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2巻

2-3

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「おいおい、人の話を聞いてるか? まったく……わざわざ、こんなところまで助けに来たっていうのに、ひどいなぁ」

 三度目の少年の声を聞いて幻聴や声真似でないことを確信し、顔を上げて納屋の中を探すと、少しだけ大きくなった少年の姿を見つける。
 ルースやルシア、シルは信じられないという表情のまま固まっている。
 私も恐らく、同じような表情をしているのだろう。
 そんな私達を見て、少年が笑みを浮かべてこちらに近づいてくる。

「なんで捕まってるの? お前たちどんだけトラブルに巻き込まれやすいんだよ」

 少年は、しゃがみ込んで私のほおについたほこりを軽く払う。

「ちょっ!? なんでここに!?」

 思わず声を張りあげてしまった私を見て笑いながら、少年が鎖を壊していく。

「このくらいの鎖なら、魔法でも使って壊せるようにならないと」

 少年がそう言うと、ルシアが反論する。

「な……そんな魔法を使える人はなかなかいません」
「え? そうなんだ。じゃあ、俺が使えることは言っちゃダメだからね」

 ユーリはちょっと困ったように頭をきながら立ち上がった。

「そんなことより、なんで坊主は……ここにいるんだよ」

 ルースが不思議そうに少年に尋ねる。

「んー……ちょっとこの辺りを散歩していてな」
「はぁ……? 坊主の屋敷からは随分と遠いけど? まあ、いいか。助かったぜ、ありがとう」
「じゃあ、どうやって私達を見つけてくださったのですか?」

 シルも気になっていたのか、積極的に質問をしている。こんなシル、初めて見たな。

「そうだね……。とりあえず、リナリーにあげたお守り、それに感謝してくれたらとでも言っておくよ」
「は、はぁ……?」
「ハハ、まあ信じる者は救われるって感じ? 今日のことは何年か前と同じで、誰にも言わないよーにね!」

 少年がニカッと笑ってそう言うと、シルがボソッとつぶやいた。

「はぁ、またこのパターンですか……」
「ハハ、そうだね。じゃあ、さっさとここから出よう。あ、外にいる盗賊団はもう片付けておいたから、そのへんにある鎖につないでおいて、明日にでもギルドに連絡して引き渡せばいいんじゃない?」

 呆気にとられている私達に、少年はさらに続ける。

「ほら、早く早く。晩御飯までには帰らないと、うちのメイド達が心配しちゃうからね」


 ◆


「たっだいま」
「どうしたのですか? そんなに服をよごして……」

 そうローラに言われて自分の服を見てみると、確かにかなり汚れていた。

「ちょっと、色々あってね。友達と遊んでいたら、汚れちゃったよ」
「ふふ、ユーリ様の子どもっぽいところも可愛いですね」
「今の言葉って喜んでいいのかな? 俺、まだ子どもなんだけど」


 ◆


 十一歳になった、ある日のこと。

「あぁ……どうしよう。どうしよう。どうしよう」

 俺はある問題をかかえて、どうしたものかとベッドの上でのたうち回っていた。
 上着うわぎを持ってきたローラが、呆れた感じで口を開く。

「急にどうされたのですか?」

 俺はベッドの上で正座して、真剣な表情でローラに問いかける。

「質問があるんだけど……ローラよ。楽にお金を稼ぐ方法はないかな?」
「ありませんね」

 俺の質問に対してローラはきっぱりと、そして少し冷たい声色で答えた。

「……なんで働かなくちゃならないのかな? 人間って……」
「汗をかいて働き、給金をいただくことに感謝して毎日を過ごす……。素晴らしいとは思いませんか?」

 ローラの光り輝く笑顔を受け、俺はアンデッドが聖水をびてしまった時のようにふらふらと倒れた。

「はっ!? ……危うく消滅しょうめつするところだった」
「はぁ……。何を言っているのですか?」
「ローラはいつの間に、メイドからエクソシストに転職したんだ?」
「いつまで訳の分からないことをおっしゃっているんですか。シャンとしてください、シャンと。貴族というのは領民のお手本にならないといけないのですからね!」

 今、俺が楽にお金を稼ぐ方法をローラに質問したのには、二つの理由がある。
 一つ目は単純な金欠だ。
 数えてみたんだけど、俺の財布の中は今、銀板七枚、銀貨八枚、銅板十二枚、銅貨十枚にまで減っていた。
 多分、お祭りとかのイベントに参加する度に散財さんざいしてきたことが原因だろう。
 二つ目に、そろそろ米がきそうなので、買わなくてはならない。
 先日、イプシロン商会のゴードンから、半年後にクルシノで米を販売するとの手紙が届いた。
 今回持ってきてもらう米の量は、前回と同じ百キロだ。
 確か、前回購入した時は銀板十枚くらいだったから、全部買ったら俺の財政は破綻はたんしてしまう。
 なら、買える分だけにすればいいじゃんって話なんだけど、今回は俺に米を売るためだけにわざわざゴードンが来てくれるので、全部買わないと申し訳ない。
 それにしても、銀板十枚は日本円にしたら、約十万円。でもさ、正直これは高いだろうと思うんだけど……。
 ゴードンによれば、クリムゾン王国では米が生産されていないので、輸送料や手数料がかかって高くなってしまうのは仕方ないんだってさ。
 まぁ……自前で作れれば次回からは買わなくてすむんだけど。
 日本生まれ日本育ちの俺であっても、米の作り方なんて知らんし。
 そもそも、この辺りが作れる環境かどうかすら分からん。
 さらにゴードンは最近多忙なようで、次にいつガートリン領に来てくれるかも分からないとのこと。
 なんたって、ガートリン領はド田舎だし。
 つまり、この機会に米をできるだけ多く補充ほじゅうしておきたいのである。
 さて、どうしたものか。
 お金……また賭場まで行くっていうのも手か?
 ただ俺はまだ十一歳だから、一人じゃ入れない。
 なので、ディランやカットと一緒に行かないといけないんだが、それはそれで色々と面倒なんだよなあ。んーお金落ちていたりしないかな? って探すのもそれはそれで、めちゃくちゃ面倒だし……そもそもたいして稼げないだろ。それじゃ。
 嗚呼ああ……働きたくない。使用人を働きに出す訳にもいかないし。


 ハッ!? ……働きに……出す……!?


 そうか、俺が働くんじゃなくて、資金やら物資やらを俺が出して、代わりに働いてくれる人を探せばいいのでは? そうだ、投資だよ、投資。
 よし、そうと決まれば……。

「ローラ」
「はい。なんでしょうか?」

 クルシノの街の商売事情を知るため、俺は紅茶の準備をしていたローラに悪いと思いつつ再度、質問を投げかける。

「クルシノの街で商売するには、どうしたらいいのかな?」
「はい?」

 俺のセリフが予想外だったのか、ローラはキョトンとした表情で小首をかしげる。

「いや、だから商売するには、どうしたらいいかって……」
「え、えっと? 例えば……クルシノの街の大きい商会の人に、店舗てんぽを紹介してもらって、頭金や賃料を支払って……」
「ふむふむ」
「お店を確保したら、人を雇って何かを売ればいいんじゃないでしょうか……?」
「ローラさ、どのくらいのお金があれば、頭金と賃料をまかなえるだろうか?」
「えっと……くわしくは存じておりませんし、場所によって変わってくると思いますが、この前お買い物に出かけた際に見かけた張り紙には、銀板二枚と書かれていたような……? それが、どうかしましたか?」

 なるほど、俺の今の手持ちで何とか賄えそうである。

「あぁ……いや、ちょっと商売でも始めてみようかなぁって思ってね」

 ローラは心配そうな表情を浮かべつつ、こちらに近づいてきて俺のおでこに手を当てた。

「あのユーリ様、体調が悪いのでしょうか? いや、そんなことはなさそうですが……しかし、今日はもうお休みになられた方がいいかもしれません」

 俺のおでこに当てられたローラの手が冷たくて気持ちいいって……いやいや。

「いや、今日はまだ休まないから……。ちょっと、出かけて来るよ」
「……はぁ、どちらへ?」
「クルシノの街まで」

 俺は呆気に取られているローラを部屋に残して、出かけることにした。


 ◆


 ここはクルシノの街のはずれにあるスラム。
 なぜ、こんなところにいるのかというと……別にまよった訳ではなく、俺の下で働いてくれる人、そしてさらには俺の代わりに商店の窓口をしてくれるような人を探すためだ。
 いきなりクルシノの商会に俺のような子供が一人で行って商売をしたいと伝えても、普通は門前払もんぜんばらい、よくて話を聞いてもらうくらいだろう。
 まあ、俺の身分を明かせば、何かしらの対応はしてくれるかもしれないけれど。
 権力なんか使ったら正妻さんからの嫌がらせが増えそうで、面倒くさい。
 ついでに俺が人探しに際してわざわざスラムに来たのは……ガートリン領がちょっとヤバい状態にあるからである。
 一昨年、この辺りを襲った大嵐で農産物が壊滅かいめつ的な被害を受けてしまい、ガートリン領の農民の多くが、今なお貧窮ひんきゅうに苦しんでいるようだ。
 思い返してみれば、屋敷の料理も随分と質素なものになっていたしね。
 領民の多くが農民であるため、クルシノの街にももちろん、その影響がおよんだ。
 市場や商店の売上が激減げきげんしてしまい、沢山の店がつぶれ、おびただしい数の失業者がスラムで生活しているんだそうな。
 それから二年以上経った今、徐々に回復しているらしいが……それでもき店舗が目立つ。
 そういう訳で、俺なりにだが……世話になっているお父様に何かできたらと考えて、スラムを訪れて働いてくれそうな人を探しているのである。
 さて、本来ならば、面接やらなんやらをしないといけないんだろうけど、俺には便利スキルの【鑑定かんてい】がある。
 これを使えば、対象がどんな技能を持っているか分かる。
 よし……かたぱしから鑑定じゃい。
 まずは、壁にもたれるように座って物乞ものごいしているオッチャンから鑑定してみよう。


 ユン レベル9
 スキル     【剣術(小)レベル3】 【窃盗せっとう術レベル7】


 なんだこのスキル……このオッチャン、盗人じゃないか!?
 大丈夫……じゃないな。一人目にして、もうすでに心配になってきたぞ。
 いや……まあ、人は沢山いるから気を取り直して、と。


 ミニス レベル9
 スキル     【詐欺さぎ術レベル9】


 うん、このお姉さんもダメだ。
 なんだよ詐欺さぎ術って、危険すぎるだろ。
 とりあえず、この場から離れよ……って、ミニスが近づいて来たな。
 俺が狙われてどうすんだよ、まったく。
 俺の【危険予知】が頭の中で鳴り響き始めたし、早々に撤退てったいしよう。
 ――数分後、ミニスに追いまわされた俺は、スラムからクルシノの路地裏ろじうらまで戻っていた。
 ため息をらし、壁にもたれて座り込む。

「はぁ……ようやく逃げ切れたかな?」

 ステータスだけで考えれば俺の方が圧倒あっとうしているけれど、あの鬼気迫ききせま雰囲気ふんいきはめちゃくちゃこわかった。
 しかしこんな調子で、働いてくれそうな良識りょうしきを持った大人おとななんて見つかるのだろうか。
 不安しかないな……はあ、どうしよう。
 ちょっと気落ちしてたたずんでいると、なにやら騒がしい声が聞こえてきた。
 物陰ものかげから声のする方をのぞいてみると、四人組の男がボサボサのかみの毛のお姉さんと小さい男の子を囲んで罵声ばせいを浴びせていた。
 いやーどんな世界にもあるもんだな。ああいうイジメって。
 まぁ、どんな理由があろうとも、女性は助けないと死刑だって幼馴染が言っていたからな。
 俺はため息を一つ吐いて、立ち上がった。


 ◆


 私の名前はメリサ、このクルシノの街のスラムで弟とともに暮らしています。
 そんな私ですが……今、クルシノの街の路地裏でガラの悪い男達にからまれています。
 私がその男達を見ていたから、ということらしいんですが……。
 必死にあやまっているんですけれど、この人達が私と弟を解放してくれそうな気がしないし、下手へたに抵抗したら、どんな仕返しが待っているか分からないので………何もできません。
 こんな目にうなら、街に近づくんじゃなかったな。
 ただ、スラムには仕事なんてないから、生活に困った私はどうしても街に行く必要があったの。
 これまでも、なるべく人の多い時間をけて、求人を出しているお店を色々と見て回ってきたんだけど……。
 どのお店の人も、私に汚いものを見るような目を向けてきて、全然ダメだった。

「……お姉ちゃん」

 男達の暴言ぼうげんに耐えている弟が、私の手をギュッとにぎる。
 私だけならまだしもどうして弟まで、と抑えていた気持ちが溢れそうになった時――。

「うるさいよ。君たち、元気すぎない? そんなに体力があるんなら働きなよ。まったく」

 ――突然、声が聞こえたかと思うと、私の髪を掴んでいた短髪たんぱつの男がかべの方にふっ飛んでいきました。驚いた私は思わず目をつむり、わずかの間を置いてから目を開けると……。
 目の前に金髪の少年が立っていました。
 私を囲んでいた男達は、その少年に明らかにひるみつつ、声をかけます。

「な、なんだお前は!? 俺の親父はクルシノの有力者だぞ!? こんなことをして……タダで済むと思うなよ!」

 少年は、キョトンとした表情で首を傾げて、その男に応じます。

「それで?」
「それでって……」
「それで、俺はどうなるの?」
「この街にいられなくなるぞ?」
「そう」
「ふ、ふざけやがって……」

 長髪の男が懐からナイフを取り出してニヤリと笑い……とりまき達もいやらしい笑みを浮かべながら、ナイフを構えました。
 一方の金髪の少年は驚くこともなく、つまらなそうに応じています。

「ふぁ……危ないからしまった方がいいと思うけど?」
「クソッ……強がりやがって! 後悔するなよ!」

 欠伸をして興味なさげな少年の態度に苛立いらだちを覚えたんでしょうか。 
 ナイフを持った長髪の男が襲いかかりました。
 しかし、少年にナイフの刃先が突き刺さることはありませんでした。
 しっかりとは見えませんでしたが……少年はひらりとかわし、長髪の男のナイフをうばい取ると、足をかけて転ばせていたんです。

「んーみ込みが甘いね。返すよ」

 少年が転んでしまった長髪の男に向かってナイフを投げると、その刃は男の頬をかすって、地面深くに突き刺さりました。
 あれ……ナイフって石の地面に突き刺さるものなんでしょうか……?

「ひ、ひぃ!? 化け物!?」

 少年の異常な強さをの当たりにして、男達は恐怖を覚えたんだと思います。
 私を囲んでいた男達は蜘蛛くもの子をらすように、その場から姿を消してしまいました。
 そんな様子を……私はただ、ポカーンと見ていました。


 ◆


 あんだけ元気なら働けばいいのに。
 おっと……そんなことは別にいいか。お姉さん達の怪我けがは大丈夫かな?
 お姉さんと小さな男の子に目を向けると、ポカンとした表情で俺を見ている。
 ……とりあえず、声をかけてみるか?

「お姉さん、大丈夫?」
「……」

 うーん、聞こえていないのだろうか? 
 そう思って近づこうとすると、二人がガクガクと震えているのに気がついた。
 ふむ、怖がられてしまったかな……それなら、こういうのはどうだろう。
 俺はググッと手を握る動作を見せて、パッと手を開く。

「む……むむむ……ポン!?」

 時空間魔法【ショートワープ】で小さな花を転移させつつ、水魔法で作り出した水蒸気とともにてのひらに出現させてみた。

「えっ!?」

 突然花が出現したことに、お姉さんと小さな男の子は驚きの声をあげる。だが、その表情はだいぶやわらいでいた。これなら、多分話を聞いてくれるだろう。

「ふふ、手品だよ。ほらあげるよ」
「すげ……すごいなぁ。兄ちゃん」

 小さな男の子に花を手渡すと、お姉さんが一息ついて、俺に声をかけてきた。

「あの……ありがとうございます。では私達はこれで」

 お姉さんは、小さな男の子の手を引いてそそくさと立ち去ろうとする。

「ふむ。あ、ちょっと待って……お姉さん、怪我しているでしょ? 放置するのはよくない」

 俺は切れて血が出ているお姉さんのひたいに手を当てて……治癒魔法で傷をなおした。

「す、すげえ」
「え、えっと、私たち……治癒のお金なんて……」

 俺の治癒魔法に小さい男の子とお姉さんは目を見開いて驚くが、すぐに申し訳なさそうな声でお金の心配をしている。

「ん? あぁ……いいよ、いいよ」

 なんだろうこのお姉さん、見るからにスラムの住人って感じだけど悪い人ではなさそうだ。
 とりあえず、【鑑定】してみるか。


 メリサ レベル8
 スキル     【調理レベル3】
 魔法      【無魔法(小)レベル1】【水魔法(小)レベル1】


 うむ……? いいんじゃないか?
【調理】のスキルを持っているようだし、身なりさえ整えればって感じだ。
 あ、ついでに少年も鑑定してみるか。


 クペル レベル5
 魔法      【無魔法(小)レベル1】【火魔法(小)レベル1】


 うん、子供らしく、とりたてて凄いってことはないな。
 まあ、よっぽど変な能力とかなければ、いいし。
 ……これなら、問題ないかな。
 特にお姉さんが【調理】を使えるのはいいね。
 他にスラムでいい人も見つかりそうにないし、そろそろ面倒になってきたし、いいか。

「よし、お姉さん達に決めた」


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