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第3章:変わりゆく生活
第116話:条件交渉
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領都の門に到着すると、一緒に戦った第3部隊の騎士が警備しているのが見えた。私たちに気づき、おそらくマーラやシャロンを見て一瞬身構えたが、すぐに共に戦った魔獣たちだと気がついたのか、警戒を解いた。
カイトが挨拶し、バイズ辺境伯の屋敷へ向かいたい旨伝えると、すぐに取り次いでくれた。
前回と同様に、シャロンが今の大きさで町に入ればパニックになりかねないので、衛兵の詰所で馬車を用意してもらい、私たちは馬車に乗り込んで屋敷へと向かう。
いつもの応接室に通されたので、カイトとポーラと座って待つ。フェイとレビンは両側に立って、護衛するかのようなスタイルだ。レーベルも含めて、悪魔族の3人は、かなり戦闘能力が高い。私は前世では戦いの経験なんて無いし、こっちに来てからも、恵まれた能力を無駄遣いしながら戦っているだけだ。最近は、レーベルに戦闘訓練をつけてもらっていたが、その実力差は、プロの殺し屋と生まれたての赤ちゃんみたいなものであることを日々感じている。
そんな私から見ても、フェイやレビンの戦闘能力が高いのは明らかだった。道中出てきたフォレストタイガーなんか、吠える前にレビンに首をへし折られていたし・・・
得手不得手なのか好みなのか分からないが、レーベルは手を変化させて戦うことが多く、フェイは魔法を多く使い、レビンは雰囲気とは違ってバリバリの武闘派だった。
武闘派のカイトと魔法派のフェイ、魔法派のポーラと武闘派のレビンは、いいコンビだと思う。
今回の戦いで目立ったことで、悪意を持って近寄って来るヤツは一定数いるだろう。不意打ちを受けても、私は『自動防御』によって、大体の攻撃は無効化される。襲撃者が、グレイムラッドバイパーの火炎ブレス以上の威力を持つ攻撃をしてくるとは思えないしね。ただ、カイトやポーラは不意打ちで斬りかかられたり、魔法を撃たれたりしたら、簡単にダメージを受ける。カイトは周りに気を配っているように見えるが、まだ不安はある。そこを、フェイやレビンが側にいることで、護衛としての役割を担ってくれるのは大きいと思う。
少しして、バイズ辺境伯一行と、バイズ辺境伯と同年代の男性、その護衛騎士が入ってきた。カイトの言っていた、カーラ侯爵だろうな。
「久しぶりだな、コトハ殿。ポーラ殿。カイト殿は、コトハ殿へ話を伝えてくれたようで、感謝する」
「久しぶり、バイズ辺境伯。この間は話の途中で倒れちゃってごめんね」
「いやいや。改めて、グレイムラッドバイパーを倒し、領の防衛に力を貸してくれたこと、心より感謝申し上げる」
そう言って頭を下げる、バイズ辺境伯領の一同。
何回もお礼を言われているが、どうもおじさんたちに頭を下げられるのは慣れないもんだ・・・
「何回も聞いたし、もう大丈夫だよ」
「・・・そうか。我らには誠心誠意礼を述べるくらいしかできぬからな・・・」
本当は、私たちが一応冒険者登録をしていることにつけて、依頼料と成功報酬という形で、お金を払うと何度も打診された。しかし、素材の売却で、かなりのお金を稼いでいるし、別にお金は必要ない。今回は、カイトの助けたいという意思を尊重して協力したので、お金を受け取るのはお断りしたのだ。
「では改めてコトハ殿。今後の話がしたい」
「うん。私もそのために来たよ」
「うむ。まず、紹介させてくれ。こちらカーラ侯爵。建国する新国家の、王となる予定の男だ」
「初めまして、コトハ殿。ハール・フォン・カーラと申す。よろしく頼む」
「よろしく。コトハ・ミズハラよ」
「・・・・・・・・・・・・それで、コトハ殿。先にカイト殿に伝えた提案だが・・・」
「貴族になれってやつでしょ? いいよ?」
「本当か!?」
「・・・・・・う、うん。けど、条件とかは、少し話し合いたいんだけどね」
圧が凄いって・・・。それほど重要なのね。
「・・・そうだな。こちらとしては、コトハ殿が新国家の貴族となり、そのことを大々的に公表できるのであれば、それ以外について希望することは特にない」
「私の希望は、誰からの命令も受けないこと。王になるカーラ侯爵やバイズ辺境伯、他の貴族からもね。そのための方策は、カイトから聞いた内容で概ね問題ないよ。私より上の地位は国王だけ、その国王も私には命令できない。けど、それだとまだ少し不安なんだよね。だから、国に対して何の義務も負わないって、明言してほしいんだよね」
正直、むちゃくちゃなことを言っているのは分かっている。大公という貴族最高位の地位をもらうのに、義務を何も負担しない。そんなおいしい話は普通あり得ない。ただ、今回はこちらにかなり有利な交渉だ。仮にこの話がポシャっても、私は別に困らない。森に引きこもればいいし、領都へ出禁になれば別の買い物先を見つければ済む。しかし、バイズ辺境伯はそうはいかないだろう。カイトやフェイから聞いた話では、私をつなぎ止めることをかなり重視しているように思える。私が貴族になる影響力がどの程度なのか詳しくは分からないが、バイズ辺境伯にとっては新国家安定のための重要な要素と考えているように思える。
なので、あくまで強気に交渉だ。それに、今回のように自主的に手伝うことは十分にあり得るしね。あえて言わないけど、バイズ辺境伯もそれくらいは期待しているのだろう。
「うーむ。貴族の義務は、大きく3つある。自領を守り民を守護すること、国に税を納めること、国の危機に対処することだ」
「1つ目は、どうせやるから一緒かな。いたずらに領民を受け入れたり、領を広げたりする気はないけど、自分の支配領域を守るくらいはするよ。後ろ2つを強制されたくはないかなー」
「そうだな、税の負担を求めるつもりはない。本音で言えば、税を負担してもらうよりも、名前を連ねてもらうことの方が、我らにとっては利益が大きいと判断しているからだ。次に国防関連だが、他国との戦争への参加を求めるつもりはない。ただ、今回のグレイムラッドバイパーのように、我々では倒すのが困難な魔獣などが出た場合には、対処をお願いするかもしれん・・・」
「ん。税については了解。国防についても、グレイムラッドバイパーみたいなのが出てきたら、さすがに手伝うよ」
「感謝する。では、それで良いかな?」
「うん。私は、自分の領地と領民にのみ責任を負う。領民として受け入れるかどうかは、私が判断する。それ以外は基本的に何も義務を負わないけど、グレイムラッドバイパークラスの危険な魔獣や魔物が出現したときには、相談の上、手伝うことがあるって感じかな?」
「承知した。ただ、貴族の義務とは言えぬが、お願いしたいことがある」
「ん?」
「ラシアール王国もそうだったが、新国家でも戦争後の褒賞を与える場面や、新国王の即位など、全貴族が出席して行われる式典がある。それには、できたら参加してほしいのだ。コトハ殿の存在を、大々的に公表する場とも言えるから・・・・・・」
「それって、そんなに頻繁にはないんでしょ?」
「無論だ。年に1度もない。しばらくの間は、建国や、戦争関連で集まる時があるから、それにもできれば参加してもらいたいが」
「・・・・・・それならいいかな。しばらくの間は仕方ないし、その後はたまにって感じなら。それに、黙って立ってりゃいいんでしょ?」
「ああ。基本的に国王や宰相が話すからな。本来は身分の関係で、跪く必要があるが、それも求めん」
「なら、いいよ。作法とか必要なことは教えてね」
「ああ。作法に限らず、必要なことはなんでも聞いてくれればいい」
うん。これでいいかな。どう考えても、私に有利すぎるというか、わがままが通った気がするけど・・・。まあ、バイズ辺境伯も満足そうだし、カーラ侯爵も不満はなさそう。
それに最悪の場合を考えて、強引に要求したけど、基本的に揉めるつもりはない。今後も素材を売ったり、必要な物品を買ったりと取引はしたいし、グレイムラッドバイパークラスの魔獣が出てきたら、代わりに戦うつもりだ。
私が御免被りたいのは、いつぞやのクソ王子みたいな馬鹿に、上から命令されたり、面倒ごとを押しつけられたりすること。それを防げるなら、貴族になるのも構わない。
「うん。じゃあ、この条件で。貴族になるというお話、受けるね。これからもよろしく」
「こちらこそよろしく頼む」
「よろしくお願いします」
私の挨拶に、バイズ辺境伯、カーラ侯爵が返し、互いに握手した。
こうして、私、コトハは、異世界で貴族となりました。
カイトが挨拶し、バイズ辺境伯の屋敷へ向かいたい旨伝えると、すぐに取り次いでくれた。
前回と同様に、シャロンが今の大きさで町に入ればパニックになりかねないので、衛兵の詰所で馬車を用意してもらい、私たちは馬車に乗り込んで屋敷へと向かう。
いつもの応接室に通されたので、カイトとポーラと座って待つ。フェイとレビンは両側に立って、護衛するかのようなスタイルだ。レーベルも含めて、悪魔族の3人は、かなり戦闘能力が高い。私は前世では戦いの経験なんて無いし、こっちに来てからも、恵まれた能力を無駄遣いしながら戦っているだけだ。最近は、レーベルに戦闘訓練をつけてもらっていたが、その実力差は、プロの殺し屋と生まれたての赤ちゃんみたいなものであることを日々感じている。
そんな私から見ても、フェイやレビンの戦闘能力が高いのは明らかだった。道中出てきたフォレストタイガーなんか、吠える前にレビンに首をへし折られていたし・・・
得手不得手なのか好みなのか分からないが、レーベルは手を変化させて戦うことが多く、フェイは魔法を多く使い、レビンは雰囲気とは違ってバリバリの武闘派だった。
武闘派のカイトと魔法派のフェイ、魔法派のポーラと武闘派のレビンは、いいコンビだと思う。
今回の戦いで目立ったことで、悪意を持って近寄って来るヤツは一定数いるだろう。不意打ちを受けても、私は『自動防御』によって、大体の攻撃は無効化される。襲撃者が、グレイムラッドバイパーの火炎ブレス以上の威力を持つ攻撃をしてくるとは思えないしね。ただ、カイトやポーラは不意打ちで斬りかかられたり、魔法を撃たれたりしたら、簡単にダメージを受ける。カイトは周りに気を配っているように見えるが、まだ不安はある。そこを、フェイやレビンが側にいることで、護衛としての役割を担ってくれるのは大きいと思う。
少しして、バイズ辺境伯一行と、バイズ辺境伯と同年代の男性、その護衛騎士が入ってきた。カイトの言っていた、カーラ侯爵だろうな。
「久しぶりだな、コトハ殿。ポーラ殿。カイト殿は、コトハ殿へ話を伝えてくれたようで、感謝する」
「久しぶり、バイズ辺境伯。この間は話の途中で倒れちゃってごめんね」
「いやいや。改めて、グレイムラッドバイパーを倒し、領の防衛に力を貸してくれたこと、心より感謝申し上げる」
そう言って頭を下げる、バイズ辺境伯領の一同。
何回もお礼を言われているが、どうもおじさんたちに頭を下げられるのは慣れないもんだ・・・
「何回も聞いたし、もう大丈夫だよ」
「・・・そうか。我らには誠心誠意礼を述べるくらいしかできぬからな・・・」
本当は、私たちが一応冒険者登録をしていることにつけて、依頼料と成功報酬という形で、お金を払うと何度も打診された。しかし、素材の売却で、かなりのお金を稼いでいるし、別にお金は必要ない。今回は、カイトの助けたいという意思を尊重して協力したので、お金を受け取るのはお断りしたのだ。
「では改めてコトハ殿。今後の話がしたい」
「うん。私もそのために来たよ」
「うむ。まず、紹介させてくれ。こちらカーラ侯爵。建国する新国家の、王となる予定の男だ」
「初めまして、コトハ殿。ハール・フォン・カーラと申す。よろしく頼む」
「よろしく。コトハ・ミズハラよ」
「・・・・・・・・・・・・それで、コトハ殿。先にカイト殿に伝えた提案だが・・・」
「貴族になれってやつでしょ? いいよ?」
「本当か!?」
「・・・・・・う、うん。けど、条件とかは、少し話し合いたいんだけどね」
圧が凄いって・・・。それほど重要なのね。
「・・・そうだな。こちらとしては、コトハ殿が新国家の貴族となり、そのことを大々的に公表できるのであれば、それ以外について希望することは特にない」
「私の希望は、誰からの命令も受けないこと。王になるカーラ侯爵やバイズ辺境伯、他の貴族からもね。そのための方策は、カイトから聞いた内容で概ね問題ないよ。私より上の地位は国王だけ、その国王も私には命令できない。けど、それだとまだ少し不安なんだよね。だから、国に対して何の義務も負わないって、明言してほしいんだよね」
正直、むちゃくちゃなことを言っているのは分かっている。大公という貴族最高位の地位をもらうのに、義務を何も負担しない。そんなおいしい話は普通あり得ない。ただ、今回はこちらにかなり有利な交渉だ。仮にこの話がポシャっても、私は別に困らない。森に引きこもればいいし、領都へ出禁になれば別の買い物先を見つければ済む。しかし、バイズ辺境伯はそうはいかないだろう。カイトやフェイから聞いた話では、私をつなぎ止めることをかなり重視しているように思える。私が貴族になる影響力がどの程度なのか詳しくは分からないが、バイズ辺境伯にとっては新国家安定のための重要な要素と考えているように思える。
なので、あくまで強気に交渉だ。それに、今回のように自主的に手伝うことは十分にあり得るしね。あえて言わないけど、バイズ辺境伯もそれくらいは期待しているのだろう。
「うーむ。貴族の義務は、大きく3つある。自領を守り民を守護すること、国に税を納めること、国の危機に対処することだ」
「1つ目は、どうせやるから一緒かな。いたずらに領民を受け入れたり、領を広げたりする気はないけど、自分の支配領域を守るくらいはするよ。後ろ2つを強制されたくはないかなー」
「そうだな、税の負担を求めるつもりはない。本音で言えば、税を負担してもらうよりも、名前を連ねてもらうことの方が、我らにとっては利益が大きいと判断しているからだ。次に国防関連だが、他国との戦争への参加を求めるつもりはない。ただ、今回のグレイムラッドバイパーのように、我々では倒すのが困難な魔獣などが出た場合には、対処をお願いするかもしれん・・・」
「ん。税については了解。国防についても、グレイムラッドバイパーみたいなのが出てきたら、さすがに手伝うよ」
「感謝する。では、それで良いかな?」
「うん。私は、自分の領地と領民にのみ責任を負う。領民として受け入れるかどうかは、私が判断する。それ以外は基本的に何も義務を負わないけど、グレイムラッドバイパークラスの危険な魔獣や魔物が出現したときには、相談の上、手伝うことがあるって感じかな?」
「承知した。ただ、貴族の義務とは言えぬが、お願いしたいことがある」
「ん?」
「ラシアール王国もそうだったが、新国家でも戦争後の褒賞を与える場面や、新国王の即位など、全貴族が出席して行われる式典がある。それには、できたら参加してほしいのだ。コトハ殿の存在を、大々的に公表する場とも言えるから・・・・・・」
「それって、そんなに頻繁にはないんでしょ?」
「無論だ。年に1度もない。しばらくの間は、建国や、戦争関連で集まる時があるから、それにもできれば参加してもらいたいが」
「・・・・・・それならいいかな。しばらくの間は仕方ないし、その後はたまにって感じなら。それに、黙って立ってりゃいいんでしょ?」
「ああ。基本的に国王や宰相が話すからな。本来は身分の関係で、跪く必要があるが、それも求めん」
「なら、いいよ。作法とか必要なことは教えてね」
「ああ。作法に限らず、必要なことはなんでも聞いてくれればいい」
うん。これでいいかな。どう考えても、私に有利すぎるというか、わがままが通った気がするけど・・・。まあ、バイズ辺境伯も満足そうだし、カーラ侯爵も不満はなさそう。
それに最悪の場合を考えて、強引に要求したけど、基本的に揉めるつもりはない。今後も素材を売ったり、必要な物品を買ったりと取引はしたいし、グレイムラッドバイパークラスの魔獣が出てきたら、代わりに戦うつもりだ。
私が御免被りたいのは、いつぞやのクソ王子みたいな馬鹿に、上から命令されたり、面倒ごとを押しつけられたりすること。それを防げるなら、貴族になるのも構わない。
「うん。じゃあ、この条件で。貴族になるというお話、受けるね。これからもよろしく」
「こちらこそよろしく頼む」
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私の挨拶に、バイズ辺境伯、カーラ侯爵が返し、互いに握手した。
こうして、私、コトハは、異世界で貴族となりました。
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