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【おそろいの少女達】
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二人の少女のお客様が来た。
真っ直ぐな髪は同じ栗色の髪をしていて、胸元におそろいのハートのネックレス、ドレスもおそろいの淡いピンクの可愛い色。
まるで双子のようだが、顔を見ると違うことがわかる。
「仲良しなんですね」
お部屋に案内しながら、そう言うと二人の少女は嬉しい顔をした。
「あたし達!小さい頃から一緒でとーーっても仲良しなんです」
「ドレスもネックレスもオーダーメイドのおそろいなのよね!」
キャッキャッ!と楽しげに顔を見合わせている。あどけない二人に私もなんとなく楽しい気持ちにさせられた。
夕食の時も高い笑い声が聞こえ、本当に楽しそうだった。
「もー!お風呂に2回行ったの~」
「ハーブの石けんを買って帰る~!すごく良い香りで気に入っちゃった~」
お酒も入り、フワフワとした口調で私にそう言う。楽しんで頂けているようで、良かったですとお酒を注ぎながら私は笑う。
とても楽しんでいたはずだったのに………。
朝になり、彼女達の担当のスタッフが困ったように言う。喧嘩してるようです……と。
私は顔を出すと、朝食を目の前にして頬を膨らませている。不機嫌そうだ。
「朝食になにか不都合がありましたか?」
パッと二人同時にこちらを向く。
「い、いいえ……」
「大丈夫です」
空気がとても重い。沈黙の中、朝食を食べている。何が原因だったのだろうか?部屋係のスタッフも昨夜は大丈夫だったんですが、わからなくてとお手上げらしい。
今日はこのままチェックアウトだけど……せっかく来て頂いたのに、残念すぎる。
「今日は何かご予定ありますか?」
「ご飯が済んだら帰るわ」
一人の少女がツンとした感じで答える。
「苺、お好きではありませんか?観光の予定がなく、時間がお有りでしたら、私に付き合いませんか?」
『え!?いちご!?』
驚く少女達に私はニコニコしながら頷く。そう苺狩り。
畑に甘酸っぱい苺の香りがする。庭師のトーマスの知り合いの苺農家さんが、そろそろ苺の時期も終わってきたから、好きなだけ摘むと良いと言ってくれたので、ウキウキしつつやって来た。
いっぱい摘んだらイチゴジャムも良いわね。
口に一つ早速放り込んでみると、甘くて少し酸っぱいような味が広がる。摘みたてのイチゴは香りも強くて美味しい!
さて!と、みんなに声をかける。
「天気も良いし、終わったら、外でお弁当にしましょ!」
「楽しみなのだー!」
「いっぱい摘むのだ!」
おそろいの帽子をかぶったトトとテテが張り切ってカゴを持つ。
「妾はそのへんで昼寝しておるわ」
アオは青々とした短い草のところに転がり、暖かい日差しの中でゴロンゴロンしている。
「……どうみても猫なのだ」
「疑わしくなるのだ」
トトが呆れたように言う。テテも肩をすくめている。本物なんたけど、今は確かに威厳ゼロ。
トトとテテに神様は本物かどうか疑われている。
二人の少女はポカンとしていた。私は畑にいらっしゃいと手招きする。
「す、すっごく可愛い!!」
トトとテテが苺を摘みつつ口に入れている。その姿を指差す。
え?苺をモゴモゴと食べてるトトとテテが?
「何なの!?双子なの!?可愛すぎる!!」
フルフルと震えている少女達。トトとテテはお構いなしにイチゴ畑で味見をしている。
摘むより食べるほうが多いわよと注意したくなる。
「ホンモノってこういうことなのね」
「あたし達、ニセモノよね」
えーっと?なんの話だろう?
「どうしたんですか?」
困惑気味の私の問いにププッと二人のおそろい好きの少女は笑った。
「朝、この子だけバーバラの限定のネックレスつけてたんです。それで喧嘩になっちゃって」
「でもそこの双子見ていたら、あたし達、可愛いよねって自信あったのに、無くなっちゃったわ」
フォスター家の双子のトトとテテはその可愛さで社交界でも有名だ。天才発明家なのだーという性格は置いといて……。
「確かにトトとテテは可愛いですけど、あなた方もとても可愛いと思いますけど……」
わかってないわねぇと首を二人から振られる私。
「バカらしくなっちゃった!ごめんね」
「ううん。あたしこそ!イチゴ、摘もう!」
二人は苺畑へ入っていった。
………わ、わからない。思考の流れが読めないっ!私は困惑する。
トトとテテがセイラ、さぼらずに摘むのだー!と呼ぶ。
苺畑は太陽に照らされて、さらにムアッとした甘い香りがたってくる。
お揃いの少女達は楽しげにキャアキャア言いながらイチゴを食べたり摘んだりしているのだった。
イチゴは大量に収穫できた。その後の余談であるが……。
「何飲んでるの?」
リヴィオが美味いーと言いながら飲んでいる。私が、尋ねるとニヤリと笑った。
「自作のいちごオ・レだ!」
「え!?いいなぁ。私も飲みたいな」
そうだった。お祖父様のレシピノートを思い出した。シンヤ君も食べ物の研究をしていた。リヴィオはその記憶を持っている。
「良いぞ!作ってやるよ。オレ、自販機でよく買っていたんだ」
そう言えば高校の自販機にあったなぁと思い出す。意外と可愛い飲み物好きなのねとクスッと笑ってしまう。
作ってくれたいちごオ・レは甘くてまろやかで美味しかった。
自販機に新しい飲み物が登場したのだった。
真っ直ぐな髪は同じ栗色の髪をしていて、胸元におそろいのハートのネックレス、ドレスもおそろいの淡いピンクの可愛い色。
まるで双子のようだが、顔を見ると違うことがわかる。
「仲良しなんですね」
お部屋に案内しながら、そう言うと二人の少女は嬉しい顔をした。
「あたし達!小さい頃から一緒でとーーっても仲良しなんです」
「ドレスもネックレスもオーダーメイドのおそろいなのよね!」
キャッキャッ!と楽しげに顔を見合わせている。あどけない二人に私もなんとなく楽しい気持ちにさせられた。
夕食の時も高い笑い声が聞こえ、本当に楽しそうだった。
「もー!お風呂に2回行ったの~」
「ハーブの石けんを買って帰る~!すごく良い香りで気に入っちゃった~」
お酒も入り、フワフワとした口調で私にそう言う。楽しんで頂けているようで、良かったですとお酒を注ぎながら私は笑う。
とても楽しんでいたはずだったのに………。
朝になり、彼女達の担当のスタッフが困ったように言う。喧嘩してるようです……と。
私は顔を出すと、朝食を目の前にして頬を膨らませている。不機嫌そうだ。
「朝食になにか不都合がありましたか?」
パッと二人同時にこちらを向く。
「い、いいえ……」
「大丈夫です」
空気がとても重い。沈黙の中、朝食を食べている。何が原因だったのだろうか?部屋係のスタッフも昨夜は大丈夫だったんですが、わからなくてとお手上げらしい。
今日はこのままチェックアウトだけど……せっかく来て頂いたのに、残念すぎる。
「今日は何かご予定ありますか?」
「ご飯が済んだら帰るわ」
一人の少女がツンとした感じで答える。
「苺、お好きではありませんか?観光の予定がなく、時間がお有りでしたら、私に付き合いませんか?」
『え!?いちご!?』
驚く少女達に私はニコニコしながら頷く。そう苺狩り。
畑に甘酸っぱい苺の香りがする。庭師のトーマスの知り合いの苺農家さんが、そろそろ苺の時期も終わってきたから、好きなだけ摘むと良いと言ってくれたので、ウキウキしつつやって来た。
いっぱい摘んだらイチゴジャムも良いわね。
口に一つ早速放り込んでみると、甘くて少し酸っぱいような味が広がる。摘みたてのイチゴは香りも強くて美味しい!
さて!と、みんなに声をかける。
「天気も良いし、終わったら、外でお弁当にしましょ!」
「楽しみなのだー!」
「いっぱい摘むのだ!」
おそろいの帽子をかぶったトトとテテが張り切ってカゴを持つ。
「妾はそのへんで昼寝しておるわ」
アオは青々とした短い草のところに転がり、暖かい日差しの中でゴロンゴロンしている。
「……どうみても猫なのだ」
「疑わしくなるのだ」
トトが呆れたように言う。テテも肩をすくめている。本物なんたけど、今は確かに威厳ゼロ。
トトとテテに神様は本物かどうか疑われている。
二人の少女はポカンとしていた。私は畑にいらっしゃいと手招きする。
「す、すっごく可愛い!!」
トトとテテが苺を摘みつつ口に入れている。その姿を指差す。
え?苺をモゴモゴと食べてるトトとテテが?
「何なの!?双子なの!?可愛すぎる!!」
フルフルと震えている少女達。トトとテテはお構いなしにイチゴ畑で味見をしている。
摘むより食べるほうが多いわよと注意したくなる。
「ホンモノってこういうことなのね」
「あたし達、ニセモノよね」
えーっと?なんの話だろう?
「どうしたんですか?」
困惑気味の私の問いにププッと二人のおそろい好きの少女は笑った。
「朝、この子だけバーバラの限定のネックレスつけてたんです。それで喧嘩になっちゃって」
「でもそこの双子見ていたら、あたし達、可愛いよねって自信あったのに、無くなっちゃったわ」
フォスター家の双子のトトとテテはその可愛さで社交界でも有名だ。天才発明家なのだーという性格は置いといて……。
「確かにトトとテテは可愛いですけど、あなた方もとても可愛いと思いますけど……」
わかってないわねぇと首を二人から振られる私。
「バカらしくなっちゃった!ごめんね」
「ううん。あたしこそ!イチゴ、摘もう!」
二人は苺畑へ入っていった。
………わ、わからない。思考の流れが読めないっ!私は困惑する。
トトとテテがセイラ、さぼらずに摘むのだー!と呼ぶ。
苺畑は太陽に照らされて、さらにムアッとした甘い香りがたってくる。
お揃いの少女達は楽しげにキャアキャア言いながらイチゴを食べたり摘んだりしているのだった。
イチゴは大量に収穫できた。その後の余談であるが……。
「何飲んでるの?」
リヴィオが美味いーと言いながら飲んでいる。私が、尋ねるとニヤリと笑った。
「自作のいちごオ・レだ!」
「え!?いいなぁ。私も飲みたいな」
そうだった。お祖父様のレシピノートを思い出した。シンヤ君も食べ物の研究をしていた。リヴィオはその記憶を持っている。
「良いぞ!作ってやるよ。オレ、自販機でよく買っていたんだ」
そう言えば高校の自販機にあったなぁと思い出す。意外と可愛い飲み物好きなのねとクスッと笑ってしまう。
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