上 下
9 / 75
第1章

一瞬

しおりを挟む

「このたびは急なお願いにも関わらずこのようなお出迎えをしていただきありがとうございます。少しながらですか、感謝の気持ちをお返し出来たらと思いましてお土産をお持ちしました。」

そう言いながらその者が取り出したのは1つの小瓶。
私はすぐに鑑定し、中身を探る。

「これは如何なる疲労でも癒せる香りを放つ香水の様なものでございます。」

そう言いながら、男はその小瓶の栓を開けようとする。

「シールド………」

小瓶を持った男が言い終わるや否や、私呟いた言葉が部屋に響き渡る。すると小瓶を持った男の四方八方を囲むように、水色の壁があらわれる。

「なっ!!何をしてくれる!!」

男が起こるのも無理はない。なぜならその小瓶の中身は

「毒、だからですか?」

サッと展開したシールドの前に短距離の転移魔法で移動し、問い掛ける。
シールドでまさか自分が毒を被るとは思っていなかったのか、瓶の栓を開けてしまっている。

「お、お前ら殺れ!」

シールドから脱出できない戦闘不能な男を除いて、全部で4人。

「………」

向かってくる4人を無言で瞬時に殲滅する。
だって、ちょっとでも勝てると希望を持たせちゃうと逆に可哀想でしょ?だから、考える隙も与えることなく葬る。速く、確実に。


しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

森に捨てられた令嬢、本当の幸せを見つけました。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:21pt お気に入り:90

激マズポーションでごめんなさい

恋愛 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:39

処理中です...