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12 自称ザマァヒロインの母は
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マリアンヌの予想に反してガッツリとシュヴァエルにルナティアラがロックオンされ既に外堀を埋められているとも知らず
今日はのんびりお茶会を開いていた。
夫であるライハルト同伴以外は邸の外に出る事のないマリアンヌは2人のご婦人を招いていた。
リリアの母であるリード伯爵夫人イザベルとマリアの母バロン侯爵夫人アイル、そして本来ならここにいるはずのない
人物が飛び入り参加したのである。
カトリーヌ・バール皇帝妃様ご登場である。
何を隠そうこのカトリーヌ様は例の4年前のお茶会以来、息子そっちのけでかなりの頻度でヴィヴォワール邸に顔を出していたのだ。
したがってこの4人は自然と顔を合わせることが増え今では気心知れたお茶友達なのだ。
マリアンヌの中ではあくまで物語の攻略対象要注意人物は婚約者のいる高位令息というざっくりとした認識でその中には
仲の良いマリアとその婚約者ロムは対象外、当然本来はヒーローポジの皇太子は婚約者がいないということで全く警戒対象ではなくなっている。
強いて言えば第2皇子ぐらいだが、ルーナを立派なモブに育てたという変な自信によりよもや皇太子に捕まっているとは
夢にも思っていないだろう。
ここにいるマリアンヌ以外は恋愛事にゲキニブのルナティアラと皇太子の攻防を楽しみにしているのだ。
実はその筆頭が皇帝妃その人である。
「そういえば、マリアンヌ、あなたが前に話していたザマァ物語だったかしら?あの話に似た事が隣国の学園で起こってそれが小説として販売されて物凄い人気らしいわよ!
普通に考えて公衆の面前で婚約破棄なんて頭悪すぎだと思ったけど、実際いるのねぇそんなお馬鹿さんが、話を聞いて驚いたわよ」
「え?本当ですか?いやだわ~、私のルーナちゃんは大丈夫かしら?ヒロインじゃないから大丈夫よね~宿舎はリリアちゃんと一緒だしクラスはマリアちゃんもいるし、手紙ではちゃんとモブとして頑張っているって書いてあったけど……そう言えば登下校でシュヴァエル殿下にルーナちゃんがお世話になってるって書いてあったわ、よくわからないけどレオンが全く役に立たないからって…どういう事なのかしら?
ちゃんとリリアちゃんの事も守ってくれてるのかしら?」
「リリアから聞いた限りでは大丈夫そうでしたわよ。レオンハルト様は恐らくシュヴァエル様に協力してるんじゃないかしら」
「…??レオンが…協力?」
「ふふ、シュヴァもなんとか頑張っているみたいね。あの子もレイモンドとの約束で残り時間少ないから…まぁ、気合い入れて頑張ってもらわないと可愛い娘を手に入れるチャンスだし、なりふり構わずグイグイ迫って欲しいわ」
「あら!そう言えば忘れていましたわ!シュヴァエル殿下は長年思い続けた女性がいたと聞いたけど、その方はどうなりましたの?
ルナティアラに構っていたらその方に誤解されて殿下の恋のお邪魔になるのでは?
大変!ルーナに殿下に迷惑かけないように手紙書かなくては!」
「「「だめ!それはやめて」」」
「え?でも…」
「「「いいから、絶対やめて」」」
「…殿下の…」
「「「お願い」」」
「…?」
「マリアンヌ、ここからは親は一切口出してはだめよ!もしルナティアラが助言求めてきたら必ず、必ず、返事書く前に私達の誰かに相談して!いい、お願いよ!ね!今、ここで口出したら、…シュヴァが……暴走してしまうわ」
「ぼ、暴走?そ、それは良くないわね、多分…なんでかよくわからないけど…」
「さぁ、この話はここで終わりにしましょう。カトリーヌ様、さっき言っていた隣国の物語のお話聞かせてください」
「あら、アイル、流石ね!いいわよ~」
うまく話を逸らしたバロン侯爵夫人のおかげでマリアンヌはすっかり隣国の話に夢中になって無事に?このお茶会が進みそうで使用人一同ほっとしていた。
******侍女長は思った。
今までと今回の話の流れで誰もが…誰もが…殿下の想い人がルナティアラ様だと気が付いているのに…なぜ…気がつかないのか?
鈍感もここまでくると…イライラ通り越していっそ清々しい!
だが、この鈍感を放置すると確実に被害者が出る。今回だと皇太子殿下だ!
危うく変に拗らせてしまうところだった、学園でもリリア様とマリア様の援護がなければ大変なことになりそうですね。
これ、外野で見てる分には違う意味でハラハラドキドキして小説読むより楽しいんですよ!
皆さんもそう思うでしょう。
このお茶会にはいつの間にか皇帝妃様が毎回参加されていますが、改めてこのメンツを見ると物凄いロイヤルなんですよ。
簡単にご紹介しましょう。
マリアンヌ様はナーブル王国王女
カトリーヌ様は現皇帝妃
アイル様は元公爵令嬢
イザベル様は神聖国大神官長の御息女
皆さんとてもお美しいです…がやはり我が主人マリアンヌ様が1番お美しいですね。ちょっと思考が残念ですが…そこも魅力の1つですよ。
お嬢様方の時は超美少女揃いのほんわか談話でデレデレっとしてしまいましたが、こちらは大人、超美女軍団はそれなりのご経験を積んでいらっしゃいます。時折辛辣なご意見に護衛共が射抜かれMっけに目覚めそうな輩がチラホラと……。
冗談はここまでにして次回のお茶会までにルナティアラ様の恋愛事情が進展することを期待してそろそろお開きにいたしましょう。
「奥様方、それぞれ旦那様がお迎えにお見えになっていますのでご準備された方がよろしいかと思いますが」
「「「あら、もうきたの?もうそんな時間なのね」」」
「じゃぁ、マリアンヌ、今日も楽しかったわ!またお邪魔するわね」
「はい、こちらこそ楽しいお話有難う御座います。またいつでもいらして下さいませ」
「「マリアンヌ様、私たちもこれで失礼しますね!次回も楽しみにしています」」
「ええ、また、近いうちに会いましょう」
類は友を呼ぶという言葉がございます。
このご婦人達の旦那様は大層奥様を溺愛されていると有名でございます。
どんなに忙しくても、必ず時間をもぎ取……お作りなってお迎えにいらっしゃいます。
夫の鏡ですね。
さて、ここで気がつきましたか?
皇帝妃様のお迎えは?
はい、皇帝陛下自らいらっしゃいますよ。
夫の鏡ですから…。
今日はのんびりお茶会を開いていた。
夫であるライハルト同伴以外は邸の外に出る事のないマリアンヌは2人のご婦人を招いていた。
リリアの母であるリード伯爵夫人イザベルとマリアの母バロン侯爵夫人アイル、そして本来ならここにいるはずのない
人物が飛び入り参加したのである。
カトリーヌ・バール皇帝妃様ご登場である。
何を隠そうこのカトリーヌ様は例の4年前のお茶会以来、息子そっちのけでかなりの頻度でヴィヴォワール邸に顔を出していたのだ。
したがってこの4人は自然と顔を合わせることが増え今では気心知れたお茶友達なのだ。
マリアンヌの中ではあくまで物語の攻略対象要注意人物は婚約者のいる高位令息というざっくりとした認識でその中には
仲の良いマリアとその婚約者ロムは対象外、当然本来はヒーローポジの皇太子は婚約者がいないということで全く警戒対象ではなくなっている。
強いて言えば第2皇子ぐらいだが、ルーナを立派なモブに育てたという変な自信によりよもや皇太子に捕まっているとは
夢にも思っていないだろう。
ここにいるマリアンヌ以外は恋愛事にゲキニブのルナティアラと皇太子の攻防を楽しみにしているのだ。
実はその筆頭が皇帝妃その人である。
「そういえば、マリアンヌ、あなたが前に話していたザマァ物語だったかしら?あの話に似た事が隣国の学園で起こってそれが小説として販売されて物凄い人気らしいわよ!
普通に考えて公衆の面前で婚約破棄なんて頭悪すぎだと思ったけど、実際いるのねぇそんなお馬鹿さんが、話を聞いて驚いたわよ」
「え?本当ですか?いやだわ~、私のルーナちゃんは大丈夫かしら?ヒロインじゃないから大丈夫よね~宿舎はリリアちゃんと一緒だしクラスはマリアちゃんもいるし、手紙ではちゃんとモブとして頑張っているって書いてあったけど……そう言えば登下校でシュヴァエル殿下にルーナちゃんがお世話になってるって書いてあったわ、よくわからないけどレオンが全く役に立たないからって…どういう事なのかしら?
ちゃんとリリアちゃんの事も守ってくれてるのかしら?」
「リリアから聞いた限りでは大丈夫そうでしたわよ。レオンハルト様は恐らくシュヴァエル様に協力してるんじゃないかしら」
「…??レオンが…協力?」
「ふふ、シュヴァもなんとか頑張っているみたいね。あの子もレイモンドとの約束で残り時間少ないから…まぁ、気合い入れて頑張ってもらわないと可愛い娘を手に入れるチャンスだし、なりふり構わずグイグイ迫って欲しいわ」
「あら!そう言えば忘れていましたわ!シュヴァエル殿下は長年思い続けた女性がいたと聞いたけど、その方はどうなりましたの?
ルナティアラに構っていたらその方に誤解されて殿下の恋のお邪魔になるのでは?
大変!ルーナに殿下に迷惑かけないように手紙書かなくては!」
「「「だめ!それはやめて」」」
「え?でも…」
「「「いいから、絶対やめて」」」
「…殿下の…」
「「「お願い」」」
「…?」
「マリアンヌ、ここからは親は一切口出してはだめよ!もしルナティアラが助言求めてきたら必ず、必ず、返事書く前に私達の誰かに相談して!いい、お願いよ!ね!今、ここで口出したら、…シュヴァが……暴走してしまうわ」
「ぼ、暴走?そ、それは良くないわね、多分…なんでかよくわからないけど…」
「さぁ、この話はここで終わりにしましょう。カトリーヌ様、さっき言っていた隣国の物語のお話聞かせてください」
「あら、アイル、流石ね!いいわよ~」
うまく話を逸らしたバロン侯爵夫人のおかげでマリアンヌはすっかり隣国の話に夢中になって無事に?このお茶会が進みそうで使用人一同ほっとしていた。
******侍女長は思った。
今までと今回の話の流れで誰もが…誰もが…殿下の想い人がルナティアラ様だと気が付いているのに…なぜ…気がつかないのか?
鈍感もここまでくると…イライラ通り越していっそ清々しい!
だが、この鈍感を放置すると確実に被害者が出る。今回だと皇太子殿下だ!
危うく変に拗らせてしまうところだった、学園でもリリア様とマリア様の援護がなければ大変なことになりそうですね。
これ、外野で見てる分には違う意味でハラハラドキドキして小説読むより楽しいんですよ!
皆さんもそう思うでしょう。
このお茶会にはいつの間にか皇帝妃様が毎回参加されていますが、改めてこのメンツを見ると物凄いロイヤルなんですよ。
簡単にご紹介しましょう。
マリアンヌ様はナーブル王国王女
カトリーヌ様は現皇帝妃
アイル様は元公爵令嬢
イザベル様は神聖国大神官長の御息女
皆さんとてもお美しいです…がやはり我が主人マリアンヌ様が1番お美しいですね。ちょっと思考が残念ですが…そこも魅力の1つですよ。
お嬢様方の時は超美少女揃いのほんわか談話でデレデレっとしてしまいましたが、こちらは大人、超美女軍団はそれなりのご経験を積んでいらっしゃいます。時折辛辣なご意見に護衛共が射抜かれMっけに目覚めそうな輩がチラホラと……。
冗談はここまでにして次回のお茶会までにルナティアラ様の恋愛事情が進展することを期待してそろそろお開きにいたしましょう。
「奥様方、それぞれ旦那様がお迎えにお見えになっていますのでご準備された方がよろしいかと思いますが」
「「「あら、もうきたの?もうそんな時間なのね」」」
「じゃぁ、マリアンヌ、今日も楽しかったわ!またお邪魔するわね」
「はい、こちらこそ楽しいお話有難う御座います。またいつでもいらして下さいませ」
「「マリアンヌ様、私たちもこれで失礼しますね!次回も楽しみにしています」」
「ええ、また、近いうちに会いましょう」
類は友を呼ぶという言葉がございます。
このご婦人達の旦那様は大層奥様を溺愛されていると有名でございます。
どんなに忙しくても、必ず時間をもぎ取……お作りなってお迎えにいらっしゃいます。
夫の鏡ですね。
さて、ここで気がつきましたか?
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はい、皇帝陛下自らいらっしゃいますよ。
夫の鏡ですから…。
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