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第3章 初めての動揺
4.2 茜と英之
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小倉茜と倉橋英之の交際は、茜が積極的に進めていた。愛海には、英之が求めて来る行為を受け入れているように話していたが、それは逆だった。
文化祭の最終日、片付けが終わって、英之と茜は二人だけで部室にいた。なかなか進展しない二人の仲に我慢できず、茜は英之に迫っていた。
「先輩から声を掛けられて、付き合い始めましたけど、先輩は私のことどう思っていますか?これじゃあ、付き合っているとは言えないですよ。」と言う茜に、真面目な英之は困惑していた。
「どうすればいいかな?もっと会えるようにするよ。」はっきりしない英之に、
「先輩、キスしましょう!」と茜から切り出していた。茜が目を瞑って待っていると、彼は恐る恐る唇を震わせながら近付いてきた。茜は薄目で確認して、彼の唇を目掛けて、自分の口を押し付けた。英之は驚いて一度口を離したが、今度は自分から茜の口を吸いにいった。二人のファーストキスだった。
その日以来、二人は頻繁にデートをするようになって、キスもディープなものになっていった。英之が好んだのは、茜の胸を触りながら顔を片方の胸に押し付ける事だった。茜の胸は、愛海がテニスボールなら、ソフトボールぐらいの大きさで、柔らか過ぎず硬過ぎない膨らみは、触ると心地よい感触が得られた。茜が彼をマザコンではないかと疑い出したのは、この時からだった。
文化祭の最終日、片付けが終わって、英之と茜は二人だけで部室にいた。なかなか進展しない二人の仲に我慢できず、茜は英之に迫っていた。
「先輩から声を掛けられて、付き合い始めましたけど、先輩は私のことどう思っていますか?これじゃあ、付き合っているとは言えないですよ。」と言う茜に、真面目な英之は困惑していた。
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