私のお母様は転生者そして私はザマァされるヒロイン?わかりました!立派なモブになって見せます。

キャロル

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11 やっと逢えた…(シュヴァエル)

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_シュヴァエル_

夏季と冬季休業以外は全寮制のわが学園は学年首席と次席には特別宿舎が用意され、お付きの者も5名まで連れてくることができる。

この特別宿舎は今まで男性ばかりだったが、今年の入学生は我が学園初の女性が首席と次席だった。

しかも、そのうちの1人、首席が3年次席のレオンハルトの妹、さらに次席がレオンの婚約者、女性だと言う事にも驚きなのにその2人がレオンに関係する人物だった。

特別宿舎に初の女性が入舎することになり急遽俺たち男性とは別となるように専用出入り口が作られた。
4階建ての建物で1階が共有スペースで自由に使えるスペースになり2階が1年の居住スペースになっていた。

もちろん防犯に関しては万全なのだが、女性という事を考慮して3階を使ってもらうことになり2階を2年に使ってもらうことになった。


各階ごとに独立した空間になっているが、同じ屋根の下と言う事でレオンの浮かれっぷりは凄かった。

わかる、俺も正直浮かれている…やっと会える…あれから…4年?もうすぐ5年か?15歳?夏には16歳か~どう成長したんだろう?
はやる気持ちを抑え、レオンに便乗して朝一緒に登校すべく早めに準備してレオンを見張っていたら、案の定アイツはさっさと俺を置いて女性用出入り口に向かった。

しばらく待っていると彼女たちが出てきた。

うわっ!やばい!

あの頃も天使かと思うくらい可愛かったが…これは…想像以上だ!驚く程綺麗だなぁ、それに仕草も可愛い。

あ、声も可愛い!

朝っぱらからドン引くぐらいのレオンの婚約者への溺愛に文句を言うルナティアラは眼福だ!

可愛すぎだろ!

普段は小言の多いレオンだが、少々俺にもチャンスをくれたんだろうが、婚約者に夢中のレオンのおかげで学園までルナティアラをエスコートすることができた。

差し出した俺の手を戸惑いながらじーっと見つめる彼女をしれっと連れて歩くとどう対応していいのか困惑しているのだろう、クルクルと変わる表情がこれまた可愛い!

どさくさに紛れ手を繋いでみたが戸惑いながらも嫌がってはいないようだった。
感情がダダ漏れだぞ!ああ、ほんとに可愛い!抱きしめたい!

クスッ…ほんの少しの時間だったが、分かったことがある彼女はどうやら押しに弱いようだ、それに若干鈍いのかな?

俺は彼女への気持ちを隠すつもりはなく周りへの牽制も兼ねていたからの周りはすぐさま俺がルナティアラ狙いだと気がついていたようだ…初めて会ったレオンの婚約者のリリア嬢もロイの婚約者のマリア嬢も驚きながらもすぐ気がついていたようだった。

肝心のルナティアラは全く気づいていないようだが、動揺しているようで、俺が『ティア』と呼んでも今後の登下校を共にする許可をもらった事にもぼんやり返事していたが、言質は取ったもの勝ちだ逃すものか!

ぼんやりするティアもいいなぁ、抱きしめたい!
婚約者になれればレオンのように堂々イチャつけるのに…これからどう攻めようかな。

なんて幸せ気分で機嫌よく新入生への挨拶のため壇上に上がり可愛いティアを見ながら祝辞を述べていたら、いきなり

_バーン_

と、講堂の扉が勢いよく開き女生徒が気持ち悪い笑みを浮かべ俺の目の前までやってきて…こともあろうか勝手に発言しやがった!

『シュヴァ様~遅れてごめんなさ~い。迷子になって~少し遅れちゃいました~てへ』

シュヴァ様だと!ティアにもまだ愛称で呼んでもらえてないのに、お前如きが何勝手に俺のことを…そう思ったら瞬間に怒りが冷気となって漏れ出したが、だめだ、ティアの前だ、ここは冷静に大人対応しよう。

可愛いティアの入学式の最中だ!こんな、いかにも頭の悪そうなバカ女の相手をするのは時間の無駄だ!

大体どこのどいつだ!こんなバカ女を入学させた奴はコイツは本当にうちの生徒か?

兎に角コイツを排除しなくては!そう思い控えの護衛に合図を送り撤収させようとしたら………、

『シュヴァ様~、助けて~』

ギャーギャー騒ぎ騎士に両脇抱えられ暴れまくってまたもや俺の名を勝手に呼びやがった。
家族以外の女性に愛称呼びさせることが何を意味するのか知らないのか?こんなわけのわからない女に勝手に愛称呼びされた
ら……怒りが漏れ会場内の温度を一気に下げてしまった!

我慢したんだよこれでも、本来俺は我慢強い方なんだよ!だが、長年待ち焦がれたティアにやっと逢えてついさっきまでささやかな幸せ感じていた俺の気持ちを見事に
ぶち壊しやがった!

恐らく凄い顔していたのだろう、ふとティアと目があったら青い顔をしていた。

ああ、あのバカ女のせいで怖がらせてしまったかもしれない、最初が肝心なのにくそ!

こんな事で怒りを漏らすとはイカンイカン!

気を落ち着かせ会場が落ちつたところで挨拶を続け祝辞が終わったところで、ティアを怖がらせてしまったなぁと
気になり視線を向けると何やら、目をキラキラさせてリリア嬢と何かを話していた。

ん?何か楽しい事でもあったのか?

いったいどんな話をしているんだろう?気になる、知りたい、会話に参加したい…無理だよなぁ……。



(シュヴァリエは楽しそうに話すルナティアラの興味の対象が今後の自分の怒りの導火線となる令嬢だとはこの時はまだ知る由もなかった)




***おまけ***

『なぁ、マリア、ルナティアラ嬢って生粋の箱入り令嬢なのは聞いてたけどさぁ…もしかしてかなり鈍かったりする?』

『う~ん、そうねぇ、とても機敏で優秀なんだけどね、恋愛ごとに関してはリリアとルーナのお兄様のイチャイチャを目の前でいつもみているくせに鈍感かもしれないわ、容姿も能力も全てにおいてずば抜けているのに何故か自己評価低くて、いつも自分はモブ脇役なの!って言ってるのよ~』

『え?嘘だろ?どうみても主役級ヒロインだろ~』

『ロイもそう思うでしょう~、誰がみてもヒロインなのにね!でもね、ルーナのお母様の助言らしいわよ!立派なモブ脇役目指しているみたいよ!ヒロインになるとザマァされちゃうんだって』

『は?何だよザマァって?よく意味わかんないなぁ、』

『ふふ、私もわからないけど、でも面白そうでしょ!あんなにあからさまな殿下の好意に全く気がついていないし、想い人がいるらしいとか、公務以外は女性に塩対応だから女性嫌いらしいとか噂の殿下が目尻下げてルーナへデレる姿や周りの男への牽制も見ていて面白いわ~』

『マリア……、面白がるなよ~なるべく殿下に協力してくれよな~頼むよ』

『う~ん、私はあくまでもルーナの味方よ!ルーナが殿下に好意を寄せていると思ったらもちろん協力するけど、殿下以外に好意を寄せるようだったらその時は……』

『やめてくよ!そんな怖いこと言うの、』

『ふふ、じゃぁ、殿下には頑張ってもらわないといけないわね!今のルーナの心を占めているのは…あの騒ぎを起こした令嬢だから…』

『……まさかの殿下のライバルがアレ?…笑えないんだけど…』
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