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星空を見上げて乾杯しよう!
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私とトトとテテは厨房で休湯日にあるものを備え付けた。調理場の料理長、スタッフ達は見守る。
『こ、これが!!』
「そうよ」
声を揃える彼らにこっくりと私は頷いた。
「これがあれば楽々なのだーっ!」
「はかどるのだっ!」
スタッフ達……主に入ったばかりの若い見習いたちはトトとテテのことを救世主のようにみつめる。
「色々改善していたら遅くなったけど!これぞ厨房の味方!食洗機よ!」
ババーンと効果音が流れそうな紹介におおーっ!と盛り上がる。
「洗ってくれるんですか!?」
「ちょ、ちょっと使ってみていいですか!?」
皿洗いする見習いの料理人達は喜々として稼働させてみている。そのうち家庭用もリリースする予定。
盛り上がる厨房をトトとテテと後にして初夏の道を歩く。昨夜、雨が降ったのか、木々や葉が濡れていて、朝日を浴びてキラキラと光が反射する。
「二人共、朝早くからごめんね。ありがとう」
トトとテテは首を振る。
「研究していると時間など関係ないのだ」
「気づくと朝というのはよくあるのだ」
そこまでなにかに夢中になるとはとても楽しいことだろう。少し羨ましく感じる。
「セイラはどこいくのだ?」
「今から、田んぼを見てくるわ」
あー、お米!と二人は声をハモらせた。私が収穫を心待ちにしているのを知っているので、うまくいくといいのだーと笑って手を振って行った。
私は一度屋敷に戻り、自転車に乗るとペダルを漕いで行く。自転車は便利だけど、いまいち他の人には受け入れられない……練習がけっこういるからだろう。
「うわぁ!」
思わず歓声をあげてしまった。
青々とした稲がざぁっと風に揺れる。まだ稲の長さこそ短いが等間隔で植えた苗は芸術的だ。これは日本の景色。懐かしさで胸がいっぱいになる。
気づくと頬に涙……何故泣けるのかはわからなかった。この世界が嫌ではない。帰りたいのとも違う。どちらもどちらの良さがあるし、好きだと思う。
数年前までは私にとって、この世界は寂しくて暗いものだったけど、今は違う。郷愁というものかもしれない。そう風に揺れる青田を見て思う。
私はあぜ道の方へぴょんと渡り、しゃがんでそばで眺める。稲についた水滴はまるで涙のようで、そっと指で弾いて落とす。
「お嬢様?」
トーマスの声がした。
「あ……この田んぼはすごいわね!ほんとに!!素晴らしいわ」
泣いていたことがバレないようにそっと涙を拭いてから振り返る。
「いえいえ、まだ難しいです。収穫まで漕ぎつけられると良いのですが。朝早くからどうしたんです?」
「田んぼの様子が見たくなって。この景色嫌いじゃないのよ。最初だから失敗してもいいのよ。でもありがとう素敵な景色見れたわ」
「お嬢様……なにか悩みでもありましたら、お話ください」
泣いていたのがバレたー!
「え!?ち、違うのよ?悲しい涙ではなくて……」
トーマスは心配そうに言う。
「お嬢様は我慢してしまうところが小さい頃からお有りです。トーマスでは力になれることは少ないですが、話だけは聞くことができますからね!」
フフッと私は笑う。
「小さい頃からそうだったわよね。薬草畑で話を聞いてくれたり、温室で花を切りながら花束を作ってくれたり。懐かしいわ」
「お嬢様は随分変わりましたよ。笑ったり怒ったり……」
「そうね。今もこの田んぼがあまりに綺麗で感動したのよ。そんな涙を流すこと今まで無かったわね」
自転車に乗って、もうひとっ走りしてこよう。トーマスはお気をつけてー!と見送ってくれた。
街の図書館へ行く。ベントが建ててくれたもので、赤茶色の建物が目印となっている。
街の人達もよく利用しているようだ。入るとすぐ目につくところに新刊入りました!と書かれ、本が置かれている。
どれを読もうかと私も物色する。
屋敷にも本は大量にあり、図書館と言っても良いレベルだ。私も買ったりしていて、本は増え続けており、読了後は図書館に寄付することもある。
でも図書館の雰囲気が好きだ。学園の時もちょっとした逃げ場所でもあり気に行った場所でもあった。
テーブルのところで勉強する少年や母親と娘一緒に絵本を手にする子ども。分厚い歴史小説を手にする老夫婦。
「あ!領主様こんにちはー」
「こんにちは」
ニコニコと挨拶していく人や頭を下げ、会釈する人がいる。
私も数冊借りて図書館を出る。自転車のかごにいれて、キコキコ漕いでいく。
初夏のアイスクリーム屋は繁盛していた。サニーちゃんのお楽しみBOXの何種類も入っているものを選ぶ。
屋敷の皆に差し入れにしよう。
「セイラさまー!」
「あっ!カミロちょうどよかったわ。アイスクリームどう?」
学校帰りのカミロと出会う。
「やったー!」
無邪気に笑ってアイスクリームをもらうと食べながら帰る。
「学校楽しい?」
「すっごく楽しいよ!文字も読めるようになったんだよ」
「へぇ!早いのね!すごいじゃないの」
褒められて、へへっと照れ笑いする。文字が読めるようになった、このくらいの時が一番勉強楽しかった気がする……このくらいの時は私なにしてた?……あれ?エスマブル学園に入る前の記憶は……どうだった?
「セイラ様は学校楽しかったですか?」
考え込む私にカミロは尋ねる。
「うーん、楽しかったかな?学ぶことは嫌いでは無かったかなぁ……」
そっかーとカミロは溶け出したアイスクリームを慌てて食べる。おっと!私もだわ。
「じゃあね。私もアイスクリーム届けないと溶けちゃうわ。学校頑張ってね!」
はーいと手を振るカミロ。幸せそうにアイスクリームを食べている。
私は自転車を漕ぎつつ記憶の端を辿る。前世の記憶が曖昧なのは仕方ないだろうけど、さすがに現世の記憶はあるだろう。……母が亡くなった後、エスマブル学園に入るまでの記憶が抜け落ちている気がする。
ベッカー家の人が母が亡くなった時、父を怒鳴り……そうだ。それは覚えている。祖父が学園に連れていってくれたことも覚えている。
……屋敷で過ごしていたのよね?自問自答しても答えは返ってこないし、わざわざバシュレ家に聞くこともしたくない。まぁ、いいかと頭の隅に追いやる。
私は危うく溶けかけたアイスクリームを冷凍庫に入れて、みんなで食べてねーと声をかけ、休日中の旅館へ急ぐ。
よしよし……届いてるわ。箱の数々を見てニヤリとした。すべてを上の階の広い庭となっているテラスへ運ぶ。
紐についた提灯を伸ばしてつけていく。
「おいっ!またウロチョロウロチョロと!やっと捕まえたー!」
前にもこんなことあったなー。デジャヴ。リヴィオは汗をかきながらやってきた。
「追いついた……。おまえなー!行き先を言っていけとあれほどいっただろ!?これなんだ?」
「皆にサプライズしようと思ったのに……リヴィオにバレるとはね」
飾り付けをし、焼き鳥用のコンロを設置。あとは飲み物用の氷やグラスに……指を折ってチェックする。
「いや、オレも手伝う!それはオレが持つ!」
ビールの大樽を持とうとしたところを止められる。
「日頃の感謝を込めて、外で宴会をしようと思ったの。夏の限定『ビアガーデン』をしようと思ったのよ」
「ビアガーデン?」
「外で飲んだり食べたりするのよ。星空の下で楽しそうじゃない?」
私の話を聞いて、ニヤッと楽しげに笑うリヴィオ。
「次から次へとおもしろいこと考えるな。でもオレか執事のクロウかメイド長か……誰でもいいから、行き先は伝えていけよ」
「心配症ね。私が狙われることは……」
「過去にあっただろーが」
はい……すいませんと大人しく謝って頷いた。
リヴィオがビールを配置している間に、私は椅子やテーブルを並べた。簡易のもので軽く、折りたたみ式の物を家具職人に作ってもらった。これは便利!
夜になって、皆が集まってきた。焼き鳥の焼ける匂い、焼きそばのソースの匂いが漂う。ビールの樽から次から次へとグラスジョッキに注がれて行く。白い泡だつ飲み物が行き渡る。
皆がグラスを持ったことを確認。
「では!皆さん、日頃の感謝をこめて!かんぱーい!」
私がグラスを上に掲げると全員声を揃えて言った。
『かんぱーいっ!!』
それがスタートになって、誰もが喋り、飲み、食べだす。
冷たい炭酸が喉を潤していく。くーっ。美味しすぎる!汗をかきつつ用意したおかげで、ビールがうまーい!
あ、ちょっと親父臭かったか?
「この、茹でて塩をかけただけの豆が癖になりますね」
「ほんとだ!少し甘みも感じられる」
枝豆も好評のようだ。朝採れだ。
「ナシュレの牧場でとれたチーズもつまみに持ってきたよー!」
これもビールに合うなー!とワイワイ楽しそうにしている。
「焼き鳥焼けましたよーっ!」
焼き鳥屋さんとして私は才能あるかもしれない。炭火をパタパタ団扇で仰いでドンドン焼いていく。
夜風にお肉とタレの匂いが流れていき、もう一本!と食べたくなる。
「うまい!肉とネギがこんなにうまいとは!」
「いや……この甘辛いタレもなんとも言えませんよ」
『ビールに合う!』
皆の声がハモった。盛り上がっているようだ!
リヴィオは飲みつつもビールの残りを見て、気を利かせて、樽を追加して来てくれている。
星空の下、宴会は夜更けまで続いたのであった。
『ビアガーデン』……夏の旅館の大人のお楽しみイベントとなったのだった。
『こ、これが!!』
「そうよ」
声を揃える彼らにこっくりと私は頷いた。
「これがあれば楽々なのだーっ!」
「はかどるのだっ!」
スタッフ達……主に入ったばかりの若い見習いたちはトトとテテのことを救世主のようにみつめる。
「色々改善していたら遅くなったけど!これぞ厨房の味方!食洗機よ!」
ババーンと効果音が流れそうな紹介におおーっ!と盛り上がる。
「洗ってくれるんですか!?」
「ちょ、ちょっと使ってみていいですか!?」
皿洗いする見習いの料理人達は喜々として稼働させてみている。そのうち家庭用もリリースする予定。
盛り上がる厨房をトトとテテと後にして初夏の道を歩く。昨夜、雨が降ったのか、木々や葉が濡れていて、朝日を浴びてキラキラと光が反射する。
「二人共、朝早くからごめんね。ありがとう」
トトとテテは首を振る。
「研究していると時間など関係ないのだ」
「気づくと朝というのはよくあるのだ」
そこまでなにかに夢中になるとはとても楽しいことだろう。少し羨ましく感じる。
「セイラはどこいくのだ?」
「今から、田んぼを見てくるわ」
あー、お米!と二人は声をハモらせた。私が収穫を心待ちにしているのを知っているので、うまくいくといいのだーと笑って手を振って行った。
私は一度屋敷に戻り、自転車に乗るとペダルを漕いで行く。自転車は便利だけど、いまいち他の人には受け入れられない……練習がけっこういるからだろう。
「うわぁ!」
思わず歓声をあげてしまった。
青々とした稲がざぁっと風に揺れる。まだ稲の長さこそ短いが等間隔で植えた苗は芸術的だ。これは日本の景色。懐かしさで胸がいっぱいになる。
気づくと頬に涙……何故泣けるのかはわからなかった。この世界が嫌ではない。帰りたいのとも違う。どちらもどちらの良さがあるし、好きだと思う。
数年前までは私にとって、この世界は寂しくて暗いものだったけど、今は違う。郷愁というものかもしれない。そう風に揺れる青田を見て思う。
私はあぜ道の方へぴょんと渡り、しゃがんでそばで眺める。稲についた水滴はまるで涙のようで、そっと指で弾いて落とす。
「お嬢様?」
トーマスの声がした。
「あ……この田んぼはすごいわね!ほんとに!!素晴らしいわ」
泣いていたことがバレないようにそっと涙を拭いてから振り返る。
「いえいえ、まだ難しいです。収穫まで漕ぎつけられると良いのですが。朝早くからどうしたんです?」
「田んぼの様子が見たくなって。この景色嫌いじゃないのよ。最初だから失敗してもいいのよ。でもありがとう素敵な景色見れたわ」
「お嬢様……なにか悩みでもありましたら、お話ください」
泣いていたのがバレたー!
「え!?ち、違うのよ?悲しい涙ではなくて……」
トーマスは心配そうに言う。
「お嬢様は我慢してしまうところが小さい頃からお有りです。トーマスでは力になれることは少ないですが、話だけは聞くことができますからね!」
フフッと私は笑う。
「小さい頃からそうだったわよね。薬草畑で話を聞いてくれたり、温室で花を切りながら花束を作ってくれたり。懐かしいわ」
「お嬢様は随分変わりましたよ。笑ったり怒ったり……」
「そうね。今もこの田んぼがあまりに綺麗で感動したのよ。そんな涙を流すこと今まで無かったわね」
自転車に乗って、もうひとっ走りしてこよう。トーマスはお気をつけてー!と見送ってくれた。
街の図書館へ行く。ベントが建ててくれたもので、赤茶色の建物が目印となっている。
街の人達もよく利用しているようだ。入るとすぐ目につくところに新刊入りました!と書かれ、本が置かれている。
どれを読もうかと私も物色する。
屋敷にも本は大量にあり、図書館と言っても良いレベルだ。私も買ったりしていて、本は増え続けており、読了後は図書館に寄付することもある。
でも図書館の雰囲気が好きだ。学園の時もちょっとした逃げ場所でもあり気に行った場所でもあった。
テーブルのところで勉強する少年や母親と娘一緒に絵本を手にする子ども。分厚い歴史小説を手にする老夫婦。
「あ!領主様こんにちはー」
「こんにちは」
ニコニコと挨拶していく人や頭を下げ、会釈する人がいる。
私も数冊借りて図書館を出る。自転車のかごにいれて、キコキコ漕いでいく。
初夏のアイスクリーム屋は繁盛していた。サニーちゃんのお楽しみBOXの何種類も入っているものを選ぶ。
屋敷の皆に差し入れにしよう。
「セイラさまー!」
「あっ!カミロちょうどよかったわ。アイスクリームどう?」
学校帰りのカミロと出会う。
「やったー!」
無邪気に笑ってアイスクリームをもらうと食べながら帰る。
「学校楽しい?」
「すっごく楽しいよ!文字も読めるようになったんだよ」
「へぇ!早いのね!すごいじゃないの」
褒められて、へへっと照れ笑いする。文字が読めるようになった、このくらいの時が一番勉強楽しかった気がする……このくらいの時は私なにしてた?……あれ?エスマブル学園に入る前の記憶は……どうだった?
「セイラ様は学校楽しかったですか?」
考え込む私にカミロは尋ねる。
「うーん、楽しかったかな?学ぶことは嫌いでは無かったかなぁ……」
そっかーとカミロは溶け出したアイスクリームを慌てて食べる。おっと!私もだわ。
「じゃあね。私もアイスクリーム届けないと溶けちゃうわ。学校頑張ってね!」
はーいと手を振るカミロ。幸せそうにアイスクリームを食べている。
私は自転車を漕ぎつつ記憶の端を辿る。前世の記憶が曖昧なのは仕方ないだろうけど、さすがに現世の記憶はあるだろう。……母が亡くなった後、エスマブル学園に入るまでの記憶が抜け落ちている気がする。
ベッカー家の人が母が亡くなった時、父を怒鳴り……そうだ。それは覚えている。祖父が学園に連れていってくれたことも覚えている。
……屋敷で過ごしていたのよね?自問自答しても答えは返ってこないし、わざわざバシュレ家に聞くこともしたくない。まぁ、いいかと頭の隅に追いやる。
私は危うく溶けかけたアイスクリームを冷凍庫に入れて、みんなで食べてねーと声をかけ、休日中の旅館へ急ぐ。
よしよし……届いてるわ。箱の数々を見てニヤリとした。すべてを上の階の広い庭となっているテラスへ運ぶ。
紐についた提灯を伸ばしてつけていく。
「おいっ!またウロチョロウロチョロと!やっと捕まえたー!」
前にもこんなことあったなー。デジャヴ。リヴィオは汗をかきながらやってきた。
「追いついた……。おまえなー!行き先を言っていけとあれほどいっただろ!?これなんだ?」
「皆にサプライズしようと思ったのに……リヴィオにバレるとはね」
飾り付けをし、焼き鳥用のコンロを設置。あとは飲み物用の氷やグラスに……指を折ってチェックする。
「いや、オレも手伝う!それはオレが持つ!」
ビールの大樽を持とうとしたところを止められる。
「日頃の感謝を込めて、外で宴会をしようと思ったの。夏の限定『ビアガーデン』をしようと思ったのよ」
「ビアガーデン?」
「外で飲んだり食べたりするのよ。星空の下で楽しそうじゃない?」
私の話を聞いて、ニヤッと楽しげに笑うリヴィオ。
「次から次へとおもしろいこと考えるな。でもオレか執事のクロウかメイド長か……誰でもいいから、行き先は伝えていけよ」
「心配症ね。私が狙われることは……」
「過去にあっただろーが」
はい……すいませんと大人しく謝って頷いた。
リヴィオがビールを配置している間に、私は椅子やテーブルを並べた。簡易のもので軽く、折りたたみ式の物を家具職人に作ってもらった。これは便利!
夜になって、皆が集まってきた。焼き鳥の焼ける匂い、焼きそばのソースの匂いが漂う。ビールの樽から次から次へとグラスジョッキに注がれて行く。白い泡だつ飲み物が行き渡る。
皆がグラスを持ったことを確認。
「では!皆さん、日頃の感謝をこめて!かんぱーい!」
私がグラスを上に掲げると全員声を揃えて言った。
『かんぱーいっ!!』
それがスタートになって、誰もが喋り、飲み、食べだす。
冷たい炭酸が喉を潤していく。くーっ。美味しすぎる!汗をかきつつ用意したおかげで、ビールがうまーい!
あ、ちょっと親父臭かったか?
「この、茹でて塩をかけただけの豆が癖になりますね」
「ほんとだ!少し甘みも感じられる」
枝豆も好評のようだ。朝採れだ。
「ナシュレの牧場でとれたチーズもつまみに持ってきたよー!」
これもビールに合うなー!とワイワイ楽しそうにしている。
「焼き鳥焼けましたよーっ!」
焼き鳥屋さんとして私は才能あるかもしれない。炭火をパタパタ団扇で仰いでドンドン焼いていく。
夜風にお肉とタレの匂いが流れていき、もう一本!と食べたくなる。
「うまい!肉とネギがこんなにうまいとは!」
「いや……この甘辛いタレもなんとも言えませんよ」
『ビールに合う!』
皆の声がハモった。盛り上がっているようだ!
リヴィオは飲みつつもビールの残りを見て、気を利かせて、樽を追加して来てくれている。
星空の下、宴会は夜更けまで続いたのであった。
『ビアガーデン』……夏の旅館の大人のお楽しみイベントとなったのだった。
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