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異世界移転と初めてのギルド
2.神様がついてきました
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次に目を開けた場所は王城の見える崖の上だった。
「ここが…異世界…!」
空には訳の分からない生き物が飛び、木々は青や赤で彩られている。
そして、隣には綺麗な銀髪を一括りにした優しげな目元のイケメンが…!
「って、え、…誰?」
「やぁ、愛しい子。僕はこの世界の創造主…つまり先程の白猫だよ。」
先程の猫だと名乗る男はセイに向かってウインクをする。
「なんで神様もついてきてるんです!?」
「1人だと心細いだろう?」
神様はにっこりと笑いながら、さも当然かのように言い放った。
いや、確かに神様が居たら心強くはあるけど…
「えっと…俺、1人でも大丈夫ですよ?」
そこまで小さな子供って訳じゃないし…1人でも生きていけると思う。
瞬間、神様から笑顔が消え、
「…ふぅん…僕は不要だと?」
先程とは打って変わった、どす黒い声が聞こえた。ちょっと…いや、大分怖い。
「あっ、いや、そーゆう訳じゃ…!えと…、神様の仕事って忙しそうじゃないですか?」
焦った俺は、慌てて弁解する。手には少し冷や汗が滲んできた。
「……心配してくれるのか、優しいね。うん…、神は4人いてそれぞれが4種族を統括している。私は人担当だが、最近は均衡が取れていてね…平和なんだ。」
神様は大丈夫だよ、と頭をぽんぽんと撫でてくれた。
「そうなんですね…、えっと、じゃあ…よろしくお願いします。」
逆らったら怖そうだし…それにずっと一緒って訳でもないだろう。初めの内は知っている人がいた方が心強い。
「うん、愛しい子。…あぁ、そうだ!僕の事はロイドって呼んでほしいな。」
「分かりました、ロイドさん…ですね。…ところで、俺のその…愛しい子ってのはどう言う意味なんですか?」
実は、先程から気になっていたのだ。愛しい、なんて言われた事ないからちょっとむず痒い。
「……愛しい子は、愛しい子さ。そんな事より街へ行った方がいい。これからの生活の為にお金が必要だろう?」
ロイドさんは街の方向を指差し、歩き出す。
はぐらかされた…?まぁ、大した問題じゃないし、いっか。早く街に向かわないと日が暮れちゃうし。
「それもそうですね…、俺、あんま賢くないんですけどなにで稼いだらいいんでしょう?」
あまり容量のいい方じゃないし、感も鋭くない。自分で言うのはなんだが鈍い方だ。
「そうだねぇ…冒険者ギルドなんてどうだろう?それなら僕が助けてあげられるし、魔法も教えてあげられるよ。」
ロイドさんが魔法を教えてくれるなら俺でもなんとかなりそうだ。それに、魔法使ってみたい!
「へぇ…!魔法かぁ…いいですね!俺、ギルド入りたいです!」
「じゃあそうしよう!…とっ、門が見えてきたね…あー、並んでるなぁ。」
街への入り口は、門番がチェックをしてから中へ入れる仕組みらしくそこそこの行列が出来ていた。
「ロイドさん、並びましょう!」
新しい冒険が始まるワクワク感で、俺は走りながらロイドさんへ手を振った。
「転ばない様にねー」
それを微笑ましい顔で見ているロイドさん。なんだか、親子みたいだ…なんてよそ事を考えていたからだろう。
最後尾に並んでいたムキムキの怖そうなお兄さんへぶつかってしまった。
「うっ…、ご、ごめんなさい」
ぶつかった鼻をさすりながら上を向く。お兄さんからむわっと酒の匂いがきて、蒸せそうになった。
「あ!?いってーなチビ!…ん?………へぇ、かわいー顔してんなぁ…もっと面よく見せてみろよ!」
ぐいっと腕を引っ張られる。握力が強く、腕がみしみしと悲鳴を上げた。
「痛ぁっ…!?」
腕を掴まれ、宙ぶらりんな状態で酒臭い顔を近づけられる。その顔はまるで獲物を見つけたかの様な表情で、ただただ怖い。
「うん…いいな、好みだ。チビちゃん、俺の嫁に…っ!?」
びゅうっ、と大きな音と共に腕が解放される。一瞬のうちにお兄さんは気絶しており、地面へ倒れ込んでいた。
驚いて後ろを振り返るとロイドさんが怖い顔をして立っていた。オーラだけで人が殺せそうな勢い。
「汚い手で愛しい子に触れるとは…これだけで済んだ事に感謝しろ。」
どうやら風?か何かの魔法で助けてくれたらしい。怖い顔をしていたロイドさんだったが、パッと俺の方へ向くと心配そうに、
「大丈夫だった?ごめんね、ホントは殺しちゃいたいんだけど地上に降りると制約で殺しができなくなるんだ…」
「ふぇっ!?いやいや、十分です!腕ちょっと掴まれただけなんで…っ」
殺し!?さっきのいざこざだけでちょっと大袈裟過ぎないか…?
「…腕?見して」
俺は赤くなった部分を見せる。骨は折れてないと思うけどじんじんして痛い。
「僕はヒールが使えないから…うん、ちょっと痛いけど、我慢してね?」
「え…?」
ロイドさんは負傷箇所に顔を近づけて…舐め始めた。
「ぇ…!?いたっ…うぐ……」
ぴちゃ…と音を立てて箇所を丁寧に舐められる。痛いのになんだかじんじんと上がってくるものがあって…変な感じ。
「僕の粘液は体力…回復と鎮痛…の効果があるから、痛みが和らぐ…と思う…」
喋りながら舐められると歯が当たって、痛みが増す。でも、確かにさっきよりは痛みが和らいできた。
「ふっ…う…んぐっ」
時折歯が当たりながらぴちゃぴちゃと舐められていく。
5分程すると赤かった負傷箇所の赤みが半分ほどになり、腫れはほとんどなくなった。
「んっ…、もういいと思うよ。」
「…あ、ありがとうございます。」
5分もそうしていたので、順番は門番の前まで来ていた。何故か門番の人は顔が赤く、前のめりだった。
「これ証明書ね。」
ロイドさんは財布から証明書を取り出し、門番に渡す。渡す時、門番の手を強く握った様な気がしたのは俺の気のせいだろうか?
「ぐっ……はい、証明書は確かに…、そこの君は何か持っているかな?無ければ10000マリー払わなきゃ行けないんだけど…」
門番に話しかけられ、ぱたぱたとポッケを探る。あ、そっか…そもそもこっちの金持って無いし…え、えっと…
「この子は私の同行者でね…今からギルドで証明書を発行してくるんだ。てことで、はい、10000マリー」
ロイドさんは俺が慌てている間にぽいっと門番に銀貨を投げる。
「えっ、あっ、ロイドさん、あの…!」
「大丈夫だよ、これくらい気にしないで?」
「でも…うぅ、ありがとうございます」
今は一文無しだ。うん…、後で稼いでキッチリ返そう。
「さ、行こうか?」
「はい!」
ロイドさんに背を押され、俺は初の異世界街へ足を進めた。
「ここが…異世界…!」
空には訳の分からない生き物が飛び、木々は青や赤で彩られている。
そして、隣には綺麗な銀髪を一括りにした優しげな目元のイケメンが…!
「って、え、…誰?」
「やぁ、愛しい子。僕はこの世界の創造主…つまり先程の白猫だよ。」
先程の猫だと名乗る男はセイに向かってウインクをする。
「なんで神様もついてきてるんです!?」
「1人だと心細いだろう?」
神様はにっこりと笑いながら、さも当然かのように言い放った。
いや、確かに神様が居たら心強くはあるけど…
「えっと…俺、1人でも大丈夫ですよ?」
そこまで小さな子供って訳じゃないし…1人でも生きていけると思う。
瞬間、神様から笑顔が消え、
「…ふぅん…僕は不要だと?」
先程とは打って変わった、どす黒い声が聞こえた。ちょっと…いや、大分怖い。
「あっ、いや、そーゆう訳じゃ…!えと…、神様の仕事って忙しそうじゃないですか?」
焦った俺は、慌てて弁解する。手には少し冷や汗が滲んできた。
「……心配してくれるのか、優しいね。うん…、神は4人いてそれぞれが4種族を統括している。私は人担当だが、最近は均衡が取れていてね…平和なんだ。」
神様は大丈夫だよ、と頭をぽんぽんと撫でてくれた。
「そうなんですね…、えっと、じゃあ…よろしくお願いします。」
逆らったら怖そうだし…それにずっと一緒って訳でもないだろう。初めの内は知っている人がいた方が心強い。
「うん、愛しい子。…あぁ、そうだ!僕の事はロイドって呼んでほしいな。」
「分かりました、ロイドさん…ですね。…ところで、俺のその…愛しい子ってのはどう言う意味なんですか?」
実は、先程から気になっていたのだ。愛しい、なんて言われた事ないからちょっとむず痒い。
「……愛しい子は、愛しい子さ。そんな事より街へ行った方がいい。これからの生活の為にお金が必要だろう?」
ロイドさんは街の方向を指差し、歩き出す。
はぐらかされた…?まぁ、大した問題じゃないし、いっか。早く街に向かわないと日が暮れちゃうし。
「それもそうですね…、俺、あんま賢くないんですけどなにで稼いだらいいんでしょう?」
あまり容量のいい方じゃないし、感も鋭くない。自分で言うのはなんだが鈍い方だ。
「そうだねぇ…冒険者ギルドなんてどうだろう?それなら僕が助けてあげられるし、魔法も教えてあげられるよ。」
ロイドさんが魔法を教えてくれるなら俺でもなんとかなりそうだ。それに、魔法使ってみたい!
「へぇ…!魔法かぁ…いいですね!俺、ギルド入りたいです!」
「じゃあそうしよう!…とっ、門が見えてきたね…あー、並んでるなぁ。」
街への入り口は、門番がチェックをしてから中へ入れる仕組みらしくそこそこの行列が出来ていた。
「ロイドさん、並びましょう!」
新しい冒険が始まるワクワク感で、俺は走りながらロイドさんへ手を振った。
「転ばない様にねー」
それを微笑ましい顔で見ているロイドさん。なんだか、親子みたいだ…なんてよそ事を考えていたからだろう。
最後尾に並んでいたムキムキの怖そうなお兄さんへぶつかってしまった。
「うっ…、ご、ごめんなさい」
ぶつかった鼻をさすりながら上を向く。お兄さんからむわっと酒の匂いがきて、蒸せそうになった。
「あ!?いってーなチビ!…ん?………へぇ、かわいー顔してんなぁ…もっと面よく見せてみろよ!」
ぐいっと腕を引っ張られる。握力が強く、腕がみしみしと悲鳴を上げた。
「痛ぁっ…!?」
腕を掴まれ、宙ぶらりんな状態で酒臭い顔を近づけられる。その顔はまるで獲物を見つけたかの様な表情で、ただただ怖い。
「うん…いいな、好みだ。チビちゃん、俺の嫁に…っ!?」
びゅうっ、と大きな音と共に腕が解放される。一瞬のうちにお兄さんは気絶しており、地面へ倒れ込んでいた。
驚いて後ろを振り返るとロイドさんが怖い顔をして立っていた。オーラだけで人が殺せそうな勢い。
「汚い手で愛しい子に触れるとは…これだけで済んだ事に感謝しろ。」
どうやら風?か何かの魔法で助けてくれたらしい。怖い顔をしていたロイドさんだったが、パッと俺の方へ向くと心配そうに、
「大丈夫だった?ごめんね、ホントは殺しちゃいたいんだけど地上に降りると制約で殺しができなくなるんだ…」
「ふぇっ!?いやいや、十分です!腕ちょっと掴まれただけなんで…っ」
殺し!?さっきのいざこざだけでちょっと大袈裟過ぎないか…?
「…腕?見して」
俺は赤くなった部分を見せる。骨は折れてないと思うけどじんじんして痛い。
「僕はヒールが使えないから…うん、ちょっと痛いけど、我慢してね?」
「え…?」
ロイドさんは負傷箇所に顔を近づけて…舐め始めた。
「ぇ…!?いたっ…うぐ……」
ぴちゃ…と音を立てて箇所を丁寧に舐められる。痛いのになんだかじんじんと上がってくるものがあって…変な感じ。
「僕の粘液は体力…回復と鎮痛…の効果があるから、痛みが和らぐ…と思う…」
喋りながら舐められると歯が当たって、痛みが増す。でも、確かにさっきよりは痛みが和らいできた。
「ふっ…う…んぐっ」
時折歯が当たりながらぴちゃぴちゃと舐められていく。
5分程すると赤かった負傷箇所の赤みが半分ほどになり、腫れはほとんどなくなった。
「んっ…、もういいと思うよ。」
「…あ、ありがとうございます。」
5分もそうしていたので、順番は門番の前まで来ていた。何故か門番の人は顔が赤く、前のめりだった。
「これ証明書ね。」
ロイドさんは財布から証明書を取り出し、門番に渡す。渡す時、門番の手を強く握った様な気がしたのは俺の気のせいだろうか?
「ぐっ……はい、証明書は確かに…、そこの君は何か持っているかな?無ければ10000マリー払わなきゃ行けないんだけど…」
門番に話しかけられ、ぱたぱたとポッケを探る。あ、そっか…そもそもこっちの金持って無いし…え、えっと…
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ロイドさんは俺が慌てている間にぽいっと門番に銀貨を投げる。
「えっ、あっ、ロイドさん、あの…!」
「大丈夫だよ、これくらい気にしないで?」
「でも…うぅ、ありがとうございます」
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