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1章 ニート、日当たりのよい部屋に住む。
ニートには旦那様のひみつを解き明かす力がある。
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とんでもねえ目にあった朝、を通り過ぎ、昼。俺はベッドの上でぼーっとしていた。
「さすがでございます、ルシアさま。無味無臭のような見目でも、やれば出来ると信じておりましたっ」
「?」
「お教えしたテクニックを実践されたのですよね!」
「いや、俺が滅茶苦茶えっちな目にあわされた。すごかった」
突然奇声をあげてのけぞった執事が、ふと静かになったかと思えば、ニチャァ、と不吉な笑みを浮かべる。
「もうそれでいい。 なんだかよくわかりませんが体で落とせたなら成功です。そうに違いない」
……やばい、いよいよプロ嫌味執事が壊れたかもしれない。多分俺に対する成功のハードルがガン下がりしている。ハードルが地面に埋まってるレベル。
しかし、喜んでいるところに水を差すのもかわいそうだ。理解は出来ないが、人の好みはそれぞれなのだし、ここは俺が大人になって、肯定してやるべき場面。そう思って、穏やかニートスマイルを浮かべれば、ニチャァとした笑みが深まってしまった。
「そ、そう。よかったね……?」
「是非継続してください」
「そうすると俺はずっとベッドから起き上がれなくなるんだが?」
「どうせ何もしないでしょう」
「そう言えばそうか」
確かに、だるいなぁ、腰が痛いなあ、という困りごとはあるが、活動できなくて困るとかは皆無だ。俺はニートなので。でも、散々乳首を引っ張られたから、伸びないか心配だ。
ぐでーん、と平然とベッドでごろごろしていたら、なんと、30分前に出ていったばかりの旦那さまが戻ってくる。彼の姿が視界に入ったとたん、反射的に後ろがキュッとなる気すらして、パブロフのニートになってしまったかもしれないと不安になった。
「何か食べるか」
「は、はい」
「……」
もじもじとシーツの中から顔だけ出して頷けば、無言でじっと見つめられる。三十にもなるニートが何をもじもじしているんだと言わんばかりの視線だ。しかし、俺は屈するわけにはいかない。
つい30分前まで体に触れられていたのだ、まだ余韻が抜けきらないし、旦那さまを見るだけで快楽を思い出す。挙動不審に目が泳いでも、耐え切れずにシーツに少しずつ潜っても許されるはずだ。
「なぜ顔を隠そうとするんだ?」
「ヒェ」
だがしかし、なんと旦那さま、俺の繊細な情緒をガン無視である。シーツが無慈悲に引っぺがされて、膝裏と背中に手をさしこまれて抱え上げられた。ニート、人生初の姫抱っこ体験なるも、どちらかというと身の危険を感じるドキドキ。
かちんこちんに固まっていたら、ソファに下ろされて、そのまま旦那さまも隣に腰を下ろす。ベルが鳴らされて、部屋に入ったレミリアが、まぁ! なんて思っていそうな顔をして、嬉しそうに食事を手配しに行った。
なんであんなに嬉しそうなんだろうか。ニートしか居ないと思ったら、思いもかけず旦那さまもいてラッキーみたいなアレだろうか。哀しい。俺だってレミリアと仲良しだぞ。……おじさんの一方通行じゃないよね?
叶わぬハーレム願望を思って切なくなっていたら、ただでさえぴったり隣に座っていた旦那様の手が太腿付近に添えられ、いよいよ不健全注意報の距離感になる。
「ふ、流石にもうしない。そう警戒するな」
「さようでございますか」
ほっとして力を抜けば、レミリアのことを聞かれるので言われたことに適当に答えていく。アメーバのクッキーは誰に渡したんだという話になって、部屋の前の彼ですと伝えたら、旦那さまの首が急にこちらに90度まわる。
「メイドたちに渡したのでは?」
「はい。余ったので、ご挨拶を兼ねて身近な人らにも配ろうと、思いまして」
「……身近な人」
「意外と受け取ってくれる人が多くてほっとしました」
優しい方ばかりですねと言えば、少し考えた後で。
「今後は、余ったものを配るならメイドだけにしておけ」
「え、どうして」
別に構わないが、疑問に思ったので聞いてみる。そうすると、少し顎をあげた旦那さまが、ふん、と鼻を鳴らし。
「うちの男どもは、私以外全員クッキーが好きではない」
堂々たる言葉。確信を持った物言いには、微塵も揺るがない事実だという自信がみなぎる。
なるほど。つまり。
驚愕! 屋敷の採用基準にクッキー党厳禁と書いてある疑惑!! という可能性が出てきたな?
どういうことだよ特殊過ぎるだろ。もしや旦那さま、クッキーが好きすぎて屋敷の人間には食わせないタイプの人か。
と、そこまで考えて、はっと閃く。つまり、こういうことだ。
幼少期、男が甘いクッキーなんて、と言われて育った旦那さま。あれだけ男らしい方だ、きっと厳しい教育を受けて育ったに違いない。ニートとは違う。
成長して、ひそかに憧れを抱えたまま、しかし見栄が邪魔をしてクッキーを食べることへの抵抗が消えない旦那さま。自由にクッキーを手にする男を見るのも許せず、屋敷の採用規程にはクッキー党禁止の文字が刻まれた……という寸法。
なるほど。完璧な推理。ニートもやればできる。これしかない。
旦那さま、なんて可哀そうなんだ。クッキーを食べられないなんてきっとつらいに違いない。今度甘くない、変な形のクッキーをもっていってあげよう。クッキーじゃないです、と言い張れば、食べても気にならないはずだ。
慈悲の心で優しく頷いておけば、満足気な旦那さまが、レミリアが入れていったテーブルの上の紅茶のカップを手に取る。でも、一つ気にかかることがある。
「俺はクッキー、結構好きなんですけど、それはいいんですか?」
「あぁ。好きなだけ食べればいい」
なるほど、嫁? は採用規程が適用されないらしい。危うくクッキーを作ったのに俺は食べられないなどと言う地獄になるところだったから、とても喜ばしい。
食事を運んできたレミリアに礼を言い、美味しいご飯に幸せな気持ちになって、午後の暖かい日差しの下でまた横になる。ソファでゴロゴロする俺を見た旦那さまは、不思議そうに口を開いた。
「いつもは何をしているんだ」
「ソファで転がってます」
「いや、今ではなくて」
「ベッドで転がってます」
「……もしかして、部屋から出ないのか?」
何を今更。なるべく部屋から出ないでくれという約束なのだし、当然ではないのか。そう告げれば、表情を険しくした旦那さまが、ゆっくり休めと告げて部屋から出ていく。
夕方ごろ、クルクルお髭の家令が現れて、外出禁止令が無しになったことを告げてきたけど。
「そうなんだぁ」
「ごほん。それでですね、ルシアさま、明日、旦那さまがお出かけになられるそうでして」
「へえ」
「ルシアさまのご希望の場所を伺うよう、仰せつかっております」
「……?」
なぜ旦那さまが出かけるのに俺に? うーん、お出かけ先に迷うなァ、ニートに考えさせるか! みたいなことだろうか。超人選ミス。圧倒的不適当。
まあしかし、せっかくちょっとは仲良くなれそうなのだし、考えてあげよう。うーんと唸って、そして俺は、妙案を思い付いた。
「ケーキやお菓子の食べ歩きとかいいですね」
そう、かわいそうな旦那さまに、甘味巡りの大義名分を与えようという寸法。天才だ。ニートも捨てたもんじゃない。自画自賛をしていれば、承知しましたと帰っていく家令が、振り返って頭を下げる。
「ルシアさま。申し訳ございませんでした。私の一存で、失礼な態度をとっておりました」
今後とも、レガルさまのことをよろしくお願いいたします、と言われて、俺は。
クルクルお髭の家令も、旦那さまのクッキー好きを知っていたのだなと、愛情を感じてほっこりしたのだった。
「さすがでございます、ルシアさま。無味無臭のような見目でも、やれば出来ると信じておりましたっ」
「?」
「お教えしたテクニックを実践されたのですよね!」
「いや、俺が滅茶苦茶えっちな目にあわされた。すごかった」
突然奇声をあげてのけぞった執事が、ふと静かになったかと思えば、ニチャァ、と不吉な笑みを浮かべる。
「もうそれでいい。 なんだかよくわかりませんが体で落とせたなら成功です。そうに違いない」
……やばい、いよいよプロ嫌味執事が壊れたかもしれない。多分俺に対する成功のハードルがガン下がりしている。ハードルが地面に埋まってるレベル。
しかし、喜んでいるところに水を差すのもかわいそうだ。理解は出来ないが、人の好みはそれぞれなのだし、ここは俺が大人になって、肯定してやるべき場面。そう思って、穏やかニートスマイルを浮かべれば、ニチャァとした笑みが深まってしまった。
「そ、そう。よかったね……?」
「是非継続してください」
「そうすると俺はずっとベッドから起き上がれなくなるんだが?」
「どうせ何もしないでしょう」
「そう言えばそうか」
確かに、だるいなぁ、腰が痛いなあ、という困りごとはあるが、活動できなくて困るとかは皆無だ。俺はニートなので。でも、散々乳首を引っ張られたから、伸びないか心配だ。
ぐでーん、と平然とベッドでごろごろしていたら、なんと、30分前に出ていったばかりの旦那さまが戻ってくる。彼の姿が視界に入ったとたん、反射的に後ろがキュッとなる気すらして、パブロフのニートになってしまったかもしれないと不安になった。
「何か食べるか」
「は、はい」
「……」
もじもじとシーツの中から顔だけ出して頷けば、無言でじっと見つめられる。三十にもなるニートが何をもじもじしているんだと言わんばかりの視線だ。しかし、俺は屈するわけにはいかない。
つい30分前まで体に触れられていたのだ、まだ余韻が抜けきらないし、旦那さまを見るだけで快楽を思い出す。挙動不審に目が泳いでも、耐え切れずにシーツに少しずつ潜っても許されるはずだ。
「なぜ顔を隠そうとするんだ?」
「ヒェ」
だがしかし、なんと旦那さま、俺の繊細な情緒をガン無視である。シーツが無慈悲に引っぺがされて、膝裏と背中に手をさしこまれて抱え上げられた。ニート、人生初の姫抱っこ体験なるも、どちらかというと身の危険を感じるドキドキ。
かちんこちんに固まっていたら、ソファに下ろされて、そのまま旦那さまも隣に腰を下ろす。ベルが鳴らされて、部屋に入ったレミリアが、まぁ! なんて思っていそうな顔をして、嬉しそうに食事を手配しに行った。
なんであんなに嬉しそうなんだろうか。ニートしか居ないと思ったら、思いもかけず旦那さまもいてラッキーみたいなアレだろうか。哀しい。俺だってレミリアと仲良しだぞ。……おじさんの一方通行じゃないよね?
叶わぬハーレム願望を思って切なくなっていたら、ただでさえぴったり隣に座っていた旦那様の手が太腿付近に添えられ、いよいよ不健全注意報の距離感になる。
「ふ、流石にもうしない。そう警戒するな」
「さようでございますか」
ほっとして力を抜けば、レミリアのことを聞かれるので言われたことに適当に答えていく。アメーバのクッキーは誰に渡したんだという話になって、部屋の前の彼ですと伝えたら、旦那さまの首が急にこちらに90度まわる。
「メイドたちに渡したのでは?」
「はい。余ったので、ご挨拶を兼ねて身近な人らにも配ろうと、思いまして」
「……身近な人」
「意外と受け取ってくれる人が多くてほっとしました」
優しい方ばかりですねと言えば、少し考えた後で。
「今後は、余ったものを配るならメイドだけにしておけ」
「え、どうして」
別に構わないが、疑問に思ったので聞いてみる。そうすると、少し顎をあげた旦那さまが、ふん、と鼻を鳴らし。
「うちの男どもは、私以外全員クッキーが好きではない」
堂々たる言葉。確信を持った物言いには、微塵も揺るがない事実だという自信がみなぎる。
なるほど。つまり。
驚愕! 屋敷の採用基準にクッキー党厳禁と書いてある疑惑!! という可能性が出てきたな?
どういうことだよ特殊過ぎるだろ。もしや旦那さま、クッキーが好きすぎて屋敷の人間には食わせないタイプの人か。
と、そこまで考えて、はっと閃く。つまり、こういうことだ。
幼少期、男が甘いクッキーなんて、と言われて育った旦那さま。あれだけ男らしい方だ、きっと厳しい教育を受けて育ったに違いない。ニートとは違う。
成長して、ひそかに憧れを抱えたまま、しかし見栄が邪魔をしてクッキーを食べることへの抵抗が消えない旦那さま。自由にクッキーを手にする男を見るのも許せず、屋敷の採用規程にはクッキー党禁止の文字が刻まれた……という寸法。
なるほど。完璧な推理。ニートもやればできる。これしかない。
旦那さま、なんて可哀そうなんだ。クッキーを食べられないなんてきっとつらいに違いない。今度甘くない、変な形のクッキーをもっていってあげよう。クッキーじゃないです、と言い張れば、食べても気にならないはずだ。
慈悲の心で優しく頷いておけば、満足気な旦那さまが、レミリアが入れていったテーブルの上の紅茶のカップを手に取る。でも、一つ気にかかることがある。
「俺はクッキー、結構好きなんですけど、それはいいんですか?」
「あぁ。好きなだけ食べればいい」
なるほど、嫁? は採用規程が適用されないらしい。危うくクッキーを作ったのに俺は食べられないなどと言う地獄になるところだったから、とても喜ばしい。
食事を運んできたレミリアに礼を言い、美味しいご飯に幸せな気持ちになって、午後の暖かい日差しの下でまた横になる。ソファでゴロゴロする俺を見た旦那さまは、不思議そうに口を開いた。
「いつもは何をしているんだ」
「ソファで転がってます」
「いや、今ではなくて」
「ベッドで転がってます」
「……もしかして、部屋から出ないのか?」
何を今更。なるべく部屋から出ないでくれという約束なのだし、当然ではないのか。そう告げれば、表情を険しくした旦那さまが、ゆっくり休めと告げて部屋から出ていく。
夕方ごろ、クルクルお髭の家令が現れて、外出禁止令が無しになったことを告げてきたけど。
「そうなんだぁ」
「ごほん。それでですね、ルシアさま、明日、旦那さまがお出かけになられるそうでして」
「へえ」
「ルシアさまのご希望の場所を伺うよう、仰せつかっております」
「……?」
なぜ旦那さまが出かけるのに俺に? うーん、お出かけ先に迷うなァ、ニートに考えさせるか! みたいなことだろうか。超人選ミス。圧倒的不適当。
まあしかし、せっかくちょっとは仲良くなれそうなのだし、考えてあげよう。うーんと唸って、そして俺は、妙案を思い付いた。
「ケーキやお菓子の食べ歩きとかいいですね」
そう、かわいそうな旦那さまに、甘味巡りの大義名分を与えようという寸法。天才だ。ニートも捨てたもんじゃない。自画自賛をしていれば、承知しましたと帰っていく家令が、振り返って頭を下げる。
「ルシアさま。申し訳ございませんでした。私の一存で、失礼な態度をとっておりました」
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