紀元7000年の冒険譚

胡桃幸子

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第一章 大いなる海竜種

番外編 マリテ王室クッキング

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「マリテ王室クッキング」
「今回は遠征先からお送り致します」

軽快なメロディーと共にベネディクトとワーナーが口を開く。

「今回は倒したドラゴンでハーブ焼きを作ります」
「材料はこちら」

ワーナーが手で示した先にカメラが移動し、テロップが流れる。

【一部隊(二百人)分】
·ドラゴン(陸上種):胸肉 四百キログラム
A·ハーブ:適量
 ·ニンニク:適量
·塩:二十キログラム
·コショウ:四キログラム

「まずドラゴンの解体をします」
「今回使うのは胸肉なのでそれ以外の肉は干し肉に、内蔵は塩漬け、骨は丁寧に洗ってとっておきましょう。革は防具や装飾品にもなるので、こちらもとっておきます」
「まず腹を裂いて……堅いな……(ボキィ)あっ」
「ちょっと何やってんですか貸してください(バキィ)あっ」
「「………………」」
「ドラゴンはナイフではなく、剣もしくは魔術で解体しましょう」
「今回は風魔術を使います。……おーい、誰か風お願いしまーす」

遠くから小さくはーいと聞こえる。少しして突風が吹き荒び、赤が一瞬飛び散った。

(テロップ)只今不適切な映像が流れましたことをお詫び申し上げます。

テロップが明ける。

「えードラゴンの解体が完了しました」
「胸肉はこちらになります」
「この肉を丁度いい大きさに切り分け、塩、コショウをすり込みます」

すりすりすりすりすり……

「すり込み終わったららAの材料を存分にまぶします」
「ドラゴンの肉はクセが強いので、少し多すぎる位がいいですよォ」
「まぶし終わったら一気に焼き上げます」
「一つ一つの塊を串に通して火にかけてください。そして串に通したものがこちらになります」
「皆で手分けして通しました。……おーい、誰か火よろしくー」

遠くから小さくはーいと聞こえる。少しして爆発音と共に画面が白く染まった。

(テロップ)只今映像が乱れております。ご了承ください。

テロップが明ける。

「はい、これでドラゴンのハーブ焼き、完成です」
「少し硬いですが、栄養は満点です」
「以上、」
「「マリテ王室クッキングin遠征先でした」」

最後にそう言ってぺこりと頭を下げる二人。
再び軽快な音楽が流れ、画面が暗くなった。


「なんだこれ」
画面の前でアカリが一人呟いた。
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