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夏実リイ
retry6:素敵多き乙女
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「ミカちゃんのそれ、猫?」
「そうだ。可愛いだろ」
「ん、そうだね。可愛い」
休み時間、ミカの席のところに望杏がきて、机の上にある猫の絵が描いてあるペンを見て言う。ミカはこんな些細なところにも望杏の変化を感じて嬉しくなった。以前なら可愛いなどという言葉も返ってこなかっただろう。それが今は少しだが口の端を上げて笑おうとしたり、可愛いなどと言うようになった。
「望杏はなんか猫のもの持ってないのか?」
ミカが聞くと、望杏は何かを探すようにポケットに手を入れる。
「あ……これ」
「それは猫じゃないぞ」
彼は狸が描かれたパッケージの飴を見つけ、手に取り出した。これにはミカも呆れる。しかし望杏は気にもせず袋から飴を取り出して、舐め始めた。
「まったく、猫と狸なんて全然違うだろ。可愛さが」
「そう?耳があって四足歩行で、似たようなものじゃない?」
「絶対に違う」
ミカは望杏に自分の猫の絵のペンをよく見せて力説し始めた。
「まず、この耳の感じが違う。それとほら猫は尻尾が長いんだ」
身振り手振りでミカは特徴を説明していく。それを望杏は興味深そうに聞いていた。
「へぇー、よく見てるんだね」
「まあな、可愛いからつい目がいってしまうんだ」
「うん、わかるよ」
そう言って頷く望杏にミカは嬉しくなる。そしてまた自分の好きなものについて語り始めた。そんなやり取りを2人がしていると、1人の女子生徒が声をかけてきた。
「それ、とっても可愛いですね!」
急なことにミカと望杏は驚く。彼女は夏実リイ。ミカよりも低く望杏よりも高い身長で、オレンジベースの茶髪の若干ベリーショートが似合う人。明るく性格も良いという印象を持っているが、話したことは今までない。もちろんそれはミカが心の杭を見ないように避けていたからなのだが。
「さりげなく、猫の足跡のマークがあるのもポイントですね」
「あ、ああ。ありがとう」
ミカは少し戸惑いながらお礼を言うと、彼女は言葉を続ける。
「四季さんの文房具って猫ちゃんが多いですよね?いつも可愛いなって思ってました!」
「ああ、そう」
「私も次はそんな素敵なものにしようかなって」
「そう……」
猫の文房具を絶賛するリイにたじろぐ2人。そんな様子を察して、リイは苦笑いをする。
「喋りすぎちゃいました」
そのまま謝り笑顔で去っていった。2人は彼女の後ろ姿を見送る。
その時にミカは見た。彼女の心の杭を。
他と同じ大きさ形。けれど違うところは、何故か杭に色がついている。綺麗な青色が少し濁ったようにみえた。
ーーあれは、なんだ?色なんていつも白だったのに……。
「台風みたいだったね」
リイの心の杭について考えていると不意に望杏が話しかけてきた。リイに対してのことなのだろう。ミカも頷く。
「元気な子だ」
「ずっと笑顔で話してくれたね。前にもオレ話したことあるけど、一度も嫌な顔されたことないよ」
そう望杏が言うのを聞いてミカは少し驚いた。以前のあの態度の望杏に対しても分け隔てなく接するなんて相当人がいいのだろう。
ミカはそれも含めて気になるので、少しリイの様子を見ることにした。
休み時間の度に彼女はいろんな人とよく話して、何かを手伝っていた。
それと、その相手に対してすぐに素敵とも言っている。
「その髪型とってもお似合いですね、素敵です!」
同じクラスの女子を褒めたかと思えば、廊下では違うクラスの男子とも話していた。
「手伝ってくれてありがとうございます。力持ちで素敵です」
とにかくリイは相手のいいところを見つけて、褒める子だ。それはすごいと思うし、ミカも見習わなくてはと思うが……。
「そういう子は逆に信用できないよね」
こっそり廊下に出てリイを観察していた時に、そう言ってきたのはいつの間にかそばにいた望杏だった。彼の声に反応した女子の1人が振り向く。
「え、なになに?何の話?」
「そうだよー!私も聞きたい!」
2人の女子に迫られたので少し引いてしまった望杏。以前まで君もそんな感じの勢いだったぞとは言わずに言葉を飲み込んで、ミカは助け舟を出す。
「望杏、用事があるんだろ」
「……ああ、そうだったね。行かなくちゃ、ごめんね」
女子に手を振りミカと望杏は自分の教室へと向かう。
「ありがとうミカちゃん。親しくない人にあのまま話は続けたくなかったし」
「いや、いい。それより望杏は夏実さんのことをよく思っていないのか?」
ミカが尋ねると望杏は首を横に振る。
「そんなことないよ。オレにも笑顔で接してくれるし。ただ、他の人との距離はいつも同じだなって」
「同じ?」
「誰にでもいい顔をして、深くは踏み込んではないってこと」
ミカは望杏の言葉を踏まえてこれまでに見たリイの行動を思い出す。確かに誰に対しても変わらず笑顔だが、一言素敵と言うだけで深く関わろうとはしてない。というか、彼女の勢いがすごくて相手が引いてしまい、察して自分から離れてるようにも思える。
「信用できるできないはともかく、彼女は嘘を言わなさそうには見える」
「それはわかるよ。まあ、信用も相手によるしね。気にしない人なら別にいいんだろうし」
望杏の言葉にミカも頷いた。自分の目で見たリイの姿は問題があるようにはみえない。心の杭は気になるが悪い子ではなさそうだなとミカが思っていると、廊下の先でリイのことを話す男子の会話を耳にした。
「夏実ってなんか気持ち悪くない?」
「わかる。誰にでもいい顔して、逆に引く」
「簡単に好きって言うしな。軽そうな女」
「でもすぐヤラせてくれそう」
「うわ、俺そーいう子無理」
ミカは眉根を寄せる。望杏もミカの様子を察して、真似するように嫌悪を表した。会話はまだ続く。品のないそれに嫌な雰囲気を感じ取ったのでリイの様子を見ようと振り返るとちょうど歩いてきていた彼女と目が合う。
聞こえていたのだろう。リイは苦笑いをしていた。ミカはとにかくあんな戯言に付き合う必要はないと彼女に声をかける。
「気にするな」
「大丈夫です。それに、あの人達もいつも優しくしてくれるんですよ!前に落としたペンを拾ってくれて、よく挨拶を返してくれて」
リイは男子達の良いところを言う。それはどれも些細なことばかり。でも彼女にとっては特別なことらしい。ミカもそれは否定しないが、どこか違和感があった。
「それ全部本心から言ってるのか?」
「え……?」
リイはとても驚いた顔をしてミカをみた。少し言い過ぎたかと思ったが、それでも聞かずにはいられなかったのだ。
「えぇと、はい。嘘なんてついてませんよ」
リイは本当に本心でそう言っているのだろう。そう思えるくらい、彼女からは裏を感じない。ならばこの違和感はなんなのか。ミカが少し考え込みリイの心の杭を見る。
すると彼女の心の杭の色が変わっていた。青色から黄色に。その色の変化を見てミカは理解すると呆れた顔で小さくため息をついた。
「……それが本当の君か」
「え?」
「いや、なんでもない」
ミカは望杏と共にその場を離れた。不思議そうにこちらを見る望杏に少し微笑み、ミカは自分の中で出た答えを整理する。
リイは確かに純粋だ。人に感謝ができる立派な人間。しかし、彼女は無意識に自分の本音を押し込めている。傷つかないように、気づかないふりをして。だから、リイの心の杭は色が変わるのだ。あれは恐らく信号と同じ。心が負担を感じるとどんどん色が変わっていく。そしてリイの場合は今は黄色。次に色が変わるような出来事が起こらなければいいなとミカは思った。
「そうだ。可愛いだろ」
「ん、そうだね。可愛い」
休み時間、ミカの席のところに望杏がきて、机の上にある猫の絵が描いてあるペンを見て言う。ミカはこんな些細なところにも望杏の変化を感じて嬉しくなった。以前なら可愛いなどという言葉も返ってこなかっただろう。それが今は少しだが口の端を上げて笑おうとしたり、可愛いなどと言うようになった。
「望杏はなんか猫のもの持ってないのか?」
ミカが聞くと、望杏は何かを探すようにポケットに手を入れる。
「あ……これ」
「それは猫じゃないぞ」
彼は狸が描かれたパッケージの飴を見つけ、手に取り出した。これにはミカも呆れる。しかし望杏は気にもせず袋から飴を取り出して、舐め始めた。
「まったく、猫と狸なんて全然違うだろ。可愛さが」
「そう?耳があって四足歩行で、似たようなものじゃない?」
「絶対に違う」
ミカは望杏に自分の猫の絵のペンをよく見せて力説し始めた。
「まず、この耳の感じが違う。それとほら猫は尻尾が長いんだ」
身振り手振りでミカは特徴を説明していく。それを望杏は興味深そうに聞いていた。
「へぇー、よく見てるんだね」
「まあな、可愛いからつい目がいってしまうんだ」
「うん、わかるよ」
そう言って頷く望杏にミカは嬉しくなる。そしてまた自分の好きなものについて語り始めた。そんなやり取りを2人がしていると、1人の女子生徒が声をかけてきた。
「それ、とっても可愛いですね!」
急なことにミカと望杏は驚く。彼女は夏実リイ。ミカよりも低く望杏よりも高い身長で、オレンジベースの茶髪の若干ベリーショートが似合う人。明るく性格も良いという印象を持っているが、話したことは今までない。もちろんそれはミカが心の杭を見ないように避けていたからなのだが。
「さりげなく、猫の足跡のマークがあるのもポイントですね」
「あ、ああ。ありがとう」
ミカは少し戸惑いながらお礼を言うと、彼女は言葉を続ける。
「四季さんの文房具って猫ちゃんが多いですよね?いつも可愛いなって思ってました!」
「ああ、そう」
「私も次はそんな素敵なものにしようかなって」
「そう……」
猫の文房具を絶賛するリイにたじろぐ2人。そんな様子を察して、リイは苦笑いをする。
「喋りすぎちゃいました」
そのまま謝り笑顔で去っていった。2人は彼女の後ろ姿を見送る。
その時にミカは見た。彼女の心の杭を。
他と同じ大きさ形。けれど違うところは、何故か杭に色がついている。綺麗な青色が少し濁ったようにみえた。
ーーあれは、なんだ?色なんていつも白だったのに……。
「台風みたいだったね」
リイの心の杭について考えていると不意に望杏が話しかけてきた。リイに対してのことなのだろう。ミカも頷く。
「元気な子だ」
「ずっと笑顔で話してくれたね。前にもオレ話したことあるけど、一度も嫌な顔されたことないよ」
そう望杏が言うのを聞いてミカは少し驚いた。以前のあの態度の望杏に対しても分け隔てなく接するなんて相当人がいいのだろう。
ミカはそれも含めて気になるので、少しリイの様子を見ることにした。
休み時間の度に彼女はいろんな人とよく話して、何かを手伝っていた。
それと、その相手に対してすぐに素敵とも言っている。
「その髪型とってもお似合いですね、素敵です!」
同じクラスの女子を褒めたかと思えば、廊下では違うクラスの男子とも話していた。
「手伝ってくれてありがとうございます。力持ちで素敵です」
とにかくリイは相手のいいところを見つけて、褒める子だ。それはすごいと思うし、ミカも見習わなくてはと思うが……。
「そういう子は逆に信用できないよね」
こっそり廊下に出てリイを観察していた時に、そう言ってきたのはいつの間にかそばにいた望杏だった。彼の声に反応した女子の1人が振り向く。
「え、なになに?何の話?」
「そうだよー!私も聞きたい!」
2人の女子に迫られたので少し引いてしまった望杏。以前まで君もそんな感じの勢いだったぞとは言わずに言葉を飲み込んで、ミカは助け舟を出す。
「望杏、用事があるんだろ」
「……ああ、そうだったね。行かなくちゃ、ごめんね」
女子に手を振りミカと望杏は自分の教室へと向かう。
「ありがとうミカちゃん。親しくない人にあのまま話は続けたくなかったし」
「いや、いい。それより望杏は夏実さんのことをよく思っていないのか?」
ミカが尋ねると望杏は首を横に振る。
「そんなことないよ。オレにも笑顔で接してくれるし。ただ、他の人との距離はいつも同じだなって」
「同じ?」
「誰にでもいい顔をして、深くは踏み込んではないってこと」
ミカは望杏の言葉を踏まえてこれまでに見たリイの行動を思い出す。確かに誰に対しても変わらず笑顔だが、一言素敵と言うだけで深く関わろうとはしてない。というか、彼女の勢いがすごくて相手が引いてしまい、察して自分から離れてるようにも思える。
「信用できるできないはともかく、彼女は嘘を言わなさそうには見える」
「それはわかるよ。まあ、信用も相手によるしね。気にしない人なら別にいいんだろうし」
望杏の言葉にミカも頷いた。自分の目で見たリイの姿は問題があるようにはみえない。心の杭は気になるが悪い子ではなさそうだなとミカが思っていると、廊下の先でリイのことを話す男子の会話を耳にした。
「夏実ってなんか気持ち悪くない?」
「わかる。誰にでもいい顔して、逆に引く」
「簡単に好きって言うしな。軽そうな女」
「でもすぐヤラせてくれそう」
「うわ、俺そーいう子無理」
ミカは眉根を寄せる。望杏もミカの様子を察して、真似するように嫌悪を表した。会話はまだ続く。品のないそれに嫌な雰囲気を感じ取ったのでリイの様子を見ようと振り返るとちょうど歩いてきていた彼女と目が合う。
聞こえていたのだろう。リイは苦笑いをしていた。ミカはとにかくあんな戯言に付き合う必要はないと彼女に声をかける。
「気にするな」
「大丈夫です。それに、あの人達もいつも優しくしてくれるんですよ!前に落としたペンを拾ってくれて、よく挨拶を返してくれて」
リイは男子達の良いところを言う。それはどれも些細なことばかり。でも彼女にとっては特別なことらしい。ミカもそれは否定しないが、どこか違和感があった。
「それ全部本心から言ってるのか?」
「え……?」
リイはとても驚いた顔をしてミカをみた。少し言い過ぎたかと思ったが、それでも聞かずにはいられなかったのだ。
「えぇと、はい。嘘なんてついてませんよ」
リイは本当に本心でそう言っているのだろう。そう思えるくらい、彼女からは裏を感じない。ならばこの違和感はなんなのか。ミカが少し考え込みリイの心の杭を見る。
すると彼女の心の杭の色が変わっていた。青色から黄色に。その色の変化を見てミカは理解すると呆れた顔で小さくため息をついた。
「……それが本当の君か」
「え?」
「いや、なんでもない」
ミカは望杏と共にその場を離れた。不思議そうにこちらを見る望杏に少し微笑み、ミカは自分の中で出た答えを整理する。
リイは確かに純粋だ。人に感謝ができる立派な人間。しかし、彼女は無意識に自分の本音を押し込めている。傷つかないように、気づかないふりをして。だから、リイの心の杭は色が変わるのだ。あれは恐らく信号と同じ。心が負担を感じるとどんどん色が変わっていく。そしてリイの場合は今は黄色。次に色が変わるような出来事が起こらなければいいなとミカは思った。
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