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何度も繰り返される日常。
しおりを挟む屋敷の外から聞こえる鐘の音が鳴り響くと同時に屋敷のドアがノックされる。
何度目かしら。彼らに元気な振りをするのは。当時のわたしは、こんなにも辛い思いをするだなんて思わなかったのかしら。
「朝早くに失礼します。国王様が開拓する土地に関してミッシェル家の意見を求めたいと申しております。一緒に来て頂けますか?」
重役の人物と傭兵が複数名玄関前に。
お堅い人達は、わたしの顔色を見ても見て見ぬふりをした。
限界が近かったわたしは、内側から来る怒りを沈めて身支度をする。
「あの人、旦那様に弄ばれてるらしいぞ」
一人の傭兵が馬車の裏側でヒソヒソと話す声が聞こえる。
「ちょっとお前……」
馬車に乗り込む際にチラッと見えた二人と目が合った。悪びれた様子見せる彼と可哀想に見る彼を見て、わたしはどんな顔をしたらいいのか分からなかった。
「大丈夫ですよ。お嬢様。傭兵の言葉は、あまり気にとめないでください。彼らには僕から後で言い付けときますから」
幼い頃から付き人として雇われてる彼に余計なお世話をかかせてしまった自分に虚しくなってゆらゆらと揺れる馬車の窓から見える畑をぼーっと眺める。
もう、彼とは婚約当初から会話すらまともにしてないのよ。と彼に伝えれば解放されるのだろうか。
……やっぱり、傍を文句を言わずに付いてきてくれる彼に対して迷惑を掛ける訳にはいけませんわ。
そうだわ。今日の招集で彼が婚約して無いものとして扱われてるわたしをどう思ってるのか確かめるいいチャンスだわ。
わたしの事を本当はどう思ってるのか。
大切だと感じてるのか。
他の娘と浮気してるのをどう思ってるのか。
次期、当主が大々的に決まるまでに確かめる必要があるわ。それに、平民だった彼がこのままわたしの力を借りずにやって行くなんて無理だもの。
決意を固めると馬車からの大いなる一歩を踏み出した。
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