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僕の家族⑴
しおりを挟む夢から覚めても、寝ても起きても現れる美形の人たち。
何度話そうとしても泣き声になる僕の口。
もう受け入れるしかないこの状況。僕のゲーム脳は理解力が高い、そのため咄嗟に自分が死んだことを理解した。でもなんで死んだのか、死ぬ間際に何をしていたのか何も思い出せない。
死んで転生して、この美形家族のもとに生まれてしまったらしい。
「赤ちゃん、お兄ちゃんが今日も来たよ。」
「ユーリ、この子は赤ちゃんじゃなくてディディエ、ディって言うんだよ。」
赤ちゃん赤ちゃんと言って毎日僕のところに来るのは、ここで二番目の僕のお兄ちゃん、ユーリことユトリロ=エレクサリア。フワフワのミルクティー色の髪を揺らしながら、くりんとしたエメラルド色の瞳を俺に向けて色んなことを話しかけて来る可愛らしいショタだ。
そしてユトリロに教えつつ、僕がぐずったらあやしてくるのは僕の一番上のお兄ちゃんヴァンことジョヴァン=エレクサリア。サラサラの金糸の髪を無造作におろして、ブルーサファイヤの様な瞳を優し気に細めるショタに見えないショタだ。
「あら、あなたたちまた来たの?授業はちゃんと受けてきたのかしら?」
「お母さま、ちゃんと勉強してきたよ!赤ちゃん!ディに会うために頑張ったんだ!」
「授業は問題なく終わりました。お母様、お身体はもう大丈夫なのですか?」
「ふふ、そうなのね。私はもう大丈夫よ。心配かけたわね。」
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