【完結】どんな君でも君が好き~最強魔術師溺愛に溺れる∼

抹茶らて

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第3章

警戒?

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避暑地への道中、王家は馬車の中に、私たち護衛は馬車を囲むように馬に乗って進む。魔術師団は飛行術で、馬よりも箒や絨毯に乗ったり、私は身一つで浮いている。

この国では魔法を使える者が多いが、使える魔法が限られているため、魔術師団の移動方法は城下の住民たちからしたらパレードのようだと喜ばれることも多い。お祭り騒ぎで一種の町おこしにもなっている。

まずは、城下の一本筋を通って王都を抜ける。

王城から出た馬車を今か今かと待ち構えた住民たちが出迎える。
馬車から顔を出して陛下、皇后、殿下、そしてその婚約者が声援に応えて手を振っている。

「まぁ、何て神々しい。」

「キャー!!目が合ったわ!幸せすぎて私、もう、ダメ…」

「私と目が合ったのよ!」

「あれが殿下の婚約者様…儚げで美しい人だ。」

そう、公爵令嬢のシャミリア・ヘーゼルハイト様は所謂儚げ美人で、加護欲がそそられる見た目をしている。あくまで見た目であって、性格が伴っているわけではない。

サーシスとの顔合わせ当日、第一声に「私が王妃となるからには手抜きは許さなくてよ。そして、か弱い乙女をダシにするなんて許されないわ。」と私を抱きしめながらサーシスに言い放った中々…いやかなり強烈なお方だ。

見た目と中身のギャップに皇后様のツボにハマったようだ。将来尻に敷かれるサーシスの姿が目に浮かぶよ。

ギャップと言えばハルトも今回のメンバーに入っており、もれなく団長たちもついて来ている。

馬車から手を振っているお姿を邪魔しいないように囲みながら周辺を警戒する。が、呆気なく何事もないまま王都を出る。まぁ、この国は陛下、ひいては王家に対して好意を抱いている住民が多い。王家が愛国家としても有名だからと言うのもあるんだけど。
王都から出てもまだまだクリスタル宮への道のりは続く。





そんなこんなで12時間かけてやって来たクリスタル宮は名前でも想像できるぐらいの涼しそうな見た目をしている。その分高そうに見える。実際高いんだろうけど。

「やーっと着いた!何も起こらなくて良かったよね。」

「あぁ、公爵令嬢がいるからか例年以上に熱気が凄かったしな。一先ず安心だな。」

周りを見るとほっと一息をついている人が多い。

そこでふと疑問に感じた。選別で選ばれたメンバーについて。比較的若い年齢層が多く、経験値も低めのように感じる。団長たちや私達を差し引いてもベテランが王城へ残されているように感じてならない。







やっぱり警戒していることがあるのかな。



「ナーシィ様!折角こんなキレイなところに来たんですのよ!眉間に皺なんか寄せてないで楽しみましょう。」






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