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第1話〜彼との出会い〜
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今年の春、私、飯田 優衣は、高校生になりました。キラキラの高校生活をイメージして入学した私は、真新しい制服に袖を通し、校門をくぐった。そして、教室に入って、周りを見ると、目を閉じたくなるような光景が浮かんでいた。
それは、キラキラし過ぎた眩しい光景…ではなく、ちゃらちゃらした男子の集団、大人しそうな三つ編みの女の子達。気合を入れて、早起きして、髪を巻いて、お化粧もばっちりの私とつり合う人などいないように思える。
「私の高校生活、どうなるの?」
思わず口に出た言葉に、何人かの視線が突き刺さるのがわかった。ヒソヒソ声が聞こえる。
「あの子、絶対ぶりっ子だよ。」
「え、あいつ、自分可愛いです!みたいな?」
ゲラゲラと笑う男子の声に思わず耳を塞いだ。その時だった。
「うるさいんだけど。」
まだ声変わりしていないであろう、微妙に高い声がクラスの空気を変えた。
皆の視線が私から、そっちへと変わる。
つられて、私もそっちを見た。黒い長髪、薄いレンズの枠なし眼鏡、きっちりと締めたネクタイ。いかにも、生徒会にいそうな少年だった。
「なに、陰キャがしゃしゃってんだよ!」
ちゃらちゃら集団の1人が声を発した。
その言葉に竦む様子もなく、
「うるさいから、うるさいって言っただけだけど?」
と言い返した。
これが、私と地味な彼との出会いだった。
それは、キラキラし過ぎた眩しい光景…ではなく、ちゃらちゃらした男子の集団、大人しそうな三つ編みの女の子達。気合を入れて、早起きして、髪を巻いて、お化粧もばっちりの私とつり合う人などいないように思える。
「私の高校生活、どうなるの?」
思わず口に出た言葉に、何人かの視線が突き刺さるのがわかった。ヒソヒソ声が聞こえる。
「あの子、絶対ぶりっ子だよ。」
「え、あいつ、自分可愛いです!みたいな?」
ゲラゲラと笑う男子の声に思わず耳を塞いだ。その時だった。
「うるさいんだけど。」
まだ声変わりしていないであろう、微妙に高い声がクラスの空気を変えた。
皆の視線が私から、そっちへと変わる。
つられて、私もそっちを見た。黒い長髪、薄いレンズの枠なし眼鏡、きっちりと締めたネクタイ。いかにも、生徒会にいそうな少年だった。
「なに、陰キャがしゃしゃってんだよ!」
ちゃらちゃら集団の1人が声を発した。
その言葉に竦む様子もなく、
「うるさいから、うるさいって言っただけだけど?」
と言い返した。
これが、私と地味な彼との出会いだった。
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