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25.恋2
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初めての彼氏が出来た私は、スマホが欲しくてたまらなくなった。母は、中学生にスマホは要らない!と言う考えで、持たせてもらえなかった。
尚君や佳奈もスマホを持っているので、なんとか両親を説得しなければ。
しかし、彼氏が出来たからスマホが欲しい。なんて事を言おうものなら、父が敵にまわるだろうから、両親には彼氏の事は、内緒する。
また、学校の友人達にも、内緒にしておこうかと尚君と打ち合わせ済みなのだ。
私は、尚君ファンに目の敵にされる事が想像できたから私からのお願いで了解してもらったのだ。
夏休みが明けたら、教室で彼と一緒にいる時にどう言う態度と距離感でいれば良いのだろう。
そんな心配をしているのだった。
それにしても、彼の事ばかり考えてしまう。
会えない時間が、不安になる。
連絡手段が家電なのは耐えられない、どうすれば、スマホがゲット出来るだろう。
夏休みも終盤、いつもの様に、図書室に向かう。
彼から、サッカー部のスケジュールは渡されているので、練習後には、会う約束だ。
今日は、彼の為にスポーツドリンクを凍らして持ってきた。渡して上げたい。
図書室で、時間を待っていると、ヒロ君がいた。
気まずい。あの日以来、お互い避けていた…気がする。ヒロ君がこちらに気付く。
「さとみさん、おはよう。」
「あっ、おはよう。」
「ずっと話せてなかったね。」
「うん」
「また、話したり出来るかな?」
「えっ、」
私は、困惑の表情が、浮かんだのだと思う。
「あっ、ごめん。そうだよね。」
「ううん…」
「素顔も良いね。」
「ありがとう」
そう言うと、ヒロ君は、荷物をまとめ帰ってしまった。なんて上手く行かないんだろう。
彼氏がいると言う思いが、彼以外の男性への態度をよそよそしくさせたのだと思う。ヒロ君には悪い。傷つけたくは無いのに。
私は、早く尚君に会いたくなった。
昼のチャイムが鳴ると、サッカー部の上がって来るあたりを歩く。
お互いが気付く。駆け寄ってくる彼。
「今日は、家に来れる?」
彼からの誘い。周りの目もあるので、会話は最低限。時間だけ決めて。ドリンクを渡し、早々に帰った。待ち遠しい。早く彼に、触れたい。
家に帰るとシャワーを浴びて出かけた。
彼の家は、新しい住宅街にあり、似た様な一軒家が立ち並び、風景が変わらないので迷ってしまう。彼は家の外に出て待っていてくれた。
「やあ、いらっしゃいませ」
「ありがとう、お邪魔します」
彼の家は、玄関周りがキレイに掃除されていて、クルマ2台分の駐車スペースと、庭には芝生が生えていた。家の中は、彼と同じ匂いがした。
彼の部屋は8畳の広さの洋室、シンプルな白い壁紙で、日当たりが良い。学習机、ベッド、本棚がありウォークインクローゼットに服が収納されていた。クリスティアーノ・ロナウドのポスターが飾ってあった。
「椅子がなくてさ、ベットに座って」
「うん、ありがとう」
彼は学習机の椅子に、腰をかける。
「さとみちゃん、2人の時は、さとって呼んでいい?」
「うん、じゃあ私は、尚って呼びたい。」
「いいね、学校では今まで通りの接し方でいられるかな?」
2人で、笑い合う。
「所で、なんでさとはOKしてくれたの?」
「尚格好良いし、皆に優しいし、私にも、話しかけてくれるし、尚こそ何で」
「さとは頭が良くて、話をしていても笑うポイントが同じだったり、後は、その目かな。透き通って深い綺麗な湖みたい。」
「なんだか、表現が詩人だね」
「はっはっ、そうだね、くさいね恥ずかしい。」
「私、尚といつも連絡取り合える様にスマホが、欲しいんだよね。何か親を納得させる方法無いかな?」
「じゃあさ、スマホは契約とか料金の問題もあるから、タブレッドだったらどうかな?ネット環境だったらメールもラインも出来るし」
「へえ、それいい考え。流石だね」
「実は、お姉ちゃんに教えてもらったんだけどね。」
「へえ、お姉さん居たんだ知らなかった。」
「今高校生だよ。」
「写真見せてよ。」
彼は、私の、隣に座ってスマホを見せてくれた
一緒に覗き込んだ瞬間顔が触れ合った。
ドキッとして、お互い目を見つめ合う。
うわーこれマンガや映画のシュチュエーションと思った瞬間。お互いの唇が重なっていた。
そのまま、お互いの舌を絡ませてのディープキス。くすぐったくて、男子の汗と混ざった様な匂い。脳内には幸福感が満ちる。
初キッスには期待していたが、想像以上のものだった。彼との特別なつながりを持てた感覚も嬉しい。
そのまま、2人で、手をつないで、頭を寄せ合い、話を続ける。
「お姉さん綺麗だね。」
「さとの友達の佳奈ちゃんに似てない?」
「あ~言われてみれば。佳奈の事気になる?」
「さとの友達だから気にはなるよ。恋愛とかじゃなくて、さとの幸せの為には友達も、必要でしょ?」
「ありがとう、尚って本当優しいね。」
私は、自分からキスをした。
彼の手を取ると、私の胸に手を導いた。
「さと、やわらかい」
彼の手が、胸を優しく撫でる。乳首を押す様に触られた時、「あっ!」と声が出てしまった。
パンツが濡れてしまう感覚も初めてだ。
彼も私の手を、彼のパンツの中に導く。
固やわらかい不思議な物体だ。
優しく撫でてみるビクンと動く。
「さと、ごめん、実は今日は準備が出来てない。」
私はその言葉に冷静さを取り戻す。
「うん今日はここまでだね」
「俺ってダサいな」
「そんな事ないよ、私達の関係を大切に思ってくれているからでしょ?」
また、2人は、ほほ笑みあいキスをした。
「さと、タブレッドは中古だと安く手に入るから、今度見に行こう。」
「そうだね、尚の写真もタブレッドで撮りたいし」
気が付くともう5時になる。
「そろそろ、皆帰って来るし行くね。」
私は、尚の家を後にした。
尚君や佳奈もスマホを持っているので、なんとか両親を説得しなければ。
しかし、彼氏が出来たからスマホが欲しい。なんて事を言おうものなら、父が敵にまわるだろうから、両親には彼氏の事は、内緒する。
また、学校の友人達にも、内緒にしておこうかと尚君と打ち合わせ済みなのだ。
私は、尚君ファンに目の敵にされる事が想像できたから私からのお願いで了解してもらったのだ。
夏休みが明けたら、教室で彼と一緒にいる時にどう言う態度と距離感でいれば良いのだろう。
そんな心配をしているのだった。
それにしても、彼の事ばかり考えてしまう。
会えない時間が、不安になる。
連絡手段が家電なのは耐えられない、どうすれば、スマホがゲット出来るだろう。
夏休みも終盤、いつもの様に、図書室に向かう。
彼から、サッカー部のスケジュールは渡されているので、練習後には、会う約束だ。
今日は、彼の為にスポーツドリンクを凍らして持ってきた。渡して上げたい。
図書室で、時間を待っていると、ヒロ君がいた。
気まずい。あの日以来、お互い避けていた…気がする。ヒロ君がこちらに気付く。
「さとみさん、おはよう。」
「あっ、おはよう。」
「ずっと話せてなかったね。」
「うん」
「また、話したり出来るかな?」
「えっ、」
私は、困惑の表情が、浮かんだのだと思う。
「あっ、ごめん。そうだよね。」
「ううん…」
「素顔も良いね。」
「ありがとう」
そう言うと、ヒロ君は、荷物をまとめ帰ってしまった。なんて上手く行かないんだろう。
彼氏がいると言う思いが、彼以外の男性への態度をよそよそしくさせたのだと思う。ヒロ君には悪い。傷つけたくは無いのに。
私は、早く尚君に会いたくなった。
昼のチャイムが鳴ると、サッカー部の上がって来るあたりを歩く。
お互いが気付く。駆け寄ってくる彼。
「今日は、家に来れる?」
彼からの誘い。周りの目もあるので、会話は最低限。時間だけ決めて。ドリンクを渡し、早々に帰った。待ち遠しい。早く彼に、触れたい。
家に帰るとシャワーを浴びて出かけた。
彼の家は、新しい住宅街にあり、似た様な一軒家が立ち並び、風景が変わらないので迷ってしまう。彼は家の外に出て待っていてくれた。
「やあ、いらっしゃいませ」
「ありがとう、お邪魔します」
彼の家は、玄関周りがキレイに掃除されていて、クルマ2台分の駐車スペースと、庭には芝生が生えていた。家の中は、彼と同じ匂いがした。
彼の部屋は8畳の広さの洋室、シンプルな白い壁紙で、日当たりが良い。学習机、ベッド、本棚がありウォークインクローゼットに服が収納されていた。クリスティアーノ・ロナウドのポスターが飾ってあった。
「椅子がなくてさ、ベットに座って」
「うん、ありがとう」
彼は学習机の椅子に、腰をかける。
「さとみちゃん、2人の時は、さとって呼んでいい?」
「うん、じゃあ私は、尚って呼びたい。」
「いいね、学校では今まで通りの接し方でいられるかな?」
2人で、笑い合う。
「所で、なんでさとはOKしてくれたの?」
「尚格好良いし、皆に優しいし、私にも、話しかけてくれるし、尚こそ何で」
「さとは頭が良くて、話をしていても笑うポイントが同じだったり、後は、その目かな。透き通って深い綺麗な湖みたい。」
「なんだか、表現が詩人だね」
「はっはっ、そうだね、くさいね恥ずかしい。」
「私、尚といつも連絡取り合える様にスマホが、欲しいんだよね。何か親を納得させる方法無いかな?」
「じゃあさ、スマホは契約とか料金の問題もあるから、タブレッドだったらどうかな?ネット環境だったらメールもラインも出来るし」
「へえ、それいい考え。流石だね」
「実は、お姉ちゃんに教えてもらったんだけどね。」
「へえ、お姉さん居たんだ知らなかった。」
「今高校生だよ。」
「写真見せてよ。」
彼は、私の、隣に座ってスマホを見せてくれた
一緒に覗き込んだ瞬間顔が触れ合った。
ドキッとして、お互い目を見つめ合う。
うわーこれマンガや映画のシュチュエーションと思った瞬間。お互いの唇が重なっていた。
そのまま、お互いの舌を絡ませてのディープキス。くすぐったくて、男子の汗と混ざった様な匂い。脳内には幸福感が満ちる。
初キッスには期待していたが、想像以上のものだった。彼との特別なつながりを持てた感覚も嬉しい。
そのまま、2人で、手をつないで、頭を寄せ合い、話を続ける。
「お姉さん綺麗だね。」
「さとの友達の佳奈ちゃんに似てない?」
「あ~言われてみれば。佳奈の事気になる?」
「さとの友達だから気にはなるよ。恋愛とかじゃなくて、さとの幸せの為には友達も、必要でしょ?」
「ありがとう、尚って本当優しいね。」
私は、自分からキスをした。
彼の手を取ると、私の胸に手を導いた。
「さと、やわらかい」
彼の手が、胸を優しく撫でる。乳首を押す様に触られた時、「あっ!」と声が出てしまった。
パンツが濡れてしまう感覚も初めてだ。
彼も私の手を、彼のパンツの中に導く。
固やわらかい不思議な物体だ。
優しく撫でてみるビクンと動く。
「さと、ごめん、実は今日は準備が出来てない。」
私はその言葉に冷静さを取り戻す。
「うん今日はここまでだね」
「俺ってダサいな」
「そんな事ないよ、私達の関係を大切に思ってくれているからでしょ?」
また、2人は、ほほ笑みあいキスをした。
「さと、タブレッドは中古だと安く手に入るから、今度見に行こう。」
「そうだね、尚の写真もタブレッドで撮りたいし」
気が付くともう5時になる。
「そろそろ、皆帰って来るし行くね。」
私は、尚の家を後にした。
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