10 / 21
試されるときのアップルパイ
しおりを挟む
『黒い薔薇!!』
魔王様とサシャとルドルフ。3人の声が重なった。
「無意識なのかあたしの力だったのか……何が起きたかわからないの。でも人食い鬼を動けなくしちゃって……気になるから見てきたいの!」
まさかの鬼殺ししちゃったのかな?大丈夫だったかな!?と心配になる。
魔王様が呆れたように言う。
「おまえ、自分が喰われそうになったことわかってんのか!?よくもその相手の身を心配できるな!?」
「ええええ!?なんか悪い気がして……」
額に手を当てる魔王様。呆れるサシャ。ルドルフすら助け舟を出さない。
「放っておけ!それより片付けねばならない問題がある。クーザイン家は来たか?」
仕事モードになる魔王様。
サシャは待たせてありますと返事をした。
お仕事中の魔王様はとても格好いい!ビシッと言葉を発する姿とかキリッとした黒曜石の目にウットリしてしまう。
「なに、ボケーっとしてる?おまえも役目があるんたぞ?」
「へっ?あたし?」
「そうだ。今から6家門の1つクーザイン家の者達と会う。なにか茶菓子を作ってこい」
かしこまりました!とあたしは快諾したが……何にしよう?
かごにはリンゴ。品種は紅玉。作ろうと思っていたものがあったんだった。魔王様に食べてもらうためであったが、お客様と一緒に食べてもらえればいい。
リンゴとグラニュー糖を鍋に入れて甘く煮詰めていく。フワンと甘いリンゴの匂いがする。シナモンを少し効かせても美味しいかな。トロリとさせて、型にいれたパイ生地のところへ入れる。
「アミアミになるようにっと……」
冷凍パイシートは時間無いときに強い味方!手間をなにげに省いてすいません。時間があまりない。オーブンに入れて焼く。アップルパイの香りが部屋中にする。
「いい匂いだねー」
「もう一つ作るから、一緒に食べましょ。アイスクリームを添えても美味しいのよ」
「それ最高!!」
ルドルフがピョンピョン跳ねる。魔王様の使い魔と忘れるほどの可愛さ。
サシャが顔を出して持っていくかと思いきや……。
「マナが持っていってください」
そう言われて、お茶とアップルパイをワゴンで運ぶ。
偉い人なんじゃないのー!?少し緊張しながら扉をノックする。入れと魔王様の声がした。
「失礼します。お茶菓子をお持ちしました」
視線があたしに集まる。思っていたよりも人が多い!座っているのは一人だけ。立っている人の中にはアナベルもいた。
代表者っぽい座っている人物があたしを震える指でさした。
「この娘が……?」
魔王様は頬杖をついて、傲岸不遜な笑みを浮かべた。
「マナが作ったお菓子だ。お前たちは食えるか?事前にクーザイン家が来ることを話しておいた。そして作らせた」
ざわりとその場がざわめく。
何のざわめき?あたしはわけがわからないままアップルパイを切り分ける。
「えーと、何等分ですか?」
「クーザイン家の当主とアナベルの分を皿にくれ」
あたしは内心ムッとした……魔王様のために作ったものでもあるのに。しかし逆らうことはせず、かしこまりましたと切り分けていく。トロッとしたりんごが見える。
「食え」
一言だけ発する魔王様。
フォークをあたしはどうぞーと渡す。あたしの目をジッとみるお客様とアナベル。
……えーと、なんでこんな緊張感あるお茶会なのかな?
フォークと皿を持つ手が震えている。
アップルパイをそんなふうに食べる人はいないんだけど……まさか?
面白そうに魔王様は二人を眺めている。その後ろのサシャが酷薄な笑みを浮かべている。
カシャン!とテーブルに置かれるアップルパイのお皿。
「お、お許しください!!アナベル!おまえも頭を下げよ!」
「も、申し訳ございませんでした!」
土下座!?バッと二人が顔色を変えて床に這うように頭を下げた。
「許すわけがないだろう?その命を持って償え。オレに刃を向けたということだぞ」
立ち上がる魔王様。サシャが帯剣していた剣に手をかける。
きゃああああ!と悲鳴をあげる。助けてください!と叫ぶ声。その声を気分良さげに聞く魔王様。ニヤリと笑って力を伸ばした手に込める。
「ま、待って!魔王様っ!!」
ガシッと腕に飛びつく。目を見開く魔王様。
「何を……する!?」
状況が読めないが止めた!とは言えず……。
「とりあえずアップルパイ食べましょうっ!なんですか!?この雰囲気は!?」
「見たままだが?おまえを攫って森に放置した奴らに制裁を加えてやろうとしてるんだ」
いやいやいやいや……やりすぎでしょ!?今、全員葬ろうとしてたよね!?
「やめてくださいっ!」
「魔族の掟だ。逆らう者に容赦はしない!それにクーザイン家は……」
当主らしい者が頭を下げたまま震えながら言う。
「我らが行ったのは今回だけですっ!魔王様へ近づきたく、アナベルが婚約者になり、マナ様の存在が気になりしてしまったことでありますっ!誓って他になにかしたことはございませんっ!」
魔王様が冷たい目で見下ろして、当主に言う。
「そうか。偽りの言葉でなければ机の上の菓子を食ってみろ。今の言葉が嘘でなければ害はない」
「魔王様への忠誠を誓います!」
悲鳴を上げるように言葉を発し、まるで毒でも食べるかのように当主は意を決して、震えながらアップルパイを口にした。
「……ああ」
安堵の声。そりゃそうだろう。普通の冷凍パイシート使ったアップルパイです。
「大丈夫だったか……今後、オレに逆らうことがあれば容赦しない。一族が滅ぶと思え」
はいっ!!と何度もその場にいる者たちが礼をして出ていく。アナベルの顔は蒼白で抱えられるようにして出ていった。
「本当の黒幕はクーザイン家ではないか……」
魔王様が顎に手をやり、考えている。そのようですとサシャも肩をすくめた。
「あ、うまいな。これリンゴか?」
何事も無かったかのようにアップルパイを食べる魔王様。
「今のなんだったんです!?」
説明がほしい。一人だけ食べてる場合じゃない。
「マナに害を加えたことがなければ、今から食う菓子は毒にならず、あれば即死だと言っておいた」
「そ、そんなことにアップルパイを使わないでよっ!」
パクパク食べてる魔王様はおかわりと言ってもう一切れ食べている。
「それに……あたしは平気だったんだし……」
「だめだ。オレのそばに置いている者に手を出すことが軽んじられている証拠だろ。思い知らせる必要があった」
「魔王様の威厳にかかわりますから。今回はマナのおかけで当主の首が繋がってしまいましたね」
魔王様とサシャにそう言われる。
あたしには魔族の掟は厳しすぎるが、身を案じ、守ってくれてるのはわかった。
とりあえず感謝の気持ちを込めて、アップルパイにアイスクリーム添えてあげよう。
魔王様とサシャとルドルフ。3人の声が重なった。
「無意識なのかあたしの力だったのか……何が起きたかわからないの。でも人食い鬼を動けなくしちゃって……気になるから見てきたいの!」
まさかの鬼殺ししちゃったのかな?大丈夫だったかな!?と心配になる。
魔王様が呆れたように言う。
「おまえ、自分が喰われそうになったことわかってんのか!?よくもその相手の身を心配できるな!?」
「ええええ!?なんか悪い気がして……」
額に手を当てる魔王様。呆れるサシャ。ルドルフすら助け舟を出さない。
「放っておけ!それより片付けねばならない問題がある。クーザイン家は来たか?」
仕事モードになる魔王様。
サシャは待たせてありますと返事をした。
お仕事中の魔王様はとても格好いい!ビシッと言葉を発する姿とかキリッとした黒曜石の目にウットリしてしまう。
「なに、ボケーっとしてる?おまえも役目があるんたぞ?」
「へっ?あたし?」
「そうだ。今から6家門の1つクーザイン家の者達と会う。なにか茶菓子を作ってこい」
かしこまりました!とあたしは快諾したが……何にしよう?
かごにはリンゴ。品種は紅玉。作ろうと思っていたものがあったんだった。魔王様に食べてもらうためであったが、お客様と一緒に食べてもらえればいい。
リンゴとグラニュー糖を鍋に入れて甘く煮詰めていく。フワンと甘いリンゴの匂いがする。シナモンを少し効かせても美味しいかな。トロリとさせて、型にいれたパイ生地のところへ入れる。
「アミアミになるようにっと……」
冷凍パイシートは時間無いときに強い味方!手間をなにげに省いてすいません。時間があまりない。オーブンに入れて焼く。アップルパイの香りが部屋中にする。
「いい匂いだねー」
「もう一つ作るから、一緒に食べましょ。アイスクリームを添えても美味しいのよ」
「それ最高!!」
ルドルフがピョンピョン跳ねる。魔王様の使い魔と忘れるほどの可愛さ。
サシャが顔を出して持っていくかと思いきや……。
「マナが持っていってください」
そう言われて、お茶とアップルパイをワゴンで運ぶ。
偉い人なんじゃないのー!?少し緊張しながら扉をノックする。入れと魔王様の声がした。
「失礼します。お茶菓子をお持ちしました」
視線があたしに集まる。思っていたよりも人が多い!座っているのは一人だけ。立っている人の中にはアナベルもいた。
代表者っぽい座っている人物があたしを震える指でさした。
「この娘が……?」
魔王様は頬杖をついて、傲岸不遜な笑みを浮かべた。
「マナが作ったお菓子だ。お前たちは食えるか?事前にクーザイン家が来ることを話しておいた。そして作らせた」
ざわりとその場がざわめく。
何のざわめき?あたしはわけがわからないままアップルパイを切り分ける。
「えーと、何等分ですか?」
「クーザイン家の当主とアナベルの分を皿にくれ」
あたしは内心ムッとした……魔王様のために作ったものでもあるのに。しかし逆らうことはせず、かしこまりましたと切り分けていく。トロッとしたりんごが見える。
「食え」
一言だけ発する魔王様。
フォークをあたしはどうぞーと渡す。あたしの目をジッとみるお客様とアナベル。
……えーと、なんでこんな緊張感あるお茶会なのかな?
フォークと皿を持つ手が震えている。
アップルパイをそんなふうに食べる人はいないんだけど……まさか?
面白そうに魔王様は二人を眺めている。その後ろのサシャが酷薄な笑みを浮かべている。
カシャン!とテーブルに置かれるアップルパイのお皿。
「お、お許しください!!アナベル!おまえも頭を下げよ!」
「も、申し訳ございませんでした!」
土下座!?バッと二人が顔色を変えて床に這うように頭を下げた。
「許すわけがないだろう?その命を持って償え。オレに刃を向けたということだぞ」
立ち上がる魔王様。サシャが帯剣していた剣に手をかける。
きゃああああ!と悲鳴をあげる。助けてください!と叫ぶ声。その声を気分良さげに聞く魔王様。ニヤリと笑って力を伸ばした手に込める。
「ま、待って!魔王様っ!!」
ガシッと腕に飛びつく。目を見開く魔王様。
「何を……する!?」
状況が読めないが止めた!とは言えず……。
「とりあえずアップルパイ食べましょうっ!なんですか!?この雰囲気は!?」
「見たままだが?おまえを攫って森に放置した奴らに制裁を加えてやろうとしてるんだ」
いやいやいやいや……やりすぎでしょ!?今、全員葬ろうとしてたよね!?
「やめてくださいっ!」
「魔族の掟だ。逆らう者に容赦はしない!それにクーザイン家は……」
当主らしい者が頭を下げたまま震えながら言う。
「我らが行ったのは今回だけですっ!魔王様へ近づきたく、アナベルが婚約者になり、マナ様の存在が気になりしてしまったことでありますっ!誓って他になにかしたことはございませんっ!」
魔王様が冷たい目で見下ろして、当主に言う。
「そうか。偽りの言葉でなければ机の上の菓子を食ってみろ。今の言葉が嘘でなければ害はない」
「魔王様への忠誠を誓います!」
悲鳴を上げるように言葉を発し、まるで毒でも食べるかのように当主は意を決して、震えながらアップルパイを口にした。
「……ああ」
安堵の声。そりゃそうだろう。普通の冷凍パイシート使ったアップルパイです。
「大丈夫だったか……今後、オレに逆らうことがあれば容赦しない。一族が滅ぶと思え」
はいっ!!と何度もその場にいる者たちが礼をして出ていく。アナベルの顔は蒼白で抱えられるようにして出ていった。
「本当の黒幕はクーザイン家ではないか……」
魔王様が顎に手をやり、考えている。そのようですとサシャも肩をすくめた。
「あ、うまいな。これリンゴか?」
何事も無かったかのようにアップルパイを食べる魔王様。
「今のなんだったんです!?」
説明がほしい。一人だけ食べてる場合じゃない。
「マナに害を加えたことがなければ、今から食う菓子は毒にならず、あれば即死だと言っておいた」
「そ、そんなことにアップルパイを使わないでよっ!」
パクパク食べてる魔王様はおかわりと言ってもう一切れ食べている。
「それに……あたしは平気だったんだし……」
「だめだ。オレのそばに置いている者に手を出すことが軽んじられている証拠だろ。思い知らせる必要があった」
「魔王様の威厳にかかわりますから。今回はマナのおかけで当主の首が繋がってしまいましたね」
魔王様とサシャにそう言われる。
あたしには魔族の掟は厳しすぎるが、身を案じ、守ってくれてるのはわかった。
とりあえず感謝の気持ちを込めて、アップルパイにアイスクリーム添えてあげよう。
0
あなたにおすすめの小説
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
地味令嬢を見下した元婚約者へ──あなたの国、今日滅びますわよ
タマ マコト
ファンタジー
王都の片隅にある古びた礼拝堂で、静かに祈りと針仕事を続ける地味な令嬢イザベラ・レーン。
灰色の瞳、色褪せたドレス、目立たない声――誰もが彼女を“無害な聖女気取り”と笑った。
だが彼女の指先は、ただ布を縫っていたのではない。祈りの糸に、前世の記憶と古代詠唱を縫い込んでいた。
ある夜、王都の大広間で開かれた舞踏会。
婚約者アルトゥールは、人々の前で冷たく告げる――「君には何の価値もない」。
嘲笑の中で、イザベラはただ微笑んでいた。
その瞳の奥で、何かが静かに目覚めたことを、誰も気づかないまま。
翌朝、追放の命が下る。
砂埃舞う道を進みながら、彼女は古びた巻物の一節を指でなぞる。
――“真実を映す者、偽りを滅ぼす”
彼女は祈る。けれど、その祈りはもう神へのものではなかった。
地味令嬢と呼ばれた女が、国そのものに裁きを下す最初の一歩を踏み出す。
悪役令嬢、記憶をなくして辺境でカフェを開きます〜お忍びで通ってくる元婚約者の王子様、私はあなたのことなど知りません〜
咲月ねむと
恋愛
王子の婚約者だった公爵令嬢セレスティーナは、断罪イベントの最中、興奮のあまり階段から転げ落ち、頭を打ってしまう。目覚めた彼女は、なんと「悪役令嬢として生きてきた数年間」の記憶をすっぽりと失い、動物を愛する心優しくおっとりした本来の性格に戻っていた。
もはや王宮に居場所はないと、自ら婚約破棄を申し出て辺境の領地へ。そこで動物たちに異常に好かれる体質を活かし、もふもふの聖獣たちが集まるカフェを開店し、穏やかな日々を送り始める。
一方、セレスティーナの豹変ぶりが気になって仕方ない元婚約者の王子・アルフレッドは、身分を隠してお忍びでカフェを訪れる。別人になったかのような彼女に戸惑いながらも、次第に本当の彼女に惹かれていくが、セレスティーナは彼のことを全く覚えておらず…?
※これはかなり人を選ぶ作品です。
感想欄にもある通り、私自身も再度読み返してみて、皆様のおっしゃる通りもう少しプロットをしっかりしてればと。
それでも大丈夫って方は、ぜひ。
【本編,番外編完結】私、殺されちゃったの? 婚約者に懸想した王女に殺された侯爵令嬢は巻き戻った世界で殺されないように策を練る
金峯蓮華
恋愛
侯爵令嬢のベルティーユは婚約者に懸想した王女に嫌がらせをされたあげく殺された。
ちょっと待ってよ。なんで私が殺されなきゃならないの?
お父様、ジェフリー様、私は死にたくないから婚約を解消してって言ったよね。
ジェフリー様、必ず守るから少し待ってほしいって言ったよね。
少し待っている間に殺されちゃったじゃないの。
どうしてくれるのよ。
ちょっと神様! やり直させなさいよ! 何で私が殺されなきゃならないのよ!
腹立つわ〜。
舞台は独自の世界です。
ご都合主義です。
緩いお話なので気楽にお読みいただけると嬉しいです。
【完結】以上をもちまして、終了とさせていただきます
楽歩
恋愛
異世界から王宮に現れたという“女神の使徒”サラ。公爵令嬢のルシアーナの婚約者である王太子は、簡単に心奪われた。
伝承に語られる“女神の使徒”は時代ごとに現れ、国に奇跡をもたらす存在と言われている。婚約解消を告げる王、口々にルシアーナの処遇を言い合う重臣。
そんな混乱の中、ルシアーナは冷静に状況を見据えていた。
「王妃教育には、国の内部機密が含まれている。君がそれを知ったまま他家に嫁ぐことは……困難だ。女神アウレリア様を祀る神殿にて、王家の監視のもと、一生を女神に仕えて過ごすことになる」
神殿に閉じ込められて一生を過ごす? 冗談じゃないわ。
「お話はもうよろしいかしら?」
王族や重臣たち、誰もが自分の思惑通りに動くと考えている中で、ルシアーナは静かに、己の存在感を突きつける。
※39話、約9万字で完結予定です。最後までお付き合いいただけると嬉しいですm(__)m
《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!
犬丸大福
ファンタジー
ユーディリア・エアトルは母親からの折檻を受け、そのまま意識を失った。
そして夢をみた。
日本で暮らし、平々凡々な日々の中、友人が命を捧げるんじゃないかと思うほどハマっている漫画の推しの顔。
その顔を見て目が覚めた。
なんと自分はこのまま行けば破滅まっしぐらな友人の最推し、当て馬悪役令息であるエミリオ・エアトルの双子の妹ユーディリア・エアトルである事に気がついたのだった。
数ある作品の中から、読んでいただきありがとうございます。
幼少期、最初はツラい状況が続きます。
作者都合のゆるふわご都合設定です。
日曜日以外、1日1話更新目指してます。
エール、お気に入り登録、いいね、コメント、しおり、とても励みになります。
お楽しみ頂けたら幸いです。
***************
2024年6月25日 お気に入り登録100人達成 ありがとうございます!
100人になるまで見捨てずに居て下さった99人の皆様にも感謝を!!
2024年9月9日 お気に入り登録200人達成 感謝感謝でございます!
200人になるまで見捨てずに居て下さった皆様にもこれからも見守っていただける物語を!!
2025年1月6日 お気に入り登録300人達成 感涙に咽び泣いております!
ここまで見捨てずに読んで下さった皆様、頑張って書ききる所存でございます!これからもどうぞよろしくお願いいたします!
2025年3月17日 お気に入り登録400人達成 驚愕し若干焦っております!
こんなにも多くの方に呼んでいただけるとか、本当に感謝感謝でございます。こんなにも長くなった物語でも、ここまで見捨てずに居てくださる皆様、ありがとうございます!!
2025年6月10日 お気に入り登録500人達成 ひょえぇぇ?!
なんですと?!完結してからも登録してくださる方が?!ありがとうございます、ありがとうございます!!
こんなに多くの方にお読み頂けて幸せでございます。
どうしよう、欲が出て来た?
…ショートショートとか書いてみようかな?
2025年7月8日 お気に入り登録600人達成?! うそぉん?!
欲が…欲が…ック!……うん。減った…皆様ごめんなさい、欲は出しちゃいけないらしい…
2025年9月21日 お気に入り登録700人達成?!
どうしよう、どうしよう、何をどう感謝してお返ししたら良いのだろう…
置き去りにされた転生シンママはご落胤を秘かに育てるも、モトサヤはご容赦のほどを
青の雀
恋愛
シンママから玉の輿婚へ
学生時代から付き合っていた王太子のレオンハルト・バルセロナ殿下に、ある日突然、旅先で置き去りにされてしまう。
お忍び旅行で来ていたので、誰も二人の居場所を知らなく、両親のどちらかが亡くなった時にしか発動しないはずの「血の呪縛」魔法を使われた。
お腹には、殿下との子供を宿しているというのに、政略結婚をするため、バレンシア・セレナーデ公爵令嬢が邪魔になったという理由だけで、あっけなく捨てられてしまったのだ。
レオンハルトは当初、バレンシアを置き去りにする意図はなく、すぐに戻ってくるつもりでいた。
でも、王都に戻ったレオンハルトは、そのまま結婚式を挙げさせられることになる。
お相手は隣国の王女アレキサンドラ。
アレキサンドラとレオンハルトは、形式の上だけの夫婦となるが、レオンハルトには心の妻であるバレンシアがいるので、指1本アレキサンドラに触れることはない。
バレンシアガ置き去りにされて、2年が経った頃、白い結婚に不満をあらわにしたアレキサンドラは、ついに、バレンシアとその王子の存在に気付き、ご落胤である王子を手に入れようと画策するが、どれも失敗に終わってしまう。
バレンシアは、前世、京都の餅菓子屋の一人娘として、シンママをしながら子供を育てた経験があり、今世もパティシエとしての腕を生かし、パンに製菓を売り歩く行商になり、王子を育てていく。
せっかくなので、家庭でできる餅菓子レシピを載せることにしました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる