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10 ヒロイン?来た〜?
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校舎に入ってから入学会場である大講堂の自分の席に着くまでの記憶が途切れ途切れの私はもはや考える事をやめた。
はい、脳内逃避しました。
なんでかって?それは考えてもわからないからですよ、その辺は…流れに任せることにしました。
だ、大丈夫だと思います。
お兄様も一緒でしたし(全く役に立ってませんでしたが)団体行動だったのでセ、セーフです。
はぁ、これではいけません!ちゃんとしましょう。
は!…いつの間にか新入生代表挨拶が終わってました。
よかった、代表挨拶を辞退して…こんなんじゃまともに挨拶できなかったでしょう。
代わりに挨拶してくれた第2皇子殿下に感謝です。
(全く聞いてませんでしたが、…多分素晴らしかったでしょう。)
次は最上級生首席である皇太子殿下のご挨拶です。
皇太子殿下は壇上から、こちらを見ました。目が合いました。ニコリ。
バタバタ!……え?後ろで女生徒が何人か倒れました。なんで?ずっと座っていて今ほんのちょっと殿下の自己紹介の間立っていただけですよ?貧血?立ちくらみ?
皆さんどんだけ か弱いんですか?
何人か運ばれた所で殿下の挨拶が始まりました。
お話が中盤に差し掛かった所で
_バーン_
勢いよく講堂の扉が開き1人の令嬢が入ってきました。
ざわつく中令嬢はニコニコ笑みを浮かべ真っ直ぐ歩いて壇上の皇太子の目の前までやってきて
「シュヴァ様~遅れてごめんなさ~い。迷子になって~少し遅れちゃいました~てへ」
コテンと首を傾けぺろっと舌を出した………、
「………、」
当然ですが、シーン……、静まり返った会場内、私は朝の殿下のエスコート付き集団登校よりたった今起こっている事の方が遙かに衝撃的…事件だと…思います。
ん?冷気?一瞬ヒヤリと寒気を感じていたら、
殿下が無言で左手をサッと挙げると、ダダダダっと素早く2人の護衛騎士が令嬢を脇に抱え会場を出て行きました。
令嬢は会場を出る間、大声で叫びジタバタと暴れていましたよ!それも殿下を…恐れ多くもまたもや『シュヴァ様~、助けて~』って愛称呼びです。…その瞬間殿下から吐く息が白くなるほどの冷気がもれ一気に会場内の温度が下がり…(寒い)…殿下のお顔は…ブルっとするほど…怖かった。
怒ってらっしゃいます。ええ、間違いなく怒ってらっしゃいます。あの令嬢は殿下を愛称呼びでしたがあの様子ではお知り合いでは無いのでしょう。
ピンクの髪色ではありませんでしたが、でっかいピンクのリボンをつけてらっしゃいましたし瞳がピンク色でしたね。
おそらくあの方がお母様の仰っていたヒロインさんのマリリン・パルス様なのでしょう。
一気に彼女の方へ注目が集まりましたので、…かなり驚きましたが…私はちゃんとモブになれそうですね。ホッとしました。
拝啓お母様、
お花畑ヒロインさんが本当にいましたよ!
凄かったです!
想像絶するご登場でした。間違いなく本物です。
お見せしたかったです。
ごめんなさい実は本当にお母様の言っていたヒロインさんが登場するのか疑っていました。
改めて気を引き締めてモブとして頑張ります。
「リリア、あれがヒロインさんよ!流石ヒロインさんは存在感が違うのね!朝の出来事が簡単にかき消されるくらいの驚きよ!さっきの見ちゃったら、団体登下校なんてなんて事ない地味な行動よね。全然気にする事なかったわね。」
「……、うん、確かにあれはすごかったわね(でも、ルーナは違う意味で目立ってるんだけど、言わないでおこうっと、面白い事になりそうだから)あれに勝てる人いないんじゃない!」
「そうよね、やっぱり私はモブよね?」
「う、うん、(どう考えても正統派ヒロインでしょうが!…いえ、最近ちょっと残念ヒロイン化してる?)」
「あー、なんかドキドキするわ~、校舎が違うから滅多にお目にかかれないのは残念だわ~遠目にだったら見ることできるかしら?」
「ルーナ、だめよ!モブはヒロインに関わっちゃいけないんでしょ!なんだっけ?…えーっと婚約破棄に冤罪にザマァされちゃうんでしょ!」
「そうそう、そうだった!私には婚約者がいないから、婚約破棄イベント?はないけど、他は嫌ね!えーっと、冤罪、国外追放、平民、ザマァ、どれも嫌ね!…でも平民はちょっと楽しいかも、今の商会で販売しているリリアと作った美容品が軌道に乗っているし、平民になっても生活していけるんじゃない?」
「……、ルーナ、商会の仕事はいいとしてその平民になる発想は削除して頂戴!色々な方面で怖いから…」
「え?怖い?怖くないわよ!」
「その怖いじゃないわよ!いいから、お願い!ルーナが平民になったら私と姉妹として会えなくなるでしょ!」
「あ!そうね、それは凄く嫌だわ!わかった、平民は削除するわ」
「はぁ、お願いね、普通に3人で一緒にモブ友しましょう。ね!」
「うん、モブ友ね!いいわね!モブ友、ふふ、」
はい、脳内逃避しました。
なんでかって?それは考えてもわからないからですよ、その辺は…流れに任せることにしました。
だ、大丈夫だと思います。
お兄様も一緒でしたし(全く役に立ってませんでしたが)団体行動だったのでセ、セーフです。
はぁ、これではいけません!ちゃんとしましょう。
は!…いつの間にか新入生代表挨拶が終わってました。
よかった、代表挨拶を辞退して…こんなんじゃまともに挨拶できなかったでしょう。
代わりに挨拶してくれた第2皇子殿下に感謝です。
(全く聞いてませんでしたが、…多分素晴らしかったでしょう。)
次は最上級生首席である皇太子殿下のご挨拶です。
皇太子殿下は壇上から、こちらを見ました。目が合いました。ニコリ。
バタバタ!……え?後ろで女生徒が何人か倒れました。なんで?ずっと座っていて今ほんのちょっと殿下の自己紹介の間立っていただけですよ?貧血?立ちくらみ?
皆さんどんだけ か弱いんですか?
何人か運ばれた所で殿下の挨拶が始まりました。
お話が中盤に差し掛かった所で
_バーン_
勢いよく講堂の扉が開き1人の令嬢が入ってきました。
ざわつく中令嬢はニコニコ笑みを浮かべ真っ直ぐ歩いて壇上の皇太子の目の前までやってきて
「シュヴァ様~遅れてごめんなさ~い。迷子になって~少し遅れちゃいました~てへ」
コテンと首を傾けぺろっと舌を出した………、
「………、」
当然ですが、シーン……、静まり返った会場内、私は朝の殿下のエスコート付き集団登校よりたった今起こっている事の方が遙かに衝撃的…事件だと…思います。
ん?冷気?一瞬ヒヤリと寒気を感じていたら、
殿下が無言で左手をサッと挙げると、ダダダダっと素早く2人の護衛騎士が令嬢を脇に抱え会場を出て行きました。
令嬢は会場を出る間、大声で叫びジタバタと暴れていましたよ!それも殿下を…恐れ多くもまたもや『シュヴァ様~、助けて~』って愛称呼びです。…その瞬間殿下から吐く息が白くなるほどの冷気がもれ一気に会場内の温度が下がり…(寒い)…殿下のお顔は…ブルっとするほど…怖かった。
怒ってらっしゃいます。ええ、間違いなく怒ってらっしゃいます。あの令嬢は殿下を愛称呼びでしたがあの様子ではお知り合いでは無いのでしょう。
ピンクの髪色ではありませんでしたが、でっかいピンクのリボンをつけてらっしゃいましたし瞳がピンク色でしたね。
おそらくあの方がお母様の仰っていたヒロインさんのマリリン・パルス様なのでしょう。
一気に彼女の方へ注目が集まりましたので、…かなり驚きましたが…私はちゃんとモブになれそうですね。ホッとしました。
拝啓お母様、
お花畑ヒロインさんが本当にいましたよ!
凄かったです!
想像絶するご登場でした。間違いなく本物です。
お見せしたかったです。
ごめんなさい実は本当にお母様の言っていたヒロインさんが登場するのか疑っていました。
改めて気を引き締めてモブとして頑張ります。
「リリア、あれがヒロインさんよ!流石ヒロインさんは存在感が違うのね!朝の出来事が簡単にかき消されるくらいの驚きよ!さっきの見ちゃったら、団体登下校なんてなんて事ない地味な行動よね。全然気にする事なかったわね。」
「……、うん、確かにあれはすごかったわね(でも、ルーナは違う意味で目立ってるんだけど、言わないでおこうっと、面白い事になりそうだから)あれに勝てる人いないんじゃない!」
「そうよね、やっぱり私はモブよね?」
「う、うん、(どう考えても正統派ヒロインでしょうが!…いえ、最近ちょっと残念ヒロイン化してる?)」
「あー、なんかドキドキするわ~、校舎が違うから滅多にお目にかかれないのは残念だわ~遠目にだったら見ることできるかしら?」
「ルーナ、だめよ!モブはヒロインに関わっちゃいけないんでしょ!なんだっけ?…えーっと婚約破棄に冤罪にザマァされちゃうんでしょ!」
「そうそう、そうだった!私には婚約者がいないから、婚約破棄イベント?はないけど、他は嫌ね!えーっと、冤罪、国外追放、平民、ザマァ、どれも嫌ね!…でも平民はちょっと楽しいかも、今の商会で販売しているリリアと作った美容品が軌道に乗っているし、平民になっても生活していけるんじゃない?」
「……、ルーナ、商会の仕事はいいとしてその平民になる発想は削除して頂戴!色々な方面で怖いから…」
「え?怖い?怖くないわよ!」
「その怖いじゃないわよ!いいから、お願い!ルーナが平民になったら私と姉妹として会えなくなるでしょ!」
「あ!そうね、それは凄く嫌だわ!わかった、平民は削除するわ」
「はぁ、お願いね、普通に3人で一緒にモブ友しましょう。ね!」
「うん、モブ友ね!いいわね!モブ友、ふふ、」
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