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第1章:異世界の森で生活開始
第27話:探索しよう
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家と拠点を整備してから、1週間ほどが経った。
この間、細かい調整や、強度が心配な部分を適宜補強していたほかは、問題なく生活できている。
・・・もっとも、一度も魔獣が攻めてきたりはしていないので、必要な防御力を備えているかを確かめられてはいない。
もちろん、攻めてこられない方がいいに決まっているのだが、せっかく作ったのだからその完成度を確かめてみたいと思ってもしまう。難儀なものだ・・・
ちなみに、ポーラも似たようなことを思っていたようで、「誰も攻めてこないねー」と呟いて、カイトに注意されていた。
まあ、カイトが正しいけど、気持ちは分かってしまったので、どちらにも加勢しなかった。
そういえば、もうカイトやポーラでさえ、なんの苦もなく倒せる、ファングラヴィットでも、大きな町が灰燼に帰すらしい。
ポーラは、私と同じく、相変わらずの遠距離高火力狙撃スタイルだからともかく、カイトは、『身体強化』を使って、普通にやり合って倒している。
ファングラヴィットの話が盛られているのか、カイトが強いのか・・・
・・・まあ、この森で暮らしていくのだから、強いに越したことはない。
今のカイトや、ポーラでもグレイムラッドバイパーは倒せないだろうし、魔獣を甘く見ていいわけではない。
ここ数日は、拠点の補強なんかも終わって、やることがなかった。
そもそも、ここ最近は、魔獣を見てすらいない。
・・・・・・前回と同じく、普段の行動範囲外にいってみるか。
2人の服もいよいよ誤魔化しがきかなくなってきたし、新しい食材も欲しい。
辛いのは好きだけど、毎日ファングラヴィットの肉と『アマジュの実』では、さすがに飽きてきた・・・
カイトとポーラは、今回は絶対に連れて行かない。
前回のこともあるし、もう一つの目的の関係で、近くに人がいると危ないのだ。
・・・もう一つの目的、それは『竜人化』の訓練である。
未だに、翼や尻尾を出すことはできない。
そもそも、『竜人化』は、グレイムラッドバイパーの一件以来、ほとんど使っていない。
ファングラヴィットやフォレストタイガーは、『ストーンバレット』で、簡単に倒せるし、その他の魔獣は見ていない。
そういうわけで、『竜人化』しての戦闘訓練、特に肉弾戦の訓練をしたいのだ。
・・・そう、さっきの話ではないが、いつ、グレイムラッドバイパーを超える危険な魔獣と戦う羽目になるのか分からないのである。準備をしておいて、損はない。
私には、2人を守る役目もあるのだから。
2人に伝えると、カイトとポーラは、当然一緒に行きたがった。
この間のこと、私が『竜人化』の訓練をしたいこと、訓練中は近くにいると危険だということを説明すると、渋々引き下がってくれた。
今度は一緒に森を探索に行こう。
リンも今や、酸や毒で攻撃できるので、2人の守りとしておいていこうと思ったが、2人から私を1人にするのも怖いから連れて行ってと言われ、一緒に行くことにした。
・・・・・・怖いって、どういうこと?
まあ、出先で何か持ち帰りたい物を見つけたり、狩ったりした場合を考えると、リンも一緒の方がいい。
2人には、危険なことをしないこと、なるべく拠点の壁の中にいるようにすることを強く言い聞かせて、1人で森へと向かった。
行き先は、まだほとんど行ったことのない、洞窟の入り口の反対側だ。
♢ ♢ ♢
洞窟の入り口の反対側にある入り口を出て、1時間ほど、森を歩いてきた。
いつものように、地面を適宜耕して、目印は残しておく。
そういえば、この世界にも方角の概念はあった。それに、太陽が東から昇り西に沈むというのも、同じだった。自転の方向が同じなんだろうか・・・
と、いうわけで、今後は洞窟の入り口を背にして、正面が北、左が西、右が東。そして後ろが南と考え、呼称することにする。
誤差はあるだろうが、概ね一致するはずだ。
気を取り直して、拠点の南側を歩いて行く。
少しすると、ファングラヴィットは見かけるようになったが、それ以外の生き物を見かけない。
もし、持ち帰れなくなったら、その時に考えたらいいので、一応狩って、リンに収納してもらう。
そんな風に、少しつまらなさを感じながら、森を歩いていた時だった。
ガサガサっという音が、近くの茂みの奥から聞こえてきた。
ファングラヴィットが出す音にしては、大きな音なことに気がつき、それに何か感じたことの無いような気配を感じた。
「・・・リン。見に行ってみよっか」
リンにそう伝えて、身を屈めながら、茂みの方へと進んでいく。
茂みの奥は、最初にカイト達が襲われていたような、開けた場所だった。
そこには、
「・・・えっと、ゴリラ?」
真っ黒な身体、いや毛か。すごく太い腕に、短めな足。
胸筋がヤバい。ムッキムキだ。
赤い目に、大きな口で、見えている歯は、太く鋭い。
一瞬、固まってしまったが、気を取り直して『鑑定』を使う。
♢ ♢ ♢
ブラッケラー
クライスの大森林に生息する猿型の魔獣。
太い腕から繰り出される攻撃は、グレイムラッドバイパーの幼体を簡単に屠る。
全身を硬い筋肉と皮膚、体毛に覆われ、攻撃を通さない。
♢ ♢ ♢
・・・おー。
また、すごいヤツに遭遇したもんね。
グレイムラッドバイパーの幼体って、この間のヤツよね。
アレを簡単に屠ると。
そういえば、『鑑定』の説明が、詳しくなった気がする。
スキルレベルが上がったから?
一度使ったら同じ魔獣や木の実には使わないから、分からないけど、そんな気がする。
今度、ファングラヴィットにも使ってみるか。
それはさておき、どうしたもんか。
目の前のブラッケラーは、倒したばかりと思しき、フォレストタイガーを食べている。
首と胴を掴んで、力任せに引っ張り、首をちぎっている。うーん、豪快。
おそらく、今ここを離れれば、追ってはこないだろう。
ただ、ここまで来た目的は、新しい素材や食料の採取と、『竜人化』の訓練だ。
新しい魔獣と戦うのは、その両方の目的を果たせる。
・・・まあ、ゴリラの肉を食おうとは思わないが。
それに、こいつはグレイムラッドバイパーの幼体よりも強いらしい。
そうすると、カイト達では勝てない。
それに、もし拠点に来たならば、拠点の壁は簡単に破壊されるだろう。
こいつの縄張りがどこなのか知らないが、危険な芽は早めに摘んでおきたい。
・・・・・・よし、倒そう。
『鑑定』でも、あいつの筋肉や皮膚、体毛で攻撃を防ぐとあったし、『ストーンバレット』では倒せないだろう。
となると、手段は一つ。
私は、可能な限り全身を『竜人化』した。
・・・この間より、鱗で覆われている部分が多い気がする。
まあ、それは後回しだ。
身体の変化が終わったのを確認すると、私は、地面を強く蹴って、ブラッケラーの顔面近くまで跳んでいく。
ブラッケラーが、私に気がついてこちらを見たのと同時に、ブラッケラーの顔に向かって鋭い爪の生えそろった手を、思いっきり振り下ろした。
この間、細かい調整や、強度が心配な部分を適宜補強していたほかは、問題なく生活できている。
・・・もっとも、一度も魔獣が攻めてきたりはしていないので、必要な防御力を備えているかを確かめられてはいない。
もちろん、攻めてこられない方がいいに決まっているのだが、せっかく作ったのだからその完成度を確かめてみたいと思ってもしまう。難儀なものだ・・・
ちなみに、ポーラも似たようなことを思っていたようで、「誰も攻めてこないねー」と呟いて、カイトに注意されていた。
まあ、カイトが正しいけど、気持ちは分かってしまったので、どちらにも加勢しなかった。
そういえば、もうカイトやポーラでさえ、なんの苦もなく倒せる、ファングラヴィットでも、大きな町が灰燼に帰すらしい。
ポーラは、私と同じく、相変わらずの遠距離高火力狙撃スタイルだからともかく、カイトは、『身体強化』を使って、普通にやり合って倒している。
ファングラヴィットの話が盛られているのか、カイトが強いのか・・・
・・・まあ、この森で暮らしていくのだから、強いに越したことはない。
今のカイトや、ポーラでもグレイムラッドバイパーは倒せないだろうし、魔獣を甘く見ていいわけではない。
ここ数日は、拠点の補強なんかも終わって、やることがなかった。
そもそも、ここ最近は、魔獣を見てすらいない。
・・・・・・前回と同じく、普段の行動範囲外にいってみるか。
2人の服もいよいよ誤魔化しがきかなくなってきたし、新しい食材も欲しい。
辛いのは好きだけど、毎日ファングラヴィットの肉と『アマジュの実』では、さすがに飽きてきた・・・
カイトとポーラは、今回は絶対に連れて行かない。
前回のこともあるし、もう一つの目的の関係で、近くに人がいると危ないのだ。
・・・もう一つの目的、それは『竜人化』の訓練である。
未だに、翼や尻尾を出すことはできない。
そもそも、『竜人化』は、グレイムラッドバイパーの一件以来、ほとんど使っていない。
ファングラヴィットやフォレストタイガーは、『ストーンバレット』で、簡単に倒せるし、その他の魔獣は見ていない。
そういうわけで、『竜人化』しての戦闘訓練、特に肉弾戦の訓練をしたいのだ。
・・・そう、さっきの話ではないが、いつ、グレイムラッドバイパーを超える危険な魔獣と戦う羽目になるのか分からないのである。準備をしておいて、損はない。
私には、2人を守る役目もあるのだから。
2人に伝えると、カイトとポーラは、当然一緒に行きたがった。
この間のこと、私が『竜人化』の訓練をしたいこと、訓練中は近くにいると危険だということを説明すると、渋々引き下がってくれた。
今度は一緒に森を探索に行こう。
リンも今や、酸や毒で攻撃できるので、2人の守りとしておいていこうと思ったが、2人から私を1人にするのも怖いから連れて行ってと言われ、一緒に行くことにした。
・・・・・・怖いって、どういうこと?
まあ、出先で何か持ち帰りたい物を見つけたり、狩ったりした場合を考えると、リンも一緒の方がいい。
2人には、危険なことをしないこと、なるべく拠点の壁の中にいるようにすることを強く言い聞かせて、1人で森へと向かった。
行き先は、まだほとんど行ったことのない、洞窟の入り口の反対側だ。
♢ ♢ ♢
洞窟の入り口の反対側にある入り口を出て、1時間ほど、森を歩いてきた。
いつものように、地面を適宜耕して、目印は残しておく。
そういえば、この世界にも方角の概念はあった。それに、太陽が東から昇り西に沈むというのも、同じだった。自転の方向が同じなんだろうか・・・
と、いうわけで、今後は洞窟の入り口を背にして、正面が北、左が西、右が東。そして後ろが南と考え、呼称することにする。
誤差はあるだろうが、概ね一致するはずだ。
気を取り直して、拠点の南側を歩いて行く。
少しすると、ファングラヴィットは見かけるようになったが、それ以外の生き物を見かけない。
もし、持ち帰れなくなったら、その時に考えたらいいので、一応狩って、リンに収納してもらう。
そんな風に、少しつまらなさを感じながら、森を歩いていた時だった。
ガサガサっという音が、近くの茂みの奥から聞こえてきた。
ファングラヴィットが出す音にしては、大きな音なことに気がつき、それに何か感じたことの無いような気配を感じた。
「・・・リン。見に行ってみよっか」
リンにそう伝えて、身を屈めながら、茂みの方へと進んでいく。
茂みの奥は、最初にカイト達が襲われていたような、開けた場所だった。
そこには、
「・・・えっと、ゴリラ?」
真っ黒な身体、いや毛か。すごく太い腕に、短めな足。
胸筋がヤバい。ムッキムキだ。
赤い目に、大きな口で、見えている歯は、太く鋭い。
一瞬、固まってしまったが、気を取り直して『鑑定』を使う。
♢ ♢ ♢
ブラッケラー
クライスの大森林に生息する猿型の魔獣。
太い腕から繰り出される攻撃は、グレイムラッドバイパーの幼体を簡単に屠る。
全身を硬い筋肉と皮膚、体毛に覆われ、攻撃を通さない。
♢ ♢ ♢
・・・おー。
また、すごいヤツに遭遇したもんね。
グレイムラッドバイパーの幼体って、この間のヤツよね。
アレを簡単に屠ると。
そういえば、『鑑定』の説明が、詳しくなった気がする。
スキルレベルが上がったから?
一度使ったら同じ魔獣や木の実には使わないから、分からないけど、そんな気がする。
今度、ファングラヴィットにも使ってみるか。
それはさておき、どうしたもんか。
目の前のブラッケラーは、倒したばかりと思しき、フォレストタイガーを食べている。
首と胴を掴んで、力任せに引っ張り、首をちぎっている。うーん、豪快。
おそらく、今ここを離れれば、追ってはこないだろう。
ただ、ここまで来た目的は、新しい素材や食料の採取と、『竜人化』の訓練だ。
新しい魔獣と戦うのは、その両方の目的を果たせる。
・・・まあ、ゴリラの肉を食おうとは思わないが。
それに、こいつはグレイムラッドバイパーの幼体よりも強いらしい。
そうすると、カイト達では勝てない。
それに、もし拠点に来たならば、拠点の壁は簡単に破壊されるだろう。
こいつの縄張りがどこなのか知らないが、危険な芽は早めに摘んでおきたい。
・・・・・・よし、倒そう。
『鑑定』でも、あいつの筋肉や皮膚、体毛で攻撃を防ぐとあったし、『ストーンバレット』では倒せないだろう。
となると、手段は一つ。
私は、可能な限り全身を『竜人化』した。
・・・この間より、鱗で覆われている部分が多い気がする。
まあ、それは後回しだ。
身体の変化が終わったのを確認すると、私は、地面を強く蹴って、ブラッケラーの顔面近くまで跳んでいく。
ブラッケラーが、私に気がついてこちらを見たのと同時に、ブラッケラーの顔に向かって鋭い爪の生えそろった手を、思いっきり振り下ろした。
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