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第2章
情報
しおりを挟む騎士達に拘束された私は魔術抑制の付いた部屋に入れられた。
部屋に入った瞬間、我慢していた涙がとめどなく溢れて止まらない。
「なんで、なんでぇ…うぅ、なんで誰も信じてくれないの?嫌だ、誰も離れないでよ、いや、嫌だよッ!!う、うあああぁぁぁぁ…ロイ…寂しいよ…ねぇ、頼らせてくれないの…?」
私の思いは虚しく、放たれた言葉は誰にも届くことなく消えていく。
私は仕事に誇りを持ってた。…今も気持ちは変わらないのかもしれない。
誰も信じてくれなくても、あの令嬢をそのままサーシスの婚約者にしておくとこの国が危ない。どうしても、守りたいと思ってしまう。好きな人がいるから。
本当に私はバカなのかもしれない。でも、自分の気持ちに嘘はつきたくないから…そう決意して、私は涙を拭き、着ていたローブを被る。正直気持ちの整理ついてない…でも今は今の私に出来ることをしよう。
私は強いんだ。
取り合えずサーベイトリア侯爵家悪事について情報収集を行う。
なりふり構っていられないから、侯爵家の使用人や関係者に精神干渉系統の魔法をっていく。
「ほんと…笑うほど出てくるね。膿が…」
だからこそ疑問を抱く。どうして、陛下がこのことを黙認しているかを。気づいていなかったと言われればそれまでだけど、あの切れ者の陛下が見落とすのか?
「一か八かだけど、やってみる価値はあるか…」
その夜、陛下の執務室に入る。と言うより忍び込む?
「陛下、お伝えしたい事があります。」
「ナーシィ、いきなりいなくなると心配するじゃないか。」
いきなり入った私に驚くことなく対応する陛下、やっぱりこの人が知らないわけがない。
「それは牢からいなくなったから、周囲が危ないと思って…ですか?」
「ハッハッハッ!やはり入れられたのか。何を考えているのか見ものだな。」
何故か嬉しそうにしている陛下…私と話が噛み合っていない、よね。
…まさか全てを知った上での…そう考えてゾッとする。この人にはどこまで見通しているのか。
「陛下…すべてを知って…?」
「フッ、今回お前にしては辿りつくのが遅かったな。」
じゃあ、あの令嬢を婚約者にしたのはそれを利用して膿を出すため?サーシスたちは知ってたの?
「フッ、ここで待っているとよい。」
「え、どういう…」
陛下は言葉が足りないと思う。
バンッ
陛下の執務室のドアがノックもなしに勢いよく開けられる。
「ナーシィッ!!」
その勢いのまま私を抱きしめたのは…
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