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第3章
2人の時間
しおりを挟むその日の夜、私はロイの元へ訪れていた。
仕事終わりにロイのところへ行って、一緒にご飯を食べて過ごすことが日課になりつつある。次の日が休みならそのまま一緒に寝ることもしばしば。
進展は……ありません!ロイに我慢させてるかなって思ったりもするけど、焦らなくていいって言ってくれるから、甘えちゃってるんだよね…
「ナーシィ、今日の陛下からの呼び出しは何だったんだ?」
夕食も食べ終わり、ロイの膝の上に座ってだらだらするいつものリラックスタイム。
ロイから昼間の陛下からの呼び出しについて聞かれた。
ここで、ごまかしたりしたら前回の二の舞になるよねそれにごまかす必要もないし。そう思い、全部を話すことにする。
もう大丈夫。恐れることなんて何もないから。独りぼっちじゃない。
「それが……」
「へぇ、そんなことが…でも、そこまでナーシィに執着するが分かる気がする。」
「え、どうして?」
「どうしてって、俺彼氏なんだけど?っていうのは置いといて…ナーシィの周りの雰囲気と言うか空気感が居心地がいいんだよな。それに、人のことを考えて動くお人好しなところも、ちょっとバカなところも全部が可愛い。」
褒められてるのか曖昧な内容なのに、恥ずかしくなって顔が赤くなるのを自覚する。
「あ、ありがとうゴザイマス。」
チュッ
「な、なななにしてっ!」
いきなり、後ろから首にキスなんて破廉恥なことを!
「何って、キスだけど。」
その、何言ってんの?本気で分からんみたいな顔やめて!私がおかしいのかなって思っちゃうから!
「まだ慣れないんだ?まぁ、可愛いからいいけど。」
そう言いながらキスをやめないロイに、未だにタジタジな私…
きっといつになっても慣れることはないと思う。と言うか、付き合ってからロイは前にも増してかっこよくなった気がする。時折直視できないときあるし。カッコよすぎて、いや色気が凄すぎて見てるだけで恥ずかしくなってくる。そこにいるだけでR15ぐらいは引っかかりそう。
「話逸れたけど、気になるな。隣国の王太子。素性もよく分かってないし、結局あの王太子の行動で隣国はローリア王国に吸収されることになった。何を考えているのか読めない所も含めて、全てがきな臭い。」
「そうだよね。一応陛下が調べてはくれるみたい。私も何か昔のことで思い出したら、伝える様になってるし、何も起こらないと思うけど…」
そこまで言って、ハッとする。
これ、フラグ立ったくない?侯爵令嬢の時も、そんなこと言って、大事になったし。
私もしかしたら、フラグ回収のスペシャリストかもしれない!全然嬉しくないけど…
その後も、ロイとダラダラして過ごした。この時間がずっと続けばいいのにと思いながら。
心のどこかでは分かっていたのかもしれない。これから起こることについて…
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