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我が愛しのチング
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チングの角膜の手術の包帯が取れ
しばらくして、「百合音、これから流行り病の患者を観る事になったから当分、逢えなくなる、良い?」
寂しいからヤダなんて事を言える大人がどこにいる?「分かった、がんばれよ」嬉しさが優った。
目がはっきり見える様になり生きる気力も増したか?人間の病とは気からとも言う。肝臓に奇跡は起こらないものか、、、。
またしばらくし「本当に仕事が忙しいのよ、LINEもあまり返せなくなる。ごめん」
この天使が余命10ヶ月。
呑み屋だけの付き合いだった。
色々と思い出す、
俺が店に行くと必ず甘えた
「赤ワイン呑ませて、15000円」ボーイに聞いた事もある。
百合音は店でいつも結構呑むのか?いいえ、殆ど呑みません。
そして何故か百合音が俺を店に誘うと最初から最後まで付きっきりだった。途中ボーイが呼びに来た事もない。こんな店も珍しい。
ボーイがキャストに耳打ちして
また後で、これが普通。
確かにアルコールに弱かった。
グラス一杯で目は潤み色気の塊になっていた。
殆ど酒は呑まない、本当だった。
憶測ではワインは目に良いと言われる。それで赤ワインなのか?
そして、赤ワインで色気たっぷりにした上で「3年間の間に2人で500万口座作れたら結婚しよっか?」「これから毎日電話してあげよっか?」「他の店には行かないで、他の女も口説かないで」
赤ワインで酔ってるのか?その時だけは手を握りまくっても、脚を触っても何も言わなかった。
酔ってない時そんな事をすれば
「はい~ボーイさん?出禁1人お願いしま~す」怒っていた。
この天使が余命10ヶ月。
しかももはや肝臓だけで無く、肺、胃にも転移。
LINEの返信は来なくても、応援LINEだけほりこんでおこう。
一度だけ店で「私の後輩なの、リカとゆうのよ」1人だけ友達を紹介してくれた。
もう何もできない、仕事もLINEも「分かった」と格好付けてしまったのだから。リカに連絡をし
「百合音は頑張ってるか?元気にしてるか?」
「忙しいんじゃ無い?あまり私にも連絡無いわ最近」
元気ならそれでいい
大人を演じる事を決意した。
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