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会えない時は不安が増すもの
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国を空けていたから、仕事が山積みで終わらない。今日も遅くなってしまった。
リアンはもう休んでいるだろう。夕食時には顔を出したが、ここ最近、夕食くらいしか顔を合わせてない。それも数十分程度のことだ。
日々のリアン要素が圧倒的に足りてない!……ハァとため息が出る。それを疲れと思ったらしく、セオドアが声をかけてきた。
「陛下、そろそろお休みになったらどうでしょう?」
セオドアは眠い様子も見せず、毎晩、護衛として付き合っている。先に休めと言うが、いいえ!と固辞する。城の中でいきなり襲われるってことは無いと思うんだが?ちゃんと警備兵もいるし。あまり遅くなるとセオドアにも悪いかと思い、今日は終わりにすることにした。
「そうだな」
椅子から立ち上がると、扉がノックされる。こんな時間に誰だ?とセオドアと顔を見合わせた。
「陛下、ちょっと良いですか?」
宰相の声だった。
「ああ……どうした?緊急の用なのか?」
こんな時間だから何か重要なことなのだろう。弱気な様子で宰相が顔を出す。どこかオドオドしているが、なぜだ?
「悪い知らせか?」
「い、いえ……陛下に言うべきか言わないべきか、ずっと迷ってまして……」
「なにを?」
あのー、そのー……と歯切れが悪い。
「はっきり言え!」
イラッとして思わず怒鳴ってしまった。宰相がはいっ!と返事をする。
「王妃様なのですが……三騎士のトラスと良い仲になっているという噂でして……」
『はぁ!?』
オレとセオドアの声がハモる。顔を見合わせた。
「えーと……それはちょっと無理がありませんか?」
セオドアが顎に手をやり、頭の上に疑問符を浮かべている。オレもバカバカしくて、話をそこまでにし、去ろうとしたが……。
「陛下、噂になっている以上、真偽を確かめる必要があります!」
宰相がそう必死で言う。
「まあ、一応リアンとトラスには聞いてみるが、そんな事実は出てこないと思うんだが、なにか怪しいと思うことでもあったのか?」
ないだろうと思ったが、宰相が頷いた。
「それが……後宮に夜遅くまで出入りしていることやリアン様が庭園でゆっくりしているときも優しく見守られているとか」
「そんなことか。バカバカしい。護衛だから当たり前だろ?」
オレはそう言って、セオドアと共に部屋から出た。しばらく歩いてから立ち止まる。
「陛下?」
「トラスは最近、なにかリアンについて言っていたか?」
「なにか?……そういえば、王妃様を見ているのが辛いと言っていた気がします」
「え?なんだそれ!?」
さあ?とセオドアは首を傾げた。興味がないので、話を流してしまいましたと淡々としている。
辛い?いや、待て、セオドアも最初はリアンのこと良いように、言わなかった。それがだんだん影響を受けて、今はすっかりリアンのペースに慣れてる。
まさかトラスも!?いやいや、そんなことはないだろ?もしそうだとしてもリアンの気持ちは傾かないはず!
しかし最近、リアンとゆっくりと会っていないからわからない。放っておかれたリアンは拗ねているとか!?
「陛下、忙しいとは思いますが、リアン様とゆっくりと会うのが一番よろしいと思います」
ハッとしてセオドアを見ると笑いを堪えてる。
「顔に出ています。さっきから百面相してます」
「えっ……いや……オレはリアンのこともトラスのことも信じてるぞ」
あの二人に限ってそんなことは決してない!と言い切れる。不安になることがおかしい……ちょっと疲れてるだけだ。変な噂など気にするべきじゃない。噂を信じたのかとリアンに怒られそうだと思う。
ここは笑い飛ばしておくところだろうと思ったが、笑えなかった。割と自分が嫉妬深いことに気づく。イライラするし、気分が悪い。
そんな自分を嫌なやつだと自分でも思うのだった。
リアンはもう休んでいるだろう。夕食時には顔を出したが、ここ最近、夕食くらいしか顔を合わせてない。それも数十分程度のことだ。
日々のリアン要素が圧倒的に足りてない!……ハァとため息が出る。それを疲れと思ったらしく、セオドアが声をかけてきた。
「陛下、そろそろお休みになったらどうでしょう?」
セオドアは眠い様子も見せず、毎晩、護衛として付き合っている。先に休めと言うが、いいえ!と固辞する。城の中でいきなり襲われるってことは無いと思うんだが?ちゃんと警備兵もいるし。あまり遅くなるとセオドアにも悪いかと思い、今日は終わりにすることにした。
「そうだな」
椅子から立ち上がると、扉がノックされる。こんな時間に誰だ?とセオドアと顔を見合わせた。
「陛下、ちょっと良いですか?」
宰相の声だった。
「ああ……どうした?緊急の用なのか?」
こんな時間だから何か重要なことなのだろう。弱気な様子で宰相が顔を出す。どこかオドオドしているが、なぜだ?
「悪い知らせか?」
「い、いえ……陛下に言うべきか言わないべきか、ずっと迷ってまして……」
「なにを?」
あのー、そのー……と歯切れが悪い。
「はっきり言え!」
イラッとして思わず怒鳴ってしまった。宰相がはいっ!と返事をする。
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『はぁ!?』
オレとセオドアの声がハモる。顔を見合わせた。
「えーと……それはちょっと無理がありませんか?」
セオドアが顎に手をやり、頭の上に疑問符を浮かべている。オレもバカバカしくて、話をそこまでにし、去ろうとしたが……。
「陛下、噂になっている以上、真偽を確かめる必要があります!」
宰相がそう必死で言う。
「まあ、一応リアンとトラスには聞いてみるが、そんな事実は出てこないと思うんだが、なにか怪しいと思うことでもあったのか?」
ないだろうと思ったが、宰相が頷いた。
「それが……後宮に夜遅くまで出入りしていることやリアン様が庭園でゆっくりしているときも優しく見守られているとか」
「そんなことか。バカバカしい。護衛だから当たり前だろ?」
オレはそう言って、セオドアと共に部屋から出た。しばらく歩いてから立ち止まる。
「陛下?」
「トラスは最近、なにかリアンについて言っていたか?」
「なにか?……そういえば、王妃様を見ているのが辛いと言っていた気がします」
「え?なんだそれ!?」
さあ?とセオドアは首を傾げた。興味がないので、話を流してしまいましたと淡々としている。
辛い?いや、待て、セオドアも最初はリアンのこと良いように、言わなかった。それがだんだん影響を受けて、今はすっかりリアンのペースに慣れてる。
まさかトラスも!?いやいや、そんなことはないだろ?もしそうだとしてもリアンの気持ちは傾かないはず!
しかし最近、リアンとゆっくりと会っていないからわからない。放っておかれたリアンは拗ねているとか!?
「陛下、忙しいとは思いますが、リアン様とゆっくりと会うのが一番よろしいと思います」
ハッとしてセオドアを見ると笑いを堪えてる。
「顔に出ています。さっきから百面相してます」
「えっ……いや……オレはリアンのこともトラスのことも信じてるぞ」
あの二人に限ってそんなことは決してない!と言い切れる。不安になることがおかしい……ちょっと疲れてるだけだ。変な噂など気にするべきじゃない。噂を信じたのかとリアンに怒られそうだと思う。
ここは笑い飛ばしておくところだろうと思ったが、笑えなかった。割と自分が嫉妬深いことに気づく。イライラするし、気分が悪い。
そんな自分を嫌なやつだと自分でも思うのだった。
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