを得ない。
「そうなんだ。NOT THE GAMEが現実とリンクする。俺はどうしてもこの言葉が引っ掛かってしょうがないんだ。【何が】、【どんな風に】、【リンクする】かはベールに包まれているが、これだけの【不可解】があると、少なくとも【何か】はリンクするのだろうと考えてしまう。そう、例えば…」
ふぅと一つ息を吐いて、二つの推論…妄想を思い浮かべて口にする。
「例えば現実世界に魔物が現れる、とか。もしもそんな事が現実に起こったら、旅客機は飛ばなくなる可能性がある。そうなれば、心晴が暫く帰国出来なくなる可能性は、十分にあり得る」
「成程…」
東雲鈴音は俺の説明に納得した様子だが、招木猫は眉をハの時に曲げている。
日和ったと思われた可能性については、否めない。
俺は2つの【何か】を想像している。
この内の一つは魔物の出現だが、実のところ、その可能性は低いと思っている。
本命は別の所にあるが、これは最悪の推測なので、敢えて口にはしない。
外れてくれるなら、それで良い。
寧ろ外れていて欲しいと願っているからだ。
「それで、俺がどうしていくかって話だが。これは単純にNOT THE GAMEを続ける。コツコツと魔物を倒して扉のアイテムで強化する。但し、命大事にで無茶はしない」
『現実世界に魔物が出現したら、装備やアイテムも手に入るかもしれないから?』
「そういう事。だからプレイヤーが減っている今は、チャンスとも言える。魔物の活性化で発生する魔物の狩れる数が増えるからな。あとはそうだな…」
実はこれも重要じゃないかと考えている事を口にしておく。
「非常食とか日用品とか、生活必需品については買い溜めしておくべきだろうな。何かあれば必要になるし、何もなくても無駄にはならない。何かあった時に、確実に買占めは起こるからな。事が起こる前に備えておくのが吉だろう。俺は通帳に貯金しておいたお年玉を、ここでフルベットする価値すらあると考えているぞ」
『うわっ…。流石お兄ちゃん、ちょっぴりキモい』
「兄にキモいは言い過ぎだぜ?」
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