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第3章
観光
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それから俺達は海沿いにある有名なカレー屋でカレーを食べた。
そして江ノ電で長谷まで行き、大仏という大きな石の像を見た。
「すげーでけえ」
それを見た俺と真生はビビっていた。
「お、おい、優希。こんなん、どうやって作るんだよ」
「分からん……デカすぎる」
「おーい、優希! 真生ー! 記念撮影するからこっちこーい!」
女神がそう呼んだので、俺らは大仏の前に集まる。
「はーい! 撮りますよ~!」
そう言ってスマホを構えた女性が手を上げる。
「おい、優希」
「なんだ?」
「記念撮影ってなんだ?」
「知らん」
俺と真生が顔を見合せた状態でカメラのシャッターは切られた。
次に長谷観音というお寺に行き、俺らは上まで登り景色を見ていた。
隣にいた優珠が言った。
「鎌倉、いいね!」
「そうだな」
本音だった。時間を忘れるほどに楽しいと思っていた自分に俺自身1番ビックリしていた。
その後、バスに乗って鎌倉駅まで行き、小町通りで土産を見て周り、紫芋ソフトというものを食べながら鶴岡八幡宮に行ってお参りをした。
魔王の俺様が神に祈りを捧げるなど滑稽だ。
そして俺達は鎌倉観光を満喫し、また江ノ電で七里ヶ浜にある真生の別荘に向かう。
別荘に戻ると、真生の母親が夕飯の支度を済ませて待っていた。
「あら~! 優希くん! 佳奈ちゃんも久しぶりねえ!」
真生の母親は嬉しそうに俺と女神にそう言った。
『『おい、記憶操作したな』』
俺と真生が女神にテレパシーを飛ばす。
『別に良いじゃない』
佳奈と俺は真生の母親に挨拶してから、みんなが既に向かったリビングに足を向けた。
「そういえば、真生君はほとんど海外で育ったんですよね?」
夕飯を食べながら、春野が真生の母親に聞く。
「何度かここに帰ってきてはいたんだけど、ほとんどアメリカだったわね」
真生の母親の言葉を聞くと、優珠と春野と篠宮が尊敬の眼差しで真生を見た。
「じゃあバイリンガルかあ。カッコイイけど大変だったね」
真生は目の前のパスタを上品に食べながら「別に……」と答えた。
「優希とはどこで知り合ったの?」
優珠にそう聞かれて、真生はグッとパスタを喉に詰まらせて咳き込み、慌てて水を飲む。
「優希くんと佳奈ちゃんとは、昔ここに来た時に知り合ったのよ!」
真生の母親がそう言うと、皆は「へ~!」と言って俺達を見た。
「それからこの子が「優希、優希」ってうるさいものだから、日本に帰って来ることが決まった時、無理をしてでも優希くんの住んでる所の隣に家を買ったの!」
そう真生の母親が言うと、俺と真生は女神をジトっと睨む。
『なんでそんな設定になってんだよ!』
真生がテレパシーで女神に言った。
『うるさいわね、あんたが魔王を好きなのはホントでしょ!』
「本郷が坂口のこと好きなのは分かってたけど、お前、もうそれ友情ってより……恋じゃん」
篠宮がそう言うと、ガターンと大きな音を立てて真生は席を立つ。
「ふざけんな! 誰がこんなバカ男!! というか俺は普通に女が好きだ!」
俺が堪えきれずブッと吹き出して笑うと、真生は更に顔を真っ赤にさせて叫んだ。
「笑ってんじゃねええええ!!!」
そして江ノ電で長谷まで行き、大仏という大きな石の像を見た。
「すげーでけえ」
それを見た俺と真生はビビっていた。
「お、おい、優希。こんなん、どうやって作るんだよ」
「分からん……デカすぎる」
「おーい、優希! 真生ー! 記念撮影するからこっちこーい!」
女神がそう呼んだので、俺らは大仏の前に集まる。
「はーい! 撮りますよ~!」
そう言ってスマホを構えた女性が手を上げる。
「おい、優希」
「なんだ?」
「記念撮影ってなんだ?」
「知らん」
俺と真生が顔を見合せた状態でカメラのシャッターは切られた。
次に長谷観音というお寺に行き、俺らは上まで登り景色を見ていた。
隣にいた優珠が言った。
「鎌倉、いいね!」
「そうだな」
本音だった。時間を忘れるほどに楽しいと思っていた自分に俺自身1番ビックリしていた。
その後、バスに乗って鎌倉駅まで行き、小町通りで土産を見て周り、紫芋ソフトというものを食べながら鶴岡八幡宮に行ってお参りをした。
魔王の俺様が神に祈りを捧げるなど滑稽だ。
そして俺達は鎌倉観光を満喫し、また江ノ電で七里ヶ浜にある真生の別荘に向かう。
別荘に戻ると、真生の母親が夕飯の支度を済ませて待っていた。
「あら~! 優希くん! 佳奈ちゃんも久しぶりねえ!」
真生の母親は嬉しそうに俺と女神にそう言った。
『『おい、記憶操作したな』』
俺と真生が女神にテレパシーを飛ばす。
『別に良いじゃない』
佳奈と俺は真生の母親に挨拶してから、みんなが既に向かったリビングに足を向けた。
「そういえば、真生君はほとんど海外で育ったんですよね?」
夕飯を食べながら、春野が真生の母親に聞く。
「何度かここに帰ってきてはいたんだけど、ほとんどアメリカだったわね」
真生の母親の言葉を聞くと、優珠と春野と篠宮が尊敬の眼差しで真生を見た。
「じゃあバイリンガルかあ。カッコイイけど大変だったね」
真生は目の前のパスタを上品に食べながら「別に……」と答えた。
「優希とはどこで知り合ったの?」
優珠にそう聞かれて、真生はグッとパスタを喉に詰まらせて咳き込み、慌てて水を飲む。
「優希くんと佳奈ちゃんとは、昔ここに来た時に知り合ったのよ!」
真生の母親がそう言うと、皆は「へ~!」と言って俺達を見た。
「それからこの子が「優希、優希」ってうるさいものだから、日本に帰って来ることが決まった時、無理をしてでも優希くんの住んでる所の隣に家を買ったの!」
そう真生の母親が言うと、俺と真生は女神をジトっと睨む。
『なんでそんな設定になってんだよ!』
真生がテレパシーで女神に言った。
『うるさいわね、あんたが魔王を好きなのはホントでしょ!』
「本郷が坂口のこと好きなのは分かってたけど、お前、もうそれ友情ってより……恋じゃん」
篠宮がそう言うと、ガターンと大きな音を立てて真生は席を立つ。
「ふざけんな! 誰がこんなバカ男!! というか俺は普通に女が好きだ!」
俺が堪えきれずブッと吹き出して笑うと、真生は更に顔を真っ赤にさせて叫んだ。
「笑ってんじゃねええええ!!!」
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